京 「ご愁傷様。」
《ギガフロート 日本》の地下には幾つものドッグを保有しており
緊急時に使う揚陸艇や武器、弾薬がある倉庫、食料を作るプラント等
上げればキリがないくらいにあり設計が施されておりその中の一つに
《ゼーガペインmarkⅠ》は中に入った。
すると中には幾つもの機材が所狭しと散らばっておりよく見たら
機体固定用のクレーンアームが幾つかあった。
そして着陸すると周りには年若い少年少女達が《ゼーガペインmarkⅠ》を
キラキラとした目で見ていた。
そして着陸してコックピットのドアが左右に切り開かれるように開くと
そこから傷無とクラウが出てきた。
そして簡易型のエレベータークレーンに乗って降りるとそこにいたのは・・・。
「久しぶりだな、傷無」
「久しぶり・・・姉ちゃん。」
傷無は何やら不機嫌な顔をした姉『飛騨 怜悧』を見て少し引きながらも
そう言うと怜悧は傷無を睨みつけるかのようにこう言った。
「よく来たな。」
「来なけりゃあ抵抗軍の物資を削るって言われて仕方なくだよ。」
「・・・あのクソ政治家共が・・・・!!」
それを聞いて怜悧は嫌な顔をしてそう呟いていると怜悧はクラウを見て
こう聞いた。
「所で傷無、この・・・女の子は?」
そう聞くとクラウはこう答えた。
「あ、初めまして!傷無のお姉さんですよね?」
「あ・・・ああ。」
「私、《ゼーガペインmarkⅠ》のオペレーターとして傷無のパートナーとして
抵抗軍に参加しています『クラウシェル・アスフォード』と言います!!」
宜しくお願いしますと言って頭を下げるのを見ている怜悧であったが怜悧は
その少女が自分の事を姉と言ったのでこう思っていた。
「(義姉・・・パートナーと言ってたがまさかこいつ傷無の!?)」
顔には出さないが正直な所卒倒したいほどの光景である。
何せ自分には正直な所・・・男がいない。
詰まる話が彼氏がいないのだ。
まあ、仕事上ではあるとしても出会いもなければ付き合った事すらないという
苦痛を味わっているのにもかかわらず弟は既にこれ程の美少女を
パートナーと言っているともならば既にそう言う関係に!?・・・と思っていても不思議ではない。
そして怜悧はクラウをじっと観察し・・・こう結論付けた。
「(顔は間違いなく美少女だ、それにスタイルに至っては千鳥ヶ淵と
ほぼ変わらぬが何と言うかアイツは神が造ったのに対してこいつは・・・
人の手でと言う感じの自然な感じがする。おまけに言葉一つ一つとっても
ちゃんとしているし・・・いや、待てよ?性格はどうだ?)」
そう思っていると怜悧はクラウに向けて咳払いしながらこう聞いた。
「時に聞くが『クラウシェル・アスフォード』。一つ聞くが良いか?」
「?」
「貴様にとって傷無は・・・どういう存在だ?軽い口調でも構わん。」
そう聞くとクラウは普通にだが・・・しゃんとした感じでこう答えた。
「私にとって傷無は命の恩人で・・・両親のお墓を作ってくれたり・・・皆を引っ張ってくれるリーダー的存在です。」
「ふむふむ。」
「ですけど普段は子供には優しくてちょっとドジ踏むところがありますし、
それに真っすぐで・・・正直で・・・仲間の死を悼んで・・・それでも傷ついても立ち上がって前に進む・・・私にとって傷無はかけがえない・・・
大切な私のパートナーです。」
「・・・グふぁああ!!!」
それを聞いた後にクラウの穢れのない笑顔を見て怜悧は血反吐吐いて
吹っ飛んだ。
「ウォォォォイ!姉ちゃん!?」
「お姉さん!?」
二人は驚いて怜悧に近寄ると怜悧は息絶え絶えで・・・こう言った。
「傷無・・・私は・・・ここまでだ。」
「いや、何言ってんのアンタ!?始まって早々じゃねえか!!」
これで死ぬってバカらしいぞと傷無はそう言うと怜悧は・・・こう返した。
「私も・・・彼氏・・・作りたかった。」(ToT)/~~~
「何コントしてんだよ?!姉ちゃん!!」
俺がいない間にキャラ変わったなと心の中でそう思っていると・・・
機械的な声が聞こえた。
『済まない。恐らく怜悧は君とクラウの関係について幾つか誤解が生じて・・・というよりも負け犬組になったことに絶望したようだ。』
「誰が負け犬だ!!」
「ウォォォォ!蘇った!!」
傷無は突如起き上がった怜悧を見て驚くと傷無はオレンジ色の髪をした
少女?・・・に向けてこう聞いた。
「あのう、君は?」
『あ、初めまして《飛騨 傷無》、《クラウシェル・アスフォード》。私は今の≪ギガフロート 日本≫の技術主任をしている《識名 京》。こう見えても
そこにいる負け犬とは学生時代からの親友だ。』
「おい識名!誰が負け犬だと言っている!!」
「え!姉ちゃんと同い年って・・・何時も何時も姉がお世話になっています。」
傷無は最初に年齢について驚きながらもそう言って頭を下げるも京は
こう答えた。
『気にするな、よく言われる。』
「?・・・ちょっと待てよ、今の技術主任って事は・・・・聞いて良いか?」
『君の母親、《飛騨 那由多》についてだろ?』
それを聞いて傷無はこくんと頷くと京はこう答えた。
『・・・現在君の母親《飛騨 那由多》は・・・・・・』
『失踪中だ。』
「・・・・はあ?」
まさかのであった。
次回は母親がいない理由について。