それは灰色の世界。人類史上誰も到達したことの無い空間。そこに一人だけポツンと立つ者が居た。
その者は目に光が無く本来なら美しい紫色の瞳をしているのだろう。しかし、その目は何も写さずその者は立ち続けるのみ。
ふと、少女は思った。何故、誰もこないのだろう? と
考えればすぐに分かることだ。
彼女はそう考えまた諦めた。
「……ガッカリです。両面宿儺のせいでこうなったのですが」
彼女はとある呪術師であり
「仕方がない。領域展開を止めると色々面倒ですからね」
そこには少女以外にも地球と同じくらいの大きさの隕石があった。彼女の術式を使い止めているのだ。
「ほ!」
彼女は持っていた呪具の刀で隕石をぶった切る。呪具の能力は間合いの延長。それだけで隕石は真っ二つになる。
「……一垓切ってもまだまだですね」
そう呟くと更に切り続けた。
~数百年後~
「……そろそろ、良いでしようか?」
彼女は数百年は納刀していなかった刀を納刀する。
すると領域が消え失せ時間が動き始める。
かつて、地球ほどの大きさのものだった隕石は小粒の大きさになり全て地球とは関係の無い方向に飛ぶ。
「さて……おお! これはこれは」
盲目の彼女は音や気配で周りを認識する。その上で彼女は大量の人の呪力を認識し人類の発展を素直に喜んだ。
「……こうでしょうか? ……縛りを付けているのでこう言う時に面倒ですね」
文句を言いながらも少し嬉しそうな表情で音速に匹敵する速さで太平洋に落ちた。
「……びちゃびちゃですね。流石に疲れました」
着ている巫女服を絞って乾かそうと努力するがやはりしばらく時間がかかるようだった。
「……で? 何のご用意でしょうか?」
何故かたどり着いた浜辺には大量の呪術師が居た。しかも全員決死の覚悟をした表情をして。
「……ああ、そりゃあ私の存在は忘れられているか」
納得したと言う顔をして自己紹介をする。
「初めまして、因幡 結月と申しま──」
「じゅ十七体目の特級呪霊を討伐する」
次の瞬間、呪術師は一斉に動き出す。それを見た因幡は一切焦らずに術式を発動させる。
「反転術式応用『永転』落下の情」
次の瞬間、因幡の呪力は数十倍にはね上がる。
いきなりの事で反応出来なかった呪術師の何人かは落下の情のオートカウンターをまともに受ける。
「……人の話しは──いや、人ではないですね。いやいや、半人間半呪霊だから人ではあるのか? ……これについては議論が必要ですね。まあ、こちらからは手を出さないので話を聞いてください。あっ攻撃してもいいですよ? この領域を突破出来るのなら」
増幅した呪力を放ち威圧する。すると下手に動けない呪術師達は足を止める。
「特級……でしたか? 今の基準はよく分かりませんし……そう言えば言葉は分かりますし話せますね? 呪霊の影響のようなものでしょうか?」
本題に入ると思いきや熟考する因幡。
しかし、そこに二つの影が迫る。
「…………少しは殺れそうですね」
「そうだと、ありがたいが」
「俺たちが殺るしか無いだろ。老人共は動かねぇし」
二人とも特級呪術師である五条と夏油だ。
「……消せない。……呪力ではないな。術式かな? 仕方がない。遊ぶのはこれくらいにしましょう」
「っ! 五条の無下限呪術が効かないだと!」
流石に手加減したままだと殺られるので少し本気を出そう。刀を構えて抜刀切りの構えを取る。
「落ちぶれろ。飄零呪術 奥義 『神域抜刀』」
とっさに五条は術式による防御を行うが
「なっ──」
そのまま五条はぶっ飛ぶ。
「一撃くらいは耐えるかなと期待していたのに……ガッカリです」
「五条!」
「大丈夫ですよー。刃で攻撃していませんし」
いつの間にか開いている眼を見た夏油は理解した。
「では要求を言いましょう」
これが十七体目の特級呪霊『因幡 結月』の久々の人間どの交流だった。
オリ主の詳細
名前:因幡 結月(いなば ゆづき)
身長:145cm
容姿:白い髪を鈴付きの紐でツインテールに結んでいる。
生得術式:飄零呪術(ひょうれいじゅつしき)
武器:【特級呪物 因幡】
能力は間合いの延長(兎)と対象選択(鮫)
とある主に忠誠を誓っていた呪術師。しかし、両面宿儺の戦いの時にやむを得ず呪霊化。隕石を破壊した後は地球に戻る。
容姿は術式で二十歳から変わっていない。本人曰く、体が小さいことを気にしている。
本人からの一言:この時代の皆さん身長高くないですか?