メインの舞台はガラルですがガラル生まれガラル育ちの人以外も出てきます。どこからが引っ越してきたとかでは無く明らかに他地方出身の人。某破壊光線お兄さんとか。
あと原作に登場しないポケモン(リストラ組の中でも冠までに復活してない組)も出てきますので悪しからず
1,鋼好き、ガラルに立つ
僕の名前は
前世の時間軸でプレイ出来るポケモンゲームの中で最新作だったUSMでこれまでの経験を活かして本格的にレートデビューしようとしていた矢先、買い物からの帰りにいつもと同じように家とスーパーの間にある工事現場の横を通ると運悪く上から鉄骨が降ってきてそれに直前まで気づかず、気づいた時には頭に直撃する寸前でその後の記憶が無いから多分即死だったんだと思う。
そして次に目を覚ますと、記憶を保持したままで異世界に生まれ変わったことがわかった。
「ぶーい!」
異世界に生まれ変わったとわかった一番の理由がこれだ。足元に擦り寄って来たのは犬のような見た目だが地球にいた頃にはリアルで見た事ない見た目の動物。だがこの動物の名前を僕は知っている。
「イーブイ〜今日のお散歩行くわよ〜」
今世の母親が言った名前はイーブイ、そうイーブイである。前世では男女共に安定して高い人気を誇ったポケモンだ。
ポケットモンスター、縮めてポケモン。前世では世界中で幅広い世代に親しまれた日本の大人気ゲームシリーズ。どうやら僕はこのゲームの世界に転生したらしい。
ちょうど死んだのがゲームをしようと思ってた時だからこうなったか分からないけど僕としては結構嬉しかった。何気に生まれてから新作が出る度に最低でも殿堂入りまではやり込んでたからね。
今僕がいるのは日本で言うとだいたい近畿あたりに相当するジョウト地方のアサギシティの自宅。二年前にこの世界に転生して行ったことがなかったイッシュ地方と尊敬してるチャンピオンがいるホウエン地方を回ってたけど数週間前に幼なじみの年上師匠から手紙を貰って帰ってきた。
師匠は僕が観光兼武者修行の旅に出た後にアサギシティでジムリーダーになって岩ジムから鋼ジムに移行したらしく帰ってきてそうそう事前にアポをとった上で会いに行ったらかつての相棒だったイワークはハガネールに進化してた。
「おかえり、コルくん。手紙にも軽く書いてたけどガラルリーグ挑戦してみない?」
ガラル、前世の知識には無い地方でこの世界に来てから調べた情報曰く地方全体でトレーナーの質が高い魔境みたいなところらしいんだけど。手紙を見て書き間違えかな?って思ってたら本気だった。
「いやいや、なんでガラル?リーグならジョウトで良くない?」
「いやー、実はコルくん、ジムが想定してるチャレンジャーの強さとしては結構ギリギリなんだよね。もう少し強くなったら全ジム本気仕様になるくらい」
・・・・・・まじか。だけどあの
「あっ、推薦状は私が書くから心配しないでね〜。保証人はトウガンさんに頼んでるからコルくんさえ良ければすぐに渡せるよ?」
トウガンさんまで絡んでるのか。同じタイプを扱うジムリは情報共有を兼ねた交流が活発らしいから話が出てるのも仕方ないっちゃ仕方ないけど。
でも行ったことないガラルにどんな鋼タイプがいるのか気になるのも事実。
「わかった。ガラルリーグに挑戦するよ。それで?リーグの開催はいつ?」
「ちょっとまってて、まず推薦状持ってくるから!」
ガラルリーグに挑戦することを決めたらにこにこ笑顔になってどこかに走っていった。
「おまたせ〜。リーグの開催日は来月の初めだよ。ガラルは鋼の天敵がいるけどリーグ優勝からのチャンピオン目指して頑張って!」
来月か。余裕をもって現地入りするには来週には出た方がいいな。武者修行という名のメンバー探しを終えて揃ったパーティがどれだけ通用するか楽しみだ。
そして師匠から推薦状を貰ってから早数日、僕は今ガラルに向かう船にいる。どうやらリーグに挑戦する推薦状を持ったトレーナーは運営側が用意した船に無料で乗れるらしく前世と今世の人生を足しても一度も乗ったことがないような豪華客船の船旅を満喫している。
さらにこの世界はポケモンの世界ということで船の甲板にはバトルフィールドまで用意されている。一部のトレーナーはそこでバトルしたりしているが僕は参加しない。ライバルになるかもしれない人達に手の内を晒すことになるし相棒達との絆を深める方を優先したい。
食事と少しの気分転換以外は客室でポケモン達と過ごしていると船内放送でガラルのバウタウンってところにそろそろ着くことがわかったからポケモン達をボールに戻して降りる準備を始めよう。
到着したのは少しアサギシティを思い出すような港町だった。そこから同じ船に乗っていたトレーナーと一緒に降りてリーグの開会式があるエンジンシティに向かう。
エンジンシティに到着し開会式の会場に入ると既に沢山のトレーナーがいた。それから登録等を済ませて控え室でガラルリーグのトップであるローズ委員長の開会宣言を聞き、それが終わったところで選手入場が始まる。
スタジアム内で選手の前に立ち塞がるは七人のジムリーダー。くさ、みず、ほのお、かくとう、フェアリー、いわ、ドラゴン。ジムリーダーは八人のはずだから一人足りないけど今見えてるだけでもそうそうたる面々だ。浮き足立っているチャレンジャーと比べて気迫が違う。
タイプ相性だけなら受ける上で不利なタイプのジムが二つしかない辺りに鋼タイプの良さの一つ、圧倒的耐性を実感する。
やはり鋼こそ至高。え?チャンピオンの相棒から目をそらすな?鋼には岩技を使えるポケモンが多いし正面からの殴り合いも絡めても両方こなせるからさすがに一方的に蹂躙されることは無いと思う。さぁ、これまで一緒にやってきた相棒達を信じてやっていこう。
そして開会式から数日後、最初のジムに向かうたうために通るガラル鉱山出口付近で初めて同じチャレンジャーと戦う時が来た。
「君の持っているねがいぼしを置いて行けば見逃しますよ?どうします?」
そこに居たのは閉会式でもやけに目立っていた毛量が増えたメリープみたいな髪にピンクと紫の間のような色をした高そうな服と腕時計を身に着けた他人を嘲るような表情の少年だった。
「ヒトツキ、ボディパージ」
「ユニラン、サイケこうせん!」
ビートと名乗った少年が繰り出したのはエスパータイプのユニラン。カロスにいた頃にゲットしたヒトツキに向かってサイケこうせんを放つが気にしない。
交代しないあたりヒトツキのタイプを知らないのか交代できるポケモンが居ないのか。まぁいいか。倒せばわかる。
「かげうち」
ヒトツキの影から伸びた刃がユニランを襲い一撃で戦闘不能にした。ビートは一瞬で戦闘不能になったユニランを信じられない、といった顔でボールに戻す。しかし軽く頭を振ると不敵に笑みを浮かべた。
「・・・・・・貴方のポケモンにも見せ場くらい上げないとね。ミブリム!」
次に出てきたのはミブリム。ユニランと同じくエスパータイプだ。
「れんぞくぎり」
そう口に出した瞬間、目にも止まらぬ早さでミブリムの前に移動したヒトツキがそのまま一閃した。2段階素早さが上がり攻撃力も今のれんぞくぎりで上昇したヒトツキ。こうなったらより早いポケモンか先制技を使って一撃で倒すか相性有利なポケモンを使って耐えるかしない限り止まることは無い。
「ゴチムッ!」
「れんぞくぎり!」
そして3番目に出てきたゴチムはさっきのミブリムよりも早くその体力を失った。次を出そうとしないのを見るに今ので手持ちが全滅したんだろう。目の前が真っ暗になったように呆然と立ち尽くしている。
「先に進むにしろなんにしろ一旦入口にいた親切なお姉さんに回復してもらった方がいいと思うよ」
やっぱりヒトツキは優秀だな。進化前にも関わらず色んなタイプの技を覚えるから重宝する。
「そうですか。後で回復してもらいますよ。まぁ今回貴方に負けたとはいえこちらも本気ではありませんし?この程度で勝ったと思わないでくださいね!」
あー、なるほどこういうタイプの人ね。なんかゲーム主人公のライバルに居そうな性格してるな。
「まぁ好きなタイプで手持ちを埋めるのははいいと思うよ。僕も1つのタイプを極めようとしてるし」
「じゃ、僕は先に行ってるから」
「待ってください。まだ貴方の名前を聞いてませんよ」
「あー、そういえばそうか。名前はコルス。鋼タイプ使いのコルスだ。じゃーなビート。次会った時にはまたバトルしよう」
そう言って上に伸ばした手を振ってターフスタジアムを目指して洞窟の出口に向かって歩いて行く。
書ける設定はここで少しづつ開示していきます。
・コルス
この作品の主人公で元は
外見は少しパーマがかった銀灰色の髪に若葉色の目をしている。1人で出かけることが多かったので服のセンスは少なくとも中の上かそれより上。肉より魚派、もっと言えばあっさりしたものが好き。
ユウリにポップ、マリィやビートと言った原作同期は皆同じくらいの年齢。具体的にはポプユウが15歳なりそうなあたりでマリィとビートがもうすぐ16歳になりそうなあたり。
生まれてから8歳になる前までシンオウ地方で、8歳から10歳の途中までカロス地方で、10歳から13歳までジョウト地方で過ごす。13歳からガラル入国までの間は行ったことがなかったイッシュに行ったりホウエンをゆっくり見て回ったりしていた。
名前は白いアサガオの花言葉とそのラテン語訳が由来になっている。
ヒトツキ ♂ Lv24
特性:ノーガード
わざ:れんぞくぎり
かげうち
つばめがえし
ボディパージ
もちもの:きあいのタスキ
備考:れいせいな性格、抜け目がない。カロスの六番道路で出会った。