がっこうぐらし!ー絶望、そして希望ー   作:三坂

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前回出てきた謎の女性
そして何故彼が雪の名前を言ったのか少しずつわかっていきます。
そして暗めな場面が出てくるかも‥


第十三話復讐

ある日‥

 

荒廃した町並みを背に国道を走っている一台のセレナ

そのハンドルを握っているのは雪ではなく圭が握っていた。助手席では雪が運転の指導をしているようだ。

 

雪「もう少しアクセル緩めてもいいかな?」

 

圭「はっはい!」

 

緊張しながらも雪の指示に従いアクセルを緩める。ちなみに今セレナに乗っているのは雪と圭、美紀の三人

それ以外のメンバーは見当たらない。

今回はこの三人が物資探索に乗り出すことになっていて、それに兼ねて実践経験を積ませるためでもある。

 

美紀「それで、今回はどこを探索するんですか?」

 

後部座席に座っていた美紀が顔を覗かせる。

 

雪「そうねぇ‥とりあえずホー厶センターに行きたいねぇ。バリケードの強化したいし」

 

圭「確かに‥今のままでは不安ですもんね」

 

そんなこと言っているうちにホー厶センターに到着、車を入口に止めて、降りる。

 

圭「運転疲れたぁ‥(愛銃を取り出す)」

 

美紀「今回は狙撃銃はお預けですかね(肩に背負い、ハンドガンの弾をリロードする)」

 

雪「見た感じ、中に三体か‥。まあ死角カバーすればいけるかな。じゃあ二人とも行くよ」

 

圭・美紀「「了解です!」」

 

 

中に入ると案の定他にもいたが、三人にあっさり制圧されていった。

 

パパパ!

ドシャ(奴らが倒れる音)

 

雪「クリア‥かな?(89式を構えつつ)」

 

圭「‥みたいですね‥(アサルトライフルの弾をリロードしつつ)」

 

美紀「‥初の戦闘となると疲れますね‥(ハンドガンを降ろしつつ)」

 

雪「とりあえずバリケードに使えそうな材料を集めましょう」

 

中の奴らを殲滅し、一段落した後探索することに

圭は釘やセントリーガンなど補強用の工具売り場に

美紀は木材の板を車に運び込んでいた。

ちなみに雪は売り場奥のカーペット売り場に来ていた。

 

雪「これから寒くなりそうだし‥こうゆうのも必要かも」

 

そう言って目についたコタツを台車に載せようとする。

すると‥

 

ガタン!

 

雪「っ!?(構える)」

 

いきなり音が響いたため慌ててその音がした方にSFP9を取り出して向ける。そこには事務室と書かれた部屋が

 

雪「誰かいる‥?」

 

美紀と圭は入口付近で探索してるからまずありえない

そうなると‥

 

雪「‥」

 

ゆっくりと扉に近づきそっと耳を済ませる。だが特徴的な呻き声が聞こえないとなると奴らではなさそうだ。

意を決して中に入ると‥

 

雪「!?大丈夫ですか!?」

 

そこには腹部を負傷している迷彩服の男性が座り込んでいた。慌てて駆け寄りつつ無線機を出す。

 

雪「美紀!圭!事務室で負傷者見つけた!

車にある医療キット持ってきて!」

 

美紀「!わかりました!」 

 

圭「はい!」

 

美紀と圭に指示を出し自身は手持ちのハンカチを当てる

 

「うぅ‥あんたは‥」  

 

雪「あんまり喋らないで、キズが広がります」

 

「‥あぁ‥」

 

雪「服装からして自衛隊の方ですね?私は元巡ヶ丘警察署訓練生湯月雪です」

 

「訓練生‥湯月‥もしや‥」

 

雪「?」

 

「俺は陸上自衛隊レンジャー隊の朝霞菊だ‥

あんた‥湯月惣菜って人知ってるか‥?」

 

雪「えっあっはい‥うちの父さんが何か‥?」

 

朝霞「‥やっぱり娘さんか‥俺はな‥君のお父さんの部下なんだ‥」

 

雪「!?父さんは‥!?」

 

朝霞「‥‥すまない‥こっから先は覚悟をしてくれ‥

‥‥君の父さんは‥死んだ‥」

 

雪「‥え」

 

朝霞の発言に思考が停止した。父さんが‥死んだ‥?

 

朝霞「お父さんと‥部下の我々は上の指示‥で現地調査に来てたんだ‥駐屯地に‥この事件の原因を探るために‥」

 

朝霞「その駐屯地で‥何者かの‥襲撃を受けて他の仲間が次々とやられて‥‥逃げようとしたが‥ヘリもやられ‥それで‥俺も撃たれて‥でも‥お父さんは‥」

 

雪「‥‥そんな‥ぁぁ‥」

 

意識が揺らぐ、雪にとってお父さんは少し抜けてるけど優しいという印象がある。いつも彼女を応援してくれていた。そんな父が亡くなったとなれば‥

 

朝霞「すまない‥、守れなくて‥」

 

雪「‥‥」

 

朝霞の悔しそうな謝罪に何も返すことができずにいた雪

今の彼女にはそのような余裕がなかった‥ 

 

雪「とりあえず‥手当してから車に載せます

あるきは‥無理そうですね‥」

 

朝霞「あぁ‥そう‥っ!」

 

朝霞が顔を上げたとき何かを感じ取ったのか最後の力を振り絞り雪を横に押し出す。

 

雪「っ!?」

 

何が起きたのかわからずにいる彼女の目には、飛ばした彼が銃撃を受け‥力尽きていた。

 

雪「誰!」

 

慌てて我に返り体制を立て直して89式の銃口を銃弾の飛来方向に向ける。そこには‥

 

「まさか始末しそこねてたとは‥」

 

雪「あんた‥何‥(腕の腕章を見て)って聞かなくてもわかるか‥」

 

「そうね、あなたの予想で合ってるわよ」

 

雪「さっき‥始末しそこねたって言ってたけど‥

この人のいた部隊殺ったの‥」

 

「‥‥、そうよ‥」

 

雪「っ!(安全装置を解除)どうして‥!」

 

彼女の声には悲しみと怒り、両方が混じっているのが伝わってくる。家族を殺された‥それはかなりの衝撃だろう‥。

 

「簡単よ‥邪魔だったから‥」

 

雪「そう安安と!人の家族殺しといて!」

 

目に涙を浮かべながらトリガーを引く、直後発砲、放たれた鉛玉は磁石のように彼女に吸い寄せられ‥当たると思われていた。

 

雪「っ!?」

 

しかし彼女は弾丸が見えてるかのように素早く避けて遮蔽物に隠れる。そして自身もM9で応戦してくる。

雪も素早く机を遮蔽物にして隠れる。

 

雪「まるで見えてるみたいな動き‥」

 

マガジンをリロードし再び狙いをつける。しかしどこにも姿がない。

 

雪「‥いない‥!?」

 

慌てて探そうとしたとき

 

ゴン!

 

雪「っあ‥」

 

横からタックルをくらい銃を弾き飛ばしてしまう。そのまま雪にタックルした反動を利用、思っきり蹴り飛ばす

 

雪「ふぐっ‥!」

 

派手に飛ばされた雪はそのまま事務室から出て棚に叩きつけられる。

 

ガシャァァン!!

 

雪「ガハ‥!!」

 

叩きつけられた際の衝撃に顔をしかめる。何とか体制を立て直そうと起き上がるが‥

 

「っと!(ガスッ」

 

雪「‥‥ぁ‥」

 

止めと言わんばかりに腹部に強烈な痛みを入れられ、気を失ってしまう。

 

「まあいいわ、あなたにも聞かれてしまったから始末しよ」

 

そう言って銃口を向けようとしたとき‥

 

ガシャ!

 

「!?」

 

どこからか弾丸が飛んできて拳銃にピンポイントに命中

そのままの勢いで貫通して壁に弾が突き刺さる。

被弾した拳銃は粉々に砕け散る。

 

「対物か‥」

 

痺れる手を抑えつつ飛んできた方向を睨み付ける。

その先には売り物のコンクリブロックを台にして狙撃銃で狙いをつけた美紀の姿が

 

美紀「圭!」

 

圭「わかった!」

 

美紀の合図で、遮蔽物から飛び出てアサルトライフルを乱射する。邪魔がさらに入ったことに舌打ちした彼女だったが反撃する武器が壊れさたこともあり撤収していく。

 

圭「逃げられた‥!」

 

美紀「それより!雪さんの手当て!」

 

逃したことにしびれを切らす圭だったが美紀の指示で雪に駆け寄る。

 

圭「雪さん!」

 

美紀「しっかりしてください!」

 

ーーーー

 

 

 

 




家族を殺された憎しみ、そして悲しみ、怒り 
それは計り知れないものでしょう。
危機的状況を美紀と圭によって何とか事なきをえた雪
そして‥動き出す‥物語
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