信念という名の槍を!!
「それでは今回もまた見事敵の襲来を撃退した、我らがアタラシアが誇る
ハートハイブリットギアチーム『アマテラス』の隊員たちに諸君、盛大な拍手を
お願いしましょう!!」
そう言う言うのは黒髪の男性で・・・何処か司に似ている男。
この男こそ現総理大臣であり司の父親「御子神 仙波』である。
それを見ていた傷無は舌打ちしながらこう言った。
「けっ!自分の人気取りという為にここまでやるかねえ。」
「まあまあ。」
クラウはそれを聞いて傷無を宥めていると仙波はこう続けた。
「そして今回、彼らと共に戦い好成績を収めた2人を紹介しよう。」
「紹介する、異世界抵抗軍機動兵器パイロット『飛騨 傷無』君と
『クラウシェル・アスフォード』君だ!!」
仙波は仰々しくそう言うと同時に2人はSPに押されるかの様に前に出された。
するとそれを見ていた生徒たちが口々にこう言った。
「異世界抵抗軍ってあの?」
「機動兵器ってあのロボットのか!?」
「すげえ活躍だったよな。」
「ああ!まず間違いなくエースだな。」
「それにしてもあの金髪の女の子可愛いなあ、スタイルも千鳥ヶ淵と
変わんねえぞ!!」
各々そういう中で傷無とクラウを見てそう言った。
すると仙波は傷無とクラウを見てこう言った。
「よく来てくれたね2人とも。これでアタラシアも安泰だよ。」
そう言いながら握手してきたが傷無とクラウを顔を出さずにそれに応じた。
・・・正直な所思いっきり殴り飛ばしたいと傷無はそう思っていた。
そして終わると傷無はこそりと手を制服で拭いていた。
すると仙波は2人に向けてこう言った。
「それじゃあ君たち、彼らに何か一言?」
そう言ってマイクを渡すと傷無はそれを取って全員の前に立ってこう言った。
『皆さん!私は今日この《アタラシア》に教導官として配属されました
「飛騨 傷無」です。私がここに配属されることとなったため貴方達全員に
戦う術を学ばせます。』
『ですが・・・一つ聞いて宜しいでしょうか?』
『『『『『?』』』』』
全員何だろうと思って聞いて見ると傷無は躊躇いもなくこう言った。
『貴方達は隣にいる仲間が死んだときどうしますか?』
『『『『『!!!!!』』』』』
それを聞いて全員がざわめくが傷無は更にこう続けた。
『そうだよな、最初にそれ聞いたら皆狼狽えるだろうな。』
『だけどな・・・それが俺達にとっちゃあ当たり前なんだよ。』
『昨日仲良かった仲間が次の日には物言わぬ死人、又は骨だけになっていた
なんて日常茶飯事で助かっても重症負っていたり帰ってきたと思ったら
そこで死に絶えるなんてことがしょっちゅうだ。』
『・・・俺がいたところじゃあ腐乱した死体があちこちある戦場だった。今でもそう思っている。』
『だがここにいるのはそう言うのは無縁な場所。』
『良い所じゃないか、平和が謳歌されるこの場所。
正に人間がいるべき場所だ。』
『だけどな・・・・お前ら何時まで逃げ惑ってるんだ!!!』
傷無の怒号の様な大声と同時に床に思いっきり足を踏み鳴らしたのを見て
全員恐怖するが傷無は躊躇いもなくこう続けた。
『ここは楽園じゃねえ!!只の偽物!!鍍金で出来た屑鉄の檻だ!!』
『本当に楽園が欲しいなら何故抗おうとはしねえんだ!!』
傷無がそういう中で生徒の一人がこう言った。
「・・・何よ、アタシらの事知らないくせに」
『ああ知らねえよ!知らねえけどな!!俺からすりゃあ手前らは
只々逃げ惑うだけの蟻と一緒だ!!』
『手前らはここで満足してんのか!?偽物の大地で!!偽物の平和で!!
何時までも異世界軍から逃げ惑いながら一生を過ごすのか!!!
えええ!!???』
傷無の言葉を聞いて誰もが下を向いていた。
自分たちが今いるのはいつ沈むか分からない船の上。
如何に防衛がしっかりしているとしても何時何があるか分からない。
然し抵抗軍が何時まで持つか分からない。
其れならばいっそと思いたくもなるのだが傷無の一言が・・・・。
『手前らは国に帰りたくはないのか!?』
全員の心に灯をともした。
「・・・帰りたい。」
『ああ!何だって!?』
傷無は女生徒の言葉を聞いて何だと大きく言うと女生徒は・・・・大声でこう言った。
「帰りたいわよ!家に!!国に‼!!」
その言葉と共に・・・全員が思い思いにこう続けた。
「ああ、帰りてえよ!!」
「いい加減もう海を見るのは沢山だ!!」
「俺達の本当の家に帰りてえよ!!」
『なら何をすればいい!!』
「「「強くなりたい!!!」」」
『ドウヤッテだ!!』
『『『あのロボットに乗って俺達の国を取り戻す!!』』』
『取り戻すじゃねえだろ・・・・。』
『『『『『?????』』』』』
傷無の言葉を聞いて何でだと思っていると傷無は・・・大声でこう言った。
『異世界軍共を皆殺しにする覚悟もちやがれええええ!!!!』
『『『『『!!!!!』』』』』
それを聞いて全員目を丸くするが傷無は尚もこう続けた。
『あいつらは俺達の国を!故郷を!!思い出を!!!全てを潰した害虫共だ!』
『奴らに俺達の力を見せつけて二度とこの世界に来るという意志を
徹底的に踏み砕いてぶっ潰せ――――!!!!』
『『『『『『おおオオォォォォおおおお!!!!!!!』』』』』
その言葉と同時に全員が大きく声を上げて拳を天に大きく振り上げた。
今ここにいるのは原点とは違い・・・数多なる人間たちを導く先導者であった。
次回は傷無とクラウのクラスからです。