異世界転生電ちゃん   作:Lucy.

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2話

天龍、龍田に連れられて謎の建物に連れられた。

そこはかなり広い土地でいくつかの建物が並んでいる軍用施設のようだった。

門の前には門番が立っており、大きな表札には横須賀鎮守府と書かれていた。

 

敷地内に入って1番大きな建物の前にたどり着くと天龍が、

「とりあえず明石を探してくるからお前はここで大人しく待ってろ。龍田は提督に報告。吹雪、叢雲の2人はそのままドックに向かえ。」

「「「了解!」」」

そう言うと4人は俺を置いてどこかに行ってしまった。

 

丁度いい、ここまで状況を整理しよう。

俺は近くにあったベンチに腰掛けた。

 

俺はトラックに突っ込まれて、気がついたら異世界転生していた。そして女の子になってしまった。名前は電というらしい。背丈は150センチあるかないか、髪色は茶色で、しかも今気づいたが白のセーラー服らしきものを着ている。

海で立っていた俺を天龍、龍田が拾ってくれて、海の上を進み、今鎮守府にいる。

まちがいない、艦これの世界だ。

やはり俺は死んでしまったのだな。あいつは無事だったのだろうか?俺と同じで転生しているのだろうか。あいつも艦娘になっているのだろうか。

 

 

そもそもなぜ俺は艦これの世界に転生したのだろうか?全くプレイした事の無いゲームに転生するとかありえないだろ。あいつがプレイしてなければ艦これの世界だと分からなかったレベルだぞ。

 

しかも艦これといえば、戦闘系のゲームだ、俺はそのゲームのキャラクター電になってしまっているということは、俺も敵と戦わなければ行けないのだろうか?転生するとチート能力が当たり前だ、てことは俺もチート無双とかするのだろうか。男だったらハーレムでウハウハなのになぁ。CVは松岡〇丞がいい。

 

なんてことをあれこれ考えていること約15分。

やっと向こうから天龍がやってきた。

 

「おう!待たせたな!じゃあとりあえず明石のとこに行くから着いてこい。」

 

 

 

 

天龍について行くと工廠と書かれた建物に辿り着いた。

工廠には様々な用途の分からない機械や、設計図や工具が散乱しており、人の住める場所ではない。

「明石ー連れてきたぞー!」

「はーい!ちょっと待ってね!」

中の方から声が聞こえた。奥に明石と言う人がいるのだろう。また女の子だ、ここには女の子しかいないのか?やはり、女の子でもハーレムは可能か?などと考えていると、

 

「オレはとりあえずドックにいるから何かあったら知らせてくれよ。」

「分かりました!」

 

天龍が工廠から出ていくのと入れ替わるように奥からピンクの髪の毛をした女の子が出てきた。

「お待たせしましたー!工作艦明石です。よろしくね?」

「は、はい。よろしくなのです。」

 

明石は俺の周りをぐるぐる回りながら、

「ふむ、特におかしいところはなさそうなんだけもなぁ」

「だ、大丈夫なのです。ちょっといきなり海の上にいてびっくりしちゃっただけなのです。」

 

なんだ?語尾が、「なのです」か「〜です」しか喋れないのか?意識してなくても語尾が変わってしまう。自分的にはタメ語で喋っているつもりなのだか…?しかもなんだか持ち前のコミュ障まで発揮しているのか、どもりがちだ。

 

 

「一応艤装の精密検査だけしようか。電ちゃん、艤装出してくれないかな?」

 

艤装?なんだそれ、そんなもの持ってたかな?一応セーラー服のポケットを探してみるが艤装?どころか何も入っていない。コインぐらい入っていてもいいのに。

 

「? もしかして艤装の出し方わかんない?」

 

やばい、全くわからん。ここは素直に聞くべきだな。

 

「はい、分からないのです…」

「OKー!私が教えてあげる!って言っても簡単なんだけどね?心の中で「艤装展開!」って叫べば出てくるよ。やってみて?」

 

艤装展開

俺は心の中で叫んでみた。なんだか厨二心をくすぐられるなと思っていると、背中から腰あたりにかけてが光り始めた。

するとそこから金属の塊が出てきた。

 

「はわわ!」

ドン!という音と共に俺は尻もちを着いてしまった。いきなり背中に重量のある金属が現れ、倒れてしまった。

 

 

「だ、大丈夫!?電ちゃん!」

「大丈夫なのです。ちょっと転んじゃっただけなのです!」

「そう?なら良かった。無事に艤装は出せたみたいね!」

 

幸い怪我は無いが、尻もちを着いた時の「はわわ!」ってなんだ?俺は男なのに…

 

明石はコケてしまった俺を立たせると、

「とりあえず、私が外して精密検査してみるわ。その間に提督室に行って提督に着任の挨拶してきてくれない?」

「いや、その必要はない」

「「!」」

 

後ろから男性の声がした。てっきりこの世界には女の子しかいないのではないかと言う甘い幻想はガラガラと言う音を立てて崩れ去ってしまった。

やはり世の中そんなに都合のよく進むこともないらしい。

 

「驚かせてすまない。私がこの横須賀鎮守府の提督の伊藤啓蔵(いとうけいぞう)だ。」

 

 

夜ではなかったけれども。きっと、この出会いは運命だったのかもしれない。




みんな今回も見てくれてありがとう!
名前だけ出た吹雪、叢雲はそのうち出てくると思います。多分。
3話以降は週一のペースで頑張りたいと思っています!まぁ筆が乗ったらその限りではないですが。

感想、誤字脱字などの指摘等、お待ちしております!
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