エヴァが面白くて…つい…ね?
3周する予定だよ!
「おはようございます電ちゃん。それでは訓練を始めましょうか」
現在時刻午前11時50分。ああ、ヒトヒトゴーマル、か。生憎ながら天気は晴れではなく曇りだった。
10分前行動をしていたのだが、他の人は全員もう鎮守府正面の海に着いていたみたいだ。
「今日の訓練は私、神通と島風ちゃん、叢雲ちゃん、青葉さんで行います。」
「電ちゃんおっそーい!」
「ちっ、昨日余計なこと言わなければ…」
「ども、恐縮です、青葉でーす!私は基本的に訓練を撮影してますので!気にしないでください!」
なんかうさ耳を着けた痴女がいるがそれよりも気になることが。
撮影ってなんだ?何とるんだろ?
!
わかったぞ!パンチラですね?1枚何円ですか!言い値で買い取ります!パンチラは男の夢!つまりドリームなのです!
そんな淡い期待をしていると、
「あ、もちろんやましい写真は取らないので安心してください!」
先に言われてしまった…
ちっ!見たかったのに…
「話を戻しますね?では、まずは航行訓練から。艦娘は基本艤装無しでも水上を進むことが可能ですが、艤装があるのと無いのとでは全く違います。」
「簡単に説明すると、艤装があると足にエンジンが着いているみたいに早く進むことができます。しかし艤装が無いと歩くしかない。そんな感じです。」
「では、航行訓練を始めましょうか。電ちゃん、まずは海に浮かぶことから始めましょう。そのまま海に向かって歩いてみてください。」
ガチャンガチャンと音を立てながら、言われた通りに進んでいく。これほんとに大丈夫なのか?そう思いながら、そこまで高さのない堤防の上からそのまま海に足をつけると、普通に沈んでしまった。
「!?!?」
溺れる溺れる!!ヘルプヘルプ!!
ごぼごほと音を立てながら、肺の空気が無くなってゆく。このまま沈んでいくかと思っていると、何者かに手を引っ張られた。
「げほっげほっ!」
俺を引き上げてくれたのは神通さんだった。助かった…そう思っていると、神通さんの次の言葉で絶望に落とされる。
「まぁ最初はこんなものでしょう。今日はたっぷり時間があるのでできるまでやって見ましょう。安心してください、死にはしません。」
「うわぁ鬼だわ鬼」
「うーんこの絵面を撮影するのはちょっと…」
「時間がたっぷりあると言っても有限です。張り切って参りましょう。電ちゃん?」
「は、はいなのです。」
あの後の4時間のことはあまり語りたくない。
見た目は可愛らしい女の子(中身は男)が休憩無しで、海に飛び込み、沈んでは引き上げられ、また顔を鼻水や涙でびしょびしょにしながら海に飛び込んでいく姿はあまり見たくないだろう。割愛させていただく。
「まぁとりあえずは及第点ですね。これで海に沈むことは無いでしょう。」
4時間かけてやっと海に浮かぶことが出来た…
叢雲が言っていたことがよくわかった。こいつ鬼だわ。休憩ぐらいくれよ…
もう体も心もクタクタで動けそうもなかった。帰ってふかふかのベッドで寝たい。
「次は射撃訓練ですね。30分休憩したら始めますよ。」
は?
こいついまなんつった???
聞き間違えだよな???
「え、まだするの神通?島風なんて飽きてどこか遊びに行っちゃったし、第一電はもう今日は無理よ!」
「青葉も流石に今日はやめておいた方がいいかと…」
「いいえ、叢雲ちゃん、青葉さん。まだやれます。このくらいで音を上げていては深海棲艦とまともに戦うことなど出来ないでしょう。」
「そうですよね?電ちゃん?」
神通からまるで「いいえ」と言ったら殺すという圧力を感じる。これは「はい」と言うしかないだろう…
俺は疲れてくたくたになった身体を叱咤し、ふらふらと立ち上がった。クソ、いつか覚えておけよ神通。そう思いながら、
「はい、まだやれるのです…」
と、神通に言うしか無かった。
30分後、神通が連れてきた島風と共に訓練が再開された。なんだか天気が悪いのだか、まだやるのだろうか。もう帰りたい。
「それでは射撃訓練を始めます。本当は的当てから始めたいのですが、海に出て動きながら私たちを狙って訓練した方が経験になるでしょう。」
「えっ 海に出るの?神通、この後もうすぐ大雨が降るそうよ?今日はやめておいた方が…」
確かに天気がかなり悪い。雲も灰色に染っており、雷もなりそうな感じだ。
俺ももうやめといて欲しいなと期待の目で神通を見るが…
「雨だからこそ良い訓練になるでしょう。」
「えぇ…」
ですよね…分かってたよ…
陣痛さんはそういう人だと嫌でも身に染みましたよ…
「青葉のカメラは防水ですので安心してください!」
そこじゃねえーよ、青葉ワレェ… 俺の心配しろよ…
少し青葉を睨みつけるが、全く気がついてない。
「では、私たち3人が海に出るので後から追いかけて、私たちを狙って撃ってください。誰か一人でも当てることが出来きるか、フタヒトマルマルになるかで今日の訓練は終了です。砲撃の仕方は分かりますか?」
「いえ、わからないのです。」
水上に立つ方法すら分からないのに分かるわけねぇーだろ。
心の中で悪態をつくも、声にも顔にも出さない。出したら何されるかわからんからな。
「艤装にいる妖精さんを見た事ありますか?」
ん?妖精?
そう言われて艤装を見ると、様々な服?をきた2頭身の生き物がでてきた。みんな俺に向かって敬礼している。
てっきりティン〇ーベルみたいな妖精かと思っていたがそうでは無いらしい。これはこれで可愛らしい。
「その妖精さんとは会話でのコミュニケーションは取れないのですが、心で思ったことを感じ取って艤装を動かしてくれます。」
試しに右肩にある主砲を動かしてみる。右に動かしたいと思うと右に、左に動かしたいと思うと左にきちんと動いてくれる。ちょっと楽しいなこれ。
くるくるくる主砲を回していると神通が、
「ちゃんと動くようですね。では、訓練を開始しましょうか。」
「はぁ…仕方ないわね…まぁ頑張りなさいな、電」
「やっと始まるのー?遅くない?」
「では青葉は撮影に専念しますので、お気遣いなく〜」
俺以外の全員が艤装を装着し、海に出る。すると、まるでローラーシューズを履いてるかのようにスイスイと進み始めた。
「待ってください!電、まだ水上の進み方を習ってないのです!」
俺は神通にそう叫んだが、
「大丈夫、私達のを見て学んでください。
ああ、そうそう電ちゃんに砲撃された人は罰として夕食前に腕立て伏せ100回、腹筋100回、ウサギ跳びグラウンド1周ですので。」
「うそん…それはいくらなんでも酷くない?神通」
「当たらなければいい話です。では、訓練開始です。そこまで遠くには行きませんので5分後に電は海に出てくださいね。」
そう言うと神通はかなりのスピードで水平線に向かって進み出した。
「ちぇ、簡単に言ってくれるわね!」
「叢雲ちゃんも私みたいに早く進んで良ければいいじゃん!」
「あんたとは進む速さが違うのよ!」
「あはは…島風ちゃんは青葉たちとは速さが段違いですからね…」
そういう3人も神通と負けず劣らずの速さで進んでいってしまった。
「はぁ…」
大きなため息をつきながら空を見上げる。まるで今の複雑な気持ちを表すかのような曇り空。もうすぐ泣きそうな所までそっくりだ。
「はぁぁ…」
ほんとに帰りたい。ただそれだけを願う。
そう思いながら、俺は4時間の修行の成果を噛み締めながら海の上に立つ。
さぁ、あと5分だ。
向かい風が俺のスカートを揺らす。まるで俺が海に出ることを祝福してないみたいに。
流石鬼の神通、さす鬼
「あれ?戦闘描写なくね?」と思ったそこのあなた!
申し訳ございません<(_ _)>
長くなったので2話に分割しました!
明日か明後日には調整を加え投稿する予定です。
お楽しみに!
感想、誤字脱字などの指摘等よろしくお願いいたします