ガラルに降り立ったボスゴドラは通常種を遥かに超える、コルスが下から見上げるほどの巨体を有する。その大きさはカイリューを簡単に見下ろせるほど。
「ボスゴドラ、ストーンエッジ!」
そんなボスゴドラが両腕を力強く地面に叩きつけた。するとボスゴドラから見て直線上と左右の斜めの3方向に地面から巨大な鋭く尖った岩が生え、カイリューを追い立てる。
しかしはねやすめによる翼の使用不可状態が解除されたカイリューはその翼を羽ばたかせて空に逃れることでその全て回避する。
「いやいやいや、何それ。さすがにおかしくない!?なんでストーンエッジがその規模で3方向に出るの?私そんなの知らない!」
「2匹で僕のポケモンを4匹倒した貴方に言われても。カイリューは実質無傷ですし!」
イデアはそれを見て範囲と威力に驚愕するもコルスにバッサリ切られる。
「ボスゴドラ、ストーンエッジ!そしてそれを殴り飛ばせ!」
そして今度はさっきとは違い自身の前に壁のようにストーンエッジを出すと、それを力いっぱい殴りつけた。殴りつけられたストーンエッジの巨石は拳大ほどに粉砕され、その衝撃で散弾銃のように撒き散らされる。
「極力躱して!躱せ無いものはほのおのパンチで粉砕して!」
その多くをカイリューは空を縦横無尽に飛びまわることで回避し、どうしても回避出来ないものは炎を纏った腕で粉砕した。
「かりゅうのてっけん!」
そしてメタグロスを下したのと同じわざでボスゴドラに向かって突貫する。
「もろはのずつきで迎え撃て!!」
頭部に力を込めて地面を蹴り、空から降るカイリューに向かって跳ぶ。そしてカイリューの拳とボスゴドラの頭突きが激突した。
このボスゴドラは通常の個体と違い特性で反動技の反動と一撃必殺が効かない上、いわタイプが入っていることで等倍になっているほのおタイプのわざのダメージも抑えられる。
「カイリュー!?」
さらにいわタイプのもろはのずつきは同じタイプのわざの中ではトップクラスの威力な上カイリューには効果抜群。ぶつかり合った結果、カイリューが押し負けて勢いよく吹き飛ばされ、そのまま地面へと落ちた。
「終わらせろ!ストーンエッジ!!」
さらにボスゴドラが地面に腕を叩きつけると前と再び左右斜め前に向かって地面から鋭い巨石が生えて来て地面に落ちていたカイリューを捉えた。そして下から生えてきた巨石が激突した衝撃でカイリュー空に打ち上げられる。
「これで、トドメ!れいとうパンチ!!」
そして羽ばたいて逃げることも出来ずそのまま落ちてきたカイリューに大きく振りかぶって放たれたれいとうパンチが直撃し、今度ははねやすめで回復する暇も無く気絶した。
「出番だよ、サザンドラ!」
彼女の3匹目のポケモンはコルスの前世で多くのトレーナーにトラウマを与えたポケモンであるサザンドラ。
ボールから出ると同時に3つの頭がそれぞれ咆哮を発し、それによってビリビリと空気が震える。
「あくのはどう!」
そして地面近くに浮いた状態で3つの首から同時に3発のあくのはどうが放たれた。
「防御しながら進め!近づいてれいとうパンチ!」
しかしそれは顔の前で腕をクロスさせ、ゆっくりながらも着実に歩みを進めるボスゴドラの進撃を止めることは出来ず、カイリューを沈めたのと同じれいとうパンチがサザンドラへと繰り出される。
「空に躱して!きあいだま、連射!」
しかしそのれいとうパンチはサザンドラが上空に移動した事で躱される。
そしてサザンドラから3つの口から通常より小さなきあいだまが放たれる。
撃つ前に少し溜めがあるものの、3つの口をローテーション気味に使用することでマシンガンのように無数のきあいだまが弾幕を貼りボスゴドラを襲う。
サイズが小さく、本来より溜める時間が短いことで1発1発の威力はそこまで高くないとはいえ、4倍弱点の攻撃を連射されていることで徐々にダメージが蓄積していく。
「長く分厚く、ストーンエッジ!」
そしてボスゴドラは空にいるサザンドラに対して地面からこれまでとは違う1つのストーンエッジを生やす。それは今までと比べてかなり大きく、そして分厚い。
当然だが空にいる相手に対してはわざわざ相手が当たりきてでもくれない限りストーンエッジが当たるわけが無い。けど今回に限っては別の使い方があるためそれでいい。
「?一体何を・・・・・・まさか!?」
鋭さを度外視して強度と長さ、そして厚みに特化したカタパルトのようなストーンエッジが生える。そしてボスゴドラが徐々に勢いを増しながらそこに向かって走る。
それを見た彼女は初めは困惑するも、少しして何をしようとしているのか感づいたようでサザンドラに指示を出す。
「あくのはどうであの岩を壊して!」
しかしそれは既に遅く、ボスゴドラはあくのはどうに撃たれながらもストーンエッジの場所まで辿り着いた。
「ヘビーボンバー!!」
その先端で強く踏み込んでその巨体ゆえの重さを無視するように高く跳び上がり、ドリルのように螺旋回転しながらサザンドラ目掛けて落下する。ストーンエッジで作りだした巨石を足場にすることで普通に地面から飛ぶよりも高さを稼ぐことに成功する。
「避けて!!きあいだま、あくのはどう、だいもんじ!」
それはサザンドラの背中を掠ったもののギリギリで躱され、お返しと言わんばかりに右の頭からきあいだま、左の頭からあくのはどう、真ん中の頭からだいもんじが放たれる。
ボスゴドラが地面に激突すると着弾地点を中心にその衝撃でクレーターを作り、さらに周囲の地面にもヒビが入った。そしてその後を追って3つのわざが直撃する。
「これで決めて!トライパニッシャー!」
そして空高く飛び上がったサザンドラが3対6枚の翼を後ろに反らせた状態で3つの口に白、青紫、黒の光を溜め始めた。
「ストーンエッジの後に岩を殴り飛ばせ!」
それを目掛けて眼前に生やしたストーンエッジを勢いよく殴りつけ、砕けた岩が散弾のようにサザンドラを襲う。
しかしいくつもの岩が直撃しても光のチャージは止まらずにボスゴドラ目掛けて3条の光線が放たれた。
背中の翼が反動によって後ろに向かう体のブレーキになることで軌道がずれることもなく、一直線に向かっていく。そしてそれらは途中で中央の頭から放たれた青紫色の光線を中心にして混じり合い、極太の光線になるとボスゴドラの巨体を呑み込んだ。
そして光線が消えていくと、ヘビーボンバーを発動したボスゴドラが落ちてきた時の衝撃によってできた凸凹のクレーターが、元々あった地面をクレーターの形に消去したように小石も無い滑らかな凹みになっていて、その中央でボスゴドラが直立したままで気絶していた。
そしてボスゴドラが気絶していることを確認した後はボスゴドラをボールに戻して彼女と共にポケモンセンターに移動し、お互いのポケモン達を回復させた後にボロボロになったフィールドの修繕作業をした後バトルマネーを渡してからリーグカードを交換して別れた。
さてと、タイプ相性的に次のジムはかなり有利だからこのまま行くかそれとも今回負けたから修行を兼ねてワイルドエリアに行くか。どうしようかな。
とりあえず宿代わりに使える部屋でうちの子達・・・・・・あー、ボスゴドラは床が抜けるからバトルフィールドみたいなダイマックスポケモンを支えられるくらい頑丈なところじゃないと室内では出せないか。ボスゴドラのボールはすぐ近くのテーブルに置いておこう。一応揺れの有無と強さで肯定と否定の意見はわかるし。というわけで、
「みんな出てきて!」
両手に持った4つのボールからルカリオ、メタグロス、ギルガルド、クチートを一気に出す。ボールから出てきた4匹はルカリオは立ったまま、メタグロスとギルガルドはどっちも浮いていてクチートは出して直ぐに椅子とベッドを経由して膝の上に登ってきた。
「みんな、僕達はさっきのバトルで負けた。
これまでの旅の中でも負けたことは何度かあるけどボスゴドラにも戦ってもらって半分以上倒せなかったのは初めてだ。
一応次のジム戦も、その次のジム戦も今のまま相手があくまで、"
だけどトーナメントとその後のチャンピオンリーグにはさっき負けた彼女みたいなトレーナーと本気のジムリーダーが相手になる。それまで今のままのペースで進んでいくか、それとも1度ワイルドエリアにこもって修行するか、みんなの意見を聞いて決めたい。
というわけで今からどっちの意見が聞くからその時に意思表示して欲しい」
手持ちのポケモン達に問う。このままジムを踏破していくのか敗北を糧にするために1度修行するのか。どっちにしても僕はトレーナーとしてやれることはやるつもり。
そして聞いた結果、全員が修行を選択した。どうやらうちの子達は負けず嫌いみたいだ。
アラベスクタウンを出てルミナスメイズの森の出口までに襲ってきたポケモンを手持ちをローテーションさせながら全員倒して進み、森を出たらその直前に相手を倒したクチートをボールに戻し、メタグロスをボールから出す。
ここからは最低限何かしらの技術の習得とワイルドエリアの各地にいるぬしポケモンの1匹以上に勝利することを目標に修行していこう。
そう思ってメタグロスの上に乗り、メタグロスが持つサイコパワーで作られた膜で風圧や温度差から守られた状態でワイルドエリアに向かって高速で飛んでいく。
・・・・・・そろそろ6匹目を迎えるべきかな。
そしてメタグロスに乗りながらコルスが小さく呟いたその声は風を切る音に紛れて消えていった。
ボスゴドラ ♂ Lv62
特性:くろがねようさい
わざ:アイアンヘッド
もろはのずつき
じしん
ヘビーボンバー
※
ストーンエッジ
れいとうパンチ
もちもの:かたいいし
〜特性効果〜
特性:くろがねようさい(黒鋼要塞)
・反動技の反動と一撃必殺の効果を無効化する。
・HP満タン状態でひんしになる威力の技を受けた時、必ずHP1で耐える。
・効果抜群と効果今一つ以外のタイプのわざの受けるダメージを1/2にする。
【裏特性】
『ふたいてん』(不退転)
このポケモンが倒れるまでトレーナーは他のポケモン交代させることが出来ない。さらに強制交代の効果も無効化する。
このポケモンが場に出た時、防御力と特防が1段階ずつ上昇する。
このポケモン倒されなかった時、次のターンの初めに素早さが1段階上昇する。
『はがねのぼうい』(鋼の暴威)
自身より小さなポケモンと戦う時、相手の攻撃力が1段階下がり自身の防御力が1段階上昇する。
【能力】
『きょだいしつりょう』(巨大質量)
物理攻撃の威力算出を攻撃力では無く防御力で行う。重さと大きさが通常個体と比べて倍以上ある。
『ふきのがいそう』(不毀の鎧装)
HPが1.5倍になる。
備考:しんちょうな性格、我慢強い。通常の倍以上の巨体を誇る個体。
ポケモンリーグが定める先天性突然変異個体、通称【異常個体】の1匹。
ちなみにホウエンチャンピオンであるダイゴのボスゴドラもほぼ同じサイズ。
けどその巨体を生かす指示と様々な能力を持つので相手のボスゴドラの方がかなり強い。乱数神がコルスとボスゴドラをかなり贔屓してようやくダイゴのボスゴドラと相打ちに持ち込めるかどうかのレベル。
サザンドラ ♀ Lv68
特性:ふゆう
わざ:あくのはどう
きあいだま
ラスターカノン
だいもんじ
ダブルウイング
りゅうせいぐん
もちもの:たつじんのおび
【裏特性】
『みつくびのぼうりゅう』(三つ首の暴竜)
3つの首を活かすことで特殊技を3種同時に使用したり3発同時に撃ったりする事が出来る(3発同時に撃った場合わざの威力1.5倍)
【特技】
特技:トライパニッシャー
『ドラゴン』『あく』タイプ
分類:あくのはどう+りゅうのはどう+はかいこうせん
効果:威力200 命中90 優先度−1
三つの口から放たれるブレスが混ざり合い、あらゆるものを破壊する。
溜めが必要なものの、その威力は最高クラス。この特技を使用した後、2ターンの間自身はわざや特技を使うことが出来なくなる。
このわざのタイプは『ドラゴン』『あく』のどちらかのうち最終ダメージが大きい方になる。
備考:ひかえめな性格。圧倒的な技範囲と超火力を利用して単騎で格下の相手パーティーを蹂躙することも出来る。生まれつきひかえめな性格だったが他のポケモンを見てバトルに興味を持ち、バトルを好むようになった。