ガラル鉱山で鍛え、出口の前でビートを倒し、街の入口でヤローさんと出会い、地上絵を見ながらソニアと談義をしてターフスタジアムに向かった私はスタジアムに流れるベストバウト映像に衝撃を受けた。
このガラルでは半ば常識である基本的にダイマックスに対抗できるのはダイマックスだけ。それをそのトレーナーはあっさり覆し、その上ジムリーダーのポケモンを1匹でほとんど完封した。
それを為したのは私より少しだけ高い身長にビートほどじゃないがゆるくパーマがかった肩上までの銀髪に綺麗な緑の目をした私と同じか1個上くらいの年に見える
一人称は僕だけど本で見たボクっ娘ってやつだと思う。男の子?無い無いあれは絶対女の子。まつ毛長いし髪の毛も艶々で、色白の綺麗な顔。ルリナさんは大人のお姉さんでカッコイイしソニアは年上の可愛いお姉さんって感じでマリィは本で見たツンデレとクーデレが混ざったような感じだけどこの子は大人びたお嬢様って感じでそれとはまた違う良さがある。
でもそんな見た目の良さに気を配る余裕が無くなるくらいにここまで来るのに戦ってきたトレーナーと比べて圧倒的な強さを持っている。
戦ってみたい。あと仲良くなりたい。彼女自身とそのバトルに魅せられた私がそう思うまでの時間は一瞬で、気づけば次のジムがあるバウタウンに向かう道を走っていた。ワイルドエリアに向かったり来た道を戻ったりしてない限りら絶対この先にいる。
そう思ってターフタウンを飛び出した私は五番道路のトレーナーを今まで以上の速さで薙ぎ倒し、橋を渡った先にある草むらのそばで彼女を見つけた。
少し離れていても目立つ輝く銀色の髪の上から黒いキャップを被って薄い青のシャツに紺のズボンを履いて背中に私のより少し小さい大体が焦げ茶で縁が茶色のリュックを背負ってる。バトルの時と服装が変わってるけど髪色と横顔ですぐわかった。
「待って!コルスさん!!」
「ん?今僕のこと呼んだ?というかもしかして僕が覚えてないだけで会ったことある?」
バウタウンに入ろうとしていたところを引き止めると小首を傾げながら振り返りそう聞いてきた。てか何今の動き、あざと。その顔でそういう事されると普通に推せるんだが??
えー、コホン。気を取り直してと、
「そ、そうじゃないんだけど!今日ターフスタジアムでバトルの映像見て、良かったらバトルして欲しいなって」
「なるほど、いいよ。あと既に僕の名前は知られてるみたいだけど改めて自己紹介するね。僕の名前はコルス、好きなタイプは鋼タイプだよ。よろしくね」
「うん、よろしくね!あ、そうだ自己紹介して無かった。私はユウリっていいます!コルスさんよりは後だけどターフスタジアムを突破したよ」
バトルして欲しいって言ったら少し考えてるような感じだったけどすぐ了承してくれた。そこでようやく自己紹介をしてなかったことを思い出して急いで自己紹介したらクスリと笑われちゃった。笑う姿も美人さん。眼福眼福。
「それじゃターフジムと同じ2対2のシングルでいいかな?」
「うん、それでいいよ!」
▽はがねつかいの コルスが 勝負を しかけてきた!
「切り開け、ヒトツキ!」
「いって、トロッゴン!」
彼女が出てきたのはスタジアムの映像で見たあのヒトツキ。それに対して私が繰り出したのはガラル鉱山で仲間にしたトロッゴン。はがねタイプにほのおタイプで相性有利。それにトロッゴンには素早さを上げる手もある。
「かげうち、そしてボディパージから繋げてれんぞくぎり!」
「自分の周りにほのおのうず!そして走って避けて!」
来た、かげうちで伸びる影の刃は走り出したトロッゴンが回避、そしてそれを見た彼女はジムでも使っていた加速からの連続攻撃の指示を出した。れんぞくぎりは避けきれずに当たる、そしてその度にヒトツキの攻撃力が上がっていく。でもほのおのうずで少しづつダメージが入ってる。
「連続でえんまく!」
でもこれで今は少なくとも見えはしないはず。この間にヒトツキに追いつく準備を進める。
「ロックカット」
「ヒトツキ、回転して煙を散らせ!」
そのためのロックカットを指示した次の瞬間、彼女側のえんまくが吹き飛ばされた。ジム戦でやったような螺旋回転じゃなくて円回転で風を起こしたみたい。
でも回転し終わった直後だから次の動きには移ってない。ここで仕掛ける!
「ニトロチャージ!」
炎を纏ったトロッゴンがロックカットで上がった速度でヒトツキ目掛けて駆け抜ける。
「ヒトツキ!?」
直撃、反動で飛び退るトロッゴンと反対に激突した勢いでヒトツキは吹き飛ばされた。そして起き上がっては・・・・・・来ない、不意を着いた効果抜群で先ず一匹。でもれんぞくぎりの中で急所に入ったのがあったみたいでそろそろきつそう。次はどんなのが来るのか。集中して指示を出さないとここからでも巻き返されるような気がする。
「いやー。いくら効果抜群の技とはいえ一撃で倒されるとはね。でも次もそうは行かないよ?ルカリオ!」
次に出てきたのはまた見たことが無いポケモン。でもはがねタイプなのは間違いないと思う。だってはがねの良さを広めるためにはがねタイプ以外を使うなんて想像しづらいしね。
「トロッゴン、ロックカット!そしてニトロチャージ!」
最大まで素早さが上がったトロッゴン。そう簡単に避けられないはず。そしてダメージを与えられればさっきと同じようにもう1回ニトロチャージを打ち込む!
「バレットパンチで近づいて!」
そう考えていると一瞬にしてルカリオがトロッゴンの前に来た。ロックカットが終わってニトロチャージに入るまでのほんの少しの間。
でも大丈夫、効果抜群じゃないし急所でも無かったからトロッゴンはまだ立ってる。まだやれる!
「ニトロチャージ!」
「跳躍してはどうだん!」
ほぼ同時に交わされたお互いの指示でポケモンが動き出す。トロッゴンは炎を纏ってルカリオに向かって進み始めた。そしてルカリオは、空高くに跳び上がると両手の掌同士を近づけて掌同士の間に青い球体を創り出し、それを腰だめに構えると上から走り出したトロッゴンの軌道に向けて打ち出した。
まっすぐ走り出したトロッゴンは空に向けて攻撃することも、攻撃を防御することも出来ずにルカリオのはどうだんが直撃し、大量の土煙を出すとそれが晴れた時には戦闘不能になっていた。
「・・・・・・おつかれさま、トロッゴン。おねがい、ラビフット!」
私が次に出したのは旅に出る前にダンデさんから貰ったヒバニーが進化したラビフット。あとはアオガラスがいるけどはがねの防御を崩せるかわからないし素早さを上げる手段も無いから今回は却下。それにラビフットははがねタイプの弱点も突けるからね。
「ラビフット、こうそくいどう!」
「バレットパンチで妨害して!」
まずこうそくいどうで素早さを上げようとしたところでまた一瞬で近づいてきて妨害された。いまひとつだからかダメージはそんなに無いみたい。
妨害されるならこのままあげようとするのはやめた方がいい。でも速さならもう1つの手がある。
「でんこうせっか!」
「バレットパンチ!」
お互いに高速わざを指示したことでわざを使うラビフットとルカリオがどちらもわざを使う時に纏っている光で生まれる軌跡しか見えない程の速さでぶつかり合っている。
そしてぶつかり合いが何度か起きたところでお互い離れて停止した。でもどちらも明らかに負担が溜まっていてこれ以上はあんまり時間をかけられなさそう。
「ラビフット、でんこうせっかで距離を詰めてにどげり!」
そう言うと一瞬で距離を詰めルカリオに蹴りを放った。しかしそれは両腕を交差させたルカリオによって受け止められる。しかし完全に受け止められなかったようで少しルカリオの足が後ろに下がった。
今受け止められたのは1発、けど"にどげり"はもう1発ある!
「ラビフット!防御を崩して!!」
私の声を聞いたラビフットがルカリオの交差させた両腕を2発目の蹴りで下から思い切り蹴り上げ、防御の姿勢を崩した。それを見て少し苦そうな顔をするコルスさん。
そして反動を利用して地面に降りたラビフット、でも少しよろめいた。だけどラビフットの目は輝いてる。そして突然、ラビフットの体から赤いオーラが上がった。特性のもうかが発動してるみたい。
もうかが発動するくらい残り体力は少ない。なら次で決める。
「このわざで決めるよ!ラビフット!ニトロチャージ!!」
その叫びを聞いて跳び上がったラビフットはオーラの上から炎を纏い、上からルカリオ目掛けてニトロチャージで突撃する。
「ルカリオ!迎え撃て!はどうだん!!」
それに対するルカリオは、ラビフットが跳び上がったところから両足で地面を力強く踏み込み、トロッゴンを沈めたあのはどうだんを溜める。
トロッゴンに放ったのよりも一回りから二回り近く大きくなったはどうだんが放たれ、もうかのオーラと混ざった炎を纏うラビフットと正面から激突した。お互い拮抗し、片方が押せば次の瞬間押し返される。
「ラビフット!!」
「ルカリオ!!」
各々のトレーナーからの声援を受け、二匹のポケモンは限界まで力を注ぎ込む。炎は勢いが増して大きくなり、はどうだんは回転する勢いと大きさが増す。
『いっけえええええぇぇぇぇぇ!!!!』
トレーナーの喉が枯れそうなほどの叫び声とポケモンのお互い1歩も譲らないわざとわざのぶつかり合い。
トレーナーの声に後押しされてさらに技の威力が増していく。
もうかのオーラと炎が混ざってより真っ赤に染っていたニトロチャージの中に今度はオレンジ色の炎が生まれると、オレンジの割合が増えるにつれて炎の規模と勢いが上がっていき、ルカリオは体から青い粒子が湧き出すとそれがはどうだんに吸収されていきどんどん大きくなる。
地面も余波で削れ始めたところで突然ニトロチャージとはどうだんがぶつかっていたところを中心に爆発が起こりそれによって土煙が生じた。
土煙が晴れると、ラビフットとルカリオはどちらも倒れること無く立っていた。しかし、それも長くは続かず、ルカリオがよろめいたところでラビフットが気絶し、倒れ込んだ。
ユウリのポケモンが二匹とも倒れて立っているのはコルスのルカリオ。
「・・・・・・僕の、勝ちだね」
「うん・・・・・・」
惜しかった。最後のぶつかり合いは私の目にはどっちが立っててもおかしくないように見えた。バトルマネーを支払い、お互いどちらともなく手を伸ばし、そのまま握手をした。
「まさかヒトツキが苦手なタイプを持ってるポケモンが相手だったとはいえ1匹も落とせないとはね。さすがチャンピオンから推薦されたトレーナー。今回のバトルはいい勉強になったよ」
「こっちこそありがとう!また今度はリベンジできるように鍛えとくからね」
「うん、それじゃあまた会った時はバトルしよう」
そう言って気絶したヒトツキにげんきのかけらを与えてからルカリオと一緒にキズぐすりをかけてどっちも回復しきるとバウタウンに入っていった。
よぉし!あの子とまたバトルする時は勝てるように頑張ろう!
耐性が優秀なはがねタイプと言えどほのおタイプ相手に無双するのは厳しい。
トロッゴン Lv25
特性:じょうききかん
わざ:えんまく
ロックカット
ニトロチャージ
ほのおのうず
もちもの:無し
ラビフット ♂ Lv28
特性:もうか
わざ:にどげり
ニトロチャージ
でんこうせっか
こうそくいどう
■■■■■■■(兆し)
もちもの:もくたん
ルカリオ ♂ Lv30
特性:せいしんりょく
わざ:はどうだん
バレットパンチ
グロウパンチ
かみなりパンチ
もちもの:たつじんのおび
備考:ゆうかんな性格、力が自慢。コルスの相棒枠。リオル時代にコルスの生まれ故郷であるシンオウ地方で出会い、カロスに引っ越す時にゲットされた。手持ちの1番付き合いが長い。
うちのユウリさんは綺麗な子と可愛い子が好きな両刀です。
身長
ユウリ・・・155cmくらい
コルス・・・166cmくらい
(アニポケのようにバトルの中で成長したり絆とか気合いが実際に効果をもたらしたりする世界観です)