途中空を飛ぶ鳥ポケモン達とすれ違ってワイルドエリアに到着した。まずはエンジンシティより手前のエリアで修行することにしよう。
とりあえずうららか草原にやってきたわけだけど、序盤の方だけあってやっぱり種ポケモンが多いな。
ワイルドエリアは前半だとある程度ダメージが溜まっても回復してもらえるから修行にもってこいだと思ったけど。種ポケモンはスルーする方向で行くか。
歩き回って先ず見つけたのはイノムー。大してこちらが出すのはルカリオ。うちのダブルエースの片割れ。
「ルカリオ、はどうだん!」
ボールから出ると同時に両手の掌の間に波動を溜め、イノムーに放つと牙に纏わせ始めていた氷を砕いてイノムーに直撃し、そのまま気絶した。イノムーは修行相手から除外しておこう。
それからぺリッパー、ライボルト、ビークイン、イワパレス、ホルード、ゴロンダ、バンバドロと戦った。中でもゴロンダとビークイン、そしてバンバドロには少し苦戦した。
特にビークインは他の2匹と違って群れで行動してるから強制群れバトルになったから大変だった。
だけどそのおかげで複数のポケモンに指示を出す練習になったから一応不幸中の幸いかな。あと途中でピカチュウを見かけたけたんだどピカチュウって懐き進化ポケモンじゃなかったっけ……なんかワイルドエリアの闇を感じる。
そして戦ったポケモン達から離れたところで草を食べているバイウールーを見つけた。周りに他のポケモンもいるのに全員遠巻きにしてるあたりあのバイウールーがこのエリアのぬしポケモンで間違いなさそう。
スマホロトムで調べたぬしポケモンに関しての情報でもうららか草原のぬしはゴロンダかバンバドロかバイウールーって書いてあったしね。
近づいてみてわかったけど間違いない、ぬしポケモンだ。角が図鑑のより長くて太いし体も全体的に一回り大きい。
最初から一匹で倒しきる気持ちじゃなくて全員使って勝つのを目標にしよう。そしてパーティで勝てたら最終的に手持ち一体で一体のぬしポケモンを倒せるようにしたい。
バイウールーに近づくと立ち上がりこちらに視線を向けてきた。不機嫌さとか嘲りとかは無く穏やかな目をしてる。ぬしの中でもボスゴドラみたいなタイプっぽい。
「行って、ルカリオ!」
ルカリオを繰り出すとバイウールーも鳴き声を上げた。
「はどうだん!」
繰り出したルカリオが両手の掌の間に溜めた波導をバイウールーに向けて放つ。それに対してバイウールーは上空に飛び上がって回避した。
「迎え撃って!はどうだん!」
ルカリオが空中にいるバイウールーに向けてはどうだんを放つ。しかしそれは直撃するもバイウールーは一切堪えた様子が無い。さすがにこれは特性ぼうだんだろうね。
いくらレベル差がありそうとはいえ効果抜群のわざがノーダメージなのは相当差が無いと無いと思うし。
それこそ師匠のハガネール相手に貰いたての御三家でひのこを撃つくらいのレベル差が無いとありえない。
そしてバイウールーが土煙を上げて地面に着地した。はどうだんを使えないとなるとメインウェポン1個没収か。しかも唯一の効果抜群わざだし結構厳しい。
「バレットパンチからボーンラッシュ!」
愛用してる移動代わりのバレットパンチから他のわざに繋げるコンボで一気に懐に潜り込んで左右の斜め下からクロスするように2本の骨型棍で殴りつける。しかし浮き上がることも無くでんじはが入った。それによってルカリオの動きが目に見えて遅くなる。
そしてそこから更にバイウールーは左右にステップを踏むとその動きが早く滑らかになりその後全身の毛量が増えた。
これでわかったバイウールーのわざ構成はこうそくいどう、コットンガード、とびはねる、でんじは。さすがぬしポケモン、わざ構成もなかなか強い。
「連続でボーンラッシュ!」
ルカリオが骨型の棍棒を回転させながらバイウールーに連撃を加えていく。何度も当たることで少しづつ後ろに押されていってる。
「地面に向けてれいとうパンチ!」
そしてれいとうパンチを地面に放ち、バイウールーの足も地面の凍結に巻き込まれそうになるがとびはねるで空に離脱し、着地した勢いで凍りついた地面を砕いた。そして地面を踏み込み頭に紫や青等の光を纏ってルカリオに向かって突進する。メタグロスが使うしねんのずつきだと思う。
それを見てボールの1つを左手で手に取り、右手に持っていたルカリオのボールを前に向ける。
「戻ってルカリオ!そして任せたよ、ギルガルド!」
ルカリオにボールから伸びるビームを当てボールに入るまでの間にギルガルドのボールを投げる。そして、
「キングシールドで受け止めて!」
ボールから出たギルガルドがそのままキングシールドを展開し、バイウールーのしねんのずつきが激突した。そしてキングシールドに直接触ったことでバイウールーの攻撃力が下がる。
今回ギルガルドはバイウールーとのタイプ相性的に剣の役割が抜けて盾担当になる。間隔を開けながら接触技に対してキングシールドを使って攻撃力を下げる役割。
そしてまたルカリオとギルガルドを入れ替えた時と同じようにギルガルドのボールを右手で構え、次に出すポケモンのボールを左に持つ。そうしてボールに戻すためのビームを伸ばすもギルガルドに当たる寸前でバイウールーがしねんのずつきを発動した。
「っ!行って、メタグロス!」
ボールに戻る途中ギルガルドをすり抜けて向かってきた。それを横に飛んで倒れ込むことでなんとか躱してメタグロスのボールを投げた。
「バレットパンチ!」
あっぶな。これまだ安定して使えなさそうだ。これの練習も予定に入れとこう。
そして通り過ぎたバイウールーに向かってメタグロスがバレットパンチを放つ。それは後ろから放ったことで直撃した。
しかしそうしたところでバイウールーがメタグロスに一気に近づくと黒いオーラを纏う角でメタグロスを殴打した。威力的にしっぺ返しだと思う。
それによってメタグロスが少し後ろに後ずさるもなんとか耐えた。
「しねんのずつき!」
そしてお返しにメタグロスの最高火力をお見舞いしようとすると再びバイウールーの毛量が一気に増え、そのまましねんのずつきを受け止めた。そしてまた左右にステップを踏むことで加速していく。
じゃくてんほけんのおかげで攻撃力が上がってなお受けられるのはキツイな。これでバイウールーは防御6段階アップに素早さ4段階アップ。そして僕の手持ちポケモンのわざ構成はほとんど物理で数少ない特殊も特性とタイプ相性で無効化される。あれこれもしかして詰んだ?
いや、まだだ。まだ2匹の可能性が残ってる。
「戻って、メタグロス!そして頑張って!クチート!」
メタグロスをルカリオや、ギルガルドと同じように戻してクチートを出す。今回は上手くいった。
「絆を紡ぎ、進化を超えろ!クチート、メガシンカ!」
互いの持つメガストーンとキーストーンから伸びる光が繋がり、クチートの姿が変化する。
「つるぎのまい!」
そして周囲に剣を浮かべて舞うクチートにバイウールーから電撃が放たれる。
「躱してもう一度つるぎのまい!」
それはクチートが舞を終え剣が同化したところに放たれた。しかしクチートは大顎で地面を叩き、その反動で跳躍したことで回避する。
そして空中で剣を浮かべて再び舞った。これで攻撃力4段階アップ。そうなったところでまたバイウールーが空に飛び上がり、クチート目掛けて落下する。
「これで最後、つるぎのまい!そしてじゃれつくで迎え撃て!」
最後のつるぎのまいが終わり、攻撃力が最大まで上昇した。そしてそこからいのちのたまと特性の補正込みでタイプ一致わざの今出せる最大威力でじゃれつくが放たれる。
下から受け止める状態になっているクチートの足元が地面に埋まり、余波で周りにヒビまで入るがバイウールーはまだ吹き飛ばされずに大顎と拮抗している。
そして僕はそれを見て首から下げるペンダントを握りこんで祈る。ポケモンはトレーナーとの絆で限界を超えた力を出すこともあるらしいからクチートがバイウールーに押し勝つのを祈りながらクチートをジッと見る。
そんな状態が少し続くと一瞬クチートがちらりと僕の方を見た。もう腰あたりまで地面に埋まっているけどまだ諦めていない。
そして一瞬、もしかしたら見間違えかもしれないと思うようなほんの一瞬だけ、2つの大顎から炎が上がった。その炎はほのおのキバを使った時より熱量も勢いも上に見えた。
それが一瞬見えた直後、徐々にクチートの大顎がバイウールーの体を押し返し始めた。
そして押し返されるバイウールーは一気に後ろに下がるとメタグロスに叩きつけたのと同じ黒いオーラをその角に纏いクチートに向かって突進する。
それに対するクチートは地面に埋まった両足を引き抜くと真正面から相対する。
「クチート、横に回避してじゃれつく!」
そしてそう指示を出すとクチートが少し斜めに走り出した。そしてバイウールーの突進をスレスレの位置で回避し二つの大顎を叩きつけるその瞬間、大顎が炎で覆われた。それはほのおのキバを発動した時の比では無く、炎自体が本来の顎を覆い隠し同じ形の巨大な顎を形作っている。
そしてそれを思い切りバイウールーの横腹に叩きつけた。するとその瞬間、炎が破裂しクチートを巻き込んで火柱が上がった。
「クチートッ!」
腕で顔の大部分を覆うことで何とかそこから発生する熱気を耐えているコルスが火柱に飲まれた相棒の名前を叫ぶ。そしてその炎が晴れると、全身に焦げ目が着きながらも立っているバイウールーに対してクチートは気絶して倒れていた。
「お疲れ様、クチート。ゆっくり休んでて」
そう言ってクチートをボールに戻す。そして手に取るボールは残りの手持ちの中で唯一防御力が最大まで上昇したバイウールーを倒せる可能性があるポケモン。
「任せたよ、ボスゴドラ!」
ルカリオ、メタグロスのパワーじゃダメージはほとんど無くギルガルドは通る技がそもそも1つしかない。そしてクチートも倒れた今、ボスゴドラは最後の砦にして最強の矛。
「ボスゴドラ、ヘビーボンバー!」
地面を踏み込みボスゴドラが空高く飛び上がり、バイウールーを優に超える巨体が落下する。当然この技で決まるとは思っていない。けど決まらずとも目に見えるダメージはあると思っていた。
しかしそれは2度のこうそくいどうによってバイウールーの軽やかな動きで躱され、落下の衝撃によって落下地点にクレーターができただけだった。
「じしんで動きを止めたあとストーンエッジ!」
だがそこでボスゴドラの動きは止まらず、回避先を中心に地震で地面を揺らす。そしてそれによって少し体勢を崩しかけた所にストーンエッジを放った。
そして3方向に伸びる巨石の群れのうち1本がバイウールーを飲み込んだ。
けど僕にはこれまでにルカリオのボーンラッシュとバレットパンチ、メタグロスのバレットパンチとしねんのずつき、クチートのじゃれつくと特技みたいな謎の攻撃を食らってなお悠々と立っていたバイウールーが倒れたとは思えない。
「もろはのずつき!」
追撃としてストーンエッジで生えた巨石にもろはのずつきをぶつける。それによって巨石は粉砕されてバラバラに吹き飛んだ。
そして砂埃が晴れると巨石の後には予想通りバイウールーが立っていた。毛皮が砂のせいか茶色がかっていること以外目に見える変化は無い。
「じしんで体勢を崩してれいとうパンチ!」
さっきと同じようにじしんで体勢を崩そうとするとバイウールーは高く飛び上がって元いた位置と同じ場所に着地することで回避した。そしてボスゴドラにむけて電撃を飛ばすとしねんのずつきの体勢になり、一瞬溜めのように立ち止まってからボスゴドラに向かって突進する。
「ストーンエッジで壁を作ってからギリギリまで引き付けてもろはのずつき!」
地面から生える巨石を破壊しながら突進してくるバイウールーに対してストーンエッジを使った後のボスゴドラはその場に立ったままでいる。
徐々に距離が近づき互いの間の壁が残り数枚になったところでボスゴドラが地面を踏み締め頭をバイウールーの方に向けた。そして一気にその場から駆け出し最後の壁を破壊したバイウールー目掛けて突撃する。
2匹の頭がぶつかり合うとコルスのいる所まで衝撃波が出た。両足に力を入れて手で顔を覆い、少ししてから手を離すとバイウールーが明らかにふらついているのが見えた。
「れいとうパンチからアイアンヘッド!」
そんなバイウールーにれいとうパンチを叩き込み、アイアンヘッドで頭を振り下ろす。しかしその寸前にバイウールーが半透明のバリアで覆われ、アイアンヘッドは防がれた。そしてその中で座り込むと焦げ目や傷が目に見える速度で回復していく。
そしてバリアが消えるとバトルを始める前と同じで全く傷が無い状態のバイウールーが眠っていた。
「うーん、これは無理そう」
コットンガードを積み終わる前からのダメージにクチートが瀕死になりながら使ったわざ、そしてボスゴドラのわざをあれだけくらってようやくもう少しで倒せそうってところまで来たのにバリアで強制割り込みから完全回復されるは回復した後少しの間眠ったままとはいえかなりきつい。
というわけでバイウールーが寝てる間にピッピにんぎょうとバトルマネー代わりの木の実盛り合わせを置いてワイルドエリア駅に戻って回復してもらおう。
【技能】クイックチェンジ(仮)
ルカリオ♂ Lv43→Lv45
特性:せいしんりょく
わざ:はどうだん
ボーンラッシュ
バレットパンチ
れいとうパンチ
もちもの:たつじんのおび
メタグロスLv45→46
特性:クリアボディ
わざ:しねんのずつき
じしん
バレットパンチ
れいとうパンチ
もちもの:じゃくてんほけん
ギルガルド ♂ Lv42→43
特性:バトルスイッチ
わざ:キングシールド
かげうち
シャドーボール
アイアンヘッド
もちもの:ふうせん
クチート ♀ Lv43→45
特性:ちからずく(ちからもち)
わざ:つるぎのまい
じゃれつく
ふいうち
ほのおのキバ
もちもの:いのちのたま(クチートナイト)
ボスゴドラ ♂ Lv62→64
特性:くろがねようさい
わざ:アイアンヘッド
もろはのずつき
じしん
ヘビーボンバー
※
ストーンエッジ
れいとうパンチ
もちもの:かたいいし
・バイウールー ♀ Lv60
特性:ゆうわくのけがわ/ぼうだん
わざ:ねむる
コットンガード
しねんのずつき
でんじは
※
まもる
こうそくいどう
しっぺがえし
とびはねる
もちもの:たべのこし
備考:ガラル地方のワイルドエリアに存在する区画の1つ、うららか草原のぬし。大きさは通常の1.5倍近くで角が通常より長くて太い上毛の量も多い。基本的に温厚でこちらから挑まない限り襲われることはなく、トレーナーの手持ちが全員倒れた時点で定位置に戻る。