朝起きてご飯を食べてからワイルドエリアにやってきた。バイウールーにリベンジを挑む前にまずは野生ポケモン達と準備運動代わりにバトルしようかな。
格上に寝起きから少ししてほとんど動いてない状態で挑むのは普通にやるより負ける可能性が高いからね。前は夜中まで対戦してたら寝ぼけてノータイムでラプラスにみずタイプのわざを選択するなんて大ポカやらかしたこともあったし。
というわけで1匹あたり2、3戦くらいこなしてからバイウールーに挑みに行こう。
全員準備運動代わりのバトルを済ませてこの間バトルした場所までやってくるとバイウールーは前と同じように僕がある程度近づいたところでゆっくりと立ち上がった。
「行って、ギルガルド!」
先発に繰り出すのはボスゴドラと並ぶタンク役のギルガルド。ゴーストとはがねタイプという優秀な組み合わせのおかげで本来なら弱点になるかくとうタイプを無効化することが出来る。
「バイウールーの周りにシャドーボール!」
まず最初はシャドーボールで視界を塞ぐ。直撃させてもバイウールーとのタイプ相性のせいでダメージが無いからシャドーボールはこうして使うのが最適解。そして相手の視界を塞いだ後は攻撃。
「せいなるつるぎ!」
ギルガルドの剣身が光りバイウールーを一閃する。しかし直撃では無く当たる直前に後ろに飛ぶことでダメージを軽減したみたいで平然としている。
そしてその直後全身の毛が一回り増量した。さらにその状態で左右にステップを踏み、その直後から動く速度が増す。
「せいなるつるぎからアイアンヘッド!」
それに対してギルガルドは再び一閃した後剣の幅が広い部分を強かに打ち付ける。しかしコットンガードで防御力が上がっていたのもあって普通にせいなるつるぎを当てるのとほとんど変わらないダメージしか出てないみたい。
しかも今の時点でダメージが中々通らないのにまた毛が一回り増量した。これで防御力が最大まで上昇。物理わざはギルガルドのせいなるつるぎみたいな能力変化を無視するわざしかダメージが通らない。
そして全身が埋もれるほどの毛を纏ったバイウールーは角に黒いオーラを纏わせ、増えた毛による重量増加を感じさせないどころか普段の早さを上回る速度でギルガルドに飛び掛るとその角を勢いよく振り下ろす。
「キングシールド!」
それはギリギリでシールドフォルムに変化したギルガルドが受け止め、キングシールドで受け止めたことでバイウールーの攻撃力がダウンした。
ここでギルガルドは交代、せいなるつるぎでダメージは与えられるけど眠るがあるから回復されると削るのが間に合わなくなる可能性がある。
「戻ってギルガルド、行ってきてメタグロス!」
そういう理由でギルガルドのボールと次に出すポケモンのボールをそれぞれ手に持ち同時にボールを開いて入れ替える。2番目に繰り出すのはメタグロス。
「サイコキネシスで拘束してれいとうパンチ!」
動きが早くなったバイウールーを一時的に拘束してれいとうパンチをぶつける。一応ダメージよりこおり状態目的の指示だったけどさすがにそんな上手くは行かないか。
「くうかんしん!」
だから追加効果を考えずに高火力特殊わざで攻める。放つのは昨日の修行で習得した特技。メタグロスが腕を振り下ろすと直後には何も起こらないが少ししてからまるでバイウールーが見えない拳に殴りつけられたように吹き飛んだ。
しかし吹き飛びながら空中で姿勢を整えて着地してメタグロスの方に向けてでんじはを放って来た。
「空に回避してフォールインパクト!さらに続けてくうかんしん!!」
でんじはを回避するために一気に空高くまで移動したメタグロスが腕を振り下ろす。すると空から目に見えない力がバイウールーにのしかかり四肢を地面に沈める。そしてその状態で再びくうかんしんが放たれた。
しかしバイウールーは地面を蹴り砕くように足を動かし立ち上がるとこうそくいどうによって上がったすばやさで無理やりその場から飛び退くことでそれを躱した。
躱したバイウールーは着地後に体を低くすると全身の毛が圧縮されたように縮んでいき、毛の色も白から光沢のある灰銀色に変化すると地面を力強く蹴り、メタグロスに向かって一直線に突撃してきた。
そして回避の指示を出す前に激突しバイウールーとメタグロスは共に落ちてきた。落ちてきたバイウールーの毛はコットンガードで増える前の量に戻っていて色も白くなっていた。そしてメタグロスはと言うと何とか立ち上がっているがかなりギリギリそうに見える。
「戻ってメタグロス。行って、ルカリオ!」
ボスゴドラは最後の砦、クチートは負担を考えて後ろに回す。ルカリオはメインウェポンのはどうだんの効果が無いから代わりのわざを覚えさせた。
「ルカリオ、しんくうは!」
そう言うとメタグロスと交代してボールから出てきたルカリオが高速でバイウールーに近づき、その拳を勢いよく振るう。
すると拳が通った後からはどうだんと違い白く渦巻く円柱型をしたエネルギー弾のようなものがバイウールーに放たれた。
それは回避しようとしたバイウールーに直撃するとその体を少し揺らす。はどうだんが直撃しても何ともなかったのにしんくうはが当たったら目に見える効果があるあたりしんくうはは有効そう。
「ルカリオ、後退して距離をとって!そしたらしんくうはを両腕で連打!」
バックステップで下がったルカリオがさっきと違い両腕を交互に高速で振るう。すると右腕を振った後にしんくうはが発生しては放たれ、また左腕を振った時にしんくうはが発生しては放たれるのを繰り返す。
そしてマシンガンのように連射されるしんくうはが続くと徐々にバイウールーの体が後ろに押されていく。
すると周りを半透明の膜が覆う。そしてそのまま一気に後退し、周囲にでんじはを撒き散らし始めた。
「ボーンラッシュで弾きながら近づいて!」
そしてそれを見てコルスがそう言うと、ルカリオは両手にボーンラッシュで形成した骨型の棍棒を持ち、それを高速回転させることで盾として扱ってバイウールーが放ったでんじはを防ぎながら近づいて行く。
「近づいたらそのまま連撃を浴びせ続けて!」
そして相手が間合いに入ったことでルカリオは両手に持った棍棒を連続で何度もバイウールーのまもるによって発生した膜に叩きつける。
するとそれを続けているうちに膜が朧気になりとうとう壊れた。
この世界のまもるはゲーム版みたいに大抵のわざなら1度だけ完全にダメージを無効化するんじゃなくてある程度のダメージを受けるまで壊れないバリア。
ただし許容量を超えるダメージを受けるとそれがZワザとかダイマックスわざと通常わざでも守りきれずにまもるの上からダメージが通る。
「ボーンラッシュを叩きつけた後全力でしんくうは!」
形成してからでんじはを打ち払い、まもるを破壊するのに使ったボーンラッシュを最後にバイウールーに叩きつけて手放す。そして右腕を後ろに引き、地面を踏み込んで勢いをつけつつ全力で腕を振るい、しんくうはを発生させる。
発生させたしんくうはの見た目はこれまで連打していたものと違い、波動が混ざっているかのように薄らと青く染っている。
そしてそれを腕を振るった後に追撃として打ち出すのではなく、バイウールーを殴りつけるのと同時にその拳で押し出すようにして放つ。
拳と同時にぶつけられたしんくうはと言っていいのか分からないわざは最近薄れてきてる前世の記憶にある愉快なパーティーゲームのルカリオが使うわざに似たエフェクトを見せた。
そして衝撃が突き抜けたようにバイウールーに拳が当たった箇所のちょうど真後ろにあたる箇所から青いエネルギーが噴き出し、とうとうバイウールは倒れた。
「やっ───ルカリオ、まだ気を抜かないでそのまま様子を見て」
倒れたのを見て一瞬喜ぶコルスだったがその直後思い直したかのようにルカリオにそう指示を出す。そして一度倒れたバイウールーを少しの間見張って起き上がってこないのを確認したことで改めて勝利を実感し喜びを顕にした。
「さてと、それじゃあ次はアラベスクジムに行こうか」
そして技術の習得と主個体に勝利したことで目標を達成したので次のジムがあるアラベスクタウンに向かうことにした。
「いらっしゃいませ。ようこそ、バトルカフェへ。1日1回、勝てばスウィーツプレゼント!・・・・・・勝負いたしますか?」
その前にもうお昼だったのでナックルシティのカフェでお昼にすることに。そしてこのお店では1日1回マスターさんにポケモンバトルで勝つとスイーツが1品無料になる。
「もちろんです!」
コルスがそう言うとこのカフェのマスターである初老の男性がボールを2つ手に取り構えた。
「それではまいりましょう!・・・・・・レッツ、ブレイクタイム!」
そしてそう言って2つのボールを投げ、ポケモンを繰り出した。ボールから出てきたのはどちらもクリームのようなポケモンでそれぞれの名前はペロリームとマホイップ。元から知っていたペロリームとガラルに多く生息するポケモンを調べている時に知ったマホイップ。
そしてそれに対してコルスが繰り出すのはルカリオとクチートのエース組。初めて戦う相手でありスイーツ無料という報酬もかかっているため初手から全力で行く。
そしてこのバトルはタッグバトルやレイドバトルのように複数人が個々のポケモンに指示を出して行うバトルと違い1人のトレーナーが同時に相手の2匹のポケモンを見ながら自身が繰り出した2匹のポケモンに指示を出すダブルバトル形式。
ガラルジムリーダー最難関にして現チャンピオンダンデのライバルと言われているキバナのジムもダブルバトル形式のため、今回のようにジム以外でダブルバトルの経験を積めるのはなかなかにありがたい。
「ルカリオはマホイップにバレットパンチ!クチートはペロリームにつるぎのまいからアイアンヘッド!」
まずルカリオが床を踏み込み一瞬でマホイップに近づくと拳を振り抜く、そしてその後ろでクチートは周りに剣を浮かべて舞い、それを自身の体に同化させて攻撃力を上昇させてからペロリームに近づき、振り上げた大顎を力いっぱい叩きつけた。
それによってマホイップは吹き飛びペロリームは足元が地面に埋まる。
「マホイップはとけてからクチートにマジカルフレイム、ペロリームは同じくクチートにドレインパンチです!」
するとマスターさんの指示でマホイップはその体を一時的に溶かして広げ、再び元の姿に戻ることで防御力を上げてクチートに赤と青が混ざった火球を放ち、ペロリームは地面から足を引き抜くと火球を追いかけるようにクチートに駆け寄った。
マホイップとペロリームはどちらもフェアリータイプ。そしてフェアリータイプの弱点ははがねタイプ。さらにほのおタイプのわざははがねタイプのポケモンに効果抜群。
だからこれは普通なら当然の選択。実機時代でも交代が無いかバトルに出ている相手のポケモン全員の弱点が一貫してるなら確実に選ぶような安定行動。
けどこの世界で相性関係はゲームほど絶対じゃ無い。有利不利はあってもそれが確定してるとは言いきれないと思う。タイプ一致補正付きの4倍弱点わざの直撃を素で受けて耐えきったりするのがこの世界の強者の手持ち。実際ガラル地方チャンピオンのダンデの切り札にして相棒のリザードンがそう。
「クチート、マホイップにアイアンヘッド!」
炎に横回転をかけながら突っ込んで突破し、着地すると同時に再び飛び上がってマホイップに大顎を振り抜き再び吹き飛ばした。そして駆け寄って来ていたペロリームを視界に入れる。そんなまるでほのおタイプのわざが直撃したのにも関わらずダメージを受けていないかのような動きにマスターさんも少し驚愕しているように見える。
「ルカリオはマホイップとペロリームにはどうだん!その後ペロリームにバレットパンチ!」
そしてルカリオが両手ではどうだんを連射し、ペロリームに殴り掛かる。
「ペロッパフ、ドレインパンチ!マホイップはルカリオにマジカルフレイム」
それに対してペロッパフも迎え撃つように腕を構え、マホイップもそれを援護するように火球を放つ。
「クチート、つるぎのまいからマホイップにふいうち!続けてほのおのキバとアイアンヘッド!」
それを舞いによって攻撃力を上昇させたクチートがふいうちによって認識外からマホイップを襲い、援護を中断させて炎を纏った大顎を振り下ろす。そしてそれによってマホイップが倒れるのと同時にペロリームの方でもルカリオのバレットパンチが突き刺さった。
吹き飛んだペロリームが地面に落ち、その衝撃で発生した土煙が晴れるとマホイップに続いてペロリームも戦闘不能になっていた。
その後、コルスは無料になったスイーツとパンケーキをお昼ご飯として食べ、ルカリオ達もポケモン用のケーキをそれぞれ食べた。そしてお昼を済ませたことで5つ目のジムに挑むためにメタグロスに乗ってアラベスクタウンに向かって飛び立った。
バイウールが使った謎の技は生存競争の中で編み出した特技のようなもの。全身の毛を圧縮して硬化させ突撃するかくとうタイプ版すてみタックル。このわざを使った時点での防御力の高さによってダメージが変動します。
うららか草原は危険地帯であるワイルドエリアの中で1番安全です。なのでバイウールより他区域の主の方が危険度が高いです。
マスターの強さはシュートシティ>ナックルシティ>エンジンシティの順です。一応どくタイプにどくタイプのわざを覚えさせて挑めばそこそこ簡単に勝てます。
手持ち
マホイップ Lv42
マジカルシャイン
ドレインキッス
とける
マジカルフレイム
ペロリーム Lv43
ドレインパンチ
じゃれつく
あまえる
エナジーボール