がっこうぐらし!ー絶望、そして希望ー   作:三坂

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ランダルコーポレーションのバックアップとして存在する大規模製薬会社アンブレラコーポレーション
通称アンブレラ社
その存在を知ることになった学園生活部であった。


第三十四話 災害用放送局

それから‥翌日

 

雪「よっと‥」

圭「この書類も持っていくんですよね?」

雪「そうね〜、とりあえずクラウンのトランクに入れといてくれる?」

圭「わかりました〜。日野さん、トランク開けてください〜」

日野「あいよ、ちょっと待ってな」

理琉「由紀ィ大丈夫か?重そうだが‥」

由紀「大丈夫だよマーくん♪これくらいは持たないと‥!」

慈「食料はセレナとハイエースに分けて保管しますか、そのほうがたくさん詰めますし」

胡桃「にしても凄い量だな‥。りーさんこれどれくらい持つんだ?」

悠里「一週間半ってところね‥、これなら大学についても余分にあまるほどありそう。節制していた食料問題もなんとかなるわね‥」

瑠璃「わあい〜、一杯食べれるのだ〜」

太郎丸「ワン!」

小春「銃火器の弾はどうしよっか‥?」

美紀「各自持ちでいいんじゃないですかね‥?種類が違いますし‥、一緒に保管してたら混乱しそうです(汗)」

小春「だよね〜(汗)」

 

学園生活部一同は警察署から持ち出せる食料や弾薬、そしてランダルコーポレーションについての一部書類やマニュアルをせっせと3台に分けて積み込んでいた。

 

ーしかし‥ランダルの裏にアンブレラっていう企業がいたのか‥‥、そうなるとこの騒動もなにか裏があるな‥ー

 

ランダルコーポレーション関係の書類を見つつそんなことを思う日野。そして静かに書類をトランクにしまうのであった。

 

 

由紀「それじゃ出発〜♪」

瑠璃「お〜♪」

 

由紀と瑠璃の元気な声が車内に響き渡ると同時に3台は車列を乱さずに警察署を後にする。

 

胡桃「警察署に寄り道したのは正解だったな♪」

小春「だね〜、食料とかたくさん手に入ったし〜」

理琉「おまけにマニュアルや書類も見つかったんだ。これならアイツらの悪事にまた一歩近づけるな‥」

雪「それに弾も手に入ったし、彼らとの接触を避ければしばらくは困らなさそうね」

 

そんなこんな話しつつ、3台は荒廃した巡ヶ丘市内をゆっくりと走行していく。それから数時間後ハンドルを握る美紀がふとガソリンメーターを見て日野に声をかける。

 

美紀「日野さん、ガソリンの残量が2割ほどに‥」 

日野「もうそんなにか‥」

 

するとほかの2台からも無線が入る。

 

慈「ガソリンがあと少しで無くなります」

雪「こっちもそろそろ給油しないとやばいかも〜」

日野「みんなもか‥となると次のスタンドで休憩がてら補給すっか〜」

 

こうしてガソリンの補給のためにこの先のガソリンスタンドによることになった。

 

巡ヶ丘市内某所E○EOSガソリンスタンド

 

近くに電柱に衝突した警察車両の横を通りながらガソリンスタンドの敷地内に入る。ぱっと見、窓ガラスは割れているものの比較的キレイな部類だ。

 

雪「よっと‥」

慈「やっぱり手動だといろいろ苦労しますね‥」

 

到着してすぐに、3台にガソリンを給油する雪と慈。しかし電気が通ってないため手動でポンプを使い燃料をタンクから上げてホースをつたって補給している。

 

日野「ここにポンプがあってよかったよ‥。なかったらけっこうヤバかったかも」

胡桃「だよなぁ‥」

 

ポンプを見つけてきた日野と胡桃も二人の意見に同意する。まだポンプを見つけてきたからなんとかなったもののこれがなければかなりの労力になっていたことだろう。

 

 

ガソリンスタンド屋上

 

スタンド屋上ではバレットの脚を立てて美紀が周辺警戒をしており隣には双眼鏡片手の圭の姿も

 

圭「そっちはどう?」

美紀「遠くにチラホラ見える程度でそこまでこの辺はいませんね‥。圭の方はどう?」

圭「こっちは全然いないね〜。まあ少ないほうがこっちとしては楽だけど〜」

 

 

ガソスタ店内

 

理琉「うぅん‥やはりガソスタだからあんまり食料とかはなさそうだな‥」

小春「これが個人運営なら家とかと併設してるから期待ができたんだけどなぁ‥」

 

店内ではウィンチェスターM1887を持っている理琉とグロッグ17を腰に下げている小春の二人が店内を物色していた。 

 

理琉「まっ飲み物はけっこう手に入ったし、ついでに予備のタイヤとか車の備品も入手できた。もしパンクしても安心だな」

小春「だね〜‥それが救いだよ〜」

 

そんなこんな話しながら台車にタイヤなどを積み込んでいくのであった。

 

 

ハイエース車内

 

由紀「暇だね〜」

瑠璃「そうなのだ〜」(ゴロゴロ)

悠里「だめよ〜?ちゃんと見張りはしないと」

由紀・瑠璃「「はあい〜」」

 

ハイエース車内では見張りをしている(なお由紀と瑠璃は半分おさぼりしかけ悠里から注意を受けている模様)の3人がいた。しかしあまりにも暇過ぎたのか由紀が席を立つ。

 

由紀「りーさん〜‥ラジオつけていいかな〜‥」

悠里「それくらいならいいわよ〜?確かその棚に入ってたと思うけど‥」

由紀「わかった〜」

 

そう言って由紀は指さされた棚の方へ向かい、少し漁ってからお目当てのラジオを見つけて戻ってくる。

 

由紀「あった〜」

悠里「でもラジオつけても今は雑音しか聞こえないけどいいの?」

由紀「もしかしたらなにか流れてるかもしれないじゃん〜」

 

悠里の言う通り、パンデミック発生から一週間も経たずにほとんどの報道機関は壊滅しており情報の入手ルートも限られていた。それはラジオも例外ではなく、普段なら地味に役に立つ物だが、今はただ雑音しか流さない置物と化していた。

 

悠里「うぅん‥それはそうだけど‥」

由紀「えっと〜‥」カチャカチャ

 

スイッチを入れ、周波数を弄っている由紀。しかし悠里の予想通り雑音しか流れていない。だが彼女は諦めずに回し続ける。

 

悠里「そろそろ切ったら‥?電池も勿体な「ザ――ッ〜ちらはワンワンワン放送局だよ〜。崩壊した終末世界で生きてるみんな〜聞こえてるかな〜?」!?」

 

由紀の粘りが功を奏したのか、突如としてラジオから女性の声が聞こえてくる。

 

瑠璃「これって私達と同じ生存者かな〜?」

由紀「うん♪見てみてりーさん♪私やったよ〜」

悠里「そっそうね♪ってこうしてられない‥!」

 

このことを急いでみんなに伝えなければと思い急いで無線に飛びつく悠里。

 

悠里「こちらハイエースにいる若狭です!みなさんに至急報告したいことがあるのですぐに戻ってきてください!!」

 

―――――――

―――――

 

 

「今日も終末世界を生きている人たちにむけてラジオ放送をしていくよ〜。それじゃオープニング曲言ってみよ〜(海色流れ中))」

 

理琉「間違いねぇ‥!オレたちと同じ生存者がいるんだ‥!」 

日野「だな‥!それにAMとなれば発信しているのは日本‥!!」

雪「それにこれだけはっきり聞こえてるのならこの近くに必ずいるよ‥!!」

胡桃「でかした由紀!!!」

由紀「えへへ〜♪」

美紀「先輩ナイスです‥♪」

圭「久しぶりに朗報が聞けたよ〜」

慈「そうと決まれば早速行動をしないと‥!」

悠里「でもどうやって発信源を特定するの‥?」

小春「あっそれなら」ガサガサ

 

悠里の疑問に答えるように小春がカバンから警察署にあったマニュアルと地図を取り出して開く。

 

小春「これを見比べれば見つかるんじゃないかな?」

悠里「なるほど‥これなら‥!」

理琉「おまけにこの状況下でも流せる周波数といえば災害用放送しか‥!だが普通のラジオ局が流せる状況とは思えない‥。となると非常時に備えて、尚かつ巡ヶ丘市内にランダルコーポレーションの支援で作られた災害用放送局と言えば‥!」

 

そう言って理琉が指さした先にはスタンド近くにあり、ランダルコーポレーション関連施設のマークが入った災害用放送局が‥

 

日野「そうか‥!ランダルコーポレーションが建造支援した建物のほとんどには地下区域がある‥!それにそこなら長期的な食料と設備‥!武器もあるから籠城もできる‥!」

雪「つまり、生存者がいる可能性が高いってことか‥!」

由紀「これは行く価値あるんじゃない♪」

胡桃「あぁ!由紀に同意見だ!行こう!」

圭「そこに人がいるなら行かなきゃ‥!」

 

こうして全員行くという意見で一致して、準備を整えたあとそれぞれ車に乗り込んで災害用放送局のある場所へと向かうことにした。

 

圭「この辺は家がポツポツある程度ですね‥」

美紀「元々災害用放送局は自然災害に備えて高台とかにある傾向がありますからね‥。どうしてもこんな辺鄙なところにあるんですよ。」

日野「まっ放置車両が少ないから運転するこっちとしてはだいぶ楽だけどな」

 

そんなこんな話しているうちに災害用放送局のある場所へと到着する。建物自体は頑丈なコンクリート塀に囲まれており明らかにバイオハザードに備えて作られていることがわかる。そして車を災害用放送局の駐車場に停めて学園生活部の面々は降りる。

 

美紀「かなり頑丈そうな建物ですね‥」

雪「そうねぇ‥まるで要塞みたい‥」

理琉「アリ一匹入れねぇぞっていうオーラを感じさせられるぜ‥」

由紀「それより早く行こうよ♪どんな人がいるのか楽しみ〜」

慈「丈槍さん落ち着いて‥(汗)」

 

はしゃいでいる由紀を窘めつつ、一様警戒のためにそれぞれ銃を背中にかけて建物の入口の扉の前に歩いていく。

 

胡桃「でもどんな人がいるんだろな?」

雪「確かにね〜。声からして女性なんだろうけど、どんな性格なんだろうねぇ〜。前はなんの仕事をしていたのかな?」

美紀「それは同感です。それに今日までどうやってこの騒動を生き延びたかも」

 

どんな人なのかと思いをはせつつ建物の入口に到着、扉をノックしようとすると車の音で気づいていたのかその前に開く。

 

?「もしかしてあのラジオを聞いて来た感じ〜?」

雪「えっえぇ‥(汗)そうですが‥あなたは‥?」

 

扉が開いて出てきたのは金髪ロングの女性、しまっているとはいえ銃を持っている学園生活部のメンバーに気にきすることなく接してくる彼女に思わず困惑してしまう。

 

?「おっと、自己紹介してなかったわね♪私は犬吠埼風。ここのワンワンワン放送局のラジオDJをしてるわ♪よろしく♪」

 

犬吠埼と言われた少女は笑顔満点の表情で出迎えたのであった。




原作ではワンワンワン放送局のラジオDJは由紀達がくる直前に感染してしまうものの今作では生存。
そして名前がなかったことから結城友奈は勇者であるから犬吠埼風をお借りして登場させました。
キャラ紹介は次回やります。
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