ロスト・ベルト No.6 妖精鼻毛領域 ドンパッチ・ガ・ネメ   作:カザリ

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第2話 キャスター・アルトリア

〜前回のあらすじ〜

宿命のライバル、ボボボーボ・ボーボボと運命の再会を果たした私、キャスター・アルトリアはマスターとシャドウボーダーの乗組員達の思いを胸に、仲間の魂を賭けた戦いに身を投じていた。

 

「私はマスターの魂を賭ける。」

 

「グッド。」

 

「そんな話じゃ無かったでしょ、ボーボボ」

 

ビュティーの制止により、私達は手元のトランプを放り投げ、握手を交わす。

 

「貴方と会えて嬉しいわ。今回は仲間として共に戦えそうで安心しました。」

 

互いに手に仕込んで置いた画鋲に刺されて悶えていると、マスターも事情を知ろうと召喚したと思われるサーヴァント達に話し掛けた。

 

「所で君たちは本当に僕の知ってるパイセンで合っているの?」

 

取り敢えず、何時の間にかサングラスをかけて、豪華なソファーに横になったパイセンが天の助に爪を研がせながら、ドンパッチにマッサージをさせて寛いでいたので質問してみた所、3人ともあんたの知っているサーヴァントで間違いないと言われた。

 

ソフトンと仲良く談笑する赤兎馬に、魚雷ガールに弟子入りしたと称する清姫を視界に収め、更に詳しい事情を聞き出そうとする。

 

「サーヴァントの召喚にボーボボ達が介入して、相性の良い私達が召喚された事にして連れて来られたのよ。」

 

パイセンの説明に理解が及ばない藤丸立華に、痛みから回復したアルトリアが補足説明をしてくれる。

 

「つまり、この異聞帯では通常のサーヴァントは現界できないので、問題の無いサーヴァントをボーボボが見繕い、過去改変を行って既に召喚されていた事にして連れて来られたのです。」

 

藤丸立華にはアルトリアの説明では納得できなかったが、マシュは違ったらしく、驚いて声を荒げる。

 

「そんな、過去改変やサーヴァントの召喚をあの一瞬で、しかも何の負担もなく行うなんてあり得ません。」

 

「それが神拳使いよ、マシュ、後輩。ここは今までの異聞帯とは違い、真の意味での異世界よ。物理法則の改変や世界観の上書き、過去改変は当たり前。この戦いを人の姿のままで生き延びるのは不可能だと思いなさい。既に貴方達はそれがどう言うことか見ている筈よ。」

 

パイセンが天の助を気まぐれに握り潰して立ち上がり、赤兎馬を指差しながら言ってのける。

藤丸立華は余りの緊張に生唾を飲み込むが、赤兎馬は元からあの姿だったとアルトリアが訂正する。

 

「改めて、キャスター・アルトリア。これからこのブリテン異聞帯をマスターと共に踏破してみせると誓います。魔術なんかで役に立つのであれば、遠慮なく。」

 

アルトリアがシリアスにまとめようとするが、これまでパイセンにマッサージしていて大人しかったドンパッチが騒ぎ出した。

 

「だー、折角のコラボだってのにしみったれた話はなしなし。ここは俺様、首領パッチ様に任せろ。大船に乗ったつもりで安心しな。」

 

コラボがどうとか突然叫び出したドンパッチを無視して、ボーボボとアルトリアが藤丸立華達を先導してベリルが居ると予測される光の柱に向かう。

 

「おーい、ドンパッチ君、そんな所で騒いで無いで先に行くよ。」

 

ビュティーの声がドンパッチのささくれ立った心に去来する。

 

「さあ、ベリルをしばき倒してちゃっちゃとこのアホな異聞帯を消滅させるわよ、後輩。」

 

「ちょ、俺より目立つんじゃねぇ、このアマ。」

 

パイセンがドンパッチの顔面を殴り抜け、新たな旅が始まった。

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