いいタイトルが思いつかなかったので、適当に。
心臓を捧げよ -104期生強襲-
戦うことをやめない限り負けないRTA、は、じ、ま、る、よ〜。
前回は壁外調査オワオワリ! 女型の巨人の中身がアニって分かったところで終わりましたね。この展開には驚きの隠せないエレンは放っておいて物語はどんどん加速します。
壁外調査で女型を捕らえたことで、ストヘス区での戦闘が無くなりました。メリットとしてはリヴァイ班が生還し、リヴァイが怪我せずに前線から離れるというロスが無くなりました。このアドバンテージはRTAにおいてはかなり大きいです。しかし、一方で壁の中に巨人がいるという事実が発覚しなくなりました。エレンも初めての巨人同士の戦いが鎧の巨人にまで持ち越されてしまいました。まぁ、これくらいはね?
巨人の威力偵察という名のラガコ村住民巨人化はしっかり発生します。なので、巨人の正体が人間なのでは? ということ、そしてクリスタの本名がヒストリア・レイスであることも発覚します。まぁ、彼女が本来の王家の血を継いでるってことがわかるのはやや先送りにされる可能性もあるけど、その辺はアルミンになんとかしてもらいましょう! (他力本願寺)
さて、壁外調査も終わって4日間の休養でホモくんのスタミナは満タン。今なら無垢の巨人3人くらい余裕で勝てそうです。3人に勝てるわけないだろいい加減にしろ!! 寝起きのホモくんが朝食を摂ったら、次のシナリオ開始です。
女型の巨人の中身が104期生と分かったので、鎧の巨人、超大型巨人の中身も104期生の中に紛れていると断定したエルヴィン団長により、104期生の隔離が行われます。壁内人類側に協力的なエレンと同郷のミカサ、アルミンは例外ですね。原作ではジャンもエレンの影武者をするため隔離組からは免れていました。ま、ホモくんもこの前の活躍を考えたら武装組に……ってファッ!!? なんでぇ!? なんでワシも隔離組なんや!? チーターや、チーターやで! トイレ休憩してる間に何かあったなこれは(名推理)。ログを見ようにも日にちが変わったら、メインメニューの【記録】から見ないといけなくなります。しかし、RTAにおいてはそんな暇は無いのでここは割り切っていきました。終了後に気になって確認しましたが、理不尽な理由でもありませんでしたし。けれど、何故ハンジさんと同レベル扱いなのか。コレガワカラナイ。
「なんだお前もかよ」
ホモくんが入室すると外をぼうっと見ていたコニーがこちらに目を向けます。
「これ何の集まりなんですか。私、お腹すいたんですけど」
同じく腹を空かせてヨダレを垂らしたサシャがこちらに食べ物を強請ってきます。しかし、持ち込み不可なので食べ物なんて……あ、あるわ。スタミナ回復用の携帯食料ですね。これは腐らないから安心してお食べサシャ。
「あ、ありがとうございます! 朝から何も食べてなくて!」
いや、朝は食えよ。見渡すとトーマスやミーナといった原作では既に死んでいた面々もいるようです。とりあえず、ここでできることは多くありません。さっさと来やがれ獣の巨人。まずはスキップでこの会話を終わらせてやりましょう。
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「こっからだと俺の村が近いんだぜ」
「私の故郷も近いですねー」
「ウォールローゼの南区まで来てんのになーんで帰っちゃだめなんだよ……やることも無いのに……こーやってぼ〜〜〜っと一日中過ごしてるだけじゃねぇか。クッソ〜夜に抜け出してやろうかな」
「え〜そんなに帰りたいんですか〜? 私なんてまともな人間になるまでは帰ってくるなって言われたんですよ〜」
「俺はお前みたいなチビに兵士は無理だって言われてた。しかし俺は天才だった……10番内の成績で兵士になった」
そう頬に手を突きながらコニーはさらに続けた。
「だから村に帰って見返してやんのさ。ちょっとだけでいい……俺が生きてるうちに」
たわいも無い話のはずであったが、コニーの最後の言葉にサシャが窓の外に向けていた目をコニーに向けた。サシャが何か言うよりも早く、その話を聞いていたライナーが口を挟む。
「コニー、お前が本気なら協力するぞ」
ライナーの意外な申し出に「え?」とコニーも視線を動かした。
「何で?」
「……おかしいと思わねぇか? 何で私服で待機なんだ? 戦闘服も着るな。訓練もするなだぞ? なぜだ俺達は兵士だぞ!」
さらに疑問だとライナーは上官達が完全装備であることについて言及する。ここは前線でもなく、壁の内側。何と戦うのかと言うライナーに村出身の2人はクマではないかと結論付けた。
「クマなら鉄砲でいいだろ……」
バカ2人の結論にライナーはため息混じりに言葉を返すと、最後にこの小屋に入ってきた同期に尋ねた。
「なぁ、ホライゾン。お前は何か聞いてないのか」
あまり親しくはないが、情報は多い方がいいと尋ねたライナーにホライゾンは首を振った。
「朝食を摂っていたら突然呼び出されてしまった。全く、私はそこまで暇ではないのだが」
そう言いながら、サシャ達と同じように窓の外を見たホライゾンからはこれ以上話は聞けないと判断したライナーは目の前のチェスの駒を進めた。それから1分も経たない時、突然サシャが「ん……?」と声を出すと耳を机にペタリとくっつける。そして、またすぐに目を見開いて顔を上げた。
「あれ!? 足音みたいな地鳴りが聞こえます!!」
「は?」
「何言ってんだサシャ?」
唐突に意味のわからないことを言い出したサシャにコニーは冷めた目を向け、ライナーも呆れたように声を出す。
「ここに巨人がいるって言いたいんなら、そりゃ……ウォールローゼが破壊されたってことだぞ?」
「本当です! 確かに足音が!」
全員から疑念の目を向けられたサシャが真実だと証明しようにも足音だけでは何の証拠にもならない。しかし、彼らの上官が言ったとなれば話は別になる。ホライゾンが確認して来ようと小屋を出てすぐに104期生が待機していた小屋の屋根から降りてきたナナバにより、武装もしてない兵士たちはこう告げられた。500m南方より巨人が多数接近して、こちらに向かってきていると。
「君たちに戦闘服を着せてる暇は無い。直ちに馬に乗り……付近の民家や集落を走り回って避難させなさい。いいね?」
有無を言わさない圧力に104期生の全員が生唾を飲み込む。コニーは巨人が南から来たことに青ざめており、ライナーは壁が壊されたという事実にかなり狼狽えている様子だった。
「残念だけど仕事が終わるまで昼飯はお預けだ! さぁ! 動いて!! ぼけっとしてられるのも生きている間だけだよ!」
色々と思うことはあるが、考えるよりも先に身体を動かせとナナバに急かされた104期生達は直ちに馬に乗り込む。その間にサシャがキョロキョロと誰かを探している姿を発見したクリスタは声をかけた。
「どうしたのサシャ! 早くしないと!」
「え、えぇ、でも……」
先程、部屋を出ていったホライゾンはどこに行ったのかと気にしてる余裕があるのはサシャだけであり、他のメンバーは気にしている様子はなかった。
そして、そのホライゾンは小屋の横にある塔の中で隊服に着替えて立体機動装置を足腰に取り付ける。なんの前振りもなく現れた巨人に狼狽える兵士が多い中で彼だけは冷静であり、準備が終わると窓からミケの方を見た。他の104期生に見られると面倒なことになるので、塔の屋上でミケと合流するとホライゾンを新兵の死角になるように他のミケ班のメンバーも集まってくる。
「どうだ、104期生の中にアニの味方と思しき奴はいたか?」
「いえ、確証は何も」
ホライゾンの言葉にミケは「そうか」と返すと、これからの話を始めた。壁を破壊することができる巨人が超大型巨人しかおらず、その中身が104期生に潜む可能性を考慮して行われた作戦が裏目に出てこのザマである。エルヴィン団長がおらず、最高指揮権がミケに託された今、全ては彼の判断に懸かっていた。
「ひとまずは情報の拡散だ。戦闘は可能な限り避けよう。武装兵と104期生で東西南北に班を分ける」
集落や村への情報伝達を主目的としつつ、南班のみ破壊箇所の特定を行う。そのため、より多くの人員は必要とすることを述べているとホライゾンが静かに挙手した。
「なんだ」
「はい。私は今回の巨人の発生を壁が破壊されたものだと思っておりません」
「はぁ!? お前何言って」
突然何を言い出すのかと声を荒らげるゲルガーをミケとナナバが制すと理由を言ってみろと言葉の続きを促した。
「巨人が出現する時、その場に大きな雷のようなものが走ります。それに超大型巨人のサイズは約60メートル。ここからでも十分視認できる大きさです」
そのどちらも確認されていないというのに、壁が破られたと考えるのは早計すぎるのではと意見するホライゾンにミケは自分の顎に手を添えた。
「確かに。だが、それは巨人が壁を破らなくても中に入れる……ということになる」
壁が破られるよりも大きな問題だと言いながら、ちらりとこちらへと進んでくる巨人達に目をやる。このまま話を続けていても、解決策は見えてこない。壁が破られた、破られてないにしろ巨人が現れたという事実は覆らない。
「ひとまず、お前の話は置いておく。続きはこの危機を脱してからだ」
ミケはそう言うと、ホライゾンには別の小屋で待機しているリヴァイ班に合流するよう伝えてから、塔下に降りて馬に乗り込む。武装したホライゾンの姿を104期生に見せると、いるかもしれない裏切り者を刺激するため、ホライゾンにはギリギリまで待機してもらうしかない。急いで離散し、ホライゾンが動けるようにしなければと思い、ミケは先程の行動内容を全員に伝える。巨人が林に到達したら最高速度で駆け抜けろという命令を下そうとした時、一体の巨人が地面に倒れ伏した。
「な、なんだ!?」
「あっ! アレは!」
驚いて振り向いたゲルガーの視線の先には倒れた巨人しかいなかったが、森の中で暮らしてきたためか動体視力と聴力に優れるサシャは立体機動装置で空を駆る兵士の姿に見覚えがあった。
「ほ、ホライゾン!? 何を勝手に!?」
巨人は人の密集地を狙う傾向がある。武装したホライゾンなら塔に近づいてきた巨人を退けてからリヴァイ班に合流するよう言い含めたはずだ。それがどうして林に到達しておらず、遮蔽物も少ない平地で巨人を狩るのか。ミケには到底理解できなかった。
「クソっ! ゲルガー!! 南班はお前に任せた!」
いくら腕が立つ新兵とはいえ、9体はさすがに無理がある。そう判断したミケは加勢に向かおうと馬を引き返させる。調査兵団内でもリヴァイ兵士長に次ぐ実力者だ。きっと上手く切り抜けて戻ってくるとゲルガーが周りの不安をぬぐい去るように大声で伝播させる。
しかし、104期生たちは戻ったミケよりもホライゾンの方が気がかりであった。なぜ、上官に報告に行ったはずのホライゾンが戦闘服に着替えているのか。そして、どうして自分達と共に逃げないのか。
「なんだよ、アイツ……やっぱりイカれてんのか……?」
「いや、でもホライゾンなら……」
9体の巨人の中に単身乗り込むとは正気の沙汰とは思えないコニーに一度助けられた経験があるミーナは彼を信頼して、目線を正面に向ける。
「そうだな、あいつなら大丈夫だ」
「あぁ!」
同じく助けられたトーマスや他の104期生達も同調し、前へと進んでいく。ただ、ライナーとベルトルトのみが彼の姿に疑心暗鬼を募らせ、姿が見えなくなるまで見続けていた。
多分、みんな実況パートよりホモくんが狂喜乱舞しながら獣の巨人に質問責めしてるのを、ミケさんがドン引きしてみてる絵面の方が見たいと思うんで次は実況パート少なめになります。というか、王政奪還編までホモくんが荒ぶる場面が多いと思います。
次回更新は月曜日になります。よろしくね!