進撃の巨人 RTA Titan Slayer   作:オールF

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おいゴラァ! 立体機動装置持ってんのか!

実況パートは少ないです。ホモくん視点だとあっさり終わりそうなので。
って思ってたら、長くなったので中編が出来ました(なんでぇ?)


第57回壁外調査 -中編-

 ホライゾンがエレンの方へと向かい、リヴァイが補給を受けている時、エルヴィン率いる本部部隊は巨大樹の森から出るため馬を走らせていた。

 

 

「エルヴィン、どうしてリヴァイには補給させて、あの新兵には行かせたの? 時間はないのに」

 

 

「……女型は食われた。だが、君は中身が食われるのを見たか? 俺は見てない」

 

 

「……ッ!? まさか!」

 

 

 ハンジ・ゾエは人類最強と謳われ調査兵団の中でも実力者であるリヴァイよりも今年入ったばかりの新兵の進言を受け取ったことに疑問を感じていた。その疑問は他のベテラン兵士たちも同じだろうというのはエルヴィンも感じていたため、ハンジの質問に順番に答えていく。

 

 

「あぁ、以前君が言っていた推論通り、巨人化を解いたあとも動けるタイプだとしたら」

 

 

 巨人に対して並ならない好奇心を抱くハンジは、エレンという人間から巨人になれる個体に対して様々な推論を持っていた。その1つがエルヴィンが口にした連続で巨人化能力を行使できるというものである。これはトロスト区攻防戦において、エレンが3度の巨人化を行ったことで既に実証済ではある。しかし、彼の場合は2度目は疲弊していたために砲弾を止めるために上半身のみ。3度目も肉体の欠損はなかったがしばらくは自我がなかったとされている。

 初めて巨人化したエレンでそれなら、5年前から自在に巨人化能力を行使している者はどうなのか。また女型の巨人は叫び声を上げることで巨人を呼び寄せるという能力を持っており、それを意図的に使用していた。巨人化の練度の差。ここで初心者のエレンを基準に考えたのが今回の敗因だった。エルヴィンは恐らく、ホライゾンもその仮説に至ったのではないかと判断した。

 

 

「そして、あらかじめ立体機動装置をつけていたのなら。女型の中にいたやつは我々と同じ制服を着て……リヴァイ班に奇襲をかけることが出来る」

 

 

「……それをあの新兵も考え至ったのは、彼が女型の中身と共犯だからかもしれないよ?」

 

 

 ハンジの言い分は尤もだとエルヴィンは頷く。

 

 

「だが、彼のトロスト区防衛戦での活躍を聞くに、私は彼が我々の敵ではないと判断した」

 

 

 もし、ホライゾン・モルガンが敵だとしたら、エレンが壁の穴を塞ぐのを黙って見るどころか命を懸けてまで助力するだろうか。自分達がせっかく開けた穴を塞ぐ、というのはエルヴィンの思考では理解できない。それ故にホライゾンを信じて、エレン達の所へと向かわせた。

 

 

「それにもし、あの行為すらも我々を欺くための演技だと言うのならば見事という他ない。だが、その時は後から追いかけるリヴァイに全てを託した」

 

 

 ホライゾンが味方ならば、リヴァイ班と共にエレンを死守させる。

 ホライゾンが敵ならば、エレンを奪還した後逃げればいい。人類最強と呼ばれるリヴァイだからこそ任せることが出来る任務だ。

 

 

「これは賭けだ」

 

 

 敵にとって予想外だったエレンの巨人化。彼らはエレンを見て内門の破壊を取り止めて、開けた穴を塞ぐのも見逃した。エレンの巨人化の能力に彼らの攻撃を辞めさせるほどの何かがあるのだとしたら、彼らはエレンが壁の外に出た時に何か仕掛けてくるはずだと、エルヴィンは確信があった。それが思いどおりになり、右翼側の兵士はほぼ死んだが一時は女型を捕らえることが出来た。

 しかし、エルヴィンやハンジの予測を超えた女型の能力によって彼女を逃がしてしまったのは失態だ。その失態を取り戻すには、未知な存在に挑むには、普通のことをやっていてはダメなのだとエルヴィンは結論づけた。

 

 

「なるほど。じゃあ、私はこれ以上は言わないよ」

 

 

 ホライゾンとリヴァイという2人の兵士にこれからの人類の行く末を賭けたエルヴィン団長にハンジはそれ以上言葉を続けることは無かった。

 

 

 

 ###

 

 

 あの2人から教わった場所にエレンの姿はなかった。いたのはアルミン・アルレルト。エレンと同郷で幼なじみのやつだ。座学はトップ。この前の立体機動装置の点検の時に話したから、記憶に新しかった。でも、私が狙ってるのはこいつじゃないからと顔を確認したらすぐに立ち去った。

 けれど、またアルミンは来た。今度はジャンとあのゴリラも一緒にだ。右翼側にエレンはいなかった。つまり、あのゴリラが間違えたってことだ。アルミンとジャンの攻撃を殺さないように対処するというのはなかなか骨が折れた。そもそも、どうして私は彼らを殺さないようにしている? 同期だから? 仲間だからか? いや、違う。あの2人みたいに大量殺人鬼の汚名を着せられるのが嫌だからだ。きっと、故郷に帰れば、私たちの戦果は評価され、賞賛されるだろう。悪魔を多く殺したのだから。けど、こんなところに5年間もいたせいか、私の中で彼らに対する認識が変わった。この島の人達は悪魔なんかじゃない。故郷と同じで、色んな人がいる。優しいやつに馬鹿なヤツ、変なやつに、うるさいやつ。そして、こんな私に関わってくるお人好し達が。

 だが、もう私は戻れない。彼らの前に姿を晒せないくらい兵士を殺した。

 

 

「ジャン! 死に急ぎ野郎のかたきをとってくれ!」

 

 

 アルミンの言葉に身体が固まる。私が踏み潰した? いや、そんなはずはない。でも、もしかしたらとは考えてしまう。リヴァイ班というヤツらの顔は確認していない。まず分からないからだ。エレンはよく吠えるから接敵すればあちらから姿を現すはずだと思っていたが。

 しばらく考え込んでいる間に、アンカーが撃ち込まれる。前髪の隙間からクソ野郎が私のうなじを捉えようとしていた。そのクソ野郎を手で掴み、殺したいという気持ちを抑えて絶妙な力加減で徐々に握り潰そうとする。その間に手にはやつが必死に何かを刻みつけていた。刻み終わったのか、やつは私の指を吹き飛ばすと地面に倒れたアルミンを回収する。

 

 

「時間稼ぎはもう十分だろ! 人喰いじゃなきゃ、俺たちを追ったりはしないはずだ!」

 

 

 ジャンにそう声をかけて、ライナーたちは私から距離をとる。あぁ、それでいい。私は手の平に刻まれた文字を見る。中央後方。そこにエレンはいるらしい。起き上がった私は離れていく彼らを無視して、陣形の中央へと前進した。

 

 

 そして、またたくさん兵士を殺した。

 行かせるかと吠えた男は地面に叩きつけて。

 勇ましく向かってきた女性兵士は殴り飛ばした。

 2人がかりでやってきた兵士たちも立体機動のワイヤーを掴んで投げ飛ばした。

 そうやって、たくさん殺した。ライナーやベルトルトと違ってこの手でだ。感触はまだ残っている。もう取り返しのつかないところまで来たと思う。

 でも、それももう終わりだ。だって、目標はもう目の前にいる。リヴァイ班を全滅させて、エレンを奪う。ヤツらは他の兵士に任せて自分たちは逃げようとしている。そんな逃げ腰のヤツらに私が負けるわ───────

 

 

 

「撃てぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オイ、どうした黙りかよ。失礼なやつだな」

 

 

 

 ……何が、起きた。

 頭に何かいる。身体にたくさん刺さっている。咄嗟にうなじを守ったけど、身体が動かない。まさか、罠? 私を捕らえるための? 

 

 

「こっちはそんなに暇じゃないんだがな」

 

 

 さっきは何度もうなじを切られそうになった。でも、うなじをカバーした手を硬質化させて、兵士たちの刃をへし折った。やっぱり、壁内の技術力じゃ鎧から取り込んだ硬質化は突破できない。けれども、このままじゃ私の体力が尽きる。私の巨人は持久力に優れてるけど、限界ってのがある。

 

 

「お前は色々なやり方で、俺の部下を殺していたが……あれは楽しかったりするのか? 俺は今楽しいぞ。お前なら、俺を理解してくれるだろ?」

 

 

 違う。そんなわけないだろ。私は、私はただ。マーレに帰って、父親に、父さんに会いたいだけなんだ……。下では腕ごと吹き飛ばすために爆弾のようなものを用意していた。流石に全身を硬質化させられるわけじゃない私にはアレを受け止められる保証はない。仕方ない。やりたくなかったけど。

 

 

 

「きぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

 

 腹の底から力を込めて叫ぶ。こうすれば、知性のない巨人たちは私の所へと集まってくる。案の定、やってきた知性のない巨人たちに調査兵団の兵士たちは私に近づけさせないように戦闘を開始するけど……無駄だったようだ。足元から喰らわれ、徐々に私の身体は食い尽くされていく。身体からは蒸気が上がり、チビの巨人に私が食われる前に抜け出すと蒸気に紛れてこの場から離れる。

 さて、ここからは短期決戦だ。エレンたちは草木の生えてない地面を進んで行った。どのくらい離れたのかは分からないけど、調査兵団の団長が撤退命令を出していた。今なら最小人数を殺して、エレンを奪える。リヴァイ班の班長は私の頭の上に乗っていた。うなじを切るのにガスやブレードも少し使ったはずだ。追いかけてきたら、その場で殺せばいい。

 

 

 

 

 殺せば……

 

 

 

 

「初めましてだな! 一緒にワルツでもいかがかな!?」

 

 

 

 

 

 ###

 

 

 

 エルヴィン団長からの許可をいただいたので、巨人が闊歩して出来た道を進んでリヴァイ班と合流しましょう。しかし、リヴァイが不在なのにリヴァイ班とはこれ如何に。そんなの関係ないですけどね! (上機嫌)

 リヴァイ班のところまであと少し……と思っていたら緑の信煙弾が上がりました。アレは兵長のフリをした女型の中身が打ったものです。一体誰の団員服と立体機動装置を盗んだんだ!

 

 

 ゆ゛る゛さ゛ん゛! 

 

 

 

 ということで全速力でリヴァイ班のいる位置を目指します。もし女型の中身の方が先に辿り着いてしまっても、まぁ問題はないんですけどね。女型討伐をリヴァイ班とアッカーマン2人とでやるかの違いなので。

 ここまでにやっておかなくてはならないのは少しでも調査兵団に信頼を得て、巨人を多く倒して経験値を稼いでおくことです。エルヴィンの方は初めの問いに答えることが出来れば、彼の博打の材料として採用されることができます。また、経験値は多く得ておかないと雷槍が無いうちの有効打である回転斬りが使えないからです。女型は鎧と違って常時刃を弾けるわけではありません。だから、硬質化で身を守るよりも早く斬りつける必要があるんですね。また、斬る系のスキルは最低でもレベル3までは解放しておきましょう。1とか2だとコンボに繋げられないので、直ぐに再生されてしまいます。

 おっ、2発目の信煙弾が上がりました。これは女型の中身が打ち上げた信煙弾をリヴァイのものと勘違いしたオルオが打ち上げたものです。なお、本物の兵長はガスとブレードの補充中なのでしばらくは来れません。

 

 

 代わりに……私が来た! 

 

 

 と言っても、彼らとはまだ距離があります。これじゃあ、女型の中身とほぼ同時くらいになりますかね。最悪、リヴァイ班と合流する前に女型の中身と鉢合わせってこともあります。最速最短かつ安全に倒すならリヴァイ班と共に行うのがベストなんですけどねぇ。早めに合流して自己紹介して、一緒に殺ろうぜ! ってしたかったんですが……。ここは仕方ありません。野獣の眼光と王者の風格をもって女型の中身に思い知らせてやるよ……。

 

 

 あっ、やっぱり女型の中身と鉢合わせました。ここは挨拶という名の威嚇をしてやりま……って何だこの選択肢。ろくなのがねぇじゃん(ドン引き)。1番上のやつでええやろ(適当)。世界で初めて巨人の中身とダンスを踊ろうとした兵士がこちらになります。これで僕がナンバーワンにしてオンリーワンです。

 

 

 

「何をしているお前たち!」

 

 

 あっ、一番最初にあっさり死ぬはずだったグンタさんチョリィーッス! 俺のおかげで死亡フラグから免れたんだ。感謝して欲しいな。

 

 

「女型の中身か!? それとも複数いるのか!?」

 

 

 ファッ!? どうみたって男だろうが! いい加減にしろ! しかし、男でも女型の巨人になれるのか……私、気になります! 

 

 

「待ってください! あの金髪の方は俺の同期です!」

 

 

 オルオが臨戦態勢を取る中、エレンだけがホモくんの味方をしてくれます。トロスト区で散々介護してやったし当たり前だよなぁ? (威圧)

 ちなみにフードの中身も金髪だゾ♥

 

 

「なんだと! エレンの同期がなんでここに!」

 

 

「じゃあ、そこのフードを被った兵士は……まさか!」

 

 

 

 ご存知じゃないのさ! グンタとエルドは察しが良くて助かるなぁ。

 

 

「来るぞ! 女型の巨人だ!」

 

 

 女型の中身が巨人化したところで、共闘戦線を張ります。ホモくんがリヴァイ班に仮加入する形ですね。まぁ、直ぐにエレンを連れて離脱しろとか言われるんですけども。

 

 

「おい! エルドどうする!」

 

 

「馬に乗っている暇はない! 新兵はエレンを守れ! 全速力で本部へ行け! 俺たちは、女型の中身の相手をする!」

 

 

 オルオさん! エルドさん……! 感動っ、しましたっ! 2人の勇気ある犠牲の行動にッ! 

 

 

「お、俺も戦います! 巨人になって!」

 

 

「ダメだ! お前は同期と共に逃げろ!」

 

 

「なんだエレン! 俺たちを信用出来ねぇのか!?」

 

 

「そうなの、エレン!?」

 

 

「俺たちはリヴァイ兵士長の選んだ精鋭部隊だぞ!」

 

 

 なんだぁこの茶番はぁ……。もう自分攻撃していいですかね? このイライラタイムはスキップ出来ないんで、待つしかないのが痛いところなんですが、彼らが死んでから女型に挑む方がロスタイムが多いのでここは耐え忍びます。まだかなまだかな……。

 

 

「エルドさん……オルオさん……ペトラさん……グンタさん……!」

 

 

 早く決めろ(ホモはせっかち)。

 

 

「……っ、我が班の勝利を信じています! ご武運を!」

 

 

 ヨシ! (現場猫) 逝ったなトーマス! (なト関無) ちなみに本編より説得パートが短いから、今回は見逃してやるよ。

 じゃあ、俺は……! (抜刀)

 

 

「何してやがる、お前も行くんだよ新兵!」

 

 

「貴方何しに来たの!?」

 

 

 無論、あの巨人を狩るためである! 口出し、干渉、一切無用! ただ、ラストアタックは俺が貰う!

 

 

「はぁ!? お、おい!」

 

 

 あ、エレンは1人で本部に戻って、どうぞ。

 

 

「何言ってんだよ! 俺たちが残ってても、足手まといだろ!」

 

 

 それはてめーだけだ。見てな。これが本物の調査兵団だ! 刮目せよ! 

 

 

 

 ###

 

 

 

 再びその姿を晒した女型の巨人にエレンを護衛するリヴァイ班は、エレンの同期である調査兵、ホライゾン・モルガンと共に多くの兵士を殺害した女型の巨人との戦いに挑む。

 

 

「あの新兵に関しては後回しだ! 先に女型に集中しろ!」

 

 

「了解!」

 

 

 リヴァイがいない今、班の指揮権はエルドに移譲されている。そのエルドの命令を無視したホライゾンは、エレンと共に本部へと進めと言われたにも関わらず獰猛な笑みを浮かべながら女型の巨人に刃を向ける。リヴァイ班ではないホライゾンにエルドの指揮権が働かない、というわけではないが今この場で優先すべきは女型の巨人である。

 エルドはホライゾンを無視するように班員たちに言い放つと、リヴァイが考案した対知性巨人用の陣形をとる。

 

 

(まずは、その視力を奪う!)

 

 

 エルドとグンタが女型へと接敵するも、手を振りかざした女型にフェイントをかける。ガスを余計に吹かして視界を遮ると2人はそれぞれ左右に跳び、後続のペトラとオルオに女型の目を切りつけさせた。

 

 

(視力は奪った! これでやつは少なくても1分間、暗黒の中!)

 

 

 その間にうなじを削ぐ。しかし、知性を持つ巨人が自分の弱点を把握していないわけが無い。リヴァイがかつて言っていたように視力を奪われた女型は弱点であるうなじを守るため、手でカバーしつつ巨木で強固にうなじをガードする。

 だが、そんな女型の行動もマニュアルを熟知しているリヴァイ班には意味を成さない。全員が捕獲ではなく討伐を目的とし、殺意に満ちたリヴァイ班はうなじを守る腕の筋肉と肩周りの筋肉を全て削いでいく。オルオとペトラが先陣を切り、グンタとエルドが追撃する。

 そのあまりの攻撃の手際の良さに、エレンは口角を上げた。しばらくして女型の腕がだらりと下がる。これでうなじを守る盾は無くなった。

 

 

「次は首だ!」

 

 

「うなじを支えている首の筋肉を削げば!」

 

 

「うなじが狙える!」

 

 

 エルドが指示を下し、グンタとオルオが刃を付け替えて叫ぶ。一方的に殺られていく女型にエレンは改めてリヴァイ班の強さを知る。だが、戦いに参加すると吠えていた自分の同期はどこにと探した時。

 

 

「あまーい!!!」

 

 

 その同期は首の筋肉を狙う4人よりも早く頭から女型の顔面へと近づくと、刃の1つを右目へと突き刺した。

 

 

「なっ!」

 

 

「アイツ何を!」

 

 

 驚きと怒りの混ざった声を上げるペトラとオルオであったが、女型の様子を注意深く観察していたグンタは目を見開いた。

 

 

(まさかアイツ……片目だけ、片目だけ集中して再生していたのか……?)

 

 

 うなじを斬ることに集中していて気に留めていなかったが、女型は斬られた両目の右側だけから煙を上げていた。巨人が身体を再生する時、その部位から蒸気を発する。その蒸気が右目からしか上がっていなかったことを振り返り、グンタはホライゾンの次の攻撃を見た。

 

 

「ふはははははは!!! これではもう叫べまい! 喉をズタズタに引き裂いてくれる!!!」

 

 

 狂喜乱舞。その言葉がふさわしい形相で口と喉元を連続で切り裂くホライゾンにリヴァイ班は思わず攻撃を止めてしまう。

 巨人が大抵の人間を死に至らしめる噛みつきが封じられた女型は、右目の回復に尽力していたために行動の一つ一つに遅れが生じる。その遅れを見逃さまいとホライゾンはブレードを突き刺して再度左目の視力を奪う。

 

 

「さぁ、次はどこにこの刃をご所望かな!?」

 

 

「な、なんなんだよアイツ……」

 

 

 まるで巨人を殺すことを楽しんでいるという顔をする同期にエレンはそんな声が漏れてしまったが、彼の暴走はまだまだこれからであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




グンタさん生きてるのを途中で忘れてた。よくないね。

女型RTA成功の仕方を書き忘れたので次回書きます。
あと明日投稿できるか不明です。土日にストック貯めれそうな目処がつけば投稿します。

一方2人のアッカーマン

根暗「エレン、エレンはどこ……? 今の笑い声は、 違う、彼じゃない」(割と近くにいる)

チビ「ちっ、アイツらどこに……」(補給が終わったとこ)

巨人にたいしてセクハラは

  • 存在する
  • 存在しない
  • わからない

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