さすがにあの事があってからは監視のレベルを上げた。「監視」とは対象者にバレてはいけないッス。なのに前回は録音機を落としてしまってバレてしまったッス。これからはあんな失態を絶対にしないように気を付けないといけないッス。
彼と話せることは嬉しいけど..あんなことが何度もあったんじゃ心臓が持たないッス。端から見ればいつもと変わらないように話せていたように見えたかもしれないッスけど心臓はバクバクだったッス。あそこまで人と話すだけど緊張したのは初めてかもしれないッすね。他の男子と喋るなら全然緊張しないッスけどやっぱり彼は特別ッス。
そんな自分もさすがに毎日は
そして自分がお願いした人物とは......リーゼさん。他のメンバーだと何か面倒な事になる予感がしたッスから一番信頼が出来そうな人にお願いをすることにしたッス。まあ、今更考えてみるとリーゼさんに任せて本当に大丈夫だったのかと心配になってしまうッス。
だけどさすがに彼の事が好きで動向が気になるから自分ががいない間、監視をして欲しいとお願いするわけにもいかないッスから適当な口実を付けてお願いしたッス。
そしてその報告を今から聞きに行くところッス。任務ではないッスから書面上に書き記して報告して何て言えるわけないッスからね。それに受け渡してもらう物もあるッスからね。
リーゼさんとの待ち合わせのところに行くと先にリゼさんが立っていた。
「遅れてすまないッス」
「いいわよ。私も今さっきここに着いたばかりだから。それにしてもレビィはああいうタイプが好きだったのね」
やっぱりリーゼさんに頼んだ自分の選択肢は間違っていたのかもしれないッスね。トリニティセブンの中でもリゼさんは勘が良い方ッスなんすよね。
「...げ...好きってなんの話ッス....か。自分はちょっと事情があって監視を頼んだだけッスよ」
「そう...そういう事にしておいてあげるわ。それでこれがあんたに頼まれた人の写真」
自分は絶対に一日に一度は彼の写真を撮る事にしているッス。だからどうしても自分ではどうにもならない時は誰かにお願いして撮ってもらったりしている。
「どうもッス.............確かにちゃんと撮れているッス。それではこれが今回の「いいわ。面白い人に合わせてくれたしね」」
「面白い人?」
「うん。レビィに頼まれて監視していた男....案外面白そうかも。あいつを監視していて思ったけど....あの男は特殊ね。普段は決して怒ったりせず大らかな人間と言っても良い。だけど外面に関しては.全てを無としか見ていない。まるで何者にも興味がないかのようにね」
リーゼさんもやっぱり感じ取ったみたいッスね。彼は他人に皆無と言ってしまってもいいぐらいに興味がない。それは少しでも観察眼のある人なら分かると思うッスね。だけどそんなところも彼の一つの魅力だと自分は思うッス。
「そうッスね。あそこまで人に興味を示さない人はこの世界を探したとしても見つからないと思うッス」
「そうね。だからこそ興味を持ったわ。アラタくんのように欲望に正直な人間とは真逆で欲望を決して出さない。いや........もしかしたら、あの男には欲望というものが元よりないのかもしれないわね」