進撃の巨人 RTA Titan Slayer   作:オールF

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懺悔します。昔、予約投稿の時間を間違えてその話を消すつもりが作品そのものを消したことがあります。もし、私がまた同じことをしても、神、ユミルは許してくれるでしょうか……?

あと三人称視点は途中までピークちゃん視点のものをいじくったものなので、誤字脱字が多いかもしれません。これも神ユミルなら許してくれるでしょうか……?


心臓を捧げよ -ユミル-

 ほぼ1日で知性巨人を討ち取ったRTAがこちらになります。エレンに歴代の巨人出させて、9つ全部殺せるからそっちの方が早い? 黙らっしゃい! 生身で単独撃破は無理だろうが! ホモくんも巨人に……なろうと思えば(王者の風格)

 鈍足かつ攻撃手段が石の礫で、近距離で硬質化させなければカスの獣や持久戦よわよわの超大型はともかく、防御力特化の鎧がこんなに早く落ちるなんて? ほならね? 自分も殺ってみろって話ですよ。

 なお、目潰しはアッカーマンの筋力ならできるみたいですね(立証済み) その目にアンカーぶち込んでやるぜ! いきなり攻撃してすみません! 許してください、討伐しますから! (殺すとは言ってない)

 さて、超大型も倒しちゃって一安心……じゃあないんだよなぁ。現時点でのパラディ島には3人も巨人化できる人間が残っています。味方のエレンは後々、シガンシナ区の壁を塞ぐことになるので、その前に行われる硬質化実験(硬質化出来ない)の際に殺らせていただきましょう。

 てことで、残りは2体ですね。なんだよ楽勝じゃねぇか(フラグ)

 

 

 まずは明らかに敵対関係になっている車力の巨人を探しに……っと、ここでモブリット氏にお呼ばれしてしまいました。ククルァについて来いってなんですかね。ついていくと超大型巨人の肋骨が刺さっていた箇所の壁面が割れて、中からとんでもないものが見えていました。この高さだと頭くらいしか見えないと思ってたんですが、きちんと片目だけは見えてますね。お前俺のことガン見してただろ? (威圧)

 これは帳尻合わせのイベントですね。原作にあった物語の根幹に関わる伏線やイベントをスルーした時、このように別の場面で発覚するという仕様になっています。ちなみに発生せずに壁が巨人で出来てることとか、王政が実はニセモノだったとかいう事実に気付かずにストーリーが終わることもありますあります。そういう場合はパラディ島全滅ルート入りです。悪魔は滅びた。

 アルミンやハンジが考察を重ねる中、リヴァイが陽の光に当てるのはまずいんじゃないのかと指摘します。しかし、ここには壁にかけるようなシートも材料もないですねぇ。でも、モーマンタイ! ゲーム上、こいつらが始祖の命令以外で動くことはありませんので。攻略wikiにも書いてたから間違いない。

 しかし、ここで島の真実に1歩近づくとか聞いてないぜ。チャートでは巨人を殺すことだけに特化してたから、ヒストリアとか9つの巨人とかはガン無視する予定だったんですが。王政奪還編?  こ↑こ↓(チャート)にはないよ……。壁の中の巨人はハンジとアルミンに任せて、ホモくんは残った車力の巨人です。

 パンツァー隊もおらず、頭に装甲がついていて背中に荷台を背負っただけの支援型。これただの弱いものいじめになっちゃう? いや、巨人の方が強いし、ピークちゃんには驚異の持久力があるからな。ホモくんのスタミナはピークちゃんの3分の1しかないからな! (知らんけど)

 ジークの脊髄液入りガスやワインはラガコ村で尽きており、再びジーク産(私が作りましたシール付き)巨人を作るには港まで引き返す必要がありますし、何より最終責任者のジークくんが叫べないため、脊髄液入りガスを受けたところで今は問題ありません。ただ、いつ無垢になってもおかしくない状況には二度と陥りたくない(トラウマ)。

 攻略wikiを参考にピークやその他マーレ兵が潜んでいる所へと馬を走らせましょう。壁外だと車力に引き寄せられて無垢が寄ってくるからか、安全のため彼らは壁内で待機しています。しかし、壁側は駐屯兵団が馬で駆け回っているので壁近くの森に潜んでいることが多いです。ここにいなかったら、調査兵団か駐屯兵団の制服ぶんどって紛れてる可能性があるので気をつけましょう。さて、馬は……ってないやん!? どないしてくれんの? 馬に乗りたくてこのゲームやってんのに(大嘘)

 もう頭にきますよォ。これじゃあ、ここに紛れてこない限りピークちゃん倒せな……あっ……(察し) いいゾ〜これ(歓喜)

 なぁんかぁ、104期生の近くに見知らぬ黒髪の兵士がいますね。ニファはどうした!! お前が殺したのか!? (早とちり)

 僕の知ってる限り黒髪の兵士は腹筋がチョコモナカジャンボで出来ているヤンデレヒロインしか知らないんですけど? ここは紳士らしく、優しく声をかけましょう。ジャン! おめぇの名言を借りるぜぇ! 

 

 

 綺麗な黒髪だ……。

 

 

 

 ファッ!? その子を人質に取るのはアカンッ! しかも、捕らえた戦士たちの解放……? アホくさ。1回倒したからいいゾ(ホモは寛容) 代わりにお前の首置いてけ(豹変)

 ん? 待てよ? (チラッ)これはこのままホモくんが手出ししなければ、そばかすも巨人化してくれるのでは? ガバガバチャートで明らかに敵に回すよりも、巨人を見たら興奮して理性のなくなるスーパーエルディア人のホモくんならフレンドリーファイアしても許される……?

 

 

「おい、何突っ立ってる! クリスタを助けるんだよ!」

 

 

 ここでクリスタが死んでも、父親以外は殺したぞこれでいいのかで生き残った名前忘れたおじさんがいれば真実の王は存在する。まず、ホモくんの仕事は9つの巨人を倒すこと。味方の命と9つのうちの2つを狩るチャンス……欲しくない? (ホモは欲張り)

 てことで、ユミルのそばかすの数でも数えるか(思考放棄)

 

 

 ###

 

 

 マーレの戦士の中でもトップの座、戦士長を託されたジークが倒され、鎧に続いて超大型巨人も倒された。9つの巨人の力を持つマーレの戦士がこうもあっさり倒されるのかと目立たないように茂みの中で見守っていたピークは戦慄した。ベルトルトがやられるところは見えなかったが、戦闘の音が止んだことから……最悪な事態になったと考えるのが妥当だろうと彼女は動き出した。

 すぐさま3人を取り返したいところだが、彼らが勝てなかった相手に1人で勝てるとは思えない。マーレから連れてきた兵士たちは武装はしているものの、調査兵団の土俵は白兵戦であり、射撃で何人かは殺せても物量も技量も敵の方が上なため、懐に飛び込まれてしまえばマーレは一巻の終わりだ。

 ならば、どうするかと知略を巡らせた時、ピークが思いついたのはたった一つ。ジーク戦士長だけでも取り返せれば、また再戦の機会がある。ほかの2人には悪いが、これしかないと彼女は頷いた。

 ジークなら石の投擲で近づかせることなく調査兵団の兵士たちを殺すことが出来る。

 ピークのやるべきことは決まり、壁の穴の探索に来ていたハンネスとは別働隊の駐屯兵団の兵士から剥いだ服に身を包むと壁上にいる調査兵団の中に紛れ込む。立て続けに知性巨人が現れ、それを全て討伐した後だ。周りはお祭りムードで、おまけに調査兵団は壁の中にいる存在に気付いたらしく、兵士達の中でも頭が回る者達はそちらを見ている。

 今なら簡単に紛れ込むことが出来るとピークは付けたばかりの立体機動装置で壁の上へと上がる。付け方などは死んだ兵士のものを参考にしたが、やはり訓練を受けていないためか動きはおぼつかないものの、マーレの戦士に選ばれたのは伊達ではなく、何とか壁上にたどり着く。

 あとは目立たないように気をつけて、全員が油断したところで巨人化して、ジークを奪って逃げる。だが、どうやってその隙を作るかと思案した時、たまたま目の前にいた非武装の104期生たちを見て首を傾げる。こんな戦場にどうして非武装でここにいるのかと理由を探そうとした時、喧騒以外の声が届く。

 

 

「やぁ、そこの麗わしい女性!」

 

 

「あ? なんだ、クリスタに言ってるのか?」

 

 

 壁面を見ていた兵士の1人、ホライゾン・モルガンは、女性をナンパするようなノリで口を開くと、その女性がクリスタの事だと勘違いしたユミルが前に立つ。

 

 

「綺麗な黒髪だな、レディ?」

 

 

 しかし、ナンパの相手はクリスタではなく、調査兵団の隊服ではなく、駐屯兵団のものを着た黒髪の女性兵士だ。早くもバレたかとピークは1番近くにいたクリスタを自分に寄せた。

 

 

「きゃっ!」

 

 

「ッ!? クリスタ!」

 

 

「動かないで」

 

 

 それ以上動けば喉を裂くと警告するとユミルたちの足が止まる。しかしピークも他の兵士たちの目に止まってしまい、下には巨人のまま待機したエレン、目の前にはジークやライナー、ベルトルトを無力化した兵士たちがいる。だが幸いにも、戦士長との距離は近いとピークはまだ諦めるときではないと自分を鼓舞する。

 

 

「私の要求はただ1つ、私の仲間を返して欲しい」

 

 

「仲間だって……? じゃあ、アンタも……」

 

 

 理解力が早いユミルはピークがジークたちと同じく巨人化できることを察し、ハンジもその事に勘づくとアイコンタクトを行う。すると、ほかの兵士たちも抜こうとしていた刃から手を離し始めた。ただ、2人を除いては。

 

 

「そう、私も巨人になれる。勧告を無視して攻撃すれば、攻撃してきた人とこの子は、私が巨人化する時に落ちてくる雷でこの世から消えることになるよ」

 

 

 ピークだけを殺そうと思ったらうなじを切るしかない。だが、人質という盾があるピークに攻撃を仕掛けようとする兵士はいないと、彼女は交渉を続ける。

 

 

「この子の命が惜しければ、仲間を返して」

 

 

「ダメだ」

 

 

 言うと、男性にしてはやや小さい三白眼の兵士に拒否され、ピークは眉を顰めた。

 

 

「こっちはほとんど無傷で壁の外に繋がるヒントを得たんだ。それを簡単に手放すわけねぇだろ」

 

 

「でも、手放なさいとこの子の命はないよ?」

 

 

 たった1人の兵士と、3人の戦士。天秤にかけた時、彼はどちらを選ぶのか。島の悪魔なら1人の兵士の命を捨てるか。それとも、人らしくあるために彼らを手放すか。もし、前者を取られたなら、ピークは強硬手段に出るしかなくなる。1人で足りないなら、ここにいる子全員をかける。それでもダメなら、次だとピークはナイフを持つ手に力を込める。

 

 

「待ってください! クリスタは私の大切な友達なんだ!」

 

 

「そうだ! クリスタは俺たちの仲間だ! なぁ、ホライゾン!?」

 

 

 リヴァイが刃を抜こうとする手を見て、ユミルとコニーが声を上げた。

 

 

「おい、何突っ立ってる! クリスタを助けるんだよ!」

 

 

 ユミルがホライゾンの胸ぐらを掴むも、ホライゾンはユミルと睨み合うだけで動く気配を見せない。

 

 

「いいんだよユミル!」

 

 

「ッ!? お前、何言って」

 

 

 そんな状況を見兼ねてか、クリスタが声を張り上げる。ユミルが舌打ちし、クリスタの言葉を止めようとするも彼女は止まらない。

 

 

「私のことは構わない! 私1人の命で、外の世界のことが分かるかもしれないんだよ!? だから、躊躇わないで!」

 

 

 躊躇わないでと言いながらも、歯はカチカチと音を立て、顔には変な汗も出ている。目も涙目で足も震えている。死の恐怖がない訳では無い。だが、今死ぬことが出来ればとクリスタは死に場所をここに決めた。一方で"ユミル"という名前を聞いたピークは女性たちの知る歴史上のユミルとは似ても似つかないそばかすの女性を凝視する。

 

 

「バカ! お前、またいい子で─────」

 

 

「委細承知」

 

 

 ユミルが怒鳴った時、胸ぐらから手を離されたホライゾンが剣を抜いた。それにピークは身構え、抜刀した音を聞いてユミルが振り向く。

 

 

「なっ、お前ッ……!?」

 

 

「そんなに良い人のままで死にたいならここで死ぬといい」

 

 

「ッ……!?」

 

 

 なんだ、この威圧感はと、戦士として育てられたピークですら、思わず仰け反りそうになる。それを直に向けられたクリスタの恐怖は彼女の比ではない。

 

 

「君の家族は知らないが、目の前に君に生きて欲しいと嘆き、叫ぶ友がいるというのに、嘘を吐き通すその姿勢に私は心打たれた。ならば、その望み通り、君を想う友の前で朽ちるがいい!」

 

 

「ホライゾン待てよ! 落ち着けって!」

 

 

「そ、そうだよ!」

 

 

 生殺与奪の権利を他人に委ねるなと激高するホライゾンにコニーと後ろからアルミンが抑えに回る。

 

 

「ええい! 私の往く道を阻むな!」

 

 

 しかし、ホライゾンはそれを振り払うと再び鬼気迫る視線をピークの手で拘束されているクリスタへと向けた。

 

 

「君の言葉は確かに聞き届けた! だが、君の心はどうだ! こうして私を止めようとする友を見てもまだ死にたいか!」

 

 

「……っ、で、でもっ!」

 

 

「私は我慢弱い!」

 

 

 故に早くしろと、生きたいのか、死にたいのかと尋ねるホライゾンにクリスタは肩を震わせると、カチカチと鳴らしていた歯の音を止ませた。

 

 

「そんなの、そんなの私だって生きたいよ! でも、私は、私は、この世界に生まれてきちゃいけなかったの!」

 

 

 突然声をはりあげた彼女に、周りは固まっていた。今なら強行突破も狙えるかとピークは思ったが、既に抜刀したホライゾンと、リヴァイがいつでも剣を抜けるようにしている。ここじゃない。狙うなら、クリスタとユミルの話が終わってから。視線を逸らさせるのにクリスタをここから下に放り投げれば、隙が生まれるとピークはジーク奪取の算段を決めた。

 

 

「誰かのために死ぬ事が悪いことなの!? 惨めに死ぬよりは、誰かの記憶の中で良い人のままで死にたいと思うことはおかしいことなの!?」

 

 

「そんなこと、私が知るか!」

 

 

 言い返したのはユミルで、彼女は手で胸を叩くとクリスタへと言い放った。

 

 

「私たちはお前に生きてて欲しいんだよ! 醜くても、惨めでも! 生きている間はクリスタ・レンズっていう女の子と一緒にいたいんだよ!」

 

 

「なに、それ、そんなの」

 

 

「あぁ! 私の自己満足だよ! 何が悪い! 私は決めたんだ! 自分のやりたいように生きるって!」

 

 

 そう言うと彼女はポケットからナイフを取り出した。だが、それをクリスタを人質に取っているピークに向けるでもなく、クリスタごとピークを殺すと言うホライゾンに向ける訳でもない。

 

 

「だから、今は私のしたいことをする……!」

 

 

 いつかした決意を言葉にし、ユミルは1歩前に出るとその手をナイフで切り裂く前にホライゾンの方を振り向いて、こう告げた。

 

 

「ホライゾン、クリスタを、頼む」

 

 

 その時、壁上に稲妻が走った。




続きあくしろよってことだから1日早めてやったよ。その代わり、明日はなしだゾ。3月は忙しいから投稿頻度落ちるけど、原作の結末見てから終わらせたいってのもあるし、許してね。

ピークちゃん可愛いぃ。ぺろぺろするンゴ(閑話休題)


一問一答(大嘘)
ニファどこいった?→104期生の近くにいるゾ
殺された駐屯兵団の人はハンネス?→別働隊が死んだゾ
巨人化ガスないってのはオリジナル?→そうだよ(適当) 1回で全部使い切ったんだよ。使い切れ
ハンジたちってユミルのこと知らないの?→ピークちゃんと同時に知ったゾ
捕まった戦士たちは?→ジークをリヴァイ班、ベルトルトをハンジ班、ライナーをミケ班で囲んでるゾ。ちなみに巨人化できないように再生しそうになったら切り落とすorダメージを与えるを繰り返してるゾ
アニ大丈夫? 漏らしてない?→エルヴィンが女性兵士に対処させたゾ
ミーナやトーマスは?→サシャと一緒に伝達班に回されて今は待機ゾ


好きなオープニング(再走)

  • 紅蓮の弓矢
  • 自由の翼
  • 心臓を捧げよ
  • Red Swan
  • 憧憬と屍の道
  • 僕の戦争
  • 全部

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