「おつかれ、メタグロス」
さて、どうしようか。多分みらいよちだと思うんだけど戦闘中に隙を突くようにいきなり出てくるから対処しづらい。ユウリ、裏特性の他に特技も仕込んでそうなんだよな。
最後をエースバーンと仮定してサーナイトをボスゴドラで受けながら返していくかルカリオでやられる前にやる方式で挑むか。
「任せたよ、ボスゴドラ。・・・・・・ねぇユウリ、前に戦った時よりかなり強くなってるね」
「ふふん、私も色々考えたり色んな人とバトルして鍛えてきたからね!」
いや本当に、ユウリの成長速度はちょっとおかしいと思う。前は結構余裕を持って勝てたのに2度目でもう追い詰められてるんだから、もちろん努力もした結果なんだろうけどそもそもの才能がとんでもない。主人公か何かかと思うくらい。
正直その成長速度は羨ましい。僕は前世の知識があるって言っても対戦なんてほとんどしたことないからバトルの知識なんて無かったからほとんどこの世界の一般人と変わらなかった。
奇跡的に普通にスクールに通うより圧倒的に学べることが多い師匠ができたけど師匠曰く1番相性がいいはがねタイプに搾って見ても才能は並より上くらいらしいしね。チャンピオンのダイゴさんとか師匠、トウガンさんみたいな相性の良さと才能の両方に恵まれた上で努力し続けてる人には同じ土俵じゃ敵わない。
まぁ自分より強い人がいるからって言って諦めるかと言われたら当然否。やり直しがきく期間ならどれだけ負けても最後に勝てばそれでいい。
「ボスゴドラ、ヘビーボンバーッ!!」
防御力が上昇した通常種を超える巨体を持つボスゴドラが空高く飛ぶ。そしてサーナイトがいる場所目掛けて重力による加速の勢い込みで落下した。着弾の衝撃はクレーターができるほどでその重量と勢いを物語っている。
「マジカルフレイムとシャドーボールで弾幕を貼って!」
「腕を盾に前進!アイアンヘッド!」
メタグロスに放ったのと同じ弾幕を撃ってくるがボスゴドラはそれを受け止めながらゆっくりと前進する。そしてある程度近づくと頭部に光を纏って叩きつける。しかしそれはサーナイトに回避され、その衝撃で地面が砕け、岩が撒き散らされる。
「天高くストーンエッジ!」
回避したサーナイトを追うように地面から空に向けて3本の岩の柱が立つ。しかしそれはまた当たらない。
そしてまた、メタグロスの時と同じ衝撃波がボスゴドラに撃ち込まれる。とくぼうが上がっているはずがみらいよちのダメージで少し後退した。
「シャドーボール、エナジーボール、マジカルフレイム!」
さらに追撃するように黒い球、緑の球、赤と青の球の3つがボスゴドラを襲う。
「じしん!」
しかしそれらが直撃したのにも関わらず、みらいよちのダメージを受けた時と違って微動だにしない。そして返しのじしんによって逆にサーナイトが体勢を崩した。
「ストーンエッジ!」
体勢を崩したサーナイトを3方向に伸びる岩の刃が襲い一気に大きなダメージを与えた。じしんからストーンエッジを続けて受けたサーナイトは目に見えてダメージが蓄積しているのがわかる。
「ちょっとこのままだときつそうだね。・・・・・・よし、サーナイト、サイコストーム!」
サーナイトが胸の前で両手の手のひらが向かい合うように構えると手のひらの間にサイコパワーが渦を巻く。そして突き出すように手を動かすとそれはサーナイトの手を離れ、地面の砂を巻き上げながら竜巻のようにボスゴドラに向けて放たれた。炎や雷も混ざっていて規模を縮小した一種の災害に近い。
「ヘビーボンバー!」
炎が混ざってる時点で何もせず受け止めるのは無し。空高く飛び上がり、その重量と勢いで押しつぶす。
サイコパワーで竜巻の形を保たせているサーナイトに向けて落下すると竜巻が動いて壁になる。防ぐ竜巻と落ちてきたボスゴドラは拮抗するも徐々に竜巻を押しのけ、サーナイトに近づいていく。
「サイコストームにサイコキネシス!受け止めて!」
するとユウリの指示で竜巻をサイコキネシスを使って形を変え、渦巻く盾にしてボスゴドラを押し返す。そして竜巻が内側から破裂し、サーナイトがその反動で後ろに飛んでボスゴドラは着地した。炎が入った竜巻を押しのけていたことでダメージが入っているがサーナイトの方が受けているダメージは多そう。
「サーナイト、連続でみらいよち!ボスゴドラは倒させてもらうよ!」
離れたサーナイトがまたみらいよちを複数発動して次に備える。さらにその手には左右それぞれ黒い球体と緑の球体を形成して構えている。
そして構えていた2色の球体、シャドーボールとエナジーボールが放たれる。2つは通常より大きく、ボスゴドラの肘から先くらいのサイズがある。
「アイアンヘッド!さらにもろはのずつき!」
それをボスゴドラは真正面から打ち破る。2つのわざを繋げた頭突きはシャドーボールを打ち消してエナジーボールを弾き飛ばした。
そして頭突きがサーナイトに直撃し、フィールドの外まで吹き飛ばした。
「まだ終わってないよ!」
倒れて起き上がってこないのを見て戦闘不能になってると思った直後、ユウリがそう言うと、ボスゴドラがその場で倒れた。
「は?・・・・・・・・・・・・いや、は?」
それに呆然として気絶していると思っていたサーナイトの方を見ると、片腕を持ち上げていた。
多分最後のみらいよちの引き金を引いたんだろうね。ボスゴドラも相打ちになったから僕の残りはダメージが入ってるルカリオとクチート。それに対してユウリは無傷のラスト。
「お疲れさま。任せたよ、私のエースッ!」
エースと呼んで繰り出してきたのは見たことないポケモン。調べるためにスマホロトムに入ってる図鑑を起動させるとほのおタイプのエースバーンって名前のポケモンだった。予想通りラビフットの進化系らしい。見るからにはがねタイプが苦手な素早そうなほのおタイプ。
「おつかれ、ボスゴドラ。これで最後だ。任せたよ、ルカリオ!」
僕が出すのはルカリオ。ダメージは動くのに問題ないくらいになっている。
「ボーンラッシュ!」
「アクセルブースト!」
骨型棍棒を形成した直後、一瞬にして距離を詰めてきたエースバーンが炎を纏った足でルカリオを蹴ろうとする。
「ボーンラッシュで受け止めてッ!」
ギリギリ形成したての棍棒をルカリオとエースバーンの間に差し込めたから直撃はしなかった。ていうか速そうとは思ったけどこの速さはさすがに想定外すぎる。
「どんどん行くよ!だいもんじ!」
すると今度は火球を蹴り、それが大の字に広がってルカリオに迫る。蹴り飛ばしてるからか弾速が早い。
「躱してはどうだん連射!」
大きくカーブを描きながら移動してだいもんじを回避したルカリオが攻勢に移る。小さいはどうだんを両手から連射しサーナイトがやったのと同じように弾幕を形成してエースバーンに迫る。
「とびはねる!」
普通ならひこうタイプかゴーストタイプを持ってなければ全弾直撃とまでは行かないにしてもいくつかは当たると思っていたはどうだんの弾幕は空高く、ボスゴドラのヘビーボンバーの時よりも高く飛び上がったエースバーンに軽々と回避された。そして落下の勢いを乗せて放たれた飛び蹴りがルカリオに突き刺さる。
「しんくうは!」
飛び蹴りをくらったルカリオは少し吹き飛ばされるも立ち上がり、先制技、この世界ではトップクラスに出が速いわざとして扱われるそれに含まれるしんくうはをいくつも放つ。
しかしそれが今度は直撃したのにも関わらず、エースバーン平然としていた。
「なっ・・・・・・」
「アクセルブースト!続けてブレイズキック!」
「ボーンラッシュで受け止めて!」
そしてまた炎を足に纏って加速した状態で蹴り込んで来た。それをボーンラッシュで受け止めると今度はそこで止まらず、もう片方の足で蹴り上げた。
一応飛び蹴りをくらった時以外は当たる前にボーンラッシュを挟んでダメージを減らすことには成功してるもののさっきから好き勝手にやられ続けている。
「とびはねる!そしてきあいだま!」
空高く飛び上がったエースバーンがきあいだまを放つ。オーバーヘッドキックの体勢から放たれたそれはだいもんじと同じように弾速が早い。
そろそろ攻勢に出ないと不味い。とはいえそのきっかけは未だに掴めない。
「ボーンラッシュを投擲した後威力重視のはどうだんで迎撃!」
空からは落ちてくるきあいだまをボーンラッシュで形成した棍棒2本と威力を重視した大玉のはどうだんで迎撃した。
「まだまだ!ブレイズキックでラッシュ!」
コルスが反撃の糸口を未だに掴めないことに焦っていたその時、突然普段と違う感覚が体を覆う。焦りが消え、思考がクリアになり、エースバーンの動きとユウリの指示する様子がはっきり見えるという1種のゾーンのような状態。
それは、
ガシッとルカリオが片手で先に炎を纏うエースバーンの足を掴み、ブレイズキックのラッシュを止めた。
そのまま両腕に波導を纏うとエースバーンの足をもう片方の手でも掴み、そのまま放り投げた。
コルスが立ったまま俯いている中、ルカリオは動き続ける。放り投げられたエースバーンの元に瞬く間に移動すると両手に骨棍棒を形成し、クロスさせるように叩きつけた。それによってエースバーンは上に向かって吹き飛んでいく。
「アクセルブースト!」
横から上に飛ばされたエースバーンだったが、ユウリの指示で足に炎纏い、その勢いでなんとか体勢を整えた。
「きあいだま!だいもんじ!」
着地隙を減らすために2つのわざを放つエースバーン。
「『・・・・・・』」
しかしそれはルカリオが腕を振るうのと同時に生み出したはどうだんによってまとめて打ち消される。
「ッ!かえんボール!」
着地に成功すると同時に今度は足元の小石を蹴り上げ、それを核に火球を形成して蹴り放つ。
それは長い骨棍棒を形成したルカリオがそれを地面に突き立てて棒高跳びのように跳躍したことで回避され、棍棒が叩きつけられた。
それをエースバーンが回避し、次のわざの準備に入ろうとしたその瞬間、ルカリオの体に異変が起こる。突如全身に線が走ると、それに沿って波導と同じ青に輝き始める。
さらに変化はそれだけで収まらず、首周りと尻尾の毛量が増加し、手と胸にあるトゲは青い結晶のようなもので包まれた。
「アクセルブースト!そして・・・・・・レッドストライク!!」
そんなルカリオを見てユウリが出した指示でエースバーンは脚に炎を纏い、その状態で空高く飛び上がるときあいだまとだいもんじのようなエネルギーの塊と炎の塊を融合させた。
そこから更に足の炎を噴出させることで体勢を整えると足先に炎を集め、2つのわざ融合させた球体をオーバーヘッドキックの姿勢で蹴り抜く。
対するルカリオは左右に広げた腕の先に大玉のはどうだんを作り出し、それを小さく圧縮すると1つに合わせた。
そして上から迫る炎と闘志の一撃を下から波導で撃ち抜かんと構える。その構えは一般的なはどうだんの構えと同じ、腰だめの構え。
上でエースバーンが火球を蹴り抜くのと同時にルカリオも波導を撃ち出した。放たれた波導は螺旋回転しながら飛び、抉り貫くように火球にぶつかる。
2つの技による拮抗状態は波導が少しずつ火球を貫通し始めていくことでルカリオ有利になっていく。
そしてそれが少し続いた後、完全にはどうだんが火球を突破し、エースバーンに突き刺さった。しかしそれでも回転は止まらず、最後にエースバーンをきりもみ回転させながら吹き飛ばして霧散した。
バトルが終わり、ユウリがエースバーンをボールに戻した。その直後、途中から俯いたままだったコルスが手を地面に着いたりもせず、意識を失ったかのように倒れた。
「えっ!?コルスッ!!」
それを見て驚いたユウリが近寄って声をかけながら体を揺するもいくら揺らしても起きる気配は無い。
エースバーン ♂ Lv52
特性:もうか
わざ:かえんボール
アイアンヘッド
ふいうち
きあいだま
※
とびはねる
だいもんじ
ブレイズキック
もちもの:もくたん
【裏特性】
『オールラウンダー』
自分のこうげきととくこうの数値を比べて低い方の数値を1.2倍にする。この裏特性はこのポケモンが物理わざと特殊わざの両方を覚えている場合にのみ効果を発揮する。
【技能】
『エース』
このポケモンがトレーナーの手持ちの中で最後の1匹になった時、全能力値を1段階ずつ上昇させる。さらになつき度ランクが最高値の時タイプ一致技を使用した時の補正が1.5倍から1.8倍になる。
【特技】
特技:レッドストライク
分類:かえんボール+きあいだま+とびはねる+ブレイズキック
効果:威力120(80〜160) 命中85
空高く飛び上がり、火炎と闘志のエネルギーが集まって形成された球をオーバーヘッドキックの体勢から炎をまとった足で相手に向けて思い切り蹴り飛ばす。なつき度によって威力が増減し、最低で80、最大で160になる。
特技:アクセルブースト 優先度+1
分類:ニトロチャージ+こうそくいどう
効果:威力70 命中100
脚に炎を纏って推進力にすることで加速し、その速度を乗せて相手を蹴りつける。先制わざ扱いでこの特技を使用した後すばやさランクを1段階上昇させる。さらに次に使う蹴り技、特技の威力を1.25倍にする
【能力】
『リベロ』
自身と違うタイプのわざや特技を使用した時、わざや特技はタイプ一致のものとして扱われる。タイプは変化しない。
コルス
【異能】
『同■■■』