だがその道中に予想外の出会いが‥
準備をしていると物事はあっという間に過ぎる。
そうして出発当日の朝‥、一同は生徒会室に集まっていた。
日野「じゃあ最終確認だ、出発は今日の夕方。奴らが少ないタイミングで出て一度どこか安全なところで一夜過ごす。」
地図を広げながら説明している日野を真剣に聞く四名
ちなみに目的地はリバーシティ・トロンという巡ヶ丘市内でかなり大きいショッピングモール、今後奴らが増えていくのを考えると早いうちに行ったほうがいいというみんなで考えが一致して決定した。その他にもここならいろいろな物資があるという理由もある。
日野「車は俺と慈の2台でいく、そのほうがいろいろ詰めるだろうからな。んで分かれるメンバーだが‥」
胡桃「私は日野の車でもいいぜ。男一人っていうのも寂しいだろ(ニヤ)」
日野「優しいのか優しくないのか(汗)」
由紀「私はめぐねえの車!」
慈「めぐねえじゃないでしょ(汗)」
悠里「私も先生の車で」
日野「よし、決まりだな。基本的に、車間での会話はトランシーバーでする。ある程度の不自由はないかな
んで途中で一夜明かすんだが、場所によっては見張りがいるかもな。そこはみんなで交代すれば問題ない。」
うんうんとみんな頷きながら聞く。
日野「そんで向こうについたら侵入方法だが‥」
慈「正面は難しいでしょうね‥」
胡桃「奴らがうようよしてるだろうな‥上までくれば大丈夫だが‥、他の侵入口を探したほうがよさそうだ」
日野「まあ向こうについてから情報収集するしかなさそうだな‥。」
慈「とりあえずはこんなところかしら、じゃあ夕方になったらまたここに集合して行くわよ」
日野「俺と胡桃は、先に車の近くに奴らがいたら処理するから先に行ってるよ。」
胡桃「了解」
慈「ふたりとも気をつけてくださいね?
こちらでの指示は私がしておきます」
こうして朝の話し合いは終わり各自夕方まで最終準備に
追われるのであった‥。
ーそして夕方ー
準備を終え生徒会室に集合した由紀と悠里は慈の指示に従い階段を降りて裏口に向かう。既に日野と胡桃は一階に降りており、車近くの警戒をしていた。何体か来たものの二人によって強制退去させられたのであった(
日野「よぉし出発するぞ〜乗り込め」
日野指示でそれぞれ車に別れて乗り込む、ホントなら日野の車が先頭を行くのだが‥。
胡桃「ええっと‥、どっち向きだこれ?」
‥ご覧のように胡桃はドがつくほどの方向音痴。そのため地図に詳しい由紀が乗ってる慈のミニクーパーSが先頭に出発、その後に日野のクラウンがついていく形で発進、校門を出て荒廃した住宅街をゆっくり走行する。
由紀「えっと〜、次は右だね」
慈「了解、(トランシーバーをつけて)日野さん、次は右です」
日野「了解」
途中通れない道を避けたりしながら2台は走行する。
助手席に座っている胡桃は変わり果てた町並みを呆然と眺めていた。
胡桃「変わっちまったな‥何もかも‥」
日野「‥だな‥、何日か前は普通に生活していたのに‥。」
胡桃「‥、!ストップ!」
突然大きな声をだし、それにびっくりさせながら車を止める日野。先頭を走っていた慈車は少し進んだ先で停車
バックで戻ってくる。
日野「どうし‥、あぁ‥」
いきなりどうしたのかと聞こうとし、ふと玄関の入口にある名札を見て納得する。そこには恵飛須沢という名前が‥。
日野「お前の家か‥」
胡桃「ちょっといいか‥?すぐ戻るから‥」
日野「安全面考えて俺もついていきたいところだが‥
そんな雰囲気じゃなさそうだな」
胡桃「悪い‥」
日野「気にすんな、そんなときもあるさ。だが何かあったらすぐ呼べよ?」
胡桃「うん‥」
そう言って彼女は愛用のシャベルを持って家に入っていく。
慈「恵飛須沢さんの家でしたか‥」
車から降りてきて近づいてきた慈が名札を見て、理由を察する。
日野「えぇ‥、」
日野はそう答え、静かに彼女の帰りを待っていた。
この状況下‥、自身の家を見て複雑な感情になるのも無理はない。数十分間した頃、ようやく戻ってくる。
胡桃「おまたせ、待たせて悪かったな‥」
日野「いやいいさ、そんなときもある」
胡桃「だよな‥。(家に振り返り)じゃ行ってきます‥!」
そうして再び車に乗り込み2台は再び動き出していくのであった‥。
ーそしてその日の夜ー
ある程度進んだところで、一度睡眠を取ることにした。
場所は、ある一軒家。ここは外部から破られたところはないためここで一泊することに。もちろん中に誰もいないか日野と胡桃が入念に確認、いないことを確かめてみんなを呼ぶ。
日野「よし、今日はひとまずここで一泊するぞ〜」
由紀「はあい、ところで夕飯はどうするの〜?」
悠里「それなら作りおきの、うどんがあるわ」
胡桃「まあ電気が来てない以上、仕方ないよなぁ」
慈「この日のためにカップん麺のうどんストックしといてよかった〜」
そして、一階のリビングで悠里が作った栄養満点のうどんをいただくのであった‥。
ーその頃‥ー
雪「うぅん‥、ここもだめかぁ‥」
瑠璃「なかなかつけないねぇ‥」
圭「私は徒歩でしたので‥そこまでかからなかったのですが‥。」
ずっと迂回を繰り返しながら走行していたため3人の顔には疲労が出てきていた。
雪「流石に休みましょうか‥、このまま運転は危ないし‥」
圭「わかりました‥」
雪「ごめんねぇ‥(汗)急いでるときに‥」
圭「あっいえ、大丈夫です(汗)」
瑠璃「るー疲れたぁ‥」
休息を取るためにどこか安全な家がないか探しながら住宅街を走っていると‥。
雪「‥!」
あるものを見つけて慌てて車を止める
瑠璃「ゆーねぇどうしたの?」
圭「どうされましたか‥?」
二人が心配そうに見つめているが彼女は返事をしない。
その視線にあるのはある家の前に止まっている赤色のミニクーパーと警察車両のクラウンが止まっている。
2台とも動かせそうなほど状態はいい、車をその2台の後ろに止めて降り、クラウンの対空表記を見て確認する。
雪「間違いない‥私の車両と同じ巡ヶ丘警察所属の車両だ‥」
胡桃「‥?」
由紀「ん?どうしたのくるみちゃん」
その頃室内では一同はトランプをして寝るまでの時間ゆったり遊んでいた。
胡桃「いや‥さっき外からなんか音がしたような‥」
慈「音‥?」
胡桃の発言に首を傾げる慈、悠里がカーテンを開けて外を確認、するとものすごい反応速度でこちらを振り向く
悠里「外に誰かいるわ!」
日野「何っ!?」
胡桃「やっぱり他にもいたのか生存者!」
悠里の言葉を聞くなり、念の為それぞれシャベルと拳銃を取り出して部屋を飛び出る二人
日野「俺たちが確認してきます!生存者とはいえまだ安全を確保したわけではありません」
胡桃「りーさん!一応そこから動き見といて!」
ーー
その頃雪たちは車があった家の前に来ていた。
圭「だっ大丈夫でしょうか‥?」
玄関の前に立ってる雪に圭が心配そうに背後から見つめていた。
雪「車見た感じ怪しい奴らではなさそうだし‥、フレンドリーな生存者であることを祈りましょ?」
心配そうな圭と瑠璃をたしなめつつ腰に拳銃を収め
ドア越しに中の様子を音で伺う。中ではこちらに気づいたのか一瞬ドタバタする音が、
雪「‥奴らの声はしない‥‥。あとは‥」
変な奴らではないことを祈りつつドアを静かにノック、声をかける。
雪「すみません‥!元巡ヶ丘警察署訓練生湯月雪といいます。誰かいませんか‥?」
とりあえず自分の名前を言っておいたほうがいいと思い、名前を述べる。そして反応を静かに聞き取る。
少し間が空いてから男性の声と女性の声が微かに聞こえ
突如いきなりドアが開く。
日野「おい!今雪って言わなかったか!?」
玄関が開くと血相を変えた男性が出てくる車からしても同じ警察官であるようだ。
雪「あっはい‥そういい‥、って日野!?」
雪も男性の顔を見て驚きの声をあげる。ちなみにこの男性が日野です。
日野「なんだ‥お前だったのか‥、びっくりしたぜ」
雪「なんだとは何よ、こっちは奴らにモテすぎて辛かったんだからね(汗)!」
二人が久々の再開に雑談をしていると黙っていた胡桃が口を開く。
胡桃「えっと‥、知り合いか?」
その声にはっと我に帰り振り返る。
日野「あぁ、こいつは訓練生時代の同期だ」
雪「改めて湯月雪です。日野がお世話になってます(礼)」
胡桃「巡ヶ丘学院3年の恵飛須沢胡桃だ。よろしく頼む」
日野「お世話になってるって‥(汗)そうだ、他にも誰かいるのか?」
雪「えぇ、途中で拾った二人ほど‥「るーちゃん!?」ん?」
瑠璃と圭を紹介しようとしたとき声が響き何事か視線を向けると、そこには様子を見に来たであろうメンバーがおり、その中で一人悠里が目を開いている。
瑠璃「‥その声はりーねぇ?」
聞き覚えがあるのか、声を聞いた途端雪の背後から出てきた瑠璃が悠里の顔を見て同様に目を開く。そして互いに顔を確認すると弾かれたように駆け寄り抱き合う。
瑠璃「本当に‥りーねぇなんだよね?‥(ポロポロ)」
悠里「そうよ‥良かった‥本当にるーちゃんが無事で‥うぅ‥ひっぐ‥(ポロポロ)」
互いに生きてるかわからなかった‥、だがお互いが無事に再開できた。それはかなりの安心感が出てくる。
二人は抱き合いながら涙を溢すのであった‥。
雪「うぅ‥いいねぇ(涙)」
日野「お前が泣いてどうすんだ(汗)」
感動的な再開に立ち会えたことに雪までも涙目になり、突っ込みを入れる日野。それを見て由紀達も駆け寄る。
由紀「良かったね♪りーさん」
胡桃「これが奇跡の再開ってやつか」
慈「ですねぇ‥(涙目)」
みんなが感動的な再開に喜んでいる中、日野が気持ちを切り替えさせる。
日野「とりあえずここで立ち話も何だし、中に入ろうか」
由紀「はあい!」
胡桃「だな」
慈「はい(涙目)」
圭「わかりました!」
雪「そうねぇ(涙目)」
瑠璃「早く入ろ♪りーねぇ♪」
悠里「うん‥♪(涙をふき)」
こうしてを再開した両メンバーは家の中に入っていくのであった‥。
りーさんとるーちゃんの奇跡の再開‥いいですねぇ‥(涙)
そしてリバーシティトロンに残っている美紀を助けることはできるのか‥!