ポケットモンスター 鋼ノ栄光   作:怪猫蜜佳

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 ワイルドエリアでVSカブさんに向けての修行をし、第1の関門に挑むコルス


5,第1の壁、VSカブ

 空を飛ぶタクシーでやってきたのはワイルドエリアのエンジンシティの入口側にあるキバ湖の東。

 

 ここには鋼タイプが苦手なタイプである炎タイプのガーディとロコンの2匹と地面タイプのドロバンコとその進化系のバンバドロがいる。とりあえずバンバドロは後回しにして先にガーディとドロバンコの2匹と戦おう。

 

 そして探しているとまず最初に会ったのはロコン、そしてそれに対してこちらが繰り出すポケモンはもちろんヒトツキ。

 

「ヒトツキ、つばめがえし!」

 

 まず使うのはいつものボディパージではなくつばめがえし。対するロコンはほのおのうずを放ってきた。

 

 しかしヒトツキはほのおうずに焼かれながらも突破しロコンに一撃浴びせる。

 

「かげうち!」

 

 少し焼けるも問題なく高さを維持して浮いているヒトツキに今度はかげうちを指示した。するとロコンが鳴き声を上げ、周りに3つの青白い火の玉を生み出すとそれがヒトツキにぶつかり、火傷状態になった。

 

「ボディパージで焼かれたところを削ぎ落とせ!」

 

 ここで使うのはボディパージ、そしてボディパージは使うと余分な金属を落として身軽になる。それを今回は利用して焼かれて少し焦げた部分の表面を削ぎ落とす。

 

 これでやけどの負担を少し減らす。そうしたところで今度はロコンがじんつうりきを使いヒトツキが怯んだ。1回で確率1割を引くのは運が悪い。

 

「ヒトツキ、囲うように続けてかげうち!」

 

 ぶんぶんと体を振って怯みから脱したヒトツキに指示するのはかげうち。それも1度で終わりではなく連続で、逃げ場を無くすように周りを囲うような形から放つ。しかし周りの影全てから同時に出せるものでもないから何発か回避された。

 しかしかげうちを利用してロコンをその場にとどめること自体には成功する

 

「撃ち抜け!かげうち!!」

 

 そしてロコンの足元に影を広げ、そこから剣山のように影を伸ばしてロコンを吹き飛ばした。そしてロコンは後ろに飛んでいきそのまま戦闘不能になった。

 一応倒れているところに行ってオボンのみを置いたら次のポケモンを探しに行く。

 

 

 

 その後は連続でロコンと戦ったり途中でガーディが混ざってきたりドロバンコと戦って終わったと思ったらバンバドロが走ってきてそのままバトルになったりと時々アクシデントがあったりしたけど何とかほのおタイプに対する回答を見つけられた。

 

 それに出来ればまだ温存しておきたいけど一応切り札もあるしね。もちろんどうやっても突破できないくらいなら使うけど。

 

 

 

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

 

 

 

 そして夕方、ワイルドエリアに落ちてるアイテムを拾ってからエンジンシティに入った。ジムまで一直線の大通りを歩いていると左右に並んでる店の前にいる人たちがこっちを見てなにかを話している人ばかり。

 

 そんな人たちを横目に来るのは開会式以来のエンジンスタジアムに到着した。このジムのジムミッションはジムの中の草むらにいるポケモンを捕獲してポイントを稼ぐというまた一風変わったものだ。

 

 合計5ポイント稼ぐとクリアで捕まえると2ポイント、倒すと1ポイント。うんまぁ、倒した時点で0ポイントにならないのは良心的。でもポケモンは3匹しかいない上ジムトレーナーと一緒にバトルするから下手すると捕まえようとする間に倒される可能性が高い。

 

 と、言うわけで、

 

「ルカリオ、かみなりパンチ」

 

 ジムトレーナーのポケモンを倒してからゲットさせてもらおうね。草むらにいたのはガーディ、ヤクデ、ヒトモシ。まぁ当然のごとくボックスに送られるよね。はがねタイプつかいがほのおタイプに浮気するとか無いし。

 

 そうしてジムチャレンジを突破してスタジアムの選手入場口に立つ。相手はほのおタイプ使いな上にトレーナー歴が長いベテラントレーナー。はがねタイプにとっての天敵以外の何物でもない様な相手。だけどちゃんと対策は考えてきた。

 

 これからのバトルについて考え事をしていると横に気配が現れた。横を見るとそこには深呼吸をしているカブさんがいた。これまでと違ってジムリーダーとチャレンジャーが一緒に入場するみたいだ。

 

 そしてお互いに相手のことを見ても話すことは無く、入場し始めるとこれまでと同じように実況の人が僕の名前を名乗り上げた。

 

『本日のエンジンスタジアム最後の挑戦者は、背番号303!はがねタイプだけでここまでやってきたコルス選手!対するはジムリーダー、カブ!使用ポケモンは3体までのシングルバトルです!』

 

▽ジムリーダーの カブが 勝負を しかけてきた!

 

「いってこい、キュウコン!」

 

「いけ、ルカリオ!」

 

 野球のような力強い投球ホームで投げたボールから繰り出されたのはキュウコン。それに対してこちらが投げるのはルカリオ。ワイルドエリア巡りで鍛えた対抗策を見せる時。

 

「ほのおのうず!」

 

「ボーンラッシュで打ち消せ!」

 

 放たれた炎の渦が広がる前にルカリオが両拳を合わせて生み出した長い骨型のエネルギーで出来た棒を握り、それをグルグル回転させ、それによって生じた勢いを利用してうずにぶつけ、広がる前に打ち消す。近距離で広がりきる前の渦限定とはいえ交代封じ対策ができるようになった。

 

「そのまま攻め立てろ!」

 

 そして攻撃に転じると長い骨を折って2本の太鼓のバチくらいのサイズの骨にすることで手数と取り回しの良さを上げる。

 

「くっ、おにび!」

 

「投げて迎撃!」

 

 飛んでくるおにびは左手に持っている棍をブーメランのように回転させて飛ばすことで一気に複数個撃ち落とし、ブーメランのように投げたことで少しして手元に戻ってくるから完全に獲物を失わずに済む。

 

「ルカリオ、そのまま叩き込め!」

 

 力強く踏み込んで一気にキュウコンの眼前に迫ったルカリオが右手のエネルギー棍を下から2度、バツ印を描くように叩き込み、帰ってきたエネルギー棍を左手で掴み勢いよく振り下ろした。

 そしてこの連撃で効果抜群の攻撃が3発直撃したキュウコンは耐えきれず戦闘不能になった。

 

「次だ、ウィンディ!」

 

「交代だ、メタング!」

 

 ウィンディに対してルカリオを戻し、メタングを繰り出す。

 

「まさかこちらが先に1匹目のポケモンを倒せるとはね。君とのバトルは彼のことを思い出す」

 

 そうしたところでカブさんが突然口を開いた。彼?一体誰のことなんだろう。

 

「にほんばれ!」

 

 そう少し意識がそれた瞬間にほんばれが発動した。それによってほのおタイプのわざの威力が上がる。

 

「続けてかみくだく!」

 

 しかしその次に繰り出されたのは威力が上がっているほのおタイプのわざではなくあくタイプのかみくだくだった。メタングの腕の1つにガチっと噛み付いている。確かに効果抜群ではあるけどなんでわざわざそっちを選択したのかがわからない。

 

「・・・・・・そのままほのおのキバ!」

 

 瞬間ウィンディの口に火が灯りメタングの腕を焼く。っそういう事か。逃げられないようにした上で最大火力で弱点を突く。さすがベテラン最短手だけじゃなくて最善手を考えている。

 

「振り回しながら連続でバレットパンチ!」

 

 勢いよく腕を振り回すも中々離れない。じわじわと体力を削られていく。しかし度重なるバレットパンチでようやくそれが緩み引き剥がすことが出来た。

 いくら効果今一つのわざとはいえ何度もくらったことでダメージが蓄積しているようで引き剥がされたところから着地してふらっと揺れた。

 

「そのまま決めろ、しねんのずつき!」

 

 そしてその隙を逃さずに放ったしねんのずつきが直撃しウィンディも倒れた。

 

「カブよ頭を燃やせ!動かせ!勝てる道筋を探すんだ!」

 

 そう言って頬を叩き、気合いを込めて最後のポケモンが入ったボールを構える。

 

「マルヤクデ、燃え盛れ!キョダイマックスで姿も変えろ!」

 

 キョダイマックスしたマルヤクデは長大な龍のような姿へと変化した。

 残り体力が少ないメタングに最後の仕事を任せる。

 

「メタング、がんせきふうじ!」

 

 岩の塊が放たれてキョダイマックスマルヤクデのすばやさを下げる。ほのお、むしタイプのマルヤクデにいわタイプのこのわざは4倍弱点のはずだがまるで堪えたように見えない。

 

「マルヤクデ、ダイソウゲン!」

 

 そしてマルヤクデからターフジムでくらったのと同じダイソウゲンが放たれて地面に緑が広がると共にメタングが倒れた。

 

「おつかれメタング。いけ、ニダンギル!」

 

 3匹目のポケモンはヒトツキが進化したニダンギル。

 

「いわなだれ!」

 

 そしてさっきのがんせきふうじより多くの岩がマルヤクデに降り注ぐ。さすがに少しは堪えたのか鬱陶しげに頭を振るマルヤクデ。

 

「つるぎのまい!」

 

 その間につるぎのまいを積ませる。

 

「もう一度いわなだれ!」

 

 そうして放ったいわなだれはつるぎのまいで上がった攻撃力もあってさっきと違って明らかにダメージが入る。

 

「炎は上に燃え上がる!僕らも上を目指す!わかるね!マルヤクデッ!キョダイヒャッカだ!」

 

 そして放たれるキョダイヒャッカ、ウィンディが残したにほんばれが続いていることでほのおタイプであるこのわざの威力は1.5倍になる。

 

 キョダイな炎がニダンギルを呑み込み、地面に模様を浮き上がらせる。

 

 そしてその炎の中、直撃したニダンギルはまだ耐えていた。

 

「これでとどめだ!ニダンギル、いわなだれ!」

 

 最後の力を振り絞って放たれたいわなだれは、キョダイマルヤクデの体力を完全に削りきったところでキョダイヒャッカの追加効果によって倒れた。

 

「見事、僕の敗北だ」

 

 ・・・・・・勝った。けどギリギリだった。あそこでニダンギルが耐えてなければルカリオを出すことになっていたしその場合ボーンラッシュで削らないと行けなくなるけど最後のダイマックス技を耐えない限りそれも難しいしいわなだれよりも一撃あたりのダメージが減るから押し負けていた可能性が出てくる。

 

 けど倒れた2匹とルカリオの頑張りで勝てたことを今は喜ぼう。

 

 エンジンスタジアムで第1の関門を突破してほのおバッジを受け取った。けど次もまたはがねタイプが苦手とするかくとうタイプのジムだ。

 

 だこら次は唯一かくとうタイプが効かないニダンギルと弱点を突けるクチートを主力に挑む事になりそうだな。

 

 

 




 ジムチャレンジ第1の関門、カブさんを突破。ニダンギルのガッツが無ければ場合によっては負けていたギリギリの戦い。

キュウコン ♀ Lv36
特性:もらいび
わざ:ほのおのうず
   かえんほうしゃ
   おにび
   たたりめ
もちもの:なし

ウィンディ ♂ Lv36
特性:
わざ:かみくだく
   にほんばれ
   ほのおのキバ
   かみなりのキバ
もちもの:なし

マルヤクデ ♂ Lv40
特性:ほのおのからだ
わざ:ヒートスタンプ
   むしのさざめき
   パワーウイップ
   とぐろをまく
もちもの:もくたん

ルカリオ ♂ Lv40
特性:せいしんりょく
わざ:はどうだん
   ボーンラッシュ
   バレットパンチ
   かみなりパンチ
もちもの:たつじんのおび

メタング Lv37
特性:クリアボディ
わざ:がんせきふうじ
   しねんのずつき
   じしん
   バレットパンチ
もちもの:しんかのきせき

ニダンギル ♂ Lv36
特性:ノーガード
わざ:かげうち
   つるぎのまい
   いわなだれ
   リフレクター
もちもの:きあいのタスキ

 何気に苦手タイプの対策もしているカブさん。これが全地方の中でも難易度が高いと言われるガラルのジムリーダー。あとキュウコンもハマると中々にえぐい。
 カブさんが言う彼、わかる人はすぐわかるかもしれない。


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