開始!!
あれから8日が経過した。
潜水艦の中で傷無とクラウはゼーガペインmarkⅠの調整とシュミレーション
トレーニングをしていた。
シュミレーションの方はこれまでの傷無とクラウ達が行っていた戦闘データから
作られた物であり状況の再現やオペレーションの音声、戦闘中における部隊の音声が生で聞こえるのだ。
傷無とクラウは長年それを聞いていることにより雑念を払って集中できたのだ。
助けられる命とそうでない命。
何時のまにか自分はそう言う選択に対して分けてしまう事に慣れてしまった事に
少し自嘲気味であった。
無論クラウも同じ気持でありよくお互いで反省会をしていた。
そんな中で・・・潜水艦の中で警報音が鳴り響いた。
「この音って・・・・」
「如何やら着いたようだな。」
傷無はその音についてそう答えた。
潜望鏡から見てみるとそこに映っていたのは・・・巨大な鉄の塊が水上を
航行していた。
あれこそが現在の日本政府の中枢であり避難船。
「ギガフロート 日本である。」
大小併せて4つの大型の船で構成されており各地の情景を可能な限り
再現されていると・・・言われている。
何故疑問形なのかと言うと傷無が暮らしていたのはそんな中の一つであり
他のがどういう所なのか知らないからだ。
「あれが『ギガフロート』か。」
傷無はそう言って潜望鏡から見た景色を見ていると・・・その更に向こうにある
何かを見て・・・傷無はすぐさまに機体に向かった。
「傷無?どうした・・・まさか敵!?」
「ああそうだ!くそ!!もう直ぐで着くって時に!!」
傷無とはそう毒づきながらもゼーガペインmarkⅠを起動しようとすると
クラウも機体に搭乗して準備した。
各システムが起動するとクラウは更にある事をした。
ソレハ・・・。
「潜水艦の全システムをハック!緊急浮上及びハッチ解放!!」
その声と同時に潜水艦が・・・激しく動いた。
恐らくは緊急浮上することによる衝撃であろう。
そして潜水艦が浮上するとハッチが解放された。
そしてゼーガペインmarkⅠが起動すると同時に立ち上がりスラスターから
起動音が聞こえた。
そして機体が完全起動すると傷無とクラウはこう言った。
『《飛騨 傷無》!《クラウシェル・アルフォード》!!出撃‼!』
そして彼らはギガフロートに向けて全速力で向かった。
「このお!!」
そう言いながら銀髪の少女は大量の武器を持ちながら異世界の軍勢相手に
戦っていた。
少女の名前は「千鳥ヶ淵 愛音」。
「ゼロス」と呼ばれるハートハイブリットギアを使う主に近接格闘戦に特化した使い手である。
「ハアアアア!!」
そのすぐ近くにいるのは黒髪長髪の少女。
少女の名前は「姫川 ハユル」。
この部隊の隊長的な立ち位置で「ネロス」と呼ばれるハートハイブリットギアを使い刀における近、中距離型の戦闘をする。
そしてもう一人・・・メンバーがいる。
「ファイヤー!!」
少し遠くでそう言いながら攻撃するのはアメリカにおいてその名を知らないと
言われるトップエース。
金髪の長い髪が特徴の少女。
「ユリシア・ファランドール」
ハートハイブリットギア「クロス」を使い遠距離における戦闘を
得意としている。
異世界軍との戦いに於いて高い実力を発揮したのだがキルレシオは嘗て
「東京の奇跡」において最も荒々しく好成績を上げた
謎のハートハイブリットギアが彼女の記録を軽く凌駕しているため
現在世界№2である。
そんな中においてユリシアがハユルに向けてこう言った。
「ちょっと!あとどのくらいいるのよ!?戦艦もいるのに!!」
「結構な数です!それに情報によれば《ヴァイキング》も出たとの事です!!」
「じゃあそっちはアタシが行けば」
それを聞いて愛音がそう言うがハユルはこう答えた。
「今はそれどころではありません!!こっちにいる騎士型を何とかしなければ」
ハユルが言い終える前に・・・上空で爆発が起きた。
「「「!!!」」」
一体何だと思っていると更に爆発が幾つも増えた。
すると・・・通常通信が3人に向けて届いた。
『おい!早く海上に出た《ヴァイキング》をぶっ潰せよ!!こっちは俺らだけで何とかする!!』
「一体誰なんですか!?いきなり出たと思えば命令口調で!!
我々は指令の指示でここの死守を」
『だーかーらー!!ここは俺達が何とかするからって言ってるだろうが!!』
「だからあなたは一体誰なんですか!!」
ハユルは怒鳴りながらそう言うと通信でこう言った。
『こちらは日本異世界抵抗軍所属《ゼーガペインmarkⅠ》のパイロットの
《飛騨 傷無》とオペレーターの《クラウシェル・アルフォード》!!
今日付でアンタらの教導官に任命されたんだ!!」
「な!?」
『分かったらさっさと仕事しろ!!』
そう言って通信を切られて上空を見ると・・・緑の線が煌く
ゼーガペインmarkⅠが攻撃していた。
敵の航空戦闘能力を持つ『アルバトロス』達が放つ砲撃を避けながら確実に
敵機の腹部に命中していた。
そしてさらについでと言わんばかりに海上から出てきた《ヴァイキング》の
脚部や頭部に攻撃してもう一度沈め直していた。
そんな中で《アルバトロス》が剣を構えてゼーガペインmarkⅠに近づくも・・。
「遅ぇよ。」
傷無はそう言って敵機の腹部から・・・光学剣を出して貫いて
そのまま斬り裂くとそのまま《アルバトロス》の内部に突入して
そのまま斬りあいになったが・・・一方的であった。
ゼーガペインmarkⅠの攻撃に対して《アルバトロス》は成すすべもなく
破壊され、傷一つ付けられなかった。
そして暫くすると・・・艦隊が退いて行った。
そんな中でハユルはそれを見て・・・こう言った。
「あれが・・・最前線の強さ。」
そう言いながらゼーガペインmarkⅠを見ている中で・・・通信が来た。
『ユリシア、姫川、千鳥ヶ淵は直ちに帰投せよ。』
「おいおいおい・・・まさかこの声って・・・・」
「?」
『艦隊に対しては追撃するな。』
その音声が・・・映像と一緒になると傷無はゲッとした表情になるとその・・・女性はこう言った。
『それと・・・飛騨 傷無とクラウシェル・アルフォードは直ちに
ギガフロート内にある格納庫迄来い。』
「・・・姉ちゃん。」
「・・・・ええええええ!!お姉ちゃん!!?」
クラウシェルはそれを聞いて驚くと女性は傷無に向けてこう・・・
秘匿通信で言った。
『さてと・・・色々と訊かなければならないことがあるよなあ?・・・傷無?』
「アハハ・・・ハハハ・・・」
傷無はそれを聞いて・・・乾いた笑いをするのがやっとであった。
次回は自己紹介と説明。