「……ウズメ様。何の御用でしょうか?」
「かしこまなくても良いわよ?」
「……元獣風情があなた方に敬語を使うなと言うのは少し抵抗がありますがゆえ、ご容赦してください」
「まあ、良いわ」
目の前の美女は面白くなさそうな表情になり神棚に置いてある鏡を持ってくる。
「もうすぐ、祭りがあるの知ってるでしょ?」
「ええ、確か天照様が計画したとか」
「それで私の教え子が舞を披露する予定なのだけど1人だけ体調が優れないようだったから貴方に舞って貰おうかなと思って」
「……あの~すいません。その舞ってかなり難しいはずだった気がするのですが」
「ええ、
「……」(あっ死んだな。私)
「いやー、あれはキツかった」
飛んで来る刃物や針を術式でダメージ0にする。
「うん、確かに強いよ。……ただ、若すぎる」
呪力で自身を強化して真人の頬を殴る。もちろん、呪術で魂にも響くようにしている。
「でも、あと何回殴れば良いでしょうか? ……久々に使いますか」
服の中からコンバットナイフを二つ取り出して
「『
次の瞬間、真人の死角からナイフが飛んできて首が飛ぶ。
「そこに居たはず──何でそこに!?!?」
「『雨之写』」
天姫之舞の一つであり
デメリットは呪力のほとんどをこの技に持っていかれることだが因幡にとっては関係ない。
「さて、私の
真人の頭を踏みつけて関節を戻すと──お花畑が一面に広がった。
そして、もう1人の人型の呪霊が現れて真人を回収する。
「っ! 領域展か──刀無いのでした」
因幡の縛りの中には『反転術式の一部に制限』をかけるものがあり刀が無ければ発動できない。……普段は因幡の趣味の呪具コレクションの部屋の奥に封印されてあるため持ってくるのを忘れた。
「……まあ、私の責任にはならないでしょう。……連絡くらいはしますか」
え? 逃がした責任? 知らない子ですねー。
「しっかり拭いてください」
「「はーい」」
三輪兄弟を捕まえて掃除です。まあ、そんなに酷くないですが他も掃除したいので二人にそこは任せ──
「さーこい!」
「おりゃあ!」
「……死にたいようですね」
「「大変申し訳ございませんでした」」
「はぁ。せっかくのドーナッツはお預けですねー」
「「ちゃんとやるんで許してください!」」
子供って単純で使いやすいです。(餌付け)
その後は勉強を教えたりして部屋に兄弟を戻して後はマンション周りの掃除と朝ごはんの準備を今のうちにします。
「ただいまぁ」
「三輪ちゃん。お帰りなさい」
「大家さ~ん。良い呪具そこら辺に落ちてませんかね?」
「呪具がそこら辺に落ちていたら事件でしょうが」
呆れながらお菓子(ドーナッツとお茶)を三輪ちゃんに持っていく。
「へぇ。珍しく洋風なんですね」
「試しに家で作ったのだけど後片付けが大変でした」
「へー。お疲れ様で──え? ドーナッツって家で作れるの?」
「さて、呪具の話ですが私が貸しましょうか?」
「え? 良いんですか?」
「ええ、確か一級か二級クラスのただ硬いだけ呪具があったはずです。それを貸しましょう」
そう言いながら食器棚を押すとそこには扉があった。
「ブッ!! ……(ゴクリ)……そんなところに隠し扉が」
「ついてきます?」
「あっはい」
扉を開くと結界が張られてあった。
因幡が入るとシャボン玉のように弾けて消える。
「さっきのは?」
「私特性の結界で私が入っていないとこの空間の時間が止まり続ける術式を使ってるのです」
「……今、さらりとヤバイこと言いましたよね?」
「? 何かおかしいこと言いましたか?」
「駄目だ。特級の人たちとは話が通じないよぉ」
「あっ懐かしい。私の毛皮だ」
「私の毛皮ゎぁぁ!!??」
懐かしい。あのお方に出会ったきっかけの代物ではあるのだが私の黒歴史の代表作なので今すぐに投げ捨てたいと思う代物だ。(特級呪物)
「……えーと、あったあった。昔、私の式神に持たせていたものなのでかなりの強度と切れ味を誇る代物ですから気をつけて下さい」
「……凄く綺麗」
それは真っ黒な刀身の刀。名を【黒兎】能力は呪力のストック。
「単純な能力なので扱いやすいですし、今の三輪ちゃんでもギリギリ使いこなせると思います」
「あっありがとうございます!」
この後、シン影流の師範に一級呪物と言われて倒れた三輪ちゃんであった。
私のイメージでは呪具の価値は
特級→数億円
一級→数千万円か一億ちょっと
二級→五千万円くらい
三級→車くらい?
四級→数十万円
と言ったイメージで見ているのですが皆さんはどのように考えているでしょうか?