みんなのそれぞれの思いを胸に学園生活部は新天地を目指すことになりました!
そして‥あれから夜が明け
いよいよ出発の日がやってきた‥。学園生活部のメンツは支度をして‥いや、何やらある教室に集まってなにか作業をしているようだ。
由紀「こんな感じかな?」
胡桃「もう少しこうしたら?」
日野「雪〜、これ運ぶの手伝ってくれないか?」
雪「はいはい〜♪(トコトコ)」
慈「何やら雪さんご機嫌いいですねぇ〜?」
悠里「昨日は普通だったのだけど〜、なにかあったのかしら〜?」
圭「えっとね〜、雪s‥むぐく(美紀口を塞がれる)」
美紀「雪さん〜、そっち終わったらこっちお願いします〜(汗)」
雪「ん〜?了解〜」
瑠璃「めぐねぇ〜、これここでいいかな?」
慈「そこでいいわよ〜。あっこっちもお願いできる?」
理琉「由紀〜、こんな感じか?」
由紀「どれどれ〜?うんこんな感じ♪ありがとう♪」
理琉「おっおう‥//」
小春「もしかして?由紀さんに恋した?」
理琉「うるせぇ‥//(そっぽを向く)」
攻撃の被害が少なかった教室の黒板で何やら書いているようだ。太郎丸も加わるという大作業になっていた。
教室の掃除や、装飾をしているようだ。
圭「‥にしてもあれから半年もたつのか‥」
ふと時の止まったカレンダーを見つつ圭がそう口に溢す。そう言われて隣で作業していた美紀も同じく視線を向ける。
美紀「確かに‥あっという間だね‥」
それから二人は今までの出来事を振り返っていた。
圭「あの日‥パンデミックが起こった日はリバーシティ・トロンに来てたよね。放課後使って‥」
美紀「だね‥、新しい本とかCD買いに。そしたら‥突然悲鳴が聞こえて‥それから‥」
圭「あのとき‥なにが起こってたか全然わからなかった‥。でも‥なにか良からぬことが起こってたのは察してた‥。」
美紀「なんとか‥5階に逃げて‥。そこでほかに逃げて来た人達と一緒に過ごして‥。最所はけっこう良かったよね‥」
圭「でも‥突然火災が起きて‥。私達以外が死んじゃって‥。それからだっけ‥私が美紀おいて出て行っちゃったの」
美紀「あのときは本当に心細かったよ‥。もう二度と会えないんじゃないかと思って‥‥」
圭「本当にごめんね‥?あのときは」
美紀「いえ‥、また会えたので良かったですよ‥♪もう気にしてません‥♪」
圭「ありがとう‥♪(涙目)それから‥学園生活部の人たちと出会って‥、狭山さんや黒田さんと出会って‥
賑やかになったよね‥♪」
美紀「はい‥♪でも‥その後も何度もけっこう危ないことが何回もありましたよね‥」
圭「だね‥。雪さんが死にかけたり‥、私達の居場所が襲われたり‥。あのときは本当に怖かった‥」
美紀「せっかく会えたのに‥今度こそ会えないかと思った‥。でも‥みんな無事で良かったよね‥」
圭「‥ほんとだよ‥。本当に‥良かった‥。」
美紀「‥もう‥離れません‥ずっと一緒ですよ‥♪」
圭「もっちろん♪さっ、早く作業の続きしよ?」
美紀「はい♪」
雪「でも‥あっという間だね‥ほんと」
日野「確かになぁ‥、物事って本当に過ぎるの早いよな‥。特にパンデミック発生から‥」
雪「まさか、あの日からまた日野に会えるなんて思ってなかったよ」
日野「俺もだよ。あれ、下手すればすれ違ってたぜ。数奇の巡り合せってあるもんだなぁ‥」
雪「‥‥ねぇ日野」
日野「ん?」
雪「私、みんなをもっと護れるように頑張る‥!
今までだって、助けてもらってばかり‥。だから!」
日野「雪らしいったら雪らしいな‥♪だが無理はするんじゃねぇぞ。俺にとってお前は大切な存在なんだから、簡単にくたばるんじゃねぇぞ?」
雪「わかってる‥♪あんたを置いてなんかいかないよ♪」
由紀「そういえばさ、めぐねぇはこの騒動が収まったらどうするの?」
作業をしているときにふと丈槍さんにそう聞かれた。一瞬返答に迷ったが咄嗟に返す。
慈「そうですね‥、この騒動が終わっても教師は続けたいですね‥♪丈槍さんはどうしたいの?」
由紀「う〜んっとね‥」
私の質問に、普段あまり見ないような真剣な表情を浮かべつつ考えて
由紀「私は教師になりたいな♪めぐねぇみたいな先生を目指して♪」
そう言って丈槍さんは笑顔でこちらに顔を向けつつそう告げていた。その言葉を聞いた私は少し驚いた。
まさか私を目指しているなんて‥。でも、少し嬉しかった。
慈「そうなんだ‥♪じゃあ、教師目指してしっかり勉強しないとね♪」
由紀「うっ‥(汗)」
でも、やはり勉強となると彼女は項垂れるように頭を抱えているのであった‥。
瑠璃「りーねぇできたよ〜」
悠里「どれどれ〜?あら♪いい出来じゃない♪」
瑠璃「わあい♪」
胡桃「そんな綺麗にできるのがすごいぜ‥(汗)」
悠里達は飾りの装飾を作っているようだ。そんな中瑠璃がふと口に出す。
瑠璃「新天地‥大丈夫かな?怖い人は嫌だなぁ‥」
そんな言葉を聞いてすぐに答える悠里
悠里「大丈夫、きっと優しいと思うわ。それにもしそうだとしてもみんなで守ってあげる‥♪」
胡桃「おうよ♪胡桃様に任せたまえ♪」
胡桃も瑠璃を安心させるように笑顔で答える。そんな二人見て、安心したのか瑠璃に笑みが現れる。
瑠璃「うん‥♪」
太郎丸「ワン!」
小春「ねぇ理琉?」
理琉「ん?なんだ?」
教室の机を後ろに下げる作業の最中、なにか思ったのか小春が口にする。
小春「最初、全滅しかけたときはすごく怖かった‥。けど、あの子達に出会えて‥良かったような気がしたよ」
理琉「奇遇だなァ、俺も同じことを思ってた」
小春「‥これからも‥一緒にいられるかな?」
理琉「あったりメェだ、あいつらを護るのが俺達の仕事だからよ。意地でもくたばらねぇぞ」
小春「うん‥♪」
由紀「出来た〜♪」
作業を初めて数時間‥、由紀の声とともに教室の装飾が終わる。黒板にはそれぞれの思いを書き留めていた。
美紀「これからも一緒にいられますように」
圭「美紀は私が護る!」
瑠璃「お姉ちゃんの支えになりたい」
悠里「るーちゃんやみんなを護れるようになりたい」
雪「みんなとずっといられますように‥♪」
日野「これから先も警察官として職務を全うする」
由紀「心は一つ!!」
慈「皆さんの保護者として、教師として‥がんばります!」
胡桃「先輩‥見ててくれよな。みんなは絶対護るから!!」
理琉「軍人としておれの仕事は、学園生活部を守ること」
小春「みんなに出会えて良かった♪」
とそれぞれ書き留めていたのであった。
慈「はいはい〜、みんな黒板の前に並んで〜」
三脚のカメラを立てて、慈がみんなに並ぶように促しつつ調整する。
理琉「日野〜、もう少し横だな〜」
日野「おっと、失礼」
圭「美紀〜、早く早く〜」
美紀「そんなせかなさいで‥(汗)」
少しグダグダしつつも、なんとかカメラ内に収まるように並ぶことに成功する。それを確認しつつ慈がシャッターのタイマーをセットする。
由紀「めぐねぇ早く〜」
由紀が声をかけ、慈がそれに答えつつ慈が駆け足で列に加わる。
由紀「じゃあみんな行くよ〜、はい♪」
全員「「「チーズ♪」」」
太郎丸「ワン♪」
慈「あっという間‥でしたね」
日野「まあな‥」
あれから写真を撮ったあと、荷物をまとめて車を止めてる正面入り口前に一同は来ていた。見慣れた日野のクラウンと雪の新型セレナに挟まれる形で見慣れないハイエースの姿が‥
日野「というか良かったのか?ミニクーパー手放して、あれお前の愛車みたいなもんだろ?」
そう言いつつ日野が視線を向けた先にはきちんと駐車場に止めてある慈の愛車の姿が
慈「確かにそうです。ですが、やはりこっちのほうがいろいろと便利ですし」
胡桃「おおい!ふたりとも〜、そろそろ行くぞ〜」
日野「っと‥じゃあ行くか‥」
慈「えぇ」
そして積み込みを終えた3台はクラウンに日野、美紀、圭、ハイエースに慈、由紀、悠里、瑠璃、セレナに雪、胡桃、太郎丸、理琉、小春が別れて乗り込み、クラウンを先頭に出発、懐かしみのある学校との別れを惜しみつつを後にする。
美紀「‥なんだか、初めて学校が恋しいと思いました‥」
圭「奇遇だねぇ〜、私もだよ〜」
胡桃「まあ、長く過ごせばそうなるのも無理もないかもな」
日野「うむ、そうだな」
由紀「私も〜、初めて学校が好きだと思ったよぉ」
慈「それを前から思ってほしかったです‥(汗)」
由紀「えへへ‥(汗)そうだ♪これってなんか卒業旅行みたいだよね」
美紀「唐突ですね‥(汗)」
圭「まあわからなくはないかもねぇ〜、由紀先輩は卒業旅行どこ行きたいの?」
由紀「アメリカ!!」
胡桃「海外かよ!?」
由紀「じゃあ胡桃ちゃんはどこ行きたいの〜?」
胡桃「え?えっとぉ‥京都‥かな?」
由紀「舞妓さんだねぇ」
胡桃「なんでだよ!?」
雪「でも、気になるんでしょ?」
胡桃「えっまっまあ‥」
悠里「あら?もしかして図星かしら?」
胡桃「うぅ‥//」
由紀・瑠璃・圭「「「うふふ〜」」」
胡桃「お前らぁぁ〜!!」
由紀・瑠璃・圭「「「あはは〜♪」」」
賑やかな三台の車内をよそにに太陽に照らされている街を走っていくのであった‥。
ご視聴いただき誠にありがとうございました!
初の小説完走、ここまでこれたのも皆様読者のお蔭です!本当に感謝しかありません!
高校編完走ということはもちろん原作同様大学編も、近々スタートさせようと思います!
他作の投稿もあるのですぐにとは行きませんが気長にお待ちいただければと思います。
それでは!