がっこうぐらし!ー絶望、そして希望ー   作:三坂

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今回はいよいよ警察署に乗り込みます。
学園生活部は一体何を見るのか


第三十三話 巡ヶ丘警察署

それから迂回を繰り返しつつ走っていると、少し先に巡ヶ丘警察署の建物が見えてきた。建物周辺にはぱっと見彼らは確認できないが壊れたバリケードで塞がれ近辺には血痕、数名ほど息絶えた人の遺体が転がっていた。

 

美紀「これは‥思ってたより酷いですね‥‥」

圭「‥‥(思わず視線を逸らす)」

日野「こっちから入るのはダメそうだな‥。精神的に‥」

 

正面から入るのは不可能と判断して裏口から侵入をすることにした。裏口に回ってみるとそこにもバリケードは設置されてるが表と比べて遺体もなく今も一応機能しているようだ。

 

雪「以外とここは綺麗だね」

日野「まあここは関係者以外しか知らないような入口だからな‥。パニックになった人が集結するのなら表口だろ‥」

胡桃「わたしからしたらこっちのほうが楽だな‥(汗)表の遺体まみれは気がめいいりそうだ‥(汗)」

悠里「同感です‥、るーちゃんに見せれるものじゃないので‥‥」

理琉「マア、俺からすれば別に大丈夫だけどな」

小春「‥あんたの感覚は普通の人からすればおかしいから比較対象にもならないね(キッパリ)」

理琉「ワ〜ヒドイゾ」

 

そんなこんな話しつつそれぞれ愛銃を取り出す各員。

 

日野「んじゃ行きますか」

 

準備ができ次第バリケードを超えて中に侵入する一同。まず初めに日野が乗り越えて敷地内に彼らがいないことを確認、それを手合図で伝えると雪、悠里、瑠璃、胡桃、由紀、慈、圭、美紀、太郎丸、小春、理琉の順番に超えて中に入る。

 

慈「とりあえず日が落ちる前に中の確認と制圧をしますか‥」MP7片手に

胡桃「でも日が落ちるまであんまし時間ないぞ?」

理琉「仕方ねぇ‥、ここはグループに分かれて行くしかなさそうだな。日野、ここの警察署の構造はどうなってる?」

日野「地上は4階建てで屋上あり、地下は一階で地下駐車場と地下倉庫がある」

理琉「んじゃ俺と日野、胡桃は地下倉庫と駐車場、美紀と圭、そして雪と太郎丸は地上一階から二階、小春と慈、由紀と悠里、瑠璃は三階から四階を頼む」

日野「あいよ」

胡桃「任せな!」

雪「オッケー♪」

美紀「はい!」

圭「任せてよ!」

太郎丸「わふぅ!」

慈「教師‥いえ!大人としてがんばります!」

由紀「私も頑張る〜」

悠里「るーちゃん、しっかりついてきてね〜?」

瑠璃「はあい♪」

小春「よっしゃ!」

 

こうして各グループで別れて警察署の早期確認及び制圧に乗り出すために建物内に侵入する学園生活部であった。

 

地下

理琉と胡桃、日野組

 

パァン!!

 

胡桃「ふぅ‥こんなもんか?」

 

構えていたM4を降ろしつつ周囲を確認する胡桃。彼女の視線の先には何体か倒れている彼らの姿が‥

 

理琉「みたいだな‥。音で釣られたのはコイツらだけだし」

日野「だな」

 

20小銃を背中にかけつつ、懐中電灯で駐車場内を照らす。そこそこ大きいものの見渡しがよく、何台か警察車両が放置されていた。

 

日野「何台かは残っているが‥この感じだとほとんど出払ってるな‥」

理琉「まっ、誰もまさか生物災害だとは思わないよな。とりあえずここは制圧しおわったし次は地下倉庫いくか」

胡桃「了解」

 

地下駐車場を制圧したのを確認し、次の場所である地下倉庫に向かうことにした。

 

地上一階〜二階

 

圭「こんな感じですかね〜?」

雪「そうそう、そんな感じ。あっ美紀〜?そこの机をもう少し動かしてくれない?」

美紀「わかりました」

 

その頃雪達は彼らが侵入できないように一階の階段近辺をロッカーや机、イスなどでバリケードを作成。地下で制圧をしている3人が安全に上がってこられるように囲っていた。

 

雪「ふぅ‥こんな感じかな?」

圭「これで彼らが紛れ込むことはなくなりましたね」

美紀「んじゃ、作業も終わったし探査しましょうか」

 

特に建物内に彼らは数体しか確認されておらず、雪達にあっさり制圧され、その後に侵入を防ぐためにあのバリケードを作ったのであった。

 

美紀「‥っと言っても一階にはめぼしいものは特にありませんでしたね‥(汗)」

雪「まっ一階のほとんどは待合室とか受付のカウンターとかが中心だしねぇ‥」

圭「二階では、何かいい物が見つかるといいですが‥」

 

そんなこんな話しながら二階に上がる。最初に目についたのは機動捜査隊のデスクワーク室、ここは主に捜査官が犯人についての情報収集などを行うための部屋でたくさんのパソコンが置かれている。しかしパンデミックの影響であちこちに散乱していた。

 

雪「ここもかなり酷いわね‥‥」

美紀「この感じだとパソコンはもう使えなさそうです‥‥」

圭「ん〜‥あっ‥!」

 

部屋の中を探索しつつ物色していると圭がデスクトップの引き出しの中からあのマニュアルを見つける。

 

圭「美紀!雪さん!ここにもマニュアルが‥!!」

雪「やっぱりか‥!!」

美紀「ナイスです!圭」

 

圭の呼び声につられて雪と美紀、そして太郎丸もやってくる。

 

圭「ほら‥コレです‥!(見せる)」

雪「‥間違いない‥。高校のヤツとは内容がほぼ異なるけど同じ緊急マニュアルだ‥」

美紀「‥なんて書いてあるのですか‥?」

雪「ちょっと待ってて」ページを開く

 

表紙をめくり目次の1、2ページを飛ばして3ページに視線を移すとそこには万が一パンデミックが発生した際のことについて書かれていた。

 

【もし何らかのトラブル、または事故が発生しバイオハザード(生物災害)に発展した場合。その際警察官は初動対応として直ちに市外への出入り口を封鎖、他県への感染爆発を抑える行動を取ること。そして感染した人物は速やかに射殺、可能なら火葬、それが無理なら死体パックに入れて密閉区画へ閉じ込めておくこと。射殺する際は脳天を撃ち抜くことで速やかに制圧できる。もしそれが不可能な場合足を撃つことで移動スピードを低下することが可能。武器な警察署の地下倉庫に全隊員分あり、署長により支給される。その後の指示はランダルコーポレーション私設部隊に従うように。】

 

美紀「やはり‥、このような事態になることは予想していたのですね‥」

雪「恐らく有事に備えて巡ヶ丘市の公務員全員にこんなマニュアルを配ったんでしょうね‥」

圭「‥でも感染爆発を抑えることに失敗‥、事態が悪化したということですね‥」

雪「どんなときも‥有事の際っていうのはマニュアル通りに動けないものなのよ‥」

 

結局、バイオハザードに対応するためにあるマニュアルも所詮ただのマニュアル。その内容どおりに動くことができるとは限らない。そんな現実を肌で感じつつページをめくると銃火器のある倉庫、非常用発電施設、貯水タンク、他施設の地下区域についての情報が載っていた。

 

ーったく‥用意はいいようで‥‥って‥ん?ー

 

準備だけは一人前なんだよね‥ランダルコーポレーションは‥っという感じを漂わせつつ裏を見るとあるシンボルに目が止まる。

 

ーランダルコーポレーションの横に赤と白の傘マーク‥?もしかしてランダルのシンボルマーク‥?いや‥違う‥となると‥ー

 

彼女の視線の先にはランダルコーポレーションの名前の隣に書かれている赤と白の傘マークが映り込んだのであった。 

 

三階から四階‥由紀、慈、悠里、瑠璃、小春組

 

小春「おぉ‥」

 

ある部屋の中を見つつ小春が驚きの表情を浮かべる。

 

小春「すごいよ〜、ここ食料がたんまりあるよ〜。しかも非常用ばっかり〜」

慈「こっちもです〜。まるでこうなることを予言してたかのように‥」

由紀「こっちはカセットコンロ用のボンベがおいてある〜」

瑠璃「ここはなんかいっぱい書類が置いてあるのだ〜」

悠里「ここにあるうちの半分がこの事態のための書類‥か」

 

三階から四階には休憩室や仮眠室、食堂のほかにパンデミック時に備えた書類、そしてそれに負けないくらい捜査書類が棚にびっしり置かれていた。

 

悠里「‥(ペラペラ‥)でも‥この書類が作れたのは少し古いけど最近の1998年‥ランダルコーポレーションが設立されたのはこれよりも前‥その時から開発してたのなら‥」

小春「うぅん‥、なんかこの年なにかあったような‥」

 

小春は何やら1998年という言葉に引っかかっているのか首を捻りつつ考え込んでいたのであったが‥思い出せずにいるのであった‥。

 

そして‥その日の夜‥比較的無傷な休憩室にて‥

 

理琉「んじゃまずは俺達からだな‥、地下倉庫には報告通り銃火器が保管されていた。といっても日本の警察が使うタイプはほとんど持ち出されてるが‥マガジンの予備は何個かあった。」

日野「それとその銃火器とは隠すようにもう一つの部屋からも銃火器を見つけた。種類は高校の地下区域で見つけたタイプとほぼ同じだな」

胡桃「まっこれでしばらくは弾不足にはならないな」

雪「次は私達の番ですね。一階には特にめぼしいものはなし、二階のデスクワーク部屋の引き出しからは例のマニュアルを見つけたわ。内容はだいぶ違うけど似たようなものね」

 

そう言って雪がマニュアルをみんなに見えるように机の上におく。それを、一同は興味津々で見ていた。

 

胡桃「‥確かにこのマニュアルはパンデミック発生時の対応について書かれているな‥」

小春「四階の書類室からも似たようなものを見つけたけど‥。これやけに詳しく書いてない‥?」

慈「‥言われてみれば‥、いくらシュミレーションでわかるとはいえどんな感じにパンデミックが広がるかなんてわからないのに‥」

理琉「‥まさか」

 

慈の言葉に嫌な予感がしたのか急いでページをめくり裏表紙を確認。やはりという表情になる。

 

理琉「‥くそ!やっぱりか‥!どうりでランダルの、奴らの装備がいいと思った!」

由紀「どうゆうこと‥?」

 

由紀の疑問に理琉は一同に振り向いて補足説明をする。

 

理琉「確かランダルコーポレーションは巡ヶ丘市を拠点にする製薬会社っていうのは知ってるよな?」

悠里「えぇ、巡ヶ丘市の発展を全力でサポートした有名企業ですよね」

理琉「そうだ、日本‥いや世界から見ればかなり大きな企業で、特にアメリカ政府との繋がりが強いと言うことは聞いてるな」

雪「えぇ、銃火器が全てアメリカ陸軍で使用されているタイプっていうのが一番の証拠だしね」

理琉「‥だが考えてみろ。高校を襲撃してきたとき奴らは攻撃ヘリとか攻撃機を持ち出してきた。いくらアメリカ政府との繋がりが強いとは言えど攻撃機を入手できるほどの権力はないんだ」

圭「そうなのですか‥?」

理琉「あぁ、俺がアメリカにいたとき、ランダルコーポレーションへ銃火器の提供は聞いていたが攻撃機などの提供は一切聞いていない。」

美紀「それじゃ‥どうやって」

理琉「‥答えは簡単だ‥。ランダルコーポレーションの親会社でさらにアメリカとの繋がりが深く、アメリカに拠点を置き大規模な製薬会社‥」

小春「‥まさか‥」

 

理琉の言葉に小春も思い出したのか顔に焦りの表情が見えてくる。

 

理琉「そうだ、アイツだよ。アメリカにいたとき嫌というほど噂を耳にした、アンブレラコンポレーション。通称アンブレラ、この赤白の傘マークが特徴だ。」

日野「アンブレラ‥」

理琉「ランダルの親会社って聞けばもうわかるだろ‥?そう、コイツらも製薬会社と偽って裏では生物兵器の研究をしてるんだ。しかもランダルよりも更に厄介な奴らを‥な」

慈「‥‥」

 

衝撃的な事実に一同は驚きを隠せずにおり、しばらく無言が続くのであった。




あの製薬会社‥
アンブレラがここで出てきました。
バイオハザードシリーズではキーパーソンになり全般を通して物語の重要ポジションに居続けました。
ランダルよりも更に強力なウィルスの研究、開発をしており後に彼らはそんな化け物に苦しめられます。
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