相変わらずの室内の施設の充実さに驚きを隠せずにいた。
ガチャ
風「さっ、ここが私の仕事部屋って言ったほうがいいのかな?」
一同が案内された部屋には棚に置かれたたくさんの音楽のレコードやCD、その奥には放送機器が置かれた机が置かれてた。
美紀「たくさんありますね‥」
圭「こんなに‥」
風「といってもここは私が過ごしてる生活空間の一角だけどね。後で案内するわ。」
日野「うへぇ‥まだあるのか‥(汗)」
まだ部屋があるのかという、外の建物の大きさから想像できなかったため日野は驚きの表情を口にする。
風「んじゃ、改めて自己紹介するね♪私は犬吠埼風、前はラジオ放送番組の司会を務めてたの、そんでこの騒動あとはここでワンワンワン放送局っていうのを毎日決まった時間にやってるわ♪」
由紀「私は丈槍由紀♪学園生活部っていうのをやってるの♪よろしく♪」
胡桃「元巡ヶ丘学院三年生で陸上部の恵飛須沢胡桃だ。今は学園生活部っていうのに所属してる‥♪」
悠里「同じく巡ヶ丘学院三年生でもと園芸部をやっていた若狭悠里といいます♪それでこっちが妹の‥」
瑠璃「若狭瑠璃っていうのだ〜。気軽にるーちゃんと呼んでほしいのだ〜」
美紀「巡ヶ丘学院二年生直樹美紀といいます‥♪」
圭「美紀と同じく二年生の祠堂圭です〜♪んでこっちが太郎丸っていうの♪」
太郎丸「ワン‥!」
慈「巡ヶ丘学院国語教師の佐倉慈といいます。今は分け合って学園生活部の顧問をしていますね」
日野「巡ヶ丘警察署巡査の日野祐也だ。よろしく」
雪「神奈川警察訓練学校訓練生の湯月雪っていうの♪風さんよろしくね♪」
理琉「アメリカ合衆国陸軍特殊作戦群隊長をやってた黒田理琉だ。いまはここ学園生活部にお世話になってる。」
小春「マサルと同じ特殊作戦群で衛生兵やってました♪狭山小春です♪治療なら任せなさい♪」
風「みんな元気ね〜♪」
そうして簡単な自己紹介を済ませたあと災害用放送局内の探索に乗り出す一同であった。
シャワー&お風呂区画
由紀「おぉ‥♪」キラキラ
胡桃「こりゃすげぇ‥高校と同じくらいの施設だ‥‥」
風「あら?高校にもこんな設備あったの?」
悠里「まあそうですね」
風「でもそれならどうして旅をしてるか気になるわね?」
雪「‥それは‥いろいろあって(汗)」
風「ふぅん〜‥まっみんな事情抱えてるわよね‥。それ以上は深堀りしないから安心して♪」
雪「助かります‥(汗)」
圭「にしても外の建物からは想像できないくらい広いね〜。おまけにキレイだし」
風「毎日じゃないけど、定期的に掃除してるからね〜」
小春「だからこんなにキレイなんだね〜」
食料保管庫
胡桃「うぉ‥!?凄い量のロッカーの棚‥」
風「これで半年分ぐらいはあるかな?私もここに始めて来たときけっこう驚いたわ‥」
慈「高校までとは行きませんが‥かなりありますね‥」
風「そういえば、みんな(瑠璃を除く)銃持ってるけど‥それもしかしてその地下区域で見つけたやつ?」
美紀「え‥!?どうして知ってるんですか‥?」
まさかの銃の在処を知ってることに驚きの表情を浮かべる美紀。そんな彼女の反応をみてやっぱりていう顔になる。
風「やっぱり〜、そっちにもあったんだ〜。」
日野「そっちにも‥ってまさか(汗)」
食料保管庫の奥‥例の部屋にて‥
理琉「オイオイ‥マジかよ‥」
理琉が頭をかきつつ驚きの顔をあらわにする。いや彼だけではない。ほかのメンバーも驚きの表情を浮かべていた。
理琉「ランダルが支援した建物だからある程度は予想していたが‥ココにもあるのかよ‥」
彼の視線の先には高校の地下区域とほぼ同じタイプの壁に立てかけられた銃火器の姿や弾薬などの姿が目に映った。
雪「風さんはどうやってこれの存在を‥?」
風「ここの食料保管庫のパスワードのしたの方にもう一つ書かれてたのに気づいて、そんでこの災害用放送局の建物内をくまなく探したらここの部屋の解除パネルを見つけたの」
由紀「ここにもこんなのがあったんだ‥」
胡桃「相変わらず準備だけはいい奴らだぜ‥‥」
小春「ちなみに使ったことはあるんですか‥?」
風「アイツらに対しては使ったことはないわ。ただこの部屋の隣にある射撃場で練習はしてるから使えないことはないわよ」
そういって風はたくさんある銃の中のM4カービン(アメリカ陸軍仕様)を手に取る。
風「あっそうだ、せっかくだしここにある弾あげるよ。丁度宝の持ち腐れ状態だったし」
美紀「いいんですか‥?」
風「いいわよ♪こんなの♪使われないよりも使ってくれたほうが私としては嬉しい限りよ♪あっそれと、部品も持っていっていいわ。このご時世だし戦闘中に壊れたら大変でしょ?」
雪「ありがとうございます‥!!(礼)」
圭「これはありがたい‥!!」
こうして風の配慮で、一同は弾薬や部品を補給することに成功してさらに行動範囲が広くなることになったのである。
それから地下にある非常用発電機や貯水槽、そして屋上にある太陽光パネルなど、この放送局の内部について案内を受けたあと放送室に集まって長旅の休憩がてら夕飯を食べることにした。
由紀「ん〜♪美味しい〜♪」モグモグ
瑠璃「なのだ〜♪」モグモグ
由紀「こんなにゆっくり食べるのはいつぶりだろうね〜」
圭「最近はほとんど車の中で過ごしてましたし、ここまで落ち着けるのは久しぶりですよ〜」
胡桃「まっ、確かにそれは同意見だな♪」
慈「ふぅ〜‥♪落ち着く〜」
雪「それに久しぶりにシャワー浴びれそうだし♪」
小春「うん〜♪」
美紀「本も落ち着いて読めそうです‥♪」
理琉「しっかし驚いたゼ‥。まさかここにも生存者がいたなんてナァ‥」
日野「まっ、そのほうが行動範囲は広がるからこっちとしてはありがたいがな」
風「喜んでくれて何よりだよ〜」
久しぶりに訪れた安息の時間、メンバーの表情はどこか落ち着いて和らいでいるかのように見えていた。そんな学園生活部の面々を風は笑みを浮かべて眺めていたのであった。
風「そんじゃお風呂も湧いてるから好きに入ってていいよ〜?」
由紀「お風呂‥!!」キラ-ン
圭「あっ由紀先輩の目が変わった」
悠里「そうなるのも無理はないわよね‥♪私も入りたいし♪」
慈「それじゃ夕飯食べたら入りましょうか〜」
美紀「賛成〜」
胡桃「あっ、お前ら女子の入浴覗くんじゃねぇぞ?」
日野・理琉「「誰が覗くか!?」」
とこんな茶番を繰り広げたあと、先に男子組の理琉と日野が入り、その後に女子組が入ることになった。
理琉「ふぅ‥サッパリしたぜ‥」
ふかふかのタオルで頭を拭きながら通路を歩く理琉、ちなみに日野は先に寝室になっている部屋に戻っている。
理琉「そういやァ、強襲揚陸艦にいたときはこんなにゆっくりは浸かれなかったなぁ‥。ちょっと贅沢もんだ、でもこんな終末世界で生きてんだ。罰は当たらねぇよナ‥」
そんなことをボヤキながら自身も寝室に戻ろうとしたときあるところに視線が止まる。
理琉「アレは‥」
理琉の視線の先には書斎室と書かれた扉が、どうやら風の私生活スペースのようだ。しかも少し開いているらしい。
理琉「‥‥」チラッ
彼自身流石に風の部屋に入るのは多少抵抗があったが、やはり室内になにがあるのかという興味にそそられてゆっくりと足を運ぶ。
理琉「‥いろいろあるなァ‥」
中に入るとそこにはパソコンやコピー機などが置かれている机や何かの書類が挟まれているファイルなどが棚に何個かあるのが目に映る。
理琉「趣味の部屋‥ってわけジャなさそうだな‥」
普通の部屋ではないことを感じ取りながら一枚のファイルを手にとって中身を開いて見る。
ーラクーン事件及びシーナ島事件についての報告書ー
理琉「なン‥だよ‥コレ‥」
そこに書かれた2つの事件の文字が理琉の目に映る。そしてその横にはあの傘マークのエンブレムが‥
理琉「‥なんで‥あの事件の書類がこんなところに‥」
彼が軍にいたときに何度か聞いたことのある話、いや恐らく世界中で知らない人はいないだろう。
1998年にアメリカ中西部の都市ラクーンシティ、そして太平洋諸島の1つシーナ島で起こった事件、いや正確にはアンブレラ社が引き起こしたバイオハザード(生物災害)、市民のほとんどが犠牲になり、どちらも他地域への感染爆発を抑えるために核ミサイルや研究所の自爆装置によって消滅。いまも立ち入りが制限されている。
理琉「‥‥」ペラペラ
書類をめくるたびに様々な事実が次々に判明する。元々製薬会社として企業したアンブレラ社、しかしその裏では世界で禁止されている生物兵器の研究、開発を続けていたという事実。そしてそれよりも簡易的、なおかつ量産のしやすいTウィルスを作るためにできたのがランダルコーポレーション、いわばアンブレラ社の子会社てきな立ち位置だ。
理琉「‥ん?」
読みいってると、ファイルから一つの紙がひらひらと地面に落ちる。それに気づいて手にとって見るとそこには衝撃的なことが‥
ー私は知ってはいけないことを知ってしまった‥。あのとき起こったラクーン事件・シーナ島事件、その全てにアンブレラ社が関与しているということを‥そして巡ヶ丘市から世界中に拡大した今回の大規模パンデミック‥
発端はランダルコーポレーション、しかし‥その背後には彼らが関わっているということを知った‥。だが‥知ったところで私にはなにもできない‥。証拠を掴もうにもアイツらの悪事を掴むにも一人では不可能だ‥。このまま罪悪感を覚えつつ過ごさなければならないのか‥
犬吠埼風
パンデミック発生から数ヶ月後の日記ー
理琉「‥‥」
理琉は驚きに包まれていた。あんなにフレンドリーで明るい性格の風がまさか今回のパンデミックをここまで調べているということ。葛藤と戦っていることも‥。だが一つだけ残された疑問が一つ。
理琉「‥なんで‥アイツがこのことを‥?」
そう、風は元々ラジオ番組をやっていた。なのになぜこのことを調べているのか‥。確かに有名な事件であるのは確かだが、普通の人ならそこまで調べようとはしない。なら彼女はどうしてここまでアンブレラ社のことを探るのか‥
理琉「‥‥まさか‥」
謎に包まれたパズルのピースが少しずつ埋まってくる。ファイルをしまいあの紙を持って寝室に戻るのであった。
寝室
雪「ふう〜♪気持ちよかったよ〜」
小春「だね〜、最高だった〜」
由紀「ポカポカ〜」
圭「なかなか良かったわね〜」
瑠璃「なのだ〜」
風「お気に召してくれて良かったわ♪」
風呂から上がってきた女子組が楽しそうに雑談をしつつ部屋に戻ってくる。すでに部屋では日野がみんなの布団を敷いていた。
日野「おっ、ようやく戻ってきたか」
美紀「只今戻りました〜。ってあれ?マサルさんは‥?」
日野「ありゃ?そういえばまだ戻ってないのか?」
小春「一緒にいたんじゃないの?」
日野「いや〜、先に上がったからよくわからねぇぜ‥」
そうこうしていると部屋の扉が開いて理琉が戻ってくる。
小春「あっマサル〜、おかえり〜」
理琉「おっおう‥。ただいま」
悠里「だいぶ遅かったですね‥?」
理琉「まあ‥、ところで‥風」
風「はい?どうしたの?」
理琉「風ってもしかして‥あのラクーンシティに住んでいたんじゃないのか?」
風「‥‥え?」
その理琉の一言に先程まで明るかった風の表情が大きく変わるのであった。
登場人物紹介
犬吠埼風
年齢
25歳
好きなこと
音楽を聞くこと
愛銃
M4カービン(アメリカ陸軍仕様)
パンデミック前は巡ヶ丘市にあるラジオ局で司会をしていたがパンデミック発生後はここ、ランダルコーポレーションが建設した災害用放送局でワンワンワン放送局として決まった時間に放送している。性格は明るくてフレンドリー、誰にでも仲良く接することができる。
しかし‥彼女にはとある秘密が‥