がっこうぐらし!ー絶望、そして希望ー   作:三坂

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今回は長めになります


大学を出発していよいよアンブレラの本拠地

巡ヶ丘支部に向かうことになった学園生活部

どんな物語が待っているのか‥!
(最後らへんでR-18手前までいくかも)


第三章 遠征編
第四十五話 本拠地へ


静まり返った巡ヶ丘市‥‥

しかしその静寂差を打ち破るかのように激しい雨が地面に叩きつける。出発時と比べて薄暗い雲が空を覆っている。彼らも雨に濡れるのは嫌いなのかほとんどの個体が雨宿りを求めコンビニやスーパーなど、バリケードがない・または壊されている建物に見を寄せているようだ。そのため道路には放置車両がある以外は比較的通りやすくなっていた。

 

 

ザバァァァン!! 

 

 

道に点々とある水溜り、それを切り裂いて水しぶきを上げるように神奈川県警の表記がされた白黒の17クラウンがヘッドライトで道を照らしつつ通過する。そのあとから続くようにキャンピングカー、そしてレーダーを搭載した18クラウンの警察車両が水しぶきを上げつつ通過していく。 

 

 

美紀「雨の日がここまでありがたいと思ったのは初めてですよ‥‥」

 

 

圭「同感〜、だってアイツらがほとんどいないからスイスイ進めるもんね〜」

 

 

由紀「うんうん〜、前なら濡れるし風邪引くからあんまり好きじゃなかったけど‥‥」

 

 

小春「今回ばかりは人間の習性と雨に助けられたわね〜」

 

 

胡桃「あぁ、そのお陰で無駄にガソリン消費しなくて良くなるしな〜」

 

 

鶴乃「でも建物で休めないっていうのが少しこまるかな〜‥。たぶん今頃そのへんの建物はアイツらで埋まってるだろうし‥」

 

 

車窓から降りしきる雨を眺めつつ由紀達は無線機を使って何気ない雑談を交わしているようだ。そんな中でも椎子は静かにテーブルでパソコンをカタカタと言わせながらなにやら作業していた。

 

 

理琉「そういえば、理学棟にいたときなに調べてたんだァ?」

 

 

キャンピングカーのステアリングを握りつつ、理琉が彼女に対して今まで何をしていたのか質問する。

 

 

椎子「そうだな‥あそこにいたときは彼らの行動パターン、私達人間と違うところ‥それから‥治療方法とかだな‥。実際に外から彼らを捕まえてきて調べていた‥」

 

 

理琉「けっこう本格化ナンダなァ‥‥」

 

 

雪「ということは普段はめったに外でなかったんだ」

 

 

椎子「そうだな‥というよりも‥外に出たのは半年ぶりだよ‥‥。ずっと籠もって研究していたからな‥」

 

 

日野「よくそんなに籠もれたな‥(汗)」

 

 

そんなに外に出なかったから精神がおかしくなってもおかしくないはずなのに平然とした声が無線機から聞こえてくることに思わず苦笑いをしてしまう日野。

 

 

椎子「ただ何もせずにいるよりかはマシだ‥‥。頼りになる研究機関や政府機関が無事かどうかも怪しい‥‥。なら動けるやつが動くべきだ‥」

 

 

椎子の発言に思わず頷く理琉と小春、軍にいた彼らは世界各国の状況は嫌というほど入ってきていた。すでに南アフリカは壊滅、中東も壊滅的状況に陥っておりさらには中国やロシア、アメリカなどの大国でさえも自国で精一杯という状況だ。こんな状況で治療薬が作れるとは到底思えない。

 

未だに止みそうにない降りしきる雨、そんな雨をかいくぐるように3台は比較的通りやすい県道に入ることに。だが県道のほうが放置車両が多いのではないかという声もあるだろう。しかし県道ということは歩道が広いところが多い、歩道なら道に比べ放置車両が格段に少なく彼らがほぼいない状況では安定して通れる。だから一同は県道を選択したのだ。

 

 

鶴乃「にしても‥本当放置車両がたくさんあるよね‥」

 

 

胡桃「まっパンデミックが起こって市外に避難しようとした人でごった返したんだろうな‥‥」

 

 

助手席と後部座席からまるで渋滞しているかのように放置された車両を車窓から見つつそう口に溢す鶴乃と胡桃。

 

 

理琉「マッ、県道なら歩道も広いしなにせアイツらのことを気にせずに走れるっていうのがせめてもの報いだな」

 

 

理琉の言葉に一同は静かに頷く、雨じゃなければ恐らく何度も遠回りしていただろう。ここまで雨に感謝することはこの先ないだろう。

 

 

 

 

――――――――――――

 

 

日野「‥今日はここで休憩するか‥」

 

 

あれからしばらく走ること数時間、日が落ちてきて丁度雨が止んできたタイミングでコンビニが見えてきたため今日はここで休むことにするため、3台は駐車場へと入っていき車を止める。パッと見た感じ店内には2、3体ほど彼らの姿が確認できるがそこまで多くはなさそうだ。

 

 

日野「とりあえず、俺と胡桃、理琉と由紀は店内の確認と制圧。残りのメンバーは周辺警戒と外の空気でも吸っててくれ、だが敷地内でも二人ペアを組んでくれよ」

 

 

雪「了解〜」

 

 

由紀「はあい〜」

 

 

無線で指示を全員に出した日野は、20小銃を持って理琉や胡桃と合流して店内へと入っていく。

 

 

圭「ん〜‥!!やっぱ外の空気はいいよねぇ〜」背伸び

 

 

雪「それはわかるよ〜。やっぱ定期的に外でないと人間ダメだねぇ‥」同じく背伸び

 

 

美紀「ですね‥(背伸び)あっ‥」

 

 

圭と雪に釣られるように美紀も背伸びを仕掛けていたとき彼女の目に駐車しているE○EOSのタンクローリーが止まっているのが映り込む。

 

 

美紀「雪さん、あのタンクローリー見た感じ無傷じゃないですかね?」

 

 

雪「ふぇ?ん〜‥(マジマジと見る)確かに見た感じ損傷もしてなさそうだし、というかもしかしたらまだガソリン残ってるかもねぇ。よし!そうと決まれば‥!美紀さん、鶴乃さん。ちょっと給油用のミニタンク持ってついてきてくれない?」

 

 

美紀「わかりました‥!」

 

 

鶴乃「もっちろん♪任せて♪」

 

 

雪「あとの子はこの辺の見張りお願いしてもらえる?」

 

 

太郎丸「ワン!」

 

 

圭「任せて♪」

 

 

小春「了解〜♪」

 

 

駐車場の見張りは小春達に任せて、雪達は車のトランクなどからミニタンクを持ち出してタンクローリーへと近づいていく。

 

 

雪「ん〜‥っと」

 

 

タンクローリーの近くへいくと、周囲に彼らがいないかや漏れがないかを周囲を回って確認する雪。特に問題ないと確認すると二人にオッケーサインを送る。

 

 

雪「特に問題ないみたい。あとはこの中のガソリンが使えるかどうかだけど‥‥」

 

 

美紀「それなら問題なさそうですよ」

 

 

そう言って美紀が蛇口の栓をを撚ると中からきれいな色をしたガソリンが蛇口からミニタンクへと入っていく。

 

 

鶴乃「おぉ〜♪めっちゃ当たりじゃん♪」

 

 

雪「ここまで状態いいなんて‥‥何ヶ月もこんなところに放置されてたなら中のガソリンがおかしくなってもいいはずなのに‥‥」

 

 

ちゃんとした場所で保管されていない以上、中のガソリンがだめになっていることは覚悟していたが以外にもきれいな状態を保っていることに驚きを隠せない雪。

 

 

鶴乃「まあまあ♪それでも使えるだけありがたいよ♪これなら途中で補給する必要もないしね〜」

 

 

美紀「それもそうですね、使えるものは使っていきましょうか‥♪」

 

 

保管場所が悪いはずなのになんで状態がいいのか、そんなことを一瞬考えた雪だったが二人が気にしてないのを見てるとまあいいかという考えになり、順番で交代しつつミニタンクへガソリンを入れて車に補給するのであった。

 

 

ー店内ー

 

 

パパパパン!!

ドサッ!!

 

 

理琉「ふぅ‥こんなもんだろ‥」

 

 

ウィンチェスターM1887の銃口を降ろしつつ確認する理琉。ほかも制圧できたのか彼らの倒れる音が聞こえてくる。

 

 

日野「こんなもんか?」

 

 

胡桃「だろうな‥‥しっかし以外にいたもんだな‥‥」

 

 

構えていたM4カービンを降ろしつつ周囲をキョロキョロして日野の言葉に頷く胡桃。外から見れば三体ほどしかいなかったはずだがいざ入ってみると十体もいたため少し制圧に時間がかかった。

 

 

理琉「にしてもこうやって対処由紀のお陰だな‥♪アイツらの静かな接近音にも気づいて教えてくれたんだから」ナデナデ

 

 

由紀「えへへ〜♪」

 

 

理琉に頭を撫でられて思わず表情が緩む由紀。彼女の耳の良さのお陰でこれだけ数がいることに気づけたので少しかかったがそれでも早く制圧できたいうところだ。

 

 

胡桃「なぁ‥お前‥もしかして由紀のこと好きなのか?」

 

 

理琉「ハァ!!??//」

 

 

由紀「ふぇぇぇ///」

 

 

そんな二人を見ていた胡桃からのトンデモ発言に撫でていた手が止まり、理琉と由紀の表情が急激に赤くなっていく。

 

 

理琉「バッバカ!!//ベッ別に俺は由紀のことは好きじゃねぇ‥!!//たっただ確かに性格は良くて可愛いなって思ってるだけで‥//」

 

 

由紀「そっそうだよ//私も特別意識してるわけじゃないし‥!!//ただ‥その‥//確かにマー君くん優しくて頼りになるなって思ってるけど‥//」

 

 

必死に弁明しようとしている二人だがすぐにまたお顔真っ赤になり俯いてしまう。

 

 

日野「あ〜落ち着け二人共‥頭から湯気出そうになってるぞ‥(汗)」

 

 

収集がつかなくなった二人をなんとか日野が宥めひとまずは落ち着いてきた。まさかここまでなるとは思っていなかった胡桃は申し訳無さそうな表情になる。

 

 

胡桃「‥なんかごめんな‥(汗)」

 

 

理琉「あっイヤ‥//大丈夫だ‥//とりあえずこの中探索しようぜ‥//」

 

 

由紀「うん‥//」

 

 

ひとまずは解決し、店内組は分かれてコンビニ内の食料や飲料水などを探すために探索することに。

 

 

ーまあ‥//マーくんなら別に付き合ってもいいけど‥って何考えてるんだろ私//ー

 

 

ー由紀がお嫁さんかァ‥//きっと毎日楽しいだろうな‥//ー

 

 

しかし頭から離れることはできなかったのか二人は少し頬を赤らめながら互いのことを意識する始末であった。あの二人は大丈夫なのか‥そんなことを思いつつ胡桃は裏の食料庫を漁る。

 

 

胡桃「おっ‥ラッキー♪」

 

 

この状況下のため、長期保存の効く食料はあらかた他の生存者が持っていったりするため時間が経つほどほとんど残ってない場合があるが彼らがいたぶんここに来なかったのだろうかそこにはインスタント系や飲料水がそれぞれ5箱ぐらい積み重なっていた。

 

 

胡桃「案外残ってるもんなんだな‥、こうやって探すのも悪くはない‥」

 

 

そんなことをボヤキながら理琉達がいる表へと一旦戻るのであった。

 

 

 

 

 

 

 

―――――――――――

 

 

 

その日の夜

 

 

「「いっただきま~す!!」」

 

 

「ワン!!」

 

 

コンビニの駐車場に止まっている3台の車、そのうちの一台のキャンピングカーの車内には外にもれない程度の明るい声が響いていた。

 

 

由紀「ん〜♪おいひい〜」

 

 

胡桃「たまには麺類じゃなくて味噌汁系っていうのも悪くはねぇな♪」モグモグ

 

 

小春「だね〜。でもやっぱインスタント系以外も食べたいもんだよぉ‥‥。贅沢は言えないけど‥(汗)」モグモグ

 

 

日野「まあその気持ちはわからないこともないがな〜。たまには他のも食べたいもんだ」モグモグ

 

 

雪「みんな一緒なんだね〜。まあ私は食べれればそれでいいけど〜」

 

 

鶴乃「中華系のインスタントラーメン食べたいけど‥こうゆうときは食べづらいんだよねぇ‥(汗)」

 

 

圭「まあ‥ただでさえ飲料水の管理が厳しいからね‥(汗)ストックはたくさんあるけど‥」

 

 

美紀「これだけいればすぐになくなっちゃいますからね‥」

 

 

椎子「それにこの先どうなるかもわからない‥‥。そう考えると食料の管理もその都度改めないといけないな‥」

 

 

理琉「そうなるよなァ‥‥まあ仕方ないことだが‥‥。まっ気にしてても仕方ない今はゆっくりすることにしよう」

 

 

一瞬深く考えていた理琉だったが今気にしてても仕方ないためとりあえずゆっくり休むことにした。

 

 

 

日野「よっと‥(ガチャガチャ)」

 

 

雪「ん?日野なにやってるの〜?」

 

 

夕飯を食べ終わりまだ寝るまで時間があるためそれぞれゆっくりとしている中、日野がなにやら作業していることに気づいて雪が声をかける。

 

 

日野「ん?あぁ、残りのマガジンとか予備パーツのチェックだな。災害用放送局と大学で入手したぶんがあるとはいえ‥この先のことを考えて見ておこうかと‥」

 

 

雪「ふぅん‥」

 

 

日野の返答に答えつつ自身も89式小銃のマガジンが入っているマガジン用箱の中身をチェックし始める。しかしその際に偶然か否か、彼に雪が寄りかかるのであった。

 

 

日野「オッオイ‥一応みんないるんだからあんまり‥」

 

 

雪「別にいいじゃない‥♪別に隠すようなことでもないし‥♪」

 

 

日野「だっだかなぁ‥(汗)」

 

 

前と違い躊躇いなく甘えていることに少し困った表情になる日野。ちなみに他のメンツはパソコンをつついている椎子以外は気づかれいようにしつつ暖かい視線を向けていた。

 

 

雪「それに‥もしかしたらこの先こうやる余裕もなくなるかもしれないから‥ダメ‥かな?」

 

 

日野「クッ‥(そんな表情されたら断れねぇじゃないか‥)わかったよ‥//好きにしろ‥//」

 

 

雪「えへへ‥♪ありがと‥//」ポス

 

 

日野の許可を得たことを確認すると今度は彼の膝に頭を載せて膝枕をしてもらうことに。

 

 

日野「やれやれ‥早速きやがったな‥(汗)」

 

 

少し困った表情をしつつも少し嬉しそうにしつつ彼女の頭を静かに撫でる日野であったのだ。ちなみに撫でられている雪は気持ちよさそうな顔になっていた。

 

 

ー付き合うって‥あんな感じなんだ‥//ー

 

 

そんな二人をこっそりと視線を向けて静かに見つめている由紀。しかしすぐに顔を振って意識を紛らわすため先程まで読んでいた本を読み始めるのであった。

 

 

 

 

 

そして翌日、朝ごはんを食べた一同は準備を整えてコンビニをあとにし出発する。昨日とは違いまだ多少曇りが残っているものの青空がチラホラ見えてきていた。

 

 

日野「ん〜‥やっぱり天気が良くなってきたらアイツらも活発になり始めたな‥」

 

 

ステアリングを握りつつ時々すれ違う彼らを横目で見つつそんなことを口に溢す日野。それに賛同するかのように美紀も付け足す。

 

 

美紀「昨日は順調過ぎましたからね‥。今日は迂回することも覚悟しないといけないかも‥」

 

 

圭「迂回は大学に来るときにたくさんしたからお腹いっぱいだよ〜‥‥」

 

 

聖イシドロス大学に来る際にもこれでもかもいうほど遠回りしてきたことを振り返って思わずため息を溢す圭。しかしそれを励ますかのように日野が右側を指差す。

 

 

日野「んにゃ、今回は問題ないかもな」

 

 

美紀「えっそれってどうゆう‥あ‥!」

 

 

日野の発言に首を傾げつつ視線を向けた美紀の目が大きく開く、彼女につられて同じように視線を向けた圭もどうやら気づいたようだ。

 

 

圭「あれが‥‥アンブレラ社?」

 

 

日野「あぁ、今回の騒動を起こしたランダルコーポレーションの親会社‥って言ったほうがいいのかな?」

 

 

三人の視線の先にはあの特徴的な傘マークのシンボルがついてたの建物よりも一回り高いビルが見えてくる‥。そう‥あれこそが学園生活部の最終目的地‥アンブレラ巡ヶ丘支部だ‥。

 

 

小春「‥いよいよ来たんだね‥‥」

 

 

理琉「あァ‥そうだ‥。今回の騒動を起こしたランダルのクソッタレの裏の黒幕‥ってところか‥」

 

 

由紀「‥‥どうなるんだろう‥これから‥‥」

 

 

椎子「‥それは‥わからないな‥‥私にも‥‥」

 

 

キャンピングカー組からもアンブレラのビルは確認できており、少し複雑な心境で建物を眺めていた。それは18クラウンに乗ってる雪達も例外ではない。

 

 

鶴乃「あれが‥巡ヶ丘‥いや‥世界を恐怖のどん底に陥れたランダルの親会社‥アンブレラ‥なんだね」

 

 

胡桃「だな‥‥待ってろよアンブレラのクソ野郎‥絶対突破口を見つけてやるから‥な‥」

 

 

雪「‥‥私も‥‥父さんの無念は必ず晴らす‥」

 

 

各車それぞれ思うところを胸に車列はアンブレラビルに向けて走っていくのであった。

 

 

それから走ること数十分、アンブレラコーポレーションと英語表記と日本表記、さらにはあの傘マークが描かれた正面入口に到着する。

 

 

日野「さてと‥着いたのはいいが‥どこから侵入するか‥‥」

 

 

雪「見た感じアイツらはいないっぽいけど‥流石に空っぽの敵地といえど正面から行くのはあんまりいい感じしないわね‥‥」

 

 

美紀「ですね‥何があるかわからないですし‥‥」

 

 

無線機でどこから侵入するか話し合う一同、いくら誰もいないとはいえどここはアンブレラの拠点。流石に堂々と前から行くわけには行かないという意見がやはり強い、すると由紀がある場所を指差す。 

 

 

由紀「それならあそこからならどうかな?」

 

 

理琉「ン?」

 

 

由紀に指さされその方向に視線を向ける理琉、するとそこには裏口と思われるビル一階に併設された駐車場への出入口が‥

 

 

理琉「ナイス由紀‥!こっちかなら行けそうだぜ」

 

 

鶴乃「んじゃそっちから侵入だね♪」

 

 

こうして由紀が提案した裏口扱いの駐車場出入り口から敷地内に入っていく3台。そのまま建物内の駐車場に入って車を止める。

 

 

日野「‥‥どうやらいないみたいだな‥」

 

 

理琉「あぁ‥だが気味悪いくらいキレイじゃないか‥?今までの建物に比べたら‥」

 

 

雪「えぇ‥‥多少物が散乱している程度でここまで状態いいとか想像できないわ‥」

 

 

確かに日野達の言うとおり、今までの建物に比べると物がある程度散乱多少血痕がある程度であとは比較的状態がいいことを物語っていた。

 

 

圭「逆に不気味だよぉ‥‥」 

 

 

太郎丸「ワフゥ‥‥」

 

 

あまりの綺麗さに逆に不安になってくる圭と太郎丸、そんな二人を他所に椎子はスタスタと歩いていき施設と駐車場を結ぶオートロック式のタッチパネルのカバーを外し、ケーブル差し込み口にケーブルを刺してパソコンと繋ぎなにやら打ち込んでいる。

 

 

小春「ん?何してるんですか?」

 

 

気になったのか小春が椎子の元へ駆け寄って声をかける。もちろん他のメンバーも気づいてやってくる。

 

 

椎子「ちょっとこのタッチパネルにハッキングを‥な。理琉君、君は確か軍にいたんだよな?」

 

 

理琉「あッアァ‥そうだが‥それが?」

 

 

椎子「どうやらコイツは軍で使用されているシステムらしい。そうなると君ならできるかと思ってな‥」

 

 

理琉「わかった、やってみるぜ」

 

 

椎子の頼みを受けて理琉がパソコンの元へやって来て彼女と交代してカタカタと作業していく。  

 

 

小春「理琉〜、できそう?」

 

 

理琉「ン〜‥ちょっと待っててな‥(カタカタ)「ピピ!!システム キドウ カクニン ランダルコーポレーション 及び アンブレラ AIシステム ボーモン 起動シタヨ」っと‥ビンゴだな」

 

 

少しいじっていると突然機械音声が鳴り響き、やはりという表情になる理琉。その隣ではそのAIを携帯に移植するために椎子が作業していた。ボーモンと言われたAIシステムが起動した直後、扉がゆっくりとスライドして開く。

 

 

胡桃「開いたみたいだな‥いよいよか‥」

 

 

敵本拠地の内部にいよいよ入るということに少し緊張している様子が伺える胡桃。ひとまず誰もいないことを確認するために理琉・日野・雪が先行して中に入る。その先の階段を上がり二階へゆき、扉をくぐり抜けるとそこは二階の通路が広がっていた。

 

 

理琉「ったく‥相変わらずキレイ過ぎて不気味だぜ‥‥‥」

 

 

日野「全くだ‥」 

 

 

外がこれだけの惨状なのにこの建物内は多少散乱している程度でキレイな状態というのに思わず眉を細める理琉と日野。その後ろでは無線機で待機組へ雪が連絡を入れる。

 

 

雪「とりあえずクリア、上がってきていいよ」

 

 

 

――――――――――

 

 

小春「相変わらず変な感じね‥‥」

 

 

鶴乃「うん‥‥」

 

 

多少の血痕があるとはいえここの職員の遺体がほとんどないことに思わず表情を顰める小春と鶴乃。その間に理琉や日野が二階の探索を軽く行い、何か見つけたのか戻ってくる。

 

 

日野「この先に仮眠室があった。中も状態は良さそうだし使えそうだぜ」

 

 

胡桃「んじゃ‥とりあえずはそこを拠点にするか?」

 

 

理琉「それがいいだろうなァ‥、あっあとなんか知らねぇが非常用発電システムがあった‥。準備は万端みたいだったようだな‥」

 

 

美紀「でも、そのお蔭で拠点として使えるんですし‥‥モ○イルバッテリーの充電もできそうです‥♪」

 

 

圭「非常発電機があるってことは‥おっ!湯船もあるじゃん!ヒャッハー!久しぶりに洗えるぅぅ!」

 

 

胡桃「おいおい‥(汗)圭のテンションがあほみたいに変わったぞ‥(汗)」

 

 

非常発電機があると聞いてまさかと思い案内板を見る圭、するとやはり彼女の予想通りか湯船がありあまりの嬉しさに思いっ切りはしゃぐ。その様子を見て若干胡桃が引いている。

 

 

鶴乃「まっでも、大学出てから本当お風呂入れてないからね‥そろそろ入りたいと思ってたし♪」

 

 

小春「いい機会だしあとで入ろうよ〜」

 

 

由紀「わあい〜♪」

 

 

やはり乙女という以上、お風呂は切ってもきれない関係なのだろう(いや、そうなると男もそうなのかもしれない)。そのためひとまず今日は長旅の疲れを癒やすためにひとまず休憩することに。

 

 

椎子「とりあえず、私はオフィスに向かう。」

 

 

日野「あぁ、わかった。というか、一人で大丈夫なのか?」

 

 

椎子「うむ、一人で作業したほうが集中するからな。っと一ついい忘れてた。時間ができたときもオフィスルームに足を運んでくれ」

 

 

そう言い残し、ノートパソコンを抱えて一人コツコツとオフィスルームに向かうのであった。

 

 

湯船にて

 

 

日野「あ〜‥生き返るわ〜‥」

 

 

あれから訳あって最後に入ることになった日野。しかしその分少し広めの浴槽を独り占めできるいうことで彼は特に気にしてないようだ。

 

 

日野「やはり、お風呂は最高の一言に限りますな〜」

 

 

そんなことを言っていると扉が開く音が聞こえてそちらへと視線を向ける。直後ゆったりしていた表情が驚きに包まれる。

 

 

雪「えっと‥//来ちゃった‥//」

 

 

そこにはバスタオルを巻いて入ってくる雪の姿が‥少し恥ずかしそうにしつつ湯船に浸かり隣へとやってくる。

 

 

日野「ババカ‥//みんなと入ったんじゃないのかよ‥//」

 

 

雪「さっ最初はそうしようと思ったよ‥//けど‥みんなが祐也と入れっていうから‥//」

 

 

日野「あ〜‥//」

 

 

雪の言葉を聞いてだいたい察した、こりゃ出たらいろいろと弄られるな‥、と彼は内心思ったのだ。いやこれはきっと雪も思っていることだろう。こればっかりは仕方ないと切り替えて話題を振ろうと考える。すると先に雪が切り出してきた。

 

 

雪「あっあのさ‥//」

 

 

日野「ん?どうし‥ムグ!?//」

 

 

声をかけられて振り向いた直後、突然雪が唇を重ねてくる。一瞬驚いた彼だがそんなことは知らないとばかりに静かに舌を絡め取る。 

 

 

雪「ん‥//んふぅ//」

 

 

時々甘い声を漏らしながら積極的に攻めてきている雪、最初は戸惑っていた日野だが雰囲気に乗ってきたのか両手を彼女の背中にまわしてお返しと言わんばかりに濃厚なキスをする。

 

 

雪「ぷは‥//」

 

 

数秒ほど唇を重ねて、それが終わったあとの雪は完全に顔が蕩けており巻いていたタオルもはだけていた。

 

 

雪「久しぶりに‥//したく‥//なっちゃって‥//」

 

 

日野「ったく‥//しゃねぇな‥//ちょっとだけだぞ‥//やることあるから//」

 

 

雪「‥ありがと// 」

 

 

それから少々の間、二人は少しばかりか暑い夜を過ごすのであった。本当雪は積極的になりましたな(意味深)。

 

 

 

 

 

 

――――――――――――――

 

 

 

学園生活部がボーモンを起動させて建物内に侵入した直後、強襲揚陸艦コメットのアンブレラパンデミック管制室にて。

 

 

「‥!!少佐!これを‥」

 

 

モニターを見ていた管制官があることに気づき、ここのトップであり、黒髪ショートの女性指揮官である綾文春井(あやなみ はるい)にこえをかける。

 

 

春井「ん?どうしたの?」駆け寄る

 

 

「アンブレラ社の巡ヶ丘支部でAIシステムが起動したのを確認。内部に誰か侵入しているようです。」

 

 

春井「侵入‥‥ってことはきっとウェスカーが言ってた奴らで間違いないね‥。カメラ出せる?」

 

 

「少しお待ちを」カタカタ

 

 

少しすると画面が切り替わりアンブレラ巡ヶ丘支部二階廊下の映像が出てくる。それを見るとウェスカーの予想通り学園生活部のメンツがカメラに映っていたのだ。

 

 

春井「やっぱりね‥‥って‥ん?」

 

 

予想通りだなっと思っているとふとある人物に目が行く。

 

 

ーこの赤髪の子‥どこかで‥ー

 

 

彼女の目に映ったのは日野や理琉と話している雪の姿が‥。一瞬首を捻って考えていたがすぐに笑みを浮べ

 

 

ーまさか‥こんなところで再開するなんて‥ー

 

 

そしてしばらく雪の姿を見ていたがすぐに管制官に指示を出す。

 

 

春井「ウェスカーと巡ヶ丘支部に乗り込む予定の部隊に連絡。侵入は少し待ってと伝えて、それと並行して大学から入手した例のデータを使うわ」

 

 

「わかりました‥!(カタカタ)MA-121及びT-103計画始動。目標は巡ヶ丘支部に侵入した生存者の排除の指示を出します‥!」

 

 

春井の指示を受けて管制官が素早く画面を操作して、HUNTER(ハンター)とTYRANT(タイラント)書かれたデータを起動させ表示させる。

 

 

ーランダルコーポレーションの特殊部隊、そしてU.S.S部隊を返り討ちにしていい気になってるのでしょうけど‥私達アンブレラの実力はこんなもんじゃないわよ‥♪せいぜい‥がっかりさせないように楽しませることね‥ー

 

 

建物内を探索している学園生活部や椎子達をカメラで観察しつつ、口元の笑みを浮かべている春井であった‥。

 

 

 

 

 

 

 




いよいよアンブレラに乗り込んだ学園生活部

しかしそれも察知されており彼らによって手厚い歓迎を受けることになります。


登場人物
綾文 春井(あやふみ はるい)
モデルキャラ乃木若葉は勇者である。から郡千景
年齢20歳
身長165cm
体重「乙女のヒ・ミ・ツ♪」 
出身神奈川県
性格意外と乙女心があり、美人。
アンブレラのパンデミック管制室の指揮官で少佐、まだ20歳という若さでありながら社内ではかなりの優秀な人材として注目を集めている。それゆえ戦闘スキルも高くたとえ相手が精鋭兵であっても勝てるほどの実力がある。つまりそれは理琉や雪のレベルを上回ることを意味するようなものだ。そして‥どうやら雪とは顔見知りのようだ‥‥
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