1話
「……は?」
目を開けるとそこは、大海原であった。
青い空、白い雲、鼻にツンとくる磯の匂い、照りつける太陽、そして足元を見ると海があった。
「俺、確かさっきまで運転してた様な?」
そう、さっきまで車を運転していたのだ。
夜中にアイスでもと思い、唯一の友達であり、親友と共にコンビニまで車を走らせていたはずだ。
今期のアニメのオープニングでも流しながら赤信号待ちしていると、明らかにスピードのおかしいトラックが自分達の車に突っ込んできて…
「突っ込んできて…?そこからどうなったんだ?俺?」
そこからの記憶が無い。もしかしてトラックに突っ込まれて死んだのか?俺。
俺は
「でもここ天国じゃ無さそうだしな… 」
「よう!大丈夫かお前?」
「!」
いきなり後ろから声をかけられて、驚いてしまった。
振り返るとそこには頭に耳みたいな何かをつけ、刀を持った中々の美女が1人。後ろにも何人かいるがかなり遠くにいるのでまだぼんやりとしか見えない。
「ほう…これがドロップ艦か!面白いな!」
ドロップ艦?どこかで聞いたことのある言葉だ。確かあれは親友のがパソコンでゲームをしていた時だ。その時に何か呟いていた気がする。
「おーい?聞こえてるのかー?」
「は、はい!聞こえているのです!」
ん?なんだ?妙な違和感を感じる。
「聞こえてるんだったら返事しろよな、全くよぅ!
オレの名前は天龍だ。よろしくな!」
天龍?天龍…どこかで聞いたような?
思い出した!!
「お前は…他の鎮守府で見た事がある。電だろ?違うか?」
鎮守府?いなづま?稲妻?雷のことか?
「おーい暁型駆逐艦4番艦、電!」
暁型駆逐艦4番艦……電?なんでここで艦の名前が出てくる?そもそもなんで天龍のそっくりのレイヤーがここにいるんだ?
「ダメだ、ドロップの影響かなんかか?うちの鎮守府にはドロップ艦なんてまだいねーからわかんねー」
「天龍ちゃーん!」
「来たか」
天龍と名乗る美女の後ろからまた頭に輪っかをつけた美女がやってきた。
「もう!先に行っちゃダメじゃない!」
「悪いな龍田、ドロップ艦ってのがどんなのかが気になってな。
それよりも、なんだかドロップ艦の様子がおかしいんだ。声をかけても反応がイマイチだし。1度鎮守府に戻るか?」
「そうね〜1度戻った方が良さそうね〜。工廠で明石さんに見てもらいましょうか。電…ちゃんでいいのかしら?歩ける?」
龍田と呼ばれた人が俺に声をかけてきた。
歩けると答えようとしたがふと気がついた。気がついたと言うには遅いが、俺は今海の上に立っているのだ。
そう認識すると急に怖くなり、足が動かなくなった。
震えが止まらない。1歩でも動いたら沈むのではないか。そう考えるともうダメだった。
「ダメだこりゃ…」
「そうねぇ〜私たちで引っ張って帰りましょうか〜 駆逐艦の2人もあっちで待たしているしね。」
「そうだな。おい、手ぇ伸ばせ。」
言われた通りに手を伸ばすと2人は俺の手を掴み、水面を進み始めた。
人間が水面にたっているのもおかしいが、歩けるなんてもっとおかしいだろ???
天龍は通信機らしきものを取り出し通話し始めた。
「こちら天龍。提督、ドロップ艦を拾ったが様子がおかしい。とりあえず1度帰還する。後、今回の出撃だが…………」
天龍が何やら通信しているが頭に入ってこない。
頭がこんがらがってきて思わず下を向く。すると水面に自分の顔が映っていた。
そう、どう考えても小学生ぐらいの可愛らしい女の子の顔が。
「まさか…」
今になってようやく気づいた、妙な違和感。
自分の声にしては妙に高く、目線がやけに低い。
これは、オタクなら状況はよくわかっている。お決まりのあれだ。
「異世界転生だ…これ…」
「あ?なんだって?」
やべ、聞かれてた!?
「な、なんでもないのです!」
咄嗟に誤魔化した。誤魔化せたのだろうか?
「これでまた出撃できるメンバーが増えたな!」
「…そうだといいわねぇ〜」
「どうした龍田?」
「いいえ〜なんでもないわぁ〜」
天龍、龍田と名乗る美女、親友がしていたゲームで聞いたことのあるドロップ艦と言う言葉、駆逐艦電。ここまでの話でやっとわかった。
艦これだな。この世界。
しかも俺プレイしたことないんだけど…
実はあまり艦これに詳しくなくて、二次創作ばっかり読んでたんですよね笑
で、TSものが好きで電ちゃんにTSしてる小説を探しまくったのですが見つからず、自分で書くか!ってなりました!
キャラとか武器とかあまり詳しくないけれど何かキャラについてのなどの設定間違っていたりしたらどんどん指摘してくれたら嬉しいです。例えば、〇〇の一人称違うくね?など
感想、誤字脱字指摘等おまちしております!
2話は明日投稿する予定です。