私、因幡結月の朝は早い。
5時に起きて歯を磨き髪を結んで皆さんの朝ごはんの準備をする。6時には皆さん起きて来るので配膳してゆく。
「あっ七海さん。今日は早いですね」
「ええ、後輩の尻拭いをしていたので自身の仕事が少し溜まってしまったので早めに行くつもりです」
「……数千年生きている私が言えることじゃないですけど体は大事にしなきゃ駄目ですよ」
こちらは七海さん。元呪術師の方で私の監視役の一人です。自由にさせて貰っているので家賃は無料にしていますよ。(朝食代は別)
「おはようございます。あっ七海さん珍しいですね」
二階から降りてきたのは三輪ちゃん。私の弟子でもあります(才能はぼちぼちだけど)
「姐さん! おはようございます! ……当たりましたか?」
「ん? ああ、そう言えば今日だったね。……あ! 当たってる」
「よし! 三枚目!」
「……三枚目?」
「ええ、我が同士に渡そうかと思いまして」
「そっか、とりあえず朝食を食べなさい」
「アザっす! 姐さん」
「……よく仲良く出来ますね。因幡さん」
「ん? 別に悪い子じゃないし、いい子じゃない。東堂君」
他にも学生や会社員の皆さんが降りてくる。
「行ってきま~す!」
「行ってらっしゃい」
三輪ちゃんに続いて東堂君や七海さんが出て行く。
「……必要なものはありますか?」
「あー……特に無いですね」
「分かりました」
七海さんには買い物をして貰ったりしています。最近は便利ですよねー。ネットで物を買うことも稼ぐことも出来るのですから(FXで稼いでいる)まあ、店舗限定とかだとぼったくる奴らが居るのでこうしてお願いしているのですが(縛りではないが呪術師に信用を得るためにマンションからめったに出ない)
「姐さん行ってきます!」
「仕事はしっかりやれよー」
さて、あとは三輪の弟二人を捕まえて道場の掃除ですね。またあの2人が道場にイタズラしたんですよ。ハァ、三輪ちゃんが居なくなったとたんで──
次の瞬間、飛んできた銃弾を術式で掴む。
「……またですか。返しますね」
銃弾の向きを来た方向に向けて術式を解除する。
「……ガッカリです。まだ『落下の情』すら使って居ないのですよ?」
倒れてゆく呪詛師に向かってそう言い放つ。
「まあ、気絶でしょう。連絡して持っていって貰いましょうか──」
次の瞬間、因幡は術式を全力で発動させる。
それは勘。数千年の時を生きる化け物による常識を越えた勘。それは正しかった。そうしなければ
「へぇ、凄い! 凄い!」
「出直して来なさい。後輩」
その呪霊は真な人と書き『真人』と言う呪霊だ。確かに特級呪霊だろう。『人を恐れる呪い』から生まれた彼は確かに特級の力を持つしかし──相性が悪かった。
「反転術式無しとは言え原型を──いや、原型は元からありませんでしたね」
「グハァ」
「確かに貴方の術式は強いですねー。……
それはマンションの裏庭。何故、この場に居るのかと言われればこう答える。殴ったら裏庭に飛んだと。
ただ単純な呪力の一撃。それは真人にとっては何てことない攻撃だと思っていた。しかし、それは間違いだ。彼女は数千年の時を生きる化け物であり──彼女の術式に
「さて。かなり、めんどくさいですが少し本気を出しましょう」
彼女の術式に正の呪力が注がれる。すると
□ある兎の術式について
因幡結月の術式は
能力はあらゆる力を一時的に0にすると言うもの。
この能力は銃弾で言えばあらゆる術式の効果や運動エネルギーを一時的に白紙に戻し相手に向けて解除すれば運動エネルギーと術式の効果は戻り打った者に当たると言ったことが出来る。
真人の場合、魂と肉体の差異を0にして殴って魂にも当たるようにした。
さて、ここまでは順転術式の話(負の呪力による術式)次は反転術式(負×負=正で生まれる正の呪力での術式)を話そう。
本来は0にする能力だが反転は増加する能力だ。
これにより彼女は永遠の寿命と無限の呪力を持つ。
しかし、これは縛りによって強化されている故である
まず、天与呪縛による盲目と所有呪力の低下(五条の百分の1くらい)更に彼女は反転術式の一部に制限をかける縛りをしているため
だが、この縛りにより『
更に──(この先は掠れて読めない)
因幡の全盛期は両面宿儺の全盛期に匹敵する呪力量を保有していましたが今は一度使い切ったので五条の三倍くらいです。(それでも多い)
後、東堂と話していたのは握手会です。(察しのいい人は分かるだろう)