Saint Snowは神だと信じてやまないです。
※2/3文章一部訂正
0話 帰郷
「永人、父さん海外での仕事が決まった」
いつものように家族で夕食を食っていると、父さんが言う。
「そうか。なら俺も?」
「そのことなんだが…」
「永人、父さんと相談したんだけど、函館に帰って1人暮らしするのはどうかしら?」
ん?今なんて言った?
「ちょっとまって、1人暮らし???」
「あなたはまだ高校生だからいきなり海外は辛いでしょ?」
「でも…」
「永人、お前、会いたいんだろう?あの2人に。」
「そりゃそうだけど…」
そう、函館には俺とすごく仲の良かった幼馴染の姉妹がいる。
俺は彼女たちのことをずっと忘れられずにいた。
「あなたには不自由なく育ってほしい。私たちの都合であなたの自由を奪いたくないの。」
「母さん…」
確かに海外だと気軽に
「決めるのはあなただから無理にとは言わないわ。3日後に発つからそれまでに考えてくれないかしら?」
「…わかった。」
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3日後…
「もう5年になるのか…」
俺は日本に残ることを決め、函館へと帰郷した。
両親がすでに家を用意してくれていたのが正直驚いた。
「とりあえずタクシー拾うか。」
俺はタクシーを拾い、母さんに渡されたメモの住所へ向かう。
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『永人!一緒に遊びましょう!』
『お姉ちゃんも…永人も一緒に…行くの…』
俺はタクシーに乗りながら思い出す。
出会ったのはいつだったかな?
確か小学校1年の時、彼女の落としたハンカチを届けたらものすごく感謝されて
そこから毎日遊ぶようになっていた。
2年の時に彼女の妹が同じ学校に入学して妹とも仲良くなって、
昼休みとか放課後毎日のように遊んでいた。
親同士も仲が良かったため、家族ぐるみの付き合いになっていた。
『あ!お前またブロッコリー僕んとこ入れたろ!』
『しょうがないじゃないですか!食べれないんですから!』
『お姉ちゃん、食べる、ブロッコリー。』
『あぁ!私のお弁当箱に自分のブロッコリー入れないでくださいよ!』
そういやあいつブロッコリー嫌いだったな(笑)
妹のほうも結構嫌いなの多かったけど。
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「ありがとうございました。」
俺はタクシーのお礼をして下車する。
目の前には俺が住むことになったアパート。
たしか一番端っこの部屋だったな。
お、ラッキー。いい感じに窓があるし住み心地は良さそうだ。
「やっぱり函館は落ち着くなぁ!」
俺は窓を開け空気を吸う。
すると、目に入ったのは。
「ん?あれって…」
何気なく下を向いたら見覚えのある建物が目に入った。
菊泉
「なんてこった…まさか隣とは…」
まさかの隣の建物が幼馴染姉妹の実家の甘味処であったことが発覚。
どうしよう…いきなり会いに行ってみるか?それとも店に電話してアポとってみる?
「…よし。」
俺は携帯で店の番号を調べる。
そして調べた番号にかけてみる。
『お電話ありがとうございます。菊泉でございます。』
俺は声ですぐに分かった。
電話に出たのは2人の母親だ。
「もしもし、宮野永人です。覚えていらっしゃいますか…?」
『宮野…?もしかして、宮野さんのところの永人くん?』
「お久しぶりです、雪さん。」
鹿角雪さん
母さんの友人、そして幼馴染姉妹の母親である。
この人にはすごくお世話になったのを覚えている。
俺にしてみれば、もう1人の母親のようなものだ。
『久しぶりじゃない!5年ぶりね!』
「お元気そうで何よりです。
実は父さんの海外赴任に伴って
俺だけこっちに戻ることになったんです。」
『まぁそうだったの、娘たちもあなたがいなくなってから
ずっと会いたがっていたのよ。』
「俺も、あいつらにずっと会いたかったです。」
『きっと2人とも喜ぶわ!いつでもいらっしゃい!』
「あぁ、俺が帰ってきたことは2人には内緒にしといてもらえますか?
サプライズみたいな感じで驚かせてやりたいので。」
『わかったわ。
あ、そうだ!今あの娘たちは今日学校でいないから
もし良かったら今からどう?』
「行きます。久しぶりに雪さんのあんみつが食べたいので。」
『もちろん!準備して待ってるからね!』
俺は雪さんのあんみつが大好きだった。
帰ってきてすぐに2人に会えそうだ。
「おっと、その前にっと。」
荷物の中から写真立てを取り出し、テーブルに置く。
そこには小学校時代の俺と女の子2人が写っていた。
「5年ぶりに会えるな、聖良、理亞。」
そして俺は菊泉へと向かった。
0話終了です。
一応永人くんは高校2年に上がったばかりの設定なので、
まだ16歳です。
ここで主人公のスペックです。
宮野永人(みやのえいと)
高校2年生
誕生日 5月3日
血液型 AB型
趣味 ネットサーフィン(主に車について)
特技 ブラインドタッチ
好きなもの オムライス あんみつ
嫌いなもの カリフラワー
次回は永人くんがSaint Snow2人と再会します