主人公がいるなんて聞いてない!!   作:酒呑ちゃんと結婚したい

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前回のおさらい!

前の席がまさかの主人公君!
高校生活がバラ色から茶色になったよ!


2話 高校初の友達は大嫌いな主人公タイプ

(主人公おるやんけぇぇぇぇ!!!俺の楽しい高校アオハルがぁぁぁぁ!!!)

 

待て待て待て…うせやろ!?なんで主人公おるん?くそっ…これ俺負け確定なのでは?

 

だが俺はここで開き直った。

いっそのことヒロインを諦めようと。別にアオハルは彼女を作ることだけじゃない。今まで参加するだけで特に本気でできていなかった部活動など、青春を形成する要素は他にもあるはずだ。

よし、ヒロインはこいつの近くにいるだけで眺められるのなら、目は満足するだろう。

それに俺自身、主人公云々をのぞいて彼とは仲良くしたいし。

 

「俺は降谷楓。よろしくな。」

 

「降谷はなにか部活に入る?」

 

「まぁ一応バレー部に入るつもりだけど」

 

「へぇ、うちのバレー部ってつよかったよな?」

 

そう、ここは私立。文武両道を見せるため部活にも力を入れており、実は都大会ベスト16だったりするのだ。

 

「あー…まぁ強いな。つっても俺そこまで上手くないけどな」

 

そう会話はするものの、俺の意識は教室内に向いていた。

この状況下でも俺はしっかりと美少女を探していた。

 

すると春川も気がついたのか、

「ん?そんなに教室内見て…わかった、降谷も可愛い子探してるんだろ?」

と聞いてきた。

 

こいつ……ええやつやん!

主人公っぽいからって敵視した俺を殴りたい。

 

「そんなもん当たり前だろ。で、いい子いるのか?」

 

「ふふふ…俺の目をなめてもらっちゃ困るぜ!同級生なら情報は集めてある。で、聞きたいか?」

 

「ああ、もったいぶるなよ。俺も先輩の情報やるから」

 

俺と春川は静かに、それでいて熱い握手を交わした。

男の友情とは実にくだらないものなのである。

 

「よし、俺らの仲だ、呼び捨てで行こう。んで同級生の可愛い子だな?今年はどうやら例年より多いぞ!アイドルの子が三人いる」

 

「まじで!?あーでもアイドルかぁ…禁断の恋とかそういうのはなぁ…」

 

「俺も流石に高校生のうちから文○砲はいやだなぁ…。でも可愛い子を見るだけは問題じゃないだろ。同じ高校だし」

 

「お前は文○砲のことを甘く見過ぎだな。金とか使って高校内も調べるぞ」

 

「マジ!?プライバシーねぇな…」

 

「それが法を犯して芸能人のプライベートを正義面してストーキングするマスゴミだ。まぁちゃんとしたマスコミもあるけど、人の不幸で稼いだ金で食う焼き肉はどんな味なんだろうな」

 

「とりあえず情報だけは伝えとくぞ。猫又優(ねこまたゆう)戌井春香(いぬいはるか)竜胆碧(りんどうあおい)。この三人がこの学年のトップ美女だ」

 

「なるほど、全員知らん。有名なん?」

 

「お前まじか!?あのほろさんじを知らないのか!?」

 

「え、なにそのにじ○んじとホロ○イブ合わせたみたいな名前」

 

「はぁ…まあいい。んで、先輩の情報は?」

 

「あぁ、まず二年は副生徒会長の水瀬琴音さんと悠木千歳さん。三年は天野天華さんの一強だな」

 

もちろん他にも魅力的な人は他にもいるだろうが、上記の人達がずば抜けているのだ。

 

「ちなみにどんなタイプかわかったりは?」

 

「猫又さんは超クール、というか軽く拒絶してる。戌井さんは関西出身だからかノリがいい。竜胆さんは完璧美女って感じだな。所謂お姉さん系」

 

へぇ…それぞれの属性はしっかり分類されてるのか。アイドルとしてのマーケティングはちゃんとしているらしい。

 

「つっても芸能クラスだからかかわることなんてないけどな」

 

「進学どうするんだろな。勉強とか手につかんだろ」

 

「内部進学だろ。中学からもそうやって上がってきてるし」

 

あぁ…内部進学ねぇ…

まぁどうせ関わらんしいいや。

 

情報を交換していた間でかなり時間は立っていたらしく、教室には殆どの生徒が集まっていた。

これから入学式が始まる。

アナウンスに従い体育館に入るとそこには多くの生徒がいた。この体育館によくまぁこんな数の生徒を入れたものだ。馬鹿としか思えない。

もしかするとここは思ったよりもレベルが低いのかもしれない。なぜかしらんが入学時パソコン買わされたし。

 

頭の中でいろいろな情報を整理しつつあたりをばれない程度に見回してみると以外にもみんな髪色が派手である。

どうやら結果さえ残せれば自由という校風らしい。今前で話している生徒会長も少し髪色を変えてるし。

 

興味ない話を聞き流していたその時、登壇した人物へ俺の目は釘付けになった。

 

「外部進学生代表、白銀悠基」

 

そう名を呼ばれた彼は職員の前で一礼し、壇上で答辞を読み始めた。

 

雰囲気だけでわかる、こいつはできるやつだ。

少しやつれた感じ、かなりの勉強家らしい。

彼とは話が合いそうだ。

 

 

 

 

対して興味のない入学式を終え教室に戻る途中、総司と二人歩いているところ、渡り廊下の下にある中庭から歓声が聞こえてきた。

 

「おお……ありゃほろさんじ関連だな。入学式には参加したみたいだし、出待ちファンだろなありゃ」

 

「ふぅん…ま、早く教室戻ろうぜ。確か入学早々の実力テストだろ?」

 

「しかもご丁寧に明日には結果がわかるやつな。はぁ…めんどくせぇ…」

 

「まぁ入試や全統とかよりはマシだろうよ。どうせ中学の内容なんてたかが知れてるし」

 

「そだな」

 

そう言って俺たちは教室に戻った。




はやくヒロインを出したい…

ちなみにちょっとしたクロスオーバーはわかったでしょうかね
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