がっこうぐらし!ー絶望、そして希望ー   作:三坂

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いよいよ‥物語は架橋に差し掛かります‥!

学園生活部は‥果たしてその先にたどり着けるのか‥‥


最終話:後編 学園生活部

ーそして‥‥‥時は戻りー

 

 

 

アキ「‥と言うわけさ‥!びっくりしたでしょ?」

 

 

美紀「はい‥‥、まさか皆さんがここに来るとは思いませんでした‥‥」

 

 

慈「本当は伝えたかったけど‥‥時間と連絡手段がなくてね‥‥(汗)」

 

 

そして少しばかりか雑談をしたあと、あることに気づいたトーコが二人に問いかける。

 

 

トーコ「ありゃ?そういえば‥椎子さんがいないけど‥」キョロキョロ

 

 

圭「えっと‥‥椎子さんは‥‥(経緯を話す)」

 

 

椎子がいないことに気づいてキョロキョロしていたトーコに少し暗い雰囲気で説明する圭。それを聞いて一同は理解した表情になっていた。

 

 

アキ「そっか‥‥由紀ちゃんって子を守ろうとして‥‥」

 

 

美紀「はい‥‥」

 

 

慈「‥‥」ギュ

 

 

圭「うっ‥ひっぐ‥‥えっぐ‥‥」

 

 

特に何も言わずに静かに生徒を抱きしめる慈。その暖かさや今までの辛さでトドメをさしたのか圭の目からは溢れるほどの涙が流れ出す。

 

 

ヒカ「‥‥」

 

 

シノウ「辛かった‥‥ですよね‥‥」

 

 

リセ「‥‥‥」

 

 

悠里「ふたりとも‥‥」

 

 

瑠璃「けーねぇちゃん‥‥」

 

 

美紀「‥‥そういえば‥‥風さんはどこにいるのですか‥‥?」 

 

 

なんとか涙を抑えつつ、ふと周囲をみて風がいないことに気づいた美紀が慈達に尋ねる。

 

 

悠里「風さんなら今上の様子を見に行ってるわ‥♪一応安全確認しようかなって」

 

 

美紀「なるほど‥って呑気にしてる場合じゃない‥‥!!まだアンブレラの奴らが‥‥」

 

 

意識がそれ掛けていたが慌てて思い出したかのように転がっていたバレットを取りに行く美紀。 

 

 

美紀「皆さん!少し手伝ってください!おそらく新手が‥‥」

 

 

トーコ「あぁ、その心配はないよ♪」

 

 

圭「え‥?一体どうゆう意味‥‥」

 

 

トーコの言っている意味がいまいち理解できていない二人。直後エンジン音とともにアンブレラの増援が続々とやって‥‥来た直後に車ごと爆発して吹き飛ぶ。

 

 

美紀・圭「「え‥‥?」」

 

 

いきなりの出来事過ぎて何が起こっているのか全く理解ができていない二人。すると上空から激しいローター音やジェット音が響き渡る。

 

 

バババババ!!!!!

ゴォォォォォ!!!

 

 

校門近くで燃え上がるアンブレラの車両上空を日の丸と迷彩をつけた陸上自衛隊の対戦車ヘリ、そして航空自衛隊の戦闘機が通過していく。いや‥それだけじゃない見れる限りでは自衛隊以外の機体も確認できる。

 

 

美紀「これは‥‥?」

 

 

由紀「みーくん!!けーちゃん!!」

 

 

通過していく航空機やヘリを眺めているとその轟音に負けない声が上から響いてくる。それを聞いた二人は慌てるように外に飛び出して慈達も続くように外に出て上を見上げる。

 

 

美紀「由紀先輩‥!!」

 

 

由紀「ふたりとも!!私やった‥いや!!みんなでやりきったよ!!あのアンブレラに勝ったんだよ!!あっあとワクチンも完成した!!これがたくさん作られればみんなを助けられる!この悪夢を終わらせられるんだよ!」

 

 

屋上から身を乗り出すように無線機片手に美紀達に喜びの表情を爆発させる由紀。そんな無邪気な笑顔を見ているとトーコ達もじんわりとしてきた。

 

 

慈「‥丈槍さん‥‥成長しましたね‥」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遡ること数十分前‥‥

屋上にて‥‥

 

 

 

由紀「これをこうして‥‥こうすれば‥‥」

 

 

小春「由紀ちゃん!これをお願い!」

 

 

由紀「うん!!」

 

 

激しい銃撃音が響く中貯水塔の裏に隠れるようにして小春と由紀が黙々と作業を続けていた。

 

 

ーあと少しで‥あとちょっとで‥!!叶わなかった椎子さんの思いは私が‥‥引き継ぐ‥!ー 

 

 

小春「よし‥!!できた‥!あとはこれを使って交渉すれば‥‥!」

 

 

由紀「それなら任せて‥!」

 

 

そう言うと由紀はポケットから無線機を取り出してスマホと繋ぐ。

 

 

由紀「ボーモン!!アンブレラに繋いで!!」

 

 

ボーモン「ツウシン アンテイ アンブレラ パンデミックシレイシツニ ツナグネ?」

 

 

由紀が携帯向かって話しかけるとボーモンがすかさず反応、ネットワークシステムを確認して異常なしという表示を出し、アクセスを開始する。

 

 

小春「雪さん達‥成功したんだ‥!「ワンワン!!」(目の前に紐が落ちてくる)!?」

 

 

喜びに包まれたのもつかの間‥‥太郎丸の吠声とともに、ヘリからロープを伝い勢いよく空いて四人のアンブレラ兵士が入ってくる。

 

 

「ようやく見つけたぜ‥‥」

 

 

「さてと‥‥大人しくそのワクチンを渡してくれれば手荒な真似はしないぜ‥?」

 

 

由紀「‥そんな‥」

 

 

小春「‥‥‥っ‥!」

 

 

相手は戦闘なれしている兵士四人で全員男、対するこちらはある程度の戦闘経験しかない女性二人‥。明らかに部が悪いことは確か‥

 

 

小春「‥いや‥って言ったら?」

 

 

「ふん‥言わなくてもわかるんじゃないか?」スチャ

 

 

そう言うと手に持っていた隊長らしき人間の手合図で全員がM4カービンを構えて銃口をこちらに向ける。

 

 

由紀「‥いや‥何と言われようと絶対渡さないもん!これはみんなが命をかけてくれたもの‥!安安と渡せない!」スチャ!

 

 

小春「由紀ちゃんの言うとおりよ!!私だってやってやる‥!だてに戦場出身じゃないもの!」スチャ!

 

 

太郎丸「ガルルル‥!!」

 

 

一歩も引かない姿勢を見せつつ二人はグロッグ19とMP5を構えて安全装置を解除する。それを見た隊長は一つため息を吐いてトリガーに指をかける。

 

 

「残念だ‥せっかく命だけは助けてやろうと思ったのに‥‥まあいい‥消えな‥!」

 

 

構えつつ後ろに控えている部下に射撃合図を下そうとした‥‥瞬間‥‥ 

 

 

ダダダダダダ!!

 

 

「がっ‥!?」バタ

 

 

「ふぐぉ‥!?」バタ

 

 

「ぐふぉ‥!」バタ

 

 

突然背後から響いてくる銃声とともに部下達が次々と倒れていく。それに気づいた隊長は慌てて視線を向けるが‥‥

 

 

「なっ!?荒手‥‥「オラァぁ!!」グハ!?」

 

 

視線を向けるとほぼ同時にいつの間にかいた理琉から激しいタックルをくらい地面に倒れ込む。

 

 

理琉「ヨォ‥‥?久しぶりだなァ‥‥」

 

 

「くっ黒田隊長‥!?行方不明になってたんじゃ‥‥」

 

 

理琉「そんなもんはどうでもいい‥‥それよりもォ‥なにしてたんだ‥ァ?」

 

 

どうやら顔見知りのようだ。アンブレラの兵士は驚きを隠せない様子だったが次の瞬間表情を青ざめる。

 

 

「そっそれは‥‥」

 

 

理琉「マア‥‥‥安安とうちの仲間に手を出してくれたもんだぜェ‥‥それ相応の償いは‥できてるよナァ?」

 

 

「まっ待ってくれ!!それは謝る!だかr‥‥(パァン!!)」ガク

 

 

理琉「クソッタレが‥‥アンブレラに寝返った報いだ‥‥」

 

 

何かを言いかけた兵士だったが、それを彼は最後まで聞かずにデザートイーグルでヘッドショットをお見舞いした。撃たれたアンブレラの兵士はそのままうなだれるように力が抜ける。

 

 

由紀「マーくん!」ギュ!!

 

 

理琉「ッと‥♪」ギュ

 

 

落ち着いたタイミングで由紀が全力疾走して理琉に勢いよく抱きつく。彼は特に嫌がる様子を見せずデザートイーグルをしまいつつ抱き返す。

 

 

理琉「わリィな‥怖い思いさせちまって‥‥」

 

 

由紀「ううん♪マーくんが来てくれたからいいもん♪」ギュ

 

 

理琉「ははッ‥♪」ナデナデ

 

 

嬉しそうに抱きつつスリスリしてくる由紀を撫でつつ小春に視線を向ける理琉。

 

 

理琉「ワクチンの方はどうだ?」

 

 

小春「バッチシよ!」

 

 

理琉の問いに小春は笑顔で答えつつ完成したワクチンの入った瓶を見えるように持ち出す。

 

 

理琉「よっし!あとは‥これで交渉すれば‥‥「ババババババ!!」くそ!このタイミングで!」

 

 

しかし再び邪魔が入るようにヘリのロータ音が響き渡るとともに先程兵士をおろしたヘリだろうか‥搭載している機関銃の銃口をこちらへと向けてくる。

 

 

「Damn it! It ’s my friend ’s death!(くそったれ!仲間の仇だ!)」ガチャ!

 

 

銃手がそう吐き捨てつつ、機関銃のトリガーを引こうとした‥‥が‥‥。

 

 

ドゴォォォ!!!

 

 

突然どこからから飛んできたミサイルが命中、ヘリは激しく爆散して残骸が校庭に燃えながら落ちていく。

 

 

風「ふぅ‥‥ギリギリセーフ‥」

 

 

ミサイルが飛んできた方向に視線を送ると、そこにはロケットランチャーをおろしつつ燃えるヘリを見つめる風の姿が‥ 

 

 

由紀「ふーさん!」

 

 

理琉「ったく‥ヒーローは遅れてやってくるってか‥‥?」

 

 

小春「‥た‥助かった‥‥」ホッ

 

 

風「ごめんごめん‥(汗)ちょっとアンブレラの兵士からランチャーパクってたら遅くなっちゃった‥(汗)」

 

 

弾切れのランチャーを投げ捨ててM4カービン片手にこちらにやってくる風。すると無線機からボーモンがアクセスしたアンブレラのパンデミック司令室オペレーターの声が翻訳された状態で聞こえてくる。

 

 

「こちらからUmbrellaパンデミック司令室!!第5小隊!!応答してください!!」

 

 

おそらく先程落とされたヘリの部隊のことだろう。由紀達を軽く目を合わせつつ風が無線機を手に取る。

 

 

風「あ〜、アイツならロケラン喰らって落ちていったわよ?‥アンブレラさん?」

 

 

「‥!?あっあなたは‥!?」

 

 

風「随分と派手にやってくれたじゃない‥?‥どう解釈するのかしら‥?」

 

 

「‥‥っ!?」

 

 

笑顔だがどこかヤバメのオーラ全開の風に思わず息を呑み飲んでしまうオペレーター。

 

 

風「とりあえず‥‥遺言書いといたほうがいいわよ‥」

 

 

 

 

 

ー陸上自衛隊巡ヶ丘駐屯地‥倉庫ににてー

 

 

 

ガァァァァァンンン!!!

 

 

雪「ぁぁぁ!!??」

 

 

ウェスカーに投げ飛ばされ、倉庫内に響き渡る悲鳴を上げつつとある箱の山に叩きつけられる雪。

 

 

雪「はぁ‥はぁ‥‥」ヨロ

 

 

ウェスカー「ふん‥‥相手にもならない割にはしぶといな‥‥」

 

 

あれから何度も攻撃を受けてかなり参っているようだがヨロヨロとしつつ立ち上がる雪。そんな彼女をみて少し面倒くさそうにしつつウェスカーは彼女が落とした89式小銃を手に取る。

 

 

ウェスカー「これならどうだ‥!」ズドドドド!!

 

 

雪「くそ‥!!」

 

 

突然こちらに向けて射撃してくるウェスカーをみて慌てて避ける雪。いくらダメージが蓄積してるとはいえこれくらいはできないことはない。

 

 

雪「これくらいでやれると思われてるとは‥‥随分舐められたものね‥‥」ハァ‥ハァ

 

 

ウェスカー「‥‥いつから"当てると錯覚していた?"」

 

 

雪「それってどうゆ‥‥「ドゴォォォォォン!!!」っぁ‥‥!?」吹き飛ばされる。

 

 

しかしそれはウェスカーのフェイントで彼が狙っていたのは背後の爆発物。銃撃により派手に爆発してその衝撃でおいてあった後ろの壁が吹き飛ぶ。ウェスカーは素早く隠れたため問題はないが雪は派手に吹き飛ばされて地面に叩きつけられる。

 

 

雪「ぁ‥‥く‥‥‥(ガク)」

 

 

何とか意識を保っていたがやはり先程から蓄積したダメージが効いたのか意識を失ってしまう。

 

 

ウェスカー「ふっ‥‥呆気ないな‥‥‥俺を苦しめていたものの実力がこんなものとは‥‥」

 

 

一人ブツブツ喋りながら触手を操りつつゆっくりと近づいてトドメを刺そうとする。いまのウェスカーから見れば動かない彼女などただのカカシも同然だ。

 

 

ウェスカー「‥恨むなら、私ではなくこんな無謀な戦いを選んだ自分を選ぶんだな‥」

 

 

近くまで近寄ったあと触手を調整して鋭利の刃物のように尖らせる。そしてふりをつけてトドメを刺そうとした‥‥その瞬間‥‥

 

 

パァァァァ!!!

 

 

けたたましいクラクションとともに先程爆発で開いた壁の穴から黒煙を突っ切るように白黒の17クラウンが突っ込んでくる。

 

 

ウェスカー「っ‥‥!?」ドォォォォン!

 

 

流石のウェスカーも想定外だったのか避ける暇もなくそのままクラウンの体当たりを受けて弾き飛ばされる。しかし変異したウェスカーを飛ばした影響かクラウンもバンパーやボンネットが凹んでしまう。

 

 

雪「‥‥っ‥‥、あ‥」

 

 

クラクションや衝突音で意識が戻ったのか、朦朧としつつゆっくりと体を起こす雪。すると彼女の目の前に見慣れたクラウンが停車していたのだ。

 

 

日野「よぉ‥‥?あんたがアンブレラのボスか‥」

 

 

聞き慣れた声とともに日野が20小銃を持ちつつ車から降りてくる。しかし完全に怒りモードに入ってしまっているせいかいつもとはオーラが違う。

 

 

日野「‥‥良くもやってくれたよなぁ‥‥?雪をここまでしといて‥‥‥」

 

 

ウェスカー「ふっ‥‥この攻撃で飛ばされるとは‥‥油断していたな‥‥。だがお前だけで勝てる訳がないだろ?」

 

 

日野「‥‥いつから俺だけだと錯覚していた?」

 

 

ウェスカー「どうゆうこと‥(バァァァン)なっ!?」

 

 

日野の言葉の意味に疑問を持ったがそれはすぐにわかった。轟音とともに横の壁が崩れ濃い緑色をしたハンヴィーが突入、またしても弾き飛ばされる。

 

 

ウェスカー「‥‥くっ‥‥!」

 

 

だが先程の体当たりとは違いハンヴィーは止まることがなく反対側の壁まで押してゆき、ドライバーが脱出したのとほぼ同時にそのまま衝突。壁と車にウェスカーを挟み込むように止まる。

 

 

クリス「よぉ?元気にしてたか?ようやく見つけたよクソッタレが」

 

 

ハンヴィーから飛び降りたクリスがゆっくりと起き上がりながら一緒に投げ下ろしたM4カービン(擲弾筒付き)を手に取る。

 

 

ウェスカー「お前は‥‥あのときの‥!」

 

 

レオン「おっと、俺も忘れちゃ困るぜ?」

 

 

さらに追加でレオンの乗ったバイクがクリスが開けた穴から侵入して挟まれてるウェスカーと正対するように止める。

 

 

ウェスカー「ふん‥‥応援か‥‥だがこの程度で私は倒れないぞ?」ギギギ!!

 

 

挟まっている状態でも車をどかそうと触手を操るウェスカー。普通なら動けないはずなのだが、さすがはウィルスを投与した状態‥‥、かなり重量のあるハンヴィーがジリジリと持ち上がる。

 

 

レオン「おっとまさかこの程度で終わったと思っているんじゃないだろうな?」ピッ!

 

 

しかしこの程度で終わらないと言わんばかりにレオンがとあるスイッチを押す。 

 

 

ドゴォォォぉぉぉん!!!!

 

 

スイッチを押してほぼ同時にハンヴィーに積まれていた大量の爆弾が起爆。激しい爆風と轟音とともに爆破してウェスカーは炎に包まれる。

 

 

ウェスカー「‥‥これが‥‥狙いか‥‥!?!!」

 

 

流石に変異してしているとはいえ、このままいれば焼け死ぬことは確か。というかそれ以前に爆破によってかなりダメージを受けており、慌てて触手を再生しつつ脱出を試みる。

 

 

クリス「‥仲間の仇だクソッタレ‥‥地獄に落ちな‥!」カチ!

 

 

日野「くたばりやがれ‥!!」カチ!

 

 

ほぼ息ぴったりのタイミングでトリガーを引く二人、直後20小銃・M4から擲弾筒が放たれて迷いもなく炎に包まれたウェスカーに飛んでいく。

 

 

クリス「トドメだ!ぶちかませ!レベッカ!!」

 

 

その直後クリスがどこかに無線で声を上げると二人の背後の穴の前にオスプレイがゆっくりと降りてくる。地面にギリギリでホバリングすると旋回して後ろを向ける。

 

 

レベッカ「‥‥任せて!」

 

 

後ろのスロープが開いた状態の機内からはレールガンで狙いをつけたレベッカの姿が‥。射程に収めると迷いもなく発砲、電磁波を纏いながら放たれた弾丸は炎に包まれたウェスカーに正確に突っ込んでいく。

 

 

ウェスカー「この‥この程度で‥‥‥俺が終わると思うなァァァァァ!!!!」

 

 

最後の苦し紛れの叫び声‥‥しかしそんな声も一瞬でかき消されてしまいその直後にレールガンの弾丸が貫通、擲弾筒も周囲で爆発、ハンヴィーに残っていた燃料や爆薬に引火して更に誘爆が激しくなりウェスカーは完全に炎に包まれるのであった‥‥。

 

 

レオン「終わったな‥‥」

 

 

クリス「あぁ‥‥」 

 

 

レベッカ「‥‥まさか‥こんな終わり方になるとはね‥‥」

 

 

日野「‥‥‥」

 

 

三人はしばらく燃え盛るハンヴィーを静かに見つめていたが、日野はあることを思い出して振り返り駆け出す。

もちろん‥思い出したことは雪のことだ。

 

 

日野「‥‥おい!!雪!?大丈夫か!」

 

 

雪「祐‥‥也‥‥?」

 

 

ぼやけて顔がいまいちわからないが聞き慣れた声のためすぐに日野だとわかる。すると彼女の目から涙が頬を流れる。

 

 

雪「私‥‥いき‥てる‥よね‥‥?夢‥じゃない‥よね‥‥?」ポロポロ

 

 

日野「安心しろ‥‥夢じゃない‥‥ちゃんとここにいるぜ」ギュ

 

 

雪「‥‥っ‥!!」 

 

 

静かに抱きつかれたこと‥そして温もりを感じたことでトドメをさされて一気に涙が溢れ出す。 

 

 

雪「ごめん‥ごめん‥!!心配‥かけて‥‥!」

 

 

日野「ホントだぜ‥‥心配かけやがって‥‥でも‥‥無事で良かった‥‥‥」

 

 

春井「‥‥雪‥‥良かった‥‥」

 

 

クレアに肩を貸してもらいなんとか合流した春井も感動的な再開を見ていて思わず涙が出てしまう。いや‥‥彼女だけではなく胡桃や鶴乃も目元がじんわりとしていた。

 

 

胡桃「‥‥たぶん‥アタシは人生で一番感動したかもしれないな‥‥」

 

 

鶴乃「‥‥私も‥‥♪」

 

 

 

 

 

――――――――――――――――――――――

強襲揚陸艦コメット

アンブレラパンデミック司令室

 

 

 

風『とりあえず‥‥遺言書いといたほうがいいわよ‥』

 

 

「っ‥‥!?」 

 

 

今までにないような気迫に包まれた風の声‥‥無線越しなのに思わず鳥肌が立ってしまうオペレーター。いや‥彼女だけではない‥‥ここにいる全員も同じ状況だ‥

 

 

「‥くそ‥‥!作戦は失敗ということが‥‥!なら!」ダッ

 

 

負けを悟った副司令官はとあるパソコンに飛びつく。そしてある画面を開いて慌てながら操作する。

 

 

「どうせやられるなら‥‥!核ミサイルでふっとばしてやる!!」

 

 

おそらく最後のあらがいだろう‥‥核ミサイルの発射コードを打ち込む副官‥‥。しかし発射モードに入りかけた途端にエラーが表示されてキャンセルされる。

 

 

「なっ‥‥なぜだ!?なぜ‥!「諦めなさい、発射システムのコードはすでにダウンさせてるわよ」っ‥‥!その声は!!」

 

 

聞き覚えのある声を耳にして慌てて後ろに視線を向ける副官‥‥。視線の先にはエイダがコードの入っているUSB片手に立っていた。

 

 

「もう諦めたら?あなた達の計画は頓挫してるのよ?」

 

 

「貴様‥‥!アンブレラを裏切るのか!!」

 

 

「あら?私の本職忘れたのかしら?スパイなら当然でしょ?」

 

 

「おのれ‥‥よく「そこまでだ」」

 

 

更に追い打ちをかけるかのように、それぞれの出入り口の扉が勢いよく開いてアメリカ海兵隊の服を着た兵士がぞろぞろと突入してくる。いや‥アメリカだけではない‥イギリスや日本‥はたまたロシアなど残存していた各国軍の姿が確認できた。その中から各国をまとめる国連軍の指揮官がゆっくりも入ってくる。

 

 

「まさかこのパンデミックが君たちの仕業だったとはな?うまいこと我々も騙されていたな‥‥」

 

 

「ふっふん!証拠もないのにデタラメなこと‥‥」

 

 

「証拠なら‥‥あるぞ?」

 

 

まだしらばっくれる副官に対してトドメを指すように正面のスクリーンを指差す指揮官。それにつられて視線を移した副官はギョッと目を開く。

 

 

ボーモン「アンブレラ データ ヒョウジ スルネ」

 

 

由紀『ナイス!!ボーモン君!!』

 

 

風『まだこれでもシラばっくれるのかしら?』

 

 

ボーモンの機械的な声に続くように由紀と風の声が続いていく。さらに追い打ちをかけるべく理琉や小春も続く。

 

 

小春「ワクチンはすで完成してるよ‥‥!あんたたちの企みなんて実行なんてさせない!!」

 

 

理琉「‥覚悟しておけよ‥‥?お前ら‥‥そっちにいったら‥‥生きては返さねぇからなァ‥‥」

 

 

「クソ‥‥」 

 

 

悔し紛れの一言を発する‥‥しかし‥そんな声も周りの音でかき消されてしまうのであった‥‥。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美紀「‥‥終わったん‥ですね‥‥‥」

 

 

圭「うん‥‥‥長い戦いだったね‥‥?」

 

 

瑠璃「これから‥どうなるのかな?」

 

 

悠里「‥それは‥‥わからないわ‥‥」

 

 

校庭次々と着陸をしてくる国連軍のヘリコプターを眺めつつ一同は静かに夕日に包まれた空を見つめていたのであった‥‥‥‥。   

 

 

 

 

由紀「マーくん‥‥やったんだよね‥?」

 

 

理琉「あぁ‥‥ようやく終わったんだ‥‥このクソッタレな悪夢が‥‥」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ババババ

 

 

クレア「ねぇ?レオン」

 

 

レオン「ん?なんだ?」

 

 

レベッカを載せていたオスプレイやカルロスが呼んヘリコプターが着陸している様子を眺めていたレオンにクレアが話しかける。

 

 

クレア「私、こうゆう仕事してて一番良かったって思えたわ‥♪」

 

 

そう言って向けた視線の先‥‥日野と雪が手を取り合いながら笑みを浮かべていた。

 

 

 

レオン「‥‥奇遇だな‥‥俺もだよ‥‥」

 

 

クリス「なんだお前ら、それで感動してるなんて涙が脆いな」

 

 

クレア「そういう兄さんだって実は感動しているんでしょ?ちょっとジーンって来てるし」

 

 

クリス「うっうっせぇな‥‥別に感動なんか‥‥」

 

 

兄と妹‥‥いかにも微笑ましいじゃれ合いを眺めていたジルの隣に無線で更新を終えたカルロスがやってくる。

 

 

カルロス「なんだろうな‥‥なんだがあの二人を見ていると不思議な感情が湧いてくるよ‥‥」

 

 

ジル「でしょうね〜‥♪カルロスはそうゆうの経験したことないし‥って私もか‥‥」

 

 

カルロス「よく人のこと言えるぜ‥」

 

 

そんなことを話していた二人だが、雪と日野に視線を映すとそんな話もどうでもよくなってしまっていた。

 

 

胡桃「‥‥日野‥‥良かったな‥‥♪」 

 

 

春井「‥ハッピーエンド‥ってやつかな?」

 

 

鶴乃「じゃない‥♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪「‥‥改めて‥‥ただいま‥‥♪」

 

 

 

日野「‥‥おかえり‥だな♪」




激闘の末に手に入れた勝利‥‥


一年という短きようで長いパンデミックとの戦いは‥‥幕を閉じたのだ‥‥。





果たして‥‥彼女達の願った未来にはたどり着けたのだろうか‥‥?
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