主人公がいるなんて聞いてない!! 作:酒呑ちゃんと結婚したい
前回のあらすじ!
主人公君、実は同士だった事が判明!
勉強家白銀登場!(名前だけ)
ヒロインも全員登場!(これも名前だけ)
違うんです、テストとFGOが悪いんです。
あいつらはらたつくらいいいタイミングで来るんです()
「そこまで。テスト用紙を回収したら今日はそこで終わりだから帰っていいぞ」
テスト用紙を後ろから来た奴に渡しかばんに手をかける。
クラス内では今日知り合った者同士がテストについて話している。どうやら各教科に一問ずつあった難問について話しているのだろう。何をどうしたらそうなったのかわからない答えがいくつか聞こえてくる。
「楓、せっかく半日で終わったし遊びに行こうぜ」
テストが終わったことによってテンションの上がった総司がこちらに振り向きながらそう言ってきた。
「別いいけど、俺まだ荷解き終わってねぇんだよな」
「なら手伝うわ。ついでにこの辺の事紹介してやるよ」
それはありがたい。実のところまだマンション付近のコンビニと最寄り駅しかわかっていない。買い物するのにも一苦労していたのだ。
「まじか、ありがてぇわ」
「そうと決まりゃ早速行こうぜ」
教室を出るものの実はどこが下駄箱への最短ルートなのかわかっていない。金に物を言わせている結果敷地が馬鹿広く校内が複雑なのだ。
探検がてら行きとは違う方向へ足をすすめる。
「なんか探検みたいで楽しいな。ちょっとワクワクしてる」
「どうせほろなんちゃらと会えるかもって思ってんだろ?」
「あら、バレてら。まぁ実際ワンチャンあるだろ」
いや、ないだろ。そもそも芸能クラスが一般棟にあるとは…
「おい!ここ芸能クラスだぞ!やっぱワンチャンあったな!」
えー…マジで?というかここ特殊棟だし、いつの間に迷い込んだろうか。というか迷い込める特殊棟ってセキュリティ的にどうなんだ?
「ん?見かけない生徒だね。迷ったの?」
「うぇっ!?あ、はい!校内理解を深めてたら迷いまして…」
ほらな、案の定先生に見つかった。
まぁ先生に逆らったりして問題になっても嫌だし帰るか。
「すいません、すぐ帰りますんで」
「あぁ、今回はいいけど次からは気をつけてね。芸能クラスのこのファンと判断されたら処罰があるからね」
まぁですよね。とゆうか罰さなきゃいけないほど人が来る場所に教室があっていいのか?
割とまじでセキュリティ大丈夫なんだろうか。そのうち不審者の侵入とか普通にありそうだな、警戒しとこっと。
……フラグじゃないよ?ホントだよ?
さっさと校舎を出る。
というかはよ家を片付けたいいんだよなぁ。
「おわったぁぁぁぁぁ!」
「お疲れさん、なんか飲むか?」
「お、それならお茶で」
苦節二時間半、ついに荷解きが終わった。なんだかんだ言って総司はいいやつなんだと思う。俺と同じで可愛い女子には目がないが思いやりと礼節を感じる。うちに来るまでの電車でも老夫婦に席を譲っていた。それも老夫婦が電車に入ってきてすぐにだ。なるほど、やはりこいつは主人公なんだろう。
「そろそろ三時かぁ…そういや飯食ってないな」
「あー、たしかに。んじゃ作るか。アレルギーあるか?」
「ないけど、何つくんの?」
「んーそだな…野菜炒めでもいい?」
「モーマンタイ!」
キャベツ、もやし、人参に玉葱を取り出し切っていく。もやしはザルに入れて洗い、人参は皮を剥いて細い短冊切りに。玉葱は根と葉のついた部分と切り落とし皮を剥く。それが終わったら半分にし、縦に切っていく。
そうそう、玉葱の涙が出る成分は匂いに含まれる。子供と一緒に作るときは水にさらすと辛味も抜けるのでおすすめである。
キャベツは一つだと多いため半分にし、芯を切り取る。その後は一口大にカットして終わり。
炒めるときはフライパンが温まってきてから少しオリーブオイルをたらし全体に行き渡らせる。
先に根菜から入れるのはもはや常識である。火の通りにくい人参、玉葱、キャベツ、もやしの順で炒めそこに豚肉を入れる。
ある程度火が通ったら焼肉のタレ、または塩コショウを適量加えて軽く炒める。
十分に火が通ったら更に盛り付けて完成。白米と食べるとたまらない。
「いやうっま!なんぼでも食えるわこれ」
「食いすぎんなよ」
大皿に盛った野菜炒めをつつきながら他愛のない会話をしているとふと気になる情報を得ることができた。やはり持つべきは友達か。
「んじゃ手伝いも終わったし帰るわ。また明日な」
「おう、絶対に痴漢とか盗撮とかすんなよ。助けねぇからな」
「んなことしねぇよ!可愛い子は好きだけどそこまで理性溶けるわけじゃねぇわ!」
………ふぅ、あいつ帰ったか。よし、ゲームしよう。
中学時代は勉強にすべてを費やしたため全くと言っていいほど遊ばなかった。ゲームなんかしたことないことの代表だった。
進学を機に一人暮らしを始めるため、今まで勉強のじゃまになるからと避けてきたゲームをするために奮発してiPadを買った。俺が興味を持ったほとんどのゲームはこれがあればできる。
今までお小遣いやお年玉を使ってこなかったので自腹で買えたし、まだ金は余っていたため全部課金に回してやった。背徳感がすごい。
ちなみにバイトは春休みに始めた。生活費は最低限はもらえるけどお小遣いはもらえない。稼ぐしかないのだ。
翌日、学校では昨日のテストが返された。順位には興味がないため見ないが、点数は概ね予想通りだった。
総司は…まぁまぁだったといっていたが十一位だった。ここは進学校、たとえそうでなくても十一位でまぁまぁとは中々けんかを売っている。
「宿泊研修のじかんだぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「うるせぇしまだ班決めだけどな」
とゆうことで始まりました、宿泊研修の半決め。この前の気になる情報とはこのことだったのだ。どうやらこの行事は全員参加が前提、勿論忌引や体調不良は休みだが基本的に休むものはいない。つまり芸能クラスも来るとゆうことで…
「俺の青春をワンチャンに全賭けするぜ!」
「いや、流石に芸能クラスは別場所だろ。パンピーと一緒とか何が起こるかわからんし。総司とか一番やらかしそうじゃん」
「流石に常識は標準装備してあるからな?」
………なんで班を決めるだけなのに体育館に一年が集められたんだろうか。
まさかとは思うが班は全クラス合同で決めるとか?最後まで残ったら確実に他クラスの残った奴らと組まされる。一体何ガイルの主人公なんだろうか。それだけは避けたい。
「この宿泊研修はクラスメイトとの関係を確立するとともに、他クラスとの交流を持つことが目的である!必ず班には他クラスの生徒を入れるように!それでは男女別で三人一組になるよう班を組め!」
男女別で三人、つまりは男女三三の6人グループになるってことか。
…う〜わやりやがったよあのハゲ。絶対ハブられるやつ出てくるし男女比が一対一とか地獄以外の何物でもないだろ。
「楓、同じ班になろうぜ」
「よく誘ってくれた、全力で孤立だけは防ぐぞ」
「あと孤立した男子の救出もな」
とは言ったものの、男子も女子も孤立したやつはいない。うーむ…みんな陽キャなのか?
……前言撤回、いたわ同士が。
「…あれ白銀じゃね?あいつなんでぼっちなんだ?」
「ボッチに理由を聴くな、戦争になるぞ」
このバカ総司はぼっちへの禁句を知らないのだろうか。そのうちブチギレたぼっち(中二病)に
「どうする、誘うか?」
「向こうがいいなら誘おうぜ」
入学直後なのに古文の単語帳(某スナイパー兼暗殺者の名前に似てるやつ)をひたすら見ている白銀に声をかける。
「なぁ、もし組む人いないなら俺らと組まないか?」
「えっと…組むってなんの話?」
あ、こいつ単語帳に集中しすぎて話聞いてなかったやつだ。
とりあえず宿泊研修の説明を終わらせる。
「あー…友達誰もいないしいいよ」
「なんて悲しいことを…よし、今から俺たちは友達だ!」
さすがは総司、主人公級イケメン。こんなかんたんに友達を作るとは。
「ところで白銀、なんで誰とも話さなかったんだ?話した感じ普通に友達できそうだけど」
「あー…多分今日帰ってきたテストの結果が原因だな。くだらないところでミスって満点逃したんだよ。それで悔しいから死ぬほど解き直しとかしてたら周りから人が消えてた」
「なるほど、ところで白銀、お前も女子に興味ある?」
「愚問中の愚問、当たり前だよなぁ!」
おぉ、ここにも仲間が。これであとは女子を探すだけなんだけど、正直それが一番むずい。なんなら先生が勝手に組んでくれるのを期待するしかないか?
「いや、ここはチャンスだ。芸能クラスに男子の目が行っているうちに女子を…」
「いや、女子も芸能クラスに釘付けになってるけど」
「「What a f〇ck!」」
総司はともかく白銀もまさかここまでだとは思わなかった。恋ですらないのに盲目進みすぎだろ。
「そろそろ男子三人、女子三人のグループが作れただろう。これより男女の組み合わせを行う。各グループ代表者を1名決めろ。その1名にくじを引いてもらう。その番号が同じグループ同士が一つの班だ」
出たよくじ。伝統と実績と信頼を誇る主人公補正の鬼バフがかかるイベントですよ。まぁこっちには主人公級がいますからね、心配しなくても…
「くじさ、引くの最後だわ」
ハイオワオワリ〜〜〜。無理でしょそんなん、どうしろと?
はっ!そうか、いいとこ引いた奴らが全員腹痛になれば…ないですね、はい。
最後だから番号は引かなくても決まってますね。結局148番でした。
一抹の淡い期待を胸に女子を待っていると、人混みを抜けてきたのは……
「うっわ陰キャばっかなんだけどウケるwwww」
「マジ萎えるわwwww」
「一人だけイケメンじゃんwwwそいつだけもらおうよwww」
---------------クソカスビッチーズでした---------------
そろそろヒロインをちゃんと登場させないと…