異世界転生電ちゃん   作:Lucy.

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4話です。説明回第2弾。
こちらも流し読みでも全然大丈夫です!


4話

「失礼しまーす。提督ーいる?」

「どうした?北上、もう案内はおわったのか?」

 

提督室で司令官は机に向かって事務作業をしていたようだ。部屋のもうひとつの机にはに眼鏡をかけた女の子もいた。この子が大淀かな?

 

 

とりあえず俺たちは1番大きな建物、本館というらしいところに戻ってきた。その4階の提督室にいる訳だが、内心心臓バックバクで今すぐ逃げたい衝動に駆られている。きっと聞いてはいけないことを聞いてしまったのだろう。

 

「電のことなんだけど…」

「?電がどうかしたのか?」

「多分だけど、艦の記憶どころか、艦娘にとっての基本知識がないみたいだねー。入渠を知らないってさー」

 

艦の記憶?なんだそれ?それがないとまずいのか?

 

「まじかぁ、ドロップ艦だからか?」

「さぁ?うちの鎮守府のドロップ艦って電が初めてだしね。

それに前にも居たでしょ?記憶無しの艦娘が」

「あぁ、居たな。まぁ前みたいに説明しようかな。ちょっと早いけど明日に説明する予定だったことも話してしまうか。」

 

俺みたいに記憶のない艦娘もいたみたいだ。良かった。とりあえずなんか殺されるとか、追い出されるとかにはならなそうか?

 

「とりあえず私は帰るねー」

「ありがとう北上。今度甘味処でなんか奢るよ。」

「いちごパフェでよろしくー」

そう言うと北上は出ていった。

 

 

 

 

「さてと、どこから話そうかな。まずは深海棲艦についてから話そうかな?」

「深海棲艦?」

 

なんだそれ、また新しい言葉が増えた。

 

「その様子では知らないみたいだね。

深海棲艦とは、今から約1年半前、突如として全世界の海に現れた謎の生き物だ。奴らはいきなり海に出現し、漁船や貿易船などを襲い始め、しばらく立つと船だけではなく様々な国をも襲い始めた。もちろん軍は抵抗を始めたのだが、深海棲艦達には軍のあらゆる兵器を使っても倒すことはできなかった。」

 

「何カ国かが深海棲艦に滅ぼされる中、日本にも奴らは進行し始めていた。もう日本もダメだと軍の誰もが思ったその時、5人の少女が海の上に現れ、砲や魚雷を装備して立ち向かったんだ。そして、日本はその少女のおかげで九死に一生を得たってわけさ。」

 

「その時の少女こそが艦娘と呼ばれるもの達なのさ。」

 

 

なるほど、これが艦これというゲームのプロローグというわけか。自分が司令官なら指示を出して戦うのだろうけど、自分は艦娘で、自ら戦わなくては行けないのか。オラは全くワクワクしない。

 

 

「艦娘たちは昔戦争に使われた艦の魂が宿っている娘達なんだ。簡単に言うと艦の魂の擬人化みたいなものだね。魂だから分けることもできるらしく、他の地方の鎮守府にも同名の艦娘が存在する。艦娘は建造もしくは深海棲艦を倒した時に生まれるんだ。」

 

ふむ、ガチャ産かドロップ産か違いって訳か。

ガチャ産の方が強いのだろうか?まぁそこはいいか

 

 

「しかし、同じ鎮守府には同じ艦娘は建造、ドロップはされない。代わりに艤装だけが出てくるというわけらしい。まだうちは経験ないからわかんないけどね。」

 

「と、ここまでが深海棲艦と艦娘についてだ。深海棲艦もたくさんの種類があるがまぁ後々覚えてくれ。

ここまでなにか質問はあるかい?」

 

 

「その初めに出現した艦娘達は誰なのですか?」

 

話の途中これが一番気になった。もしかするとその5人こそが異世界転生したもの達なのではないかと思ったからだ。もしそうなら1度話してみたい。

 

「いわゆる、初期艦と言われる5人だ。吹雪、叢雲、漣、五月雨。そして電だ。」

 

電?俺と同じ名前の娘がいたのか。是非とも会ってみたいな。

 

 

「初期艦は5つの鎮守府に着任することになった。そのうちの一人、漣はうちにいるぞ?話を聞きたいなら会ってみるといいよ。」

「ありがとうございます。司令官さん」

 

 

 

 

「では話を続けるな。これをきっかけに5人の艦娘たちとは別に世界各国にも艦娘たちは現れた。その艦娘達はそれぞれの国の軍と協力し、深海棲艦を撃退した。日本は初期艦が海軍のものと共に5つの鎮守府を設立した。そのひとつがここ、横須賀鎮守府だ」

 

「艦娘達は、まず戦闘で傷ついた時に使う入渠施設、建造所を造った。艦娘達によると妖精さんが造ってくれてるらしい。らしいとゆうのも僕達人間にはどうも見えないらしい。工廠の奥と、艤装の中にいるらしいからまた後で見てみてくれ」

 

妖精?ティン〇ーベル見たいな?粉で飛べるようになるのだろうか?

 

 

「艦娘についてだが、戦闘は艦娘専用の燃料があるみたいで、その燃料なしでは艤装が展開できず戦闘ができないらしい。後、入渠についてだが、これは戦闘で傷ついた時にその特殊な液体の入った風呂に入ると、傷が癒えるという便利な代物だ。ただし人間にはどうも使えないらしい。

艦の記憶についてだが、それぞれの艦娘が昔の艦の名前を名乗っていて、その艦の記憶を持っているらしい。それが艦の記憶だ。」

 

 

 

「その記憶は私にはないのです…」

「だろうねぇその記憶が無いと海上での進み方や砲の打ち方、武器の種類など全く分からないんじゃないかな?」

「はい…」

 

「まぁ大丈夫だ、前例があってね、その娘に言わないように口止めされているから名前は言えないけど、訓練すれば直ぐにみんなと同じように出撃できるようになるさ。」

 

 

「良かったぁ…一安心なのです!」

 

その話を聞いて、安心したのは事実だ、しかし不安や落胆の気持ちもあったのもまた事実だ。もし、出撃できないと言われれば戦わなくすんだのかもしれない。きっと出撃出来なくてもこの司令官なら俺を殺したりはしないだろう。内陸地での仕事もあったに違いない。転生したからと言っても俺はただの大学生だ。戦争なんてしたことないし、したくもない。チート能力なんて持っている保証もないのだ。不安でしかないだろう。今、シンジ君の気持ちがよくわかった気がする。よく逃げなかったな。

 

 

 

「ということで明日のヒトフタマルマルに鎮守府正面の海に集まってくれ。何人か訓練してくれる娘を見繕ってみるよ。これが明日朝一で話す予定だったことさ。

とりあえず今日はもう夜だし、飯でも食って寝るといい。一緒に食堂に行こうか。大淀も行こう。」

「「はい」なのです。」

俺たちは提督室の電気を消し、廊下を歩いていく。

 

 

まぁしばらくは訓練だけで済むだろう。海に出ることや武器に触ることなどまだまだ不安は沢山あるが、この異世界に来たのだ腹を括って戦うしかないな、深海棲艦を倒すその日まで。

 

 

俺は暗くなって街灯と外の建物から漏れ出す光しか明かりのない外を窓から見ながら決意を固めるのであった。

 

 

 

 

 

 

 




昨日初めて感想が来ました!嬉しすぎて、30分ぐらい感想欄見てをニヤニヤしながら返信を考えてました(傍から見るとキモイな笑)
UAもお気に入りもだんだん増えてきてとても嬉しいです。まだまだ続く予定なので楽しみにしていてください!
5話は明日投稿します!
感想、誤字脱字などの指摘等よろしくお願いします!
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