がっこうぐらし!ー絶望、そして希望ー   作:三坂

54 / 59
いよいよ幕を開けたアンブレラとの一戦

学園生活部は明日を勝ち取るために戦い抜こうとします!


第五十三話 激戦

‥‥一階廊下にてにて‥‥ 

 

 

胡桃「とりゃぁ!!」

 

 

ウェスカー「ふん!!」(受ける)

 

 

シャベルのぶつかる音が廊下全体に響き渡る。狭い室内を利用して一気に触手で畳み掛けるウェスカー、しかしその僅かな隙間を見つけて滑り込み接近した胡桃が勢いよくシャベルを振りかざす。だがそれも右腕で防がせれ弾き飛ばされる。

 

 

ズザァァァ!!

 

 

胡桃「うぉっと‥!?」

 

 

それより勢いよく飛ばされるものの、弾き飛ばされた反動を利用して着地する。

 

 

胡桃「へっ‥‥!なかなかやるじゃねぇか‥‥口だけじゃなさそうだな‥!」

 

 

ウェスカー「ふん‥‥その余裕も今のうちさ‥どれだけやりあえてもすでにバテているのはわかってるんだ‥‥」

 

 

胡桃「悪いがアタシは簡単にはくたばらないぜ‥!!」

 

 

ウェスカーの言葉に対して表面は強気の姿勢を見せる胡桃。しかし現実はそう甘くなかった‥‥。

 

 

ー確かに‥‥アイツの言うとおりだ‥‥こっちはけっこうバテてきてる‥‥なのに向こうはほとんどバテていない‥‥くそ‥長引くとこっちが不利だな‥ー

 

 

シャベルを構えつつ息切れをなんとか抑えて体制を立て直す。そして外にチラりと視線を向けるとそこにはタイラントと鶴乃が激しい接近戦を繰り広げていた。

 

 

ーいや‥‥ここでやられてたまるもんか‥!こうなることは予想済みだ‥!ーダッ!

 

 

こんなところでバテてどうすると自分自身を奮い立たせ再びシャベルの先をウェスカーに向けて勢いよく突っ込んでいく。

 

 

ウェスカー「諦めの悪い奴だな‥‥まあいい‥教育するのには絶好の機会だ‥‥」

 

 

 

 

ー外‥駐車場にて‥ー

 

 

ーガァァァァァァ!!!ー

 

 

鶴乃「甘い甘い!!」

 

 

大きな両手を振りかざして勢いよく突っ込んでくるタイラント。しかしその攻撃を交わしつつ鶴乃はその下をスライドさせつつ通り過ぎる。 

 

 

鶴乃「貰ったぁ!!」

 

 

ダダダダ!!!

 

 

ー!!!??ー

 

 

更には振りかざした際にできた隙を見逃さず二丁拳銃で狙いを定めて後頭部に弾丸を連続で打ち込む。流石のタイラントもこれは答えたのか思わず悲鳴を上げて一瞬ひざまずく。

 

 

鶴乃「これでも倒れないか‥‥」

 

 

先程から何回も頭に向けて射撃や扇で打撃を加えているのだがなかなか倒れる気配がしないことに眉を潜めつつ空のマガジンを外してリロードする。

 

 

鶴乃「でもこれで聞いてるってことはいずれかは倒せるかも‥‥、時間はかかるけどやるしかない‥!」

 

 

ー!!!!!!ー

 

 

立ち上がったタイラントが雄叫びを上げて鶴乃へ視線を向けその直後再び勢いよく突っ込んでくる。

 

 

鶴乃「早速来た!!」

 

 

大きく両手を振りかざして先程とはまた違うタイミングで攻撃をしてくる。腕がくるタイミングを予測しつつそれも避け、今度は膝に扇で一撃加える。

 

 

ーグゥゥゥゥ!!ー

 

 

その攻撃で一瞬怯んだものの、また何事もなかったかのようにゆっくりとこちらに視線を向ける。というか先程から攻撃を避けられて、更にはチマチマと攻撃をしてくることに苛立っているのかかなりカンカンのようだ。

 

 

鶴乃「ありゃ‥‥完全に怒らしたかも‥‥(汗)参ったなぁ‥‥これじゃしばらくダウンしてくれないかも‥‥」

 

 

やれやれという表情になりつつ、扇を両手に持ちタイラントと再び向き合う。

 

 

鶴乃「いいよ!この由比鶴乃が飽きるまで相手してあげる!!」

 

 

ーガァァァァァ!!!ー

 

 

両者とも勢いよく地面を蹴り上げて、急速接近していくのであったのだった。

 

 

 

――――――――――

 

 

 

理琉「クソッタレ!!相変わらずしつこい奴らだぜ!!」

 

 

小春「本当だよ‥!!しつこい男は嫌われるよ!!」

 

 

ステアリングを握りつつ、しつこいほどついてくるアンブレラの車両に思わず悪態をつく理琉。今は日野達が抑えてくれてるとはいえそれでも怪しいラインだ。

 

 

理琉「改めて本気で来てることを肌で感じる瞬間だぜ‥!!」

 

 

由紀「マーくん!!学校見えたよ!!」

 

 

由紀が声を上げると同時に理琉と小春はバックミラーから前へ視線を向ける。すると少し先に‥出発したときと変わらないボロボロな校舎が見えてきたのだ。

 

 

小春「とりあえずなんとか着け‥っ!」

 

 

一瞬安堵した小春だったがすぐに引き締まる。視線の先には校舎の裏山上空でホバリングするヘリと降下していく部隊が‥‥

 

 

理琉「先回りされてたかァ‥‥!」

 

 

由紀「どっどうするの‥!?」

 

 

理琉「行くしかねェ!ここまで来たら!」

 

 

引き返せない以上このまま行くしかないと決め込んだ理琉はアクセルを更に強く踏み込む。これでもかというほどエンジンの咆哮が甲高くなりキャンピングカーが加速する。

 

 

日野「どうやらあっちは覚悟決めた見てぇだな‥!」

 

 

美紀「私達も行きましょう!!」

 

 

圭「だね!そんでついで派手に暴れちゃおうか!!」

 

 

日野達も覚悟を決めてキャンピングカーの加速に負けないほどクラウンをフル加速させて追走させる。

 

 

理琉「やっぱり音でよって来るか!!」

 

 

ヘリや銃撃戦の音でつられてきたのか校門前にはかなりのゾンビがウロウロしていた。だが他に入れそうな入口はない上に時間がないとなれば‥

 

 

理琉「ツッコむぞ!!みんな捕まってなァ!!」

 

 

小春「オッケー!!」

 

 

由紀「わかった!!」

 

 

太郎丸「ワン!!」

 

 

メンバー全員の確認が取れたのを確認した理琉は校門にたむろっているゾンビの集団を睨みつける。その右足はアクセルペダルから離れることはなくむしろ踏む力が強くなっていた。

 

 

理琉「オラァァァァ!!!」

 

 

叫び声とともにキャンピングカーは校門のゾンビの大群に派手に突っ込んでいく。ぶつかったゾンビは次々とグロテスクな音を出しつつ引かれていき、息絶える。だが突破は無事に成功して突っ切る。後続に続いたクラウンも理琉のキャンピングカーが開けた突破口に滑り込んで無事通過する。

 

 

ギャァァァ

 

 

突破すると同時に2台はほぼ同時にフルブレーキングを行いあえてスピンさせ、コーンなどを吹き飛ばしつつ車体を滑らせながら正面玄関ギリギリのラインで停車、それからすぐに発進して裏口に移動する。追ってきたアンブレラの車両は入口のゾンビのせいで攻めあぐねているようだ。

 

 

太郎丸「ぅぅ‥‥」

 

 

小春「あ〜‥びっくりしたぁ‥‥」

 

 

由紀「だよねぇ‥‥ぶつかるかと思ったよ‥‥」

 

 

理琉「へへッ‥‥我ながら恐ろしいと思ったゼ‥‥」

 

 

日野「ふぅ‥‥とりあえずは最初の難関クリアだな‥」

 

 

美紀「けっこうやばかったですよ‥‥タイラントのときよりも心臓に悪かったかも‥‥」

 

 

圭「ハンター‥?ってやつのときとはまた違った疲れた‥‥」

 

 

とりあえずアンブレラが入口で手こずっている間に車から武器を取り出し、校内へと入っていく。

 

 

日野「やっぱりいるか‥!!」

 

 

高校にいたときはバリケードをしっかり作っていたのだがランダルとの戦闘で壊れた影響かゾンビが入り込んでおり中を彷徨いていた。

 

 

理琉「いや!コイツらだけならまだいい!」 

 

 

しかし理琉はもう一つの存在に眉を潜める。こちらに気づいたゾンビはゆっくりとこちらに向きを変えてやってくる‥。だがどこからか飛んできた銃弾の嵐を受けて血などを飛び散らせつつ倒れていく。ゾンビが倒れると同時に背後に明らかに人間ではない腕をして黒色の服を着てガスマスクをし、銃器を持った謎の集団が‥‥

 

 

圭「なに‥あれ‥?人‥?」

 

 

小春「いや‥あれは人じゃない‥‥骨格が全く別物‥‥もしかしてアイツも生物兵器‥?」

 

 

全く見たことがない姿をしているため一同は呆気に取られていた。だが謎の生物はそんなことをお構いなしにこちらを見つけると銃口を向けて射撃してくる。 

 

 

ダダダダダ!!!  

 

 

理琉「避けろォ!!」

 

 

理琉の叫び声で反射的に階段へと飛び込んでいく一同、直後先程までいた場所を弾丸の嵐が飛び交っていく。

 

 

美紀「‥見た目でわかりましたが‥‥やはり敵でしたか‥!」

 

 

日野「理琉!!ここは俺らに任せて小春と由紀を連れて屋上にいけ!!」

 

 

理琉「ワリィ!恩にきる!」

 

 

小春「三人とも気をつけてね!!」

 

 

由紀「みーくん!けーくん!ひーくん!またあとで絶対会おうね!!」

 

 

美紀「先輩方も気をつけて!」

 

 

圭「ここは任せなさい!!」

 

 

ダダダダダダ!!!

 

 

そう言いつつ日野や美紀、圭は愛銃を取り出し銃口を謎の生物兵器に向けて射撃を開始する。勢いよく詰めてきていた相手はいきなりの射撃に対応できず先頭にいた一体がもろに銃撃を喰らい、止めと言わんばかりに美紀のバレットから放たれた弾丸が頭を貫通。そのまま倒れ込む。

 

 

ダダダダダダ!!

 

 

しかし残りの4体はその一体が攻撃を引き受けた隙を利用して牽制射撃しつつ教室へ退避していく。

 

 

圭「さっすが美紀!うちのエーススナイパーだね!」

 

 

美紀「いえ‥♪今のはみんなが足を止めてくれたからですよ‥♪しかし‥‥」

 

 

圭のべた褒めに思わず笑みを溢しかけた美紀だがすぐに真剣な表情に切り替わり隠れつつ射撃してくる相手を建物影から睨みつける。

 

 

美紀「あれは‥一体何者なのでしょうか‥‥人ではないですからアンブレラの生物兵器なのでしょうけど‥‥」

 

 

日野「あれはUT-ユニット呼ばれる人型の生物兵器みたいだな‥‥。別名掃除屋って呼ばれてるらしくてアンブレラで抹殺対象になった人物を排除したり関連施設の爆破を任務にしてるらいしな‥」

 

 

美紀と圭が首を傾げていると日野がアンブレラ会社から持ってした資料を取り出して相手の情報を補足説明する。

 

 

美紀「つまり私達は抹殺対象ってことですよね‥!」

 

 

圭「‥というか!それよりすでに抹殺対象になってるけどね!」

 

 

 

 

ー3階ー

 

 

由紀「この中央階段を登れば‥‥!!」

 

 

日野達がひきつけてくれたお陰で3階に上がることに成功した由紀達。下では激しい激戦を繰り広げているがここは嘘みたいに静かであった。

 

 

理琉「とりあえずここは俺が見張っておく!由紀と小春は上に上がっててくれ!」

 

 

小春「わかった‥!!」

 

 

由紀「マ―くん気をつけてね!!無茶はしちゃ駄目だよ!!」

 

 

理琉「‥安心しなァ!簡単にこの俺はくたばらねェ!!それにオマエこそも気をつけろよ!無理なんかするんじゃねぇぞ?」

 

 

由紀「もっちろん!」

 

 

理琉と別れた由紀と小春は階段を登って屋上へと向かうのであった。それを確認した理琉は誰も見ていない奥の階段を見ようとした‥その直後

 

 

ダダダダダダ!!!

 

 

理琉「早速きやがったかァ!!」

 

 

予想通りと言わんばかりに奥から銃弾の嵐が飛んできて理琉は反射的に遮蔽物へ隠れ、飛んできた方向に視線を向ける。奥の階段から除くようにアンブレラの特殊部隊がパット見四人ほどだろうか‥こちらに射撃をしてくる。

 

 

理琉「やれやれ‥!こうなりゃしっかりと歓迎しないとなぁ!」

 

 

そういってウィンチェスターとデザートイーグルをそれぞれ片手に持って遮蔽物から覗くように銃口を向ける。

 

 

理琉「わリィがここを取りたければ俺を倒していきな!!」

 

 

そう叫ぶと射撃をしつつ弾幕の嵐の中勢いよく理琉は吶喊していくのであった。 

 

 

 

ー屋上にてー

 

 

ガチャン!!

 

 

小春「こっちは異常なし!!」

 

 

由紀「こっちも問題ないよ!!」

 

 

扉を勢いよく蹴り開けてお互い死角を警戒しつつ屋上へと踏み入る。そして誰もいないことを確認してから銃をおろしてワクチンのサンプルが入ったケースを運び込む。

 

 

小春「えっと‥簡易災害用貯水槽は‥‥」

 

 

由紀「はーちゃん!こっち!」

 

 

由紀の案内を受けて貯水槽のある場所へと急いで足を運び駆け寄る。それから貯水槽に水が入っていること確認してワクチンのサンプルとアンブレラから持ってきた研究キットを取り出す。

 

 

由紀「ボ―モン!!通信設備起動まであとどれくらいかかる!?」

 

 

ボーモン「アト ゴフン カカルヨ」

 

 

小春「んじゃ!今のうちにさっさと準備しちゃいますか!!」

 

 

通信設備の用意ができる間にワクチンを作るために二人は早速作業に取り掛かるのであった。




今のところはなんとか順調な学園生活部


‥しかし現実は甘くないというのをのちに知らされることになります‥
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。