進撃の巨人 RTA Titan Slayer   作:オールF

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おまけのつもりで書いたら思ったより長くなった。
進撃中学校とか進撃のスクールカーストとは異なる世界線の話です。普段は殺しあってる彼らの青春模様を書きました。


番外編 青春爆発! 進撃高校!

 

 

 

「ライナー、ベルトルト。私気になる人が出来たんだ」

「えっ!?」

 

 

 ある日の放課後、幼なじみのアニからの突然の相談。それは想い人が出来たという報告とどうすれば付き合えるかというものだった! 小学校から片想いをひきずってきたベルトルトにその報告はショックであった。

 

 

「そうか……で、相手は誰なんだ? 俺たちの知り合いか?」

 

 

 出来ればベルトルトであって欲しいと、彼らを最も近くで見ていたライナーは頼むベルトルトであってくれと願いながら、アニに真剣な目を向ける。

 

 

「それは……」

 

 

 チラッとアニが目線を向けたのは自分たちの隣のクラス。エレンやミカサ、アルミン、ジャンやコニー、サシャなどの学年内でも名の通った有名人が多く在籍するクラスだ。あの教室にアニの想い人がと俯いたベルトルトの身体に力が篭もる。ライナーはいつでも抑えられるようにとベルトルトの前に1歩立つと「誰なんだ?」とアニに尋ねる。

 

 

「言えない」

 

 

 そう言うとアニは逃げるように去っていってしまった。離れていくアニの背中に手を伸ばすベルトルトに、ライナーはポンと手を置いた。まだ負けたわけじゃないとベルトルトを励ましながら、ライナーは部活に行って気分を変えようと提案するとデカ男もコクリとゆっくりではあったが頷いた。

 それから数時間後、部活終わりにライナーは着替える前に土の付いた手を洗おうとトイレ前の手洗い場に行った。そこで屯する清掃部の話す内容が耳に入る。

 

 

「聞きましたか、1年の変態の話」

「あぁ、なんでもあのクソ女並の変態らしいな」

「はい。しかも顔も声も性格もスタイルもいいそうです」

「ほぅ、いいじゃないか。なぁ、ペトラ」

「私に振らないでよエルド。てか変態な時点で無理よ」

「だよなぁ。そいつ同級生の胸とかケツ見て、感想を口にする最低野郎だからな。ペトラが見られたら俺は耐えられねぇよ」

 

 

 そんなヤツがいるのかとライナーは手を洗いながら興味なさげに聞いていた。

 

 

「エレン、同じ1年だろ。どんなやつだ」

「あ、はい。えっと、グンタさんの言う通り顔も声も性格もスタイルも……あ、あと、頭もいいです」

「おい、エレン、リヴァイ部長が聞いたのはそういう事じゃねぇよ」

 そう清掃部部長が聞いたのはそういう話ではない。オルオの言った噂が真実かという話だ。

「えぇと……」

 

 

 しかし、女性がいるため言うのはややはばかられるも、部長がアイコンタクトで許可をとり、話の信憑性について問われた。

 

 

「……はい、本当です。俺も言われましたから」

 

 

 ちなみにクラスの人間はほぼ全員言われたらしい。ちなみにエレンは何の変哲もない一般的な男だと言われた。幼なじみの筆記テストで学年首席は華奢な身体だ、その手の趣味の人間でなくて良かったと言われ、実技テストのトップはどこがとは言及されていなかったがチョコモナカジャ○ボみたいだと言われたらしい。

 

 

「なんだ男にも言うのかソイツ」

「変態というか」

「デリカシーってのがねぇだけじゃねぇか」

 

 

 上の学年に伝わってきた話ではもっと酷いものであったが、同級生であり同じクラスのエレンから聞いた話では倫理観や礼節に欠けてるのみで変態の烙印を押されるには程遠いように思える。

 

 

「いや、でもこの前クラスメイトと一緒に女子の下着を当てるゲームをしてて、その、百発百中でした」

「え、キモ」

 

 

 エレンの言葉に真っ先にペトラが身を摩った。

 

 

「ほう、それは興味深いな」

「部長!?」

 

 

 なお、部長は食いついた。他の男子も表面上は引きつった顔をしてるが、どうやって知ったんだという疑問符が脳内を支配していた。

 

 

「ま、まぁ、それくらいやろうと思えば俺らにもなぁ」

「あ、あぁ……今は移行期間だし、薄着なら」

 

 

 グンタとエルドがだいたいの男子はできるし、やってると公開してしまったのだが、ペトラは部長の言葉に頭がいっぱいらしく聞いてなかった。

 

 

「そうだぜ、エレン。俺ならペトラの下着の色なんて百発どころか」

 

 

 オルオは死んだ。彼は余計なことを喋りすぎた。戦慄する部長以外の男子は自分の大事なところを抑えて、ペトラから距離を取った。

 

 

「確かにエルド達の言う通り、今は薄着の奴が多い。だが、全員ってわけじゃねぇ。しかも、上はわかっても下はわからねぇだろ」

 

 

 思ったよりノリノリだな部長とエレンは一瞬固まる。だが、部長は結構ノリがいいし、よく喋る。スカートの下に体操服を履いてるやつもいるのにどうやって確かめたんだと問う部長にエレンはまたペトラを見る。そして、また部長がアイコンタクトで了承を得る。

 

 

「……1人がメモったやつを弁当のおかずで釣った女子に渡して、体育で着替える時に確認してもらいました」

「うわ……」

 

 またもペトラがドン引きする。しかし、部長達は納得がいったようでなるほどなと頷いた。

 

 

「そいつは紛うことなき変態だな」

「ですね」

「しかもそれを女子に確かめさせるなんて」

 

 

 確かめさせようと提案したのは馬面なのだが、それは言わなくてもいいだろう。彼らの言うような変態でなくても、その男は確実に変人だ。エレンが何か言ったところで、その男の評価は変わらないだろう。だが、エルドがこの話を切り出した訳が分からず、エレンは口を開いた。

 

 

「というか、なんで今その話を?」

「あぁ、俺のクラスメイトがその変態に赤面させられている女子を見たって言っててな」

 

 

 なんでも美術で書いた作品についての話だったらしい。

 

 

「1年の美術か。この時期だとペアで似顔絵だな」

 

 

 部長がそう言うと、同じく美術を選択していたグンタとエルドが首肯する。ペトラは音楽なのでわからない。

 

 

「似顔絵で赤面か。かなり上手に描かれたか、冷やかされたかだな」

 

 

 追究しようとする清掃部であったが下校完了10分前のチャイムにより、話はまた今度と部長が切り上げると泡を噴いている男を引きずりながら部室へと帰っていく。

 

 

「美術か」

 

 

 自分はベルトルトと共に書道にしたが、アニは美術だったなとライナーは思い出すと、スマホのメッセージアプリで聞いてみるかと手を拭きながら駆け足で部室へと戻って行った。

 

 




続かない(多分) 女子の下着を全当てする男子は女子から変態だが、同性からは英雄視されそう(ノンケ並感)
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