ポケットモンスター 鋼ノ栄光   作:怪猫蜜佳

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GWギリギリ2話目


15,VSポプラ(後編)

「なかなかやるじゃないか若いの。行くんだよ、トゲキッス」

 

 

 クチートをボールに戻すとそう言って繰り出して来た3匹目のポケモンはガチ勢と言うには少ない前世の僕の対戦経験の中で何度も苦渋を舐めさせられたトゲキッス。

 

 対戦をある程度経験している人なら知らない筈がない、ダイヤモンド&パールから追加された、アニメ版ポケモンの初代ヒロインであるカスミの相棒としても知られるトゲピーの進化系であるトゲチックがひかりのいしを使うことで進化するポケモン。

 元ノーマル・ひこうタイプ。現フェアリー・ひこうタイプ。特性と覚えるわざを組み合わせて「まひるみ」という害悪戦法を得意とする所謂ガチポケモンと呼ばれる対戦勢御用達の1匹。

 

 一応タイプ相性的には有利なものの記憶にあるあのポケモンの戦い方がハマるとタイプ相性を覆してくるくらいにはどうしようも無いせいでどうしても警戒する。

 

 あとそもそもの問題としてトゲキッスはひこうタイプを持ってるから攻撃を当てるのが難しい。

 一応メタグロスがサイコパワーで、ギルガルドがゴーストパワーで浮遊できるからひこうタイプに手を足も出ないわけじゃないけど自分のタイプにひこうタイプを持ってるわけじゃないからどうしても空中での動きの細やかさとか最大、最低速度両方の差で不利になる。

 

 

「戻ってルカリオ。任せた、ギルガルド!」

 

 

 ルカリオはひこうタイプ相手にできることがあんまり無いからギルガルドに交代。

 

 

「ラスターカノンで動きを止めてからアイアンヘッド!」

 

 

「トゲキッス、まずは制空権を取るんだよ。飛び上がってエアスラッシュ」

 

 

 ボールから出た直後のシールドフォルムからブレードフォルムに変化したギルガルドが体の正面に銀色の光球を発生させると、そこから同じ色をした太い銀色の光線を放つ。

 

 だがそれはトゲキッスが急停止したことで回避される。しかし今度は自身の体の先端に光を集め、急停止したトゲキッスに向けて突撃しようとした。

 

 だがその前にギルガルドの上をとっていたトゲキッスから放たれた風の刃が直撃した。裏特性の効果でダメージはほとんどないが当たった直後に切っ先に纏っていた光が消え、少しふらつく。

 

 

「さらに続けてでんじは」

 

 

 それを見たコルスがエアスラッシュ1発目から怯んだことで幸先が悪いと思っていると今度は電撃が放たれ、避ける指示を出す前に直撃したことでギルガルドの体の表面に時折電気が走るようになった。そしてまひしたことですばやさも落ちている。

 

 前世で趣味パを使って対戦してた時にボロ負けしたトゲキッスの戦法を思い出す。

 

 

「ギルガルド、かげうちから続けてアイアンヘッド!」

 

 

「加速と同時に一旦羽を畳んで避けるんだよ!」

 

 

 影を広げ、そこからいくつもの刃が上空のトゲキッスに向かって伸びるがそれらは全て回避される。

 さらにかげうちによって発生した影の刃に意識が向いた隙にアイアンヘッドをぶつけようとするもそれすらトレーナーの指示を聞いて即座に動きを加速させて羽を畳んで体を捻ったトゲキッスには当たらない。

 

 

「ッ!それなら・・・・・・狙いはつけなくていいからラスターカノンとシャドーボールを周りにばらまいて!」

 

 

 その指示によってラスターカノンの光線が四方八方に向かって伸び、無数のシャドーボールが弾幕ゲーのようにギルガルドの周囲に向かって放たれる。

 

 

「マジカルシャインとエアスラッシュで撃ち落とすんだよ!」

 

 

 飛び回るトゲキッスはマジカルシャインとエアスラッシュを周りに向けて放つことで自分に当たりそうなギルガルドのわざを撃ち落としていく。

 

 

「エアスラッシュの後かえんほうしゃとげんしのちからもくらいな」

 

 

 そしてある程度ギルガルドに近づくと、エアスラッシュとかえんほうしゃ、さらに続けてげんしのちからを続けて放った。風の刃、勢いよく伸びる炎、岩石の群れがギルガルドに向かって飛んでくる。

 

 

「キングシールド!」

 

 

 それに対してシールドフォルムの変化してキングシールドを発動する。

 それによって発生した障壁によってかえんほうしゃの炎を防ぐことには成功したがエアスラッシュによる刃とげんしのちからによる岩石の群れまでは防ぎきれずにそのまま当たった。

 

 やっぱりひこうタイプかむしタイプみたいな全体的に動きが速いポケモンが必要そう。けどはがねタイプで速いポケモンって言ってもゲノセクトくらいしか思いつかない。

 

 

「さて、それじゃここからテンポを上げていこうかね。トゲキッス、連続ではがねのつばさだよ!」

 

 

「せいなるつるぎとアイアンヘッドで受け止めて!」

 

 

 そしてエアスラッシュを受けた後でんじはによる麻痺も合わさって動きが鈍くなっていたギルガルドを翼に銀色の光を纏ったトゲキッスが何度も攻撃する。

 

 それをギルガルドはコルスの指示でせいなるつるぎとアイアンヘッドを使って受け止めようとするも当たったと思ったら既に離れているトゲキッスとの速度差のせいでそれに失敗してしまう。

 一応何度か直撃を防ぐことは出来たが明らかに防いだ回数より当たった回数の方が多い。

 

 

「上に向かって横回転しながらかえんほうしゃで焼き払うんだよ!」

 

 

 さらにトゲキッスは真上に向かって飛ぶとそこに回転を加え、その状態でかえんほうしゃを放った。回転によってかえんほうしゃが周りに弧を描きながら広がり、はがねタイプを持つギルガルドでは近づけない。

 

 

「羽ばたくと同時にげんしのちからとエアスラッシュもオマケだよ!」

 

 

 それにエアスラッシュも追加されたことでギルガルドはさらに距離をとって避けることに集中しないといけなくなる。

 

 

「・・・・・・動きながら光線を交差させるようにラスターカノン!」

 

 

 近づこうとすれば効果抜群わざか追加効果が優秀なげんしのちからとエアスラッシュで距離を離され、遠くからだと動きが速すぎて攻撃が当たらない。

 

 そんな状況だったがふと何かを思いついたコルス指示でギルガルドが通常時よりゆっくりとした動きで飛び回りながら様々な方向にラスターカノンを放つ。

 それは上空を飛ぶトゲキッスに悠々と回避されるがそれに構わず2度、3度と撃ち続け段々と撃ったラスターカノンが交差する地点が増えていく。

 

 それによって徐々に空中に網目のような線が見える程の量になり、効果抜群のはがねタイプの技であるラスターカノンによって出来たそれをトゲキッスは回避しないといけないため最初より目に見えてそのスピードが落ちる。

 

 

「サイコキネシスでこじ開けるんだよ!」

 

 

 サイコキネシスで光線の軌道を歪めることで速度を元に戻そうとするが集中力のためか離れているとはいえようやくトゲキッスの動きが完全に動きが止まった。

 

 

「今、これで決める。撃ち抜け!アイアンヘッドッ!!」

 

 

 そう言ったコルスが指鉄砲の形にした右手で撃つ仕草をしたのと同時にブレードフォルムに変化して刀身部分に銀色の光を纏ったギルガルドが動きを止めたトゲキッスに向けて今出せる最大速度で一直線に突撃する。

 

 そして避けきれなかったトゲキッスに直撃するとトゲキッスはそのまま落下し始め、ギルガルドはフラフラと地面の近くに降りてきた。

 

 

「まだ終わっちゃいないよ。トゲキッス、かえんほうしゃ!」

 

 

 しかし落下途中で力強く羽ばたき、体勢を整えたトゲキッスはギルガルドに向けてかえんほうしゃを放った。それはキングシールドを貼るように指示を出すのも間に合わずに直撃し、ギルガルドを気絶させた。しかしギルガルドが気絶した直後にトゲキッスを気絶したことで実質相打ちになったと言える。

 

 残りのポケモンは僕がダメージを疲労しているルカリオとまだ出していない無傷のポケモンが1匹。それに対してポプラさんは次で最後。

 

 

「眠気覚ましのモーニングティー、ようやく効いてきたようだよ。マホイップ!」

 

 

「ギルガルドお疲れ様。いくよ、ボスゴドラ!」

 

 

 ポプラさんが最後に繰り出してきたのはマホイップ。生クリームの塊にいちごが乗ってるような見た目のポケモン。

 

 それに対してこっちが出すのはルカリオでは無くボスゴドラ。ボールから出ると同時に咆哮を上げる。

 

 

「腹を括ったかい?ちょいと楽しませてもらうよ!」

 

 

 そう言ってポプラさんがマホイップをボールに戻すと放り投げた。その中から出てきたマホイップの姿はウエディングケーキを思い出させる。

 それに対してコルスもボスゴドラをボールに戻してダイマックスさせる。元々通常個体より大きいボスゴドラはダイマックスするとまさに大怪獣と呼べる大きさと威圧感を見せる。

 

 

「さてと・・・・・・最後の問題だ。あたしの年齢は?二択だよ。88歳か16歳か」

 

 

「16歳!」

 

 

「あんた・・・・・・良い答えだよ!」

 

 

 わざを出す前に最後のクイズが出された。ピンクを求めるのに答えはパープルだったことを思い出して実年齢から離れた方を答えると予想通りそっちが正解だった。

 

 そしてクイズに正解したことでボスゴドラのこうげきととくこうが一気に上昇する。

 

 

「あんたらに足りないピンク、あたしらがプレゼントしてやるよ。キョダイダンエン!」

 

 

 キョダイマックスしたポケモンだけが使えるキョダイわざ。マホイップのそれは空からクリームの塊のようなものが落ちてくるわざだった。

 

 

「ボスゴドラ、ダイアイス!」

 

 

 それを巨大な氷塊を激突させることで凍らせて砕く。

 

 

「これでとどめ!ダイスチルッ!!」

 

 

 そしてボスゴドラの足元からマホイップに向けて鋼のトゲが地面から生えるとマホイップの真下から一際大きいなトゲが生え、その巨大な体に直撃した。そしてそのまま縮んでいき、気絶して戦闘不能になった。

 

 

「ピンクはちょいと足りないけどアンタら、いいポケモンとトレーナーだよ!」

 

 

 ポプラさんはマホイップをボールに戻すとそう言って笑った。

 

 

「はい、お疲れ様。なかなか悪くなかったよ。けどオーディションは不合格。記念にフェアリーバッジをあげるよ」

 

 

 そしてフェアリーバッジを受け取り、ポケモンセンターによってポケモン達を回復させてアラベスクタウンを後にした。

 

 次のジムはキルクスタウン。6匹目を誰にするかそろそろ本格的に考えつつナックルシティに寄って向かおうかな。

 次のジムはこおりタイプだから普通に考えればはがねタイプ有利だけど一撃必殺があるしトゲキッスみたいなタイプ相性的には有利でも能力差で苦戦する奴がいるかもしれないしできる限りメタを張れるように考えていこう。

 

 

 




 実はコルスが挑む前にジムトレーナーとジムリーダーは毒統一使いのミエラと戦ってた。ミエラのトゲキッス対策は特技で環境を整えてから攻めるやり方。コルスより苦戦せずに突破した。

・トゲキッス ♀ Lv53
特性:てんのめぐみ
わざ:エアスラッシュ
   でんじは
   かえんほうしゃ
   マジカルシャイン

   はがねのつばさ
   サイコキネシス
   まもる
   げんしのちから
もちもの:じゃくてんほけん
【裏特性】
『イタズラようせい』(イタズラ妖精)
 このポケモンがタイプ一致わざか特技を使い、そのわざか特技が相手に当たった時にその相手を低確率(10%)でまひ、こおり、ねむりの内どれか1つの状態異常にする。
【能力】
『こううんのはくよく』(幸運の白翼)
 このポケモンのわざや特技は他のポケモンに比べて常に急所に当たりやすく(常時急所ランク+1なので確率は1/8)、外れにくい(命中率常時1.1倍、この補正は道具のこうかくレンズとは別枠)
 ひかえめな性格。バトル自体は好き。生まれつき持ち合わせている幸運によってわざや特技の追加効果発生率と急所率がどちらも通常のトゲキッスより高い。

・マホイップ ♀ Lv55
特性:スイートベール
わざ:ドレインキッス
   とける
   じこさいせい
   まもる

   マジカルフレイム
   ギガドレイン
   トライアタック
   アシストパワー
もちもの:きあいのタスキ
【裏特性】
『セルフデコレーション』
 キョダイマックス状態の時に相手のわざによってダメージを受けて体力が半分以上残っているとると発動し、最大体力で計算して20%にあたる数値分この裏特性が発動した時点の体力を減少させる代わりに『こうげき』と『とくこう』のランクを2段階ずつ上昇させる。
 減少した最大体力はキョダイマックスが終わると無かったことになる。
 おだやかな性格。

 マホイップは色々噛み合った結果瞬殺。普通に戦えばキョダイマックスしてもしなくても強くて面倒くさいポケモン。
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