そんな中椎子はオフィスであることを知るのであった‥。
椎子「‥‥(カタカタ)」
学園生活部のメンバーがお風呂や長旅の疲れを癒やしている中、椎子は一人オフィスルームに籠もってパソコンのデータベースを調べていた。
椎子「ボーモン、アンブレラの研究データを出せるか?」
「スコシ マッテテ (ピピ) カクニン シタヨ。ヒョウジ スルネ」
AIシステム特有の機械音声がオフィス内に響きた渡ると同時に画面に様々な研究データが表示されいく。それを、確認すると次は別の画面にランダルコーポレーションと交信した情報が載ったデータを表示させて一つ一つ見ていく。
椎子「‥‥やはり‥か‥」
その2つの画面を交互に見つつ真剣な表情で内容を確認していた椎子だったが、ある情報を見て少し大きめのため息を吐く。それから近くに置いてあった無線機に手を伸ばすのであった。
それから数分ほど達、椎子に呼ばれた日野達がオフィスへと続々とやってくる。
日野「なんかわかったのか?」
椎子「あぁ、あらかたな。とりあえずこの画面を見てくれ」カタカタ
日野の質問に頷きながら再びパソコンを操作してあるリモコンのスイッチを押す。すると天井に取り付けられていたプロジェクターが起動して壁についている投映用の壁を照らす。
理琉「コイツはァ‥」
画面にいろいろと表示されているデータを見て驚愕の表情を浮かべる理琉。いや彼だけじゃない、椎子以外のメンバー全員も驚愕の表情を浮かべていたのだ。
雪「これだけあるのが‥全部研究データなの‥?」
椎子「正確にはその一部だな‥他にもあるが全部見るとなるとキリがない‥」
鶴乃「‥これがその一部なんて‥‥そうなるとめちゃくちゃあるじゃん‥!!」
胡桃「というか‥他にも呼んだ理由はあるんだろ‥?」
椎子「的確な質問だな‥君たちに見せたいのは山程あるが‥ひとまずはこれを‥」カチ
他にも読んだ理由があるんじゃないかと思い、発言した胡桃の考えは見事的中。それに頷きながらあるデータを開く。
美紀「‥‥なん‥ですか‥これ‥」
その書類内容は量の関係でまだ冒頭しか見せていないのだがその文書をみた美紀の表情が曇り始める。
圭「今回のパンデミックは人類再興計画の一環にすぎない‥‥‥」
小春「‥巡ヶ丘市のパンデミックが成功すればこのパンデミックは世界に拡大していくだろう‥さすれば‥我々の思っている新しい世界へと近づける‥そのためにランダルコーポレーションにはあえて杜撰な管理体制をさせたのだ‥って‥これはどうゆう‥‥」
椎子「‥一応言う前に警告しておくぞ‥‥恐らくここから先話すのは胸くそが悪いことばっかりだ‥。聞きたくなければ部屋を出てもらっても構わん‥‥」
由紀「‥いや‥出ないよ‥真相を探るためにここまで来たんだもん‥‥!」
一瞬なんて返そうか迷った一同だが、由紀が覚悟を決めた表情で椎子に視線を向けてその彼女の言葉に頷くように一同も頭を縦に振る。
椎子「本当にいいんだな‥?それじゃ‥話すぞ‥‥」
彼女自身も話すことを決意したようで、一間会話の感覚を開けて話し始める。
椎子「まず‥人類再興計画から話していくか‥‥」
日野「再興ってことは‥人類をイチから作り変えるってことか?」
椎子「まあ‥それに近いだろうな‥。正確にはアンブレラの創業者スペンサーが最初にその計画を進めたんだ」
小春「アンブレラの創業者が‥?」
椎子「そうだ、正確には「ウェスカー計画」と呼ばれてスペンサーが思う新世界を作り上げる際にその世界の住人としてふさわしい優れた人物を育てあげるというものだな。ちなみにウェスカーというのはその計画を主導した研究員の名前からつけられたやつだな。」
美紀「やっぱりそうゆう研究とかって主導者の名前がつけられることが多いですよね」
椎子「まっ歴史でも様々な分野でその研究者の名前が使われることがあるからな‥。んで名前の通りその計画で集められた子供達には全員ウェスカーっていう名前がつけられたんだ」
胡桃「みんな同じ名前って違和感あるよな〜‥」
椎子「そのウェスカーと名付けられた子達は世界各国に解き放って秘密裏に監視、頃合いを見てウィルスを投与して新人類にふさわしい人間進化させようとしたんだ‥」
雪「やっぱウィルス絡んでくるよねぇ‥‥。でも‥その研究と今回の騒動になんの関係が‥?」
ウェスカー計画の話を聞いていてここまで今回の騒動となんの関係もないように見えたため気になった雪が疑問をぶつける。
椎子「まあ待て‥早まらんでもちゃんと話すから‥。だがその計画は頓挫、実験に参加した多数の子供達のほとんどがウィルスにより死亡してしまいスペンサーの企みは失敗してしまったんだ‥」
理琉「マァ‥そうだろうな‥いくら優秀とはいえど確率がない以上‥それが現実だろう‥」
椎子「だがそれよりもさらに厄介な問題があってな‥その「ウェスカー計画」を引き継ぐ者が現れたんだ‥」
圭「引き継ぐ者‥‥?」
鶴乃「それってどうゆう‥‥」
椎子の言っている意味がいまいちピンとこない圭と鶴乃、そんな二人を見て再びパソコンに体を向けてページをスクロールしたにあった資料を表示する。
椎子「スペンサーの計画が頓挫して数年後‥アンブレラ内部でその計画を進めるという人物が現れたんだ。それが一体誰なのか‥というのはここに乗ってないからわからないがこの資料によればどうやらな‥そいつは新たなる「再興計画」という計画をスタートさせたんだ」
由紀「再興計画‥ってそのまんまの意味だよね?」
椎子「あぁ、そんなところだな‥。だがこの再興計画の内容が問題でな‥‥」
雪「内容‥‥?」
椎子「あぁ、この計画ではアンブレラを中心とした世界を作るために一度世界をウィルスを使ってリセットするというものだ‥。自分たちにとって都合良い世界を造るため‥にな‥」
美紀「ちょっ!ちょっとまってください‥!!世界をリセットするって‥そんな理由のためにあえてランダルコーポレーションに杜撰な管理体制をさせたのですか‥!?」
椎子「‥そう‥だ‥」
美紀「私達の街の人や‥世界各国の人々‥その人たちの大切な日常を奪って切り裂くのも‥‥そんな計画を進めるための必要な犠牲だってこと‥!!?」
椎子「‥‥(頷く)」
美紀「そ‥んな‥」ガク
椎子が自分の答えに頷いたことで体の力が一気に抜けて床にへたり込んでしまう美紀。ほかのメンバーもまだ飲み込めていない状態になっていた。
雪「なんでなの‥よ!」バァン!!
悔しさのあまりか、静寂を打ち破るかのように雪が思いっ切り壁に拳を叩きつける。
雪「そんな理由のために‥‥父さんは‥犠牲になったていうの‥‥ッ!!私達が必死に死ぬ気で生きてきたことも‥ッ」
彼女の頬からは涙が溢れてくる。そんな雪を静かに頭を撫でつつ日野が口を開く。
日野「つまりまだアイツらの計画は始まったばかりってことか‥‥?」
椎子「そうなるだろうな‥‥そして‥この先もかなり厳しい局面になるだろう‥」
理琉「‥クソッタレが‥」
小春「わかってはいたけど‥いざ知るとなると‥キツイもんがあるね‥‥」
まさかのアンブレラの真実、それもまだ計画は始まったばかりという事実に一同はかなり参りかけていた。まあ、無理もない‥。アンブレラの裏をつかもうとやってきたのはいいもののまさかのとんでもない計画がわかったのだ。こんな状況で冷静に頷けということのほうが難しい。
椎子「それとだが‥ここの建物の地下研究施設にウィルスのサンプルがあるらしい。もしかしたらなにか見つかるかもしれないな」
由紀「行くの‥?」
椎子「うむ‥ここで止まるわけにはいかないからな‥何らかの手かがりを掴んでおく‥。あわよくば‥ワクチンがあればいいんだが‥‥(ピピ)ん?」
ぼやいていた椎子だったが、突然ボーモンが反応したことに気付いて自身の携帯に視線を向ける。
「アンブレラ ワクチン カイハツ シテタ ミタイダヨ。 ケド トチュウデ トンザ シタミタイ。土着菌 巡ヶ丘 アンブレラ ノ ニンゲン ハ コレガ ヒント ッテ ニランデタ ミタイ」
圭「巡ヶ丘‥土着菌?なにそれ‥」
胡桃「巡ヶ丘はここだとして‥土着菌‥?なんだってんだ‥?」
鶴乃「えっと‥土着菌の意味は‥‥確か土中に生息する細菌‥‥でも‥それが一体なんの関係が‥‥」
何か引っかかるようなボーモンの言い方に一同は首を傾げて考えている。しかしなかなか思いつかないのか少し時間が経つ。
椎子「やはり調べる必要があるな‥‥今夜‥地下研究施設に行ってみよう‥」
理琉「それならァ‥オレが行くぜ‥」
そう言って理琉が右手を上げて行くことを促す。彼を見て頷きつつ一同に視線を向ける。
椎子「他にも来てほしいんだが‥さすがに全員は場所的に厳しい。可能な限り絞りたいが‥」
日野「んじゃ、俺も行こうかな」
胡桃「アタシも行くぜ、戦闘面なら問題ないし」
雪「‥ふぅ‥祐也が行くなら私も‥」
由紀「私も行く!」
理琉「オオイ‥大丈夫かァ?由紀ィ、地下研究施設には何があるかわかンねェぞ?オレ的には行かせたくない‥」
由紀「私だってマー君やみんなの役に立ちたい‥!これからも‥!」
美紀「‥先輩が輝いてます‥」
理琉「‥わかった(汗)そこまで言われちゃァ止められないなァ‥、じゃああとは何かあったときのためにここで待機しててくれ。そんときは無線で呼ぶから」
美紀「わかりました!」
圭「了解‥!」
鶴乃「もっちろん‥!」
小春「ここは私に任せなさい♪」
椎子「決まりだな‥‥。それじゃ夕食を軽く食べたらいよいよ出発するぞ、電気は通ってるみたいだからエレベーターは使えるはずだ」
理琉「やれやれ‥‥便利なのかいいのか‥(汗)」
胡桃「いいんじゃね?ありがたく使わせてもらおうぜ‥♪」
雪「っと‥それなら夕飯の支度しないとね‥♪」
日野「そういえば‥大丈夫なのか?雪‥さっきだいぶ乱してたが‥‥」
雪「うん‥♪祐也が落ち着かせてくれたから‥ありがとう‥♪」
日野「‥そこまで大したことはしてないが‥//」
そんなこんなありながらも、一同は探索をするためにいろいろと準備を進めるのであった。
ーそして夕方‥二階エレベーター乗り場にて‥ー
椎子「それじゃ準備はいいな?」
理琉「あァ、問題ないぜ。いつでもいける」
理琉達に問題がないことを確認してからエレベーターの下に降りるボタンを押す椎子、すると一階に止まっているエレベーターが二階に上がってきて扉が開く。
圭「みんな〜!気をつけてね〜」
胡桃「おう!いい情報持ち帰ってくるから楽しみにしてな!あと私達がいない間ここは任せたぜ!」
美紀「はい‥!」
それぞれ別れの挨拶をしてから、地下探索組はエレベーターに乗って地下研究施設に向かうのであった。
――――――――――――
エレベーター内
日野「そういやぁ‥ここの地下は何階あるんだ?」
ふと気になったのか突然日野が椎子に質問を投げかけ、それを聞いた胡桃が階のボタンを見て確認する。
胡桃「えっと‥これだと地下二階まであるのか‥意外と少ないんだな‥」
椎子「その分地下奥深くにあるってことのようだな‥。もしもウィルス漏洩事故が起きても外に漏れないように‥」
雪「だいぶしっかりしてるわね‥どこぞの子会社製薬企業とは違って‥‥」
由紀「だねぇ‥‥あっそろそろ着くんじゃない?」
由紀が気づくと同時にエレベーターの降りるスピードが徐々に遅くなってゆき最終的に「B1」と書かれたボタンのところでランプが点灯して止まり、扉が開く。
胡桃「ここが地下研究所か‥‥いかにも秘密基地って感じの内装だな‥‥」
理琉「きィつけろ‥ここはアイツらのアジトだ‥どんなことが起こるかわからん‥‥」
日野「あぁ、油断して罠にやられるのはゴメンだぜ‥‥」
椎子「とりあえず地下施設の構造は上で地図を見つけたから迷うことはない‥‥」
雪「それなら時間はくわなさそうね‥んで‥ワクチンのサンプルってどこにあるの?」
椎子「上で調べたら二階の研究室にあるとのことだ‥」
由紀「んじゃさっさと行こう〜‥なんか不気味だし‥」
理琉「由紀の言うとおりだなァ‥さっさと目的のモン回収するか‥‥由紀と雪はここで奴らが来ないか見ててくれ」
雪「オッケー‥!」
由紀「マー君やみんな気をつけてね‥?」
胡桃「わかってるさ♪」
雪達を入口に残し、理琉達は目的のサンプルがある二階研究室へと警戒しつつ向かうのであった。
しかし‥それを監視する一台の監視カメラの姿が‥‥
―――――――――――――――――
「いました、ターゲットの一部が地下の研究施設に入ったのを監視カメラが確認、どうやらエレベーター監視組と探索組にわかれているようです。」
支部内の監視カメラで学園生活部を監視していた管制官が地下施設に入ったことを素早く春井に報告する。それは丁度無線機を繋いでいたアルバート・ウェスカーにも伝わる。
ウェスカー「どうやら動き出したようだな‥‥。だがこれはいいチャンスだ‥大学から持ち帰ったデータを試すときが来たな‥。‥邪魔はさせんぞ‥今度こそ‥私は神になるのだ‥。奴らを確実に始末しろ」
春井「‥わかりました。別れた人数はわかる?」
「エレベーター前に二人ほど、白衣を着た女性を含む五人は進行方向からして例の研究室かと」
春井「まずはアイツらの逃げ口を塞ぐ。T-103型タイラントの優先目標をエレベーター前の制圧に設定。続いてMA-121型ハンターは二階の制圧に設定して。出入り口さえを制圧すればあとはハンターがやられてもタイラントが始末してくれるわ」
「了解‥!」
春井の指示を受けた管制官が例のデータリンクを画面に展開テキパキと打ち込んでいく。するとカメラが切り替わりとある2つの部屋を映し出す。一つは円柱状の水槽に入れられている筋肉がむき出しの化け物の姿が‥それも一体ではなく4体も‥。そして‥もう一つの部屋には‥先程とは違い厳重に保管されている円柱状のタンク
、しかしその厳重なセキュリティも管制官により解除されている。タンクの表面には‥T-103型TYRANTと白の大文字で表記されていたのだ‥。
――――――――――――――
由紀「‥ん?」
理琉達と別れて少ししたぐらい、雪と一緒に見張りをしていた由紀がふと右側の通路に視線を移す。
雪「ん?どうしたの?」
由紀の異変に気づいた雪も同じようにその方角を見るが特に何もいない。
雪「何もいないけど‥‥なんかいた?」
由紀「いや‥なんというか‥なにかのロックが外れる音がしたような気がして‥」
雪「あれじゃない‥?祐也達が研究室のロック解除した音が反響してここまで聞こえたとか‥。ほら、こうゆう場所ってそうなりやすいし」
由紀「ん〜‥‥いや‥気のせいじゃない‥!なんか歩いてる音が聞こえるよ‥!それに‥こっち来てる‥!」
雪「え?」
突然反響しない程度に声をあげる由紀、そう言われて静かに音がすると思われる方向に再び神経を集中させる。
雪「‥‥‥」
しかしこれと言って聞こえてくるものは特にない。気のせいではないかと思っていた雪だがどうも彼女の表情が嘘をついているようには見えない。そのため89式の銃口を向けてようとした直後‥
雪「‥‥っ‥!」
何か嫌な予感がしたのか銃口を素早く音がすると思われる方向に向ける。
雪「由紀ちゃん‥‥銃構えてて‥たぶん何か来る‥」
彼女の言葉に頷いて由紀も素早くMP5の銃口を向ける。それから‥数分ほど経った頃‥角からなにか巨大な物体が現れる。
雪「なに‥あれ‥」
由紀「‥‥」
それは雪達でさえも驚愕するような出来事だ。明らかに彼らや人間とは比べ物にならない大きさ、そして全身を黒のコートや靴、ズボンを見をまとって頭には帽子をつけている。そしてその白色の顔をゆっくりとこちらに向ける。
ー見つかった‥ー
雪達を確認すると同時にゆっくりと進行方向をかえてこっちにゆっくりと歩み寄ってくる。
ーなんなのかはわからないけど‥‥人間じゃないのは確か‥なら‥ー
雪「なんなのかはわからないけど‥由紀ちゃん!射撃用意!さっさと制圧するよ‥!」
由紀「うっうん!」
まだ少し動揺を隠せてない由紀だが雪の指示を受けて我に戻りトリガーに指をかける。
雪「テェ!!」
ダダダダダダダ!!!
号令とともにほぼ同時で89式とMP5の銃口から放たれそれに続くように何十発の銃弾が謎の化け物の体へと吸い込まれていく。しかし‥‥
由紀「きっ効かない‥!?」
あれだけの銃弾を浴びても何事もなかったかのようにこちらにゆっくりと歩み寄ってくる化け物。このままではまずいと思った雪は反射的に指示を出す。
雪「このままじゃジリ貧になるだけ‥一回離れて立て直しましょう‥!!」
由紀「わっわかった‥!」
雪の指示に頷き、射撃を一時中断し急いでその場を立ち去る二人。もちろん化け物も逃がすはずがなくゆっくりとあとを追う。
もうおわかりだろう‥‥
バイオハザードシリーズで主人公達を苦しめたアンブレラの生物兵器の最高傑作
通称ーTYRANTー
またしてこの世界でも苦しめる存在になっていくのであった。
まさかの発覚したアンブレラによる「再興計画」
そのために起こるべくして発生したアンブレラによる今回のパンデミックの事実に学園生活部は未だ飲み込むことができずにいた。
そして‥地下区画に現れたアンブレラの生物兵器の一つ‥タイラント‥。雪達はどう立ち向かうのか‥
そしてハンターと呼ばれる怪物の危機が研究室に向かう理琉達に徐々に迫るのであった。