大学編
ー守るべきものーのリメイク作品です。
前より楽しめるようにしてあります
【シーズン2】第三十二話 新天地へ
「巡ヶ丘35より神奈川本部!!」
「神奈川本部です。巡ヶ丘35、どうぞ」
「現在巡ヶ丘駅にて大規模な暴動が発生!!現場だけでは手に負えない!!至急応援を求む!!」
「巡ヶ丘84より本部!!ショッピングモールリバーシティートロンでも傷害事件が多発!!既に何名か負傷した!救急隊の派遣を!!」
「警察では手に負えない!!自衛隊の派遣を!!」
「現在ランダルコーポレーション及びアンブレラ社私設部隊が展開中です‥!」
「政府は先程、巡ヶ丘市に発令していた緊急事態宣言を全都道府県に拡大することを発表。それに伴い全国に拡大している暴動事件に総力を上げて対応‥ザ――――ッ」
雪「―――や、――うや、祐也ってば‥!」
日野「はっ‥!?」ガバ
雪に起こされ、飛び起きるように体を起こす。周囲を見るとそこはどうやらクラウンの車内のようだ。外に視線を向けると日が暗いことからどうやら見張りの最中に寝落ちしてしまったようだ。
日野「‥寝落ちしてたか‥」
雪「もう‥見張りの最中に自分だけ寝るのはズルいよ〜?」
日野「わりぃ‥(汗)」
雪「でも大丈夫?なんかうなされてたけど‥」
日野「うん〜‥、休めるときは休んでるんだけどなぁ‥」
雪「あんまし無理しないでね‥?大事なメンバーの一人なんだから‥」
日野「わかってるよ‥。」
翌朝‥
一同「「「いっただきま~す!!!(ワン!!)」」」
ハイエースの車内から元気な声が聞こえてくる。簡易テーブルを囲んでカセットコンロでできたインスタントカレー(太郎丸はドックフード)を一同は頬張っていた。
由紀「ん〜♪おいひい〜」モグモグ
小春「だね〜♪」モグモグ
瑠璃「美味しいのだ〜」モグモグ
圭「うんうん〜♪」
悠里「あらあら〜♪喜んでくれてなによりだわ〜」
慈「こうやってゆっくり食べるのも高校を出て以来ね〜」
雪「ですね‥♪」
理琉「たしかにィそれはそうだなァ」
胡桃「いくらこのハイエースが広いとはいえど十人以上集まるとあんまりのんびりできないもんな〜‥」
美紀「ハイエースの車内を改造してくれた日野さんには感謝ですね‥♪」
日野「なんか照れるな〜‥//」
太郎丸「ワン!」
楽しそうに雑談をしつつ食べているとあっという間にお皿の中は空っぽになってしまっていた。
一同「「「ごちそうさまでした〜!!(ワン!!)」」」
お皿を車内に増設した簡易キッチンで皿を洗い片付けつつ今後の予定について話し合っていた。
理琉「ンじゃ、今日はここの警察署まで行くぞ」
美紀「この警察署って確か‥」
日野「俺が務めてた巡ヶ丘警察署だ‥」
雪「どうして警察署に‥?」
理琉「可能な限り短い距離で寄り道をしようと思って考えたらこのルートになった。」
慈「‥ということは‥」
理琉「アァ‥あの緊急避難マニュアルに書かれているのならここに何か鍵を握るもんがあると思ってな‥」
胡桃「今回の騒動の最前線に立ってたもんな‥。有力なやつがあるってことか‥」
そして準備を整え各車に乗車したのを確認し、日野のクラウンを先頭に、慈が運転するハイエース、雪のセレナが続く形で一夜明かした駐車場を後にする。
圭「次はそこを左折ですね」
日野「ほいほい」
地図を見つつ圭が道案内をしてそれに従って日野はステアリングを左に切り、交差点を曲がる。
美紀「にしても大学までけっこうかかりますね‥」
後部座席でバレットの整備をしつつ、なかなかつかないことに思わず不満を零す美紀。
日野「まあ‥普通ならすぐに着くんだが‥」
同感と言わんばかりに日野が頷く。まあ無理もない、普通なら一時間もかからずに大学にいける距離が事故車や彼らによって通れない箇所が予想以上に多い。そのため迂回ルートを繰り返して進んでいるとかなり時間がかかってしまっていた。
圭「通れない箇所が多すぎるんだよねぇ‥」
美紀「本当に大学につけるのでしょうか‥」
大学の生存者がどんなのかと言う前に、この調子で大学につけるのかため息が溢れる3人であった。
ハイエース車内
由紀「‥よし!ここ!」
瑠璃「あっ‥!?」
太郎丸「ハッハッ‥♪」
悠里「ふふ‥♪楽しそうね♪」
後部のソファーでトランプをして遊んでいる由紀と瑠璃と太郎丸、そんな二人を嬉しそうに見ている悠里とハンドルを握る慈。
慈「確かそのトランプって高校から持ってきたのよね?」
由紀「うん〜♪そうだよ♪生徒会室を漁ってたら見つけたの〜」
悠里「他にも持ってきてるのよね〜?」
瑠璃「そうなのだ〜、これでしばらくは飽きないのだ♪」
どうしても車で移動しているときは遊べるものが限られてしまう。そのため少しでも暇つぶしできるものがあればとカードゲームなどを高校から持ち出せるだけ持ち出してきたのだ。
悠里「予想以上に遠回りしてきますからねぇ‥、あっまた迂回するみたいです」
由紀「もう迂回した回数忘れちゃったよ〜‥」
慈「やはり上手くは進めないですよね‥‥」
セレナ車内
胡桃「んで‥!昨日日野と見張りしたんだろ‥!?イチャイチャとかしたのか‥!?」
雪「見張り中にイチャイチャなんて‥‥//」
理琉「本当か〜?」
小春「そんなこといって〜、実は熱い夜を過ごしたり‥」
雪「あわわ‥//!!??」
こちらでは絶賛胡桃達の猛アタックを喰らって顔真っ赤にしつつステアリングを握る雪の姿があったのであったのである。
胡桃「んま、雪の弄りはこれくらいにしておいて」
雪「‥‥//」
胡桃「本当に変わっちまったな‥世の中」
小春「‥だね」
胡桃の向けた視線の先には窓ガラスが割れたり火事のあとだろうか‥半分焼けた家など、もはや終末かのような世界が広がっていた。
理琉「数ヶ月前はあまり前に過ごしてたんだよな‥」
雪「‥えぇ、あの日も‥学校いったり、仕事いったり‥。そんな何年も続いた日常っていうのはこんなにもあっさり崩れるものなんだっていうのを感じたよ‥」
そう言っている雪の表情はどこか寂しげな雰囲気を醸し出していた。
理琉「‥だがまだ希望がないわけじゃない‥、恐らくこの状況下でもオレたちと同じように生きている生存者がいるかもしれない」
小春「そう‥だね‥!!私達が頑張らないと!」
胡桃「あぁ!それに絶対ランダルの奴らの悪事を突き止めてやる!」
雪「‥父さんの仇は‥必ず取る!」
そんな決意や不安などを背に3台は荒廃した巡ヶ丘を走り抜けるのであった。
高校での激闘を終えて新天地を目指す学園生活部
そんな一同は少しでも情報を集めようと大学にいく途中で警察署に寄り道することになった。