進撃の巨人 RTA Titan Slayer   作:オールF

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RTA上のラスボスなのでこいつだけ戦闘がなげぇわ。
あとがきが軽く下ネタあるから気をつけてね!


戦鎚の巨人

 軍の人達と収容区から招かれた名誉マーレ人に見守られる中で始まるのは戦鎚の巨人の解体ショー! ヤッフー! テンション上がるぜぇ! お前らもっと前に来いよ。そんな双眼鏡がないと見えない位置じゃ、何が起こったかよく見えないぜ……? 

 

さて、今回の犠牲者はこちら。ヴィリー・タイバーの妹のラーラ・タイバーさん。冷たい視線と凛とした佇まいが可愛らしい女の子♡ 一体どんな巨人になるのか

 まぁ、どんな巨人になっても倒すんですけど。

 今回は模擬戦との事で、殺しはなし。どちらかが降参、あるいは戦闘不能になるまで戦いは続くよどこまでも。ちなみにプレイヤー側に降参の選択肢はありません。死ぬまで戦い続けるのが調査兵団だから当たり前だよなぁ? 

 判定はマガト隊長がしてくれるみたいです。優しいなぁマガト隊長は。しっかり立体機動装置が使えるように立体物が多くある場所を戦いの場所として選んでくれたようで助かります。

 準備が出来たらマガト隊長に声をかけて、ささっと開始です。デュエル開始の宣言をしろ! マガト! 

 

 

デュエル開始ィーッ! 

 

 

 

 ###

 

 

 パラディ島の魔王ホライゾン・フリッツとタイバー家の所有する巨人が戦うためにマーレ軍が用意したのは、収容所外にある放棄された都市であった。5年前にマーレの戦士たちの性能実験のために滅ぼされた隣国であり、再開発が難しいという理由で一部がそのままになっていた。

 しかし、ホライゾンの要望した20メートルほどの建築物が、やや崩れかけであったり、半壊していたりと状態は様々ではあるものの残っていたため、この場所が使われることになった。

 本当に銃火器を用いずに巨人の討伐が可能なのかと懐疑的なマーレ軍や、親族を捕らわれた名誉マーレ人たちは戦いの余波が押し寄せないようにと廃墟からやや離れた位置から双眼鏡を片手に戦闘が始まるのを待つ。

 アニ・レオンハートは巨人化し、戦いの勝敗を見守るマガト隊長を手に乗せると、これから戦鎚の巨人の中身が味わうであろう苦痛や辱めに同情の念を抱きながら、両手にブレードを握り、そして対硬質化用の武器を携えたホライゾンを見守っていた。

 

 

「はじめぇ!」

 

 

 マガト隊長から開始の合図が発せられて直ぐに、ラーラがナイフで自身の手に傷をつける。すると、雷が落ちて、足元からみるみるうちに巨人の身体が形成されていく。目や口を格子で覆い、また鎧の巨人とはまた非なる硬質化で全身を白く包む。その硬質化はライナーの鎧の巨人のように、関節部が剥き出しということはなく、ピッタリとくっつくラバースーツのように関節部すらもおおっている。

 数百年ぶりに人前に姿を現した戦鎚の巨人に驚きの声が上がるも、ホライゾンは今までに見たことの無い巨人の姿に高揚を隠しきれずにいた。

 

 

「おおっ! なんだ、あの巨人は……!? 目や口に……首元が露出している! なんて破廉恥なんだ……!」

 

 

「……おい、なんだあの感想は」

 

 

 少し離れた位置にいるマガトに届くほどの声量で紡がれた言葉はとても一般的な意見とは言えず、マガトはやや引きつった顔でアニの顔を見上げる。ジークと違って、巨人態では声を発せないアニはマガトの言葉に答えることは出来なかったが、うなじの中で「あぁ、やっぱりか」とホライゾンの平常運転に目を閉じた。

 

 

「女性が巨人になるというのに乳房がない! やはり女型だけが特別なのか!?」

 

 

 アニよ教えてくれと目を向けられたがアニとその上にいたマガトはすぐに逸らした。

 

 

「失礼ですよ、女性に対して」

 

 

「喋るのか!?」

 

 

 マガトやアニに届いた言葉はもちろんのことラーラにも届いており、その表情は窺いしれないが、声の抑揚から言ってかなり不快に思っていることが感じられるも、ホライゾンはジークに続いて明確に言葉を発することができる巨人に更に高揚感を露わにする。

 

 

「あぁ……なんて素晴らしいんだ。私は君と出会うために生まれてきたのかもしれない」

 

 

 その直後、戦鎚の巨人の鉄拳がホライゾンのいた家屋へと突き刺さった。

 

 

「ちっ、振られたな……」

 

 

 それを告白への否定と取ったホライゾンは立体機動装置のガスを吹かせて宙へと舞う。巨人の攻撃を見事な身のこなしで避けたホライゾンに驚嘆の声が上がり、マガトもまた感心したようにホライゾンの動きを観察していた。

 

 

「さて、ではお返しといこうか」

 

 

 そう言うと、ホライゾンは戦鎚の巨人へと迫る。だが、そう易々と接近を許すラーラでもなく、ホライゾンの動きを止めようと掴みかかるも簡単に避けられてしまう。そして、更に目潰しにと硬質化では覆うことの出来ていない隙間へとブレードを投げ込まれてしまった。

 片目を潰されて、無意識的に潰された目を抑えようと隙が生まれたところで、さらにもう片目にもブレードが投げ込まれる。それはホライゾンの狙い通り硬質化出来ていない一般的な巨人と同じ硬度の皮膚に突き刺さる。

 対人戦どころか、巨人の力を初めて行使するラーラはホライゾンの戦い方に翻弄されるも、彼女に力を与えてくれる者達がいる。それは歴代の戦鎚の巨人の継承者たちで、彼らは危機的状況に陥ったラーラに戦鎚の巨人の力の使い方を記憶にて教授する。

 

 

「おおっと」

 

 

 地面から硬質化の柱を自身の周りに発生させる。ホライゾンに刺されば致命傷を与えることが出来、なおかつ自身を守る防壁になる礎を発生させる事で状況を立て直そうとしたラーラの考えは間違っておらず、現にホライゾンを後退させることに成功した。

 

 

「ほう、違法建築攻撃か。素晴らしい!」

 

 

 ますます気に入ったと次のブレードを引き抜いたホライゾンは目の修復を急ぐ戦鎚の巨人へと再び攻撃を仕掛ける。ほぼ全身を硬質化で覆っている戦鎚の巨人には従来のブレードではダメージどころか傷すらつけることが出来ない。

 そのため、ハンジが考案した武器に杭状の形をした徹甲榴弾がある。兵士が腕に装着して立体機動装置のグリップで操作を行う。発射された雷槍は目標に突き刺さった後、使用者が起爆用ワイヤーを引き抜くことで爆発する仕組みとなっているが、硬質化を持つ巨人を捕らえたことと、旧王政に秘匿されていた技術が使えなかったため作られることはなかった。

 

 

「……あれは?」

 

 

 そして、ホライゾンが作った武器はハンジの発想とはまた異なるものであった。戦鎚の巨人を取り囲むようにして発生した柱のテッペンにまで登ると今度は剣を首元に投げ飛ばし突き刺すと、攻撃のこないうちに後方へと下がる。ラーラがホライゾンを近づけないようにもがいている隙に、武器を持ち変える。

 その武器はホライゾンほどの筋力がなければろくに振り回すことも叶わないであろう鉄の塊であった。俗に言うハンマーと呼ばれる形をしたその武器は、4つの刃がついており、ハンマー以外にも切断に用いることができる鍵鎚の形をしており、ホライゾンはそれを両手で持つと立体機動装置で跳躍する。

 

 

「遅い! でやぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

 ハンマーの質量に空中からの降下速度を付加した一撃が戦鎚の巨人の脳天を揺さぶる。ハンマーが砕けることはなく、砕けたのは戦鎚の巨人の頭頂部であった。しかし、戦鎚の巨人は脳を揺さぶられてもよろけずに、片目の修復を完了させると、頭にいるホライゾンへと手を伸ばす。

 

 

「ちぃっ!」

 

 

 ハンマーのせいでギリギリになるも回避に成功したホライゾンだが、戦鎚の巨人のスピードは衰えることはない。次々と硬質化で作った柱を地面から発生させると、手にはホライゾンと同じくハンマーを握り、大地へと打ち付ける。

 

 

「殺意が高いな! だが気に入った!」

 

 

 ホライゾンは1度建物内へと身を隠すも、戦鎚の巨人によって破壊されてしまう。潰した建物にはホライゾンの死体はなく、どこへ行ったのかとラーラは片っ端から周辺にあった建築物を破壊していく。この数分間でホライゾンが飛ぶためには立体物が必要であることは目に見えている。自分の発生させた柱もまたアンカーが刺さってしまうため、利用される可能性があるとへし折っていく。経験の浅さ故に破壊する際に舞い上がる砂埃と轟音により視覚と聴覚を自ら奪う結果になったラーラは突然へし折られた右足に驚く間もなく体制を崩す。そして、左足も足首から砕かれて重心が前に偏り倒れてしまう。

 このままではマズいと先程自分で破壊した柱を発生させて身を守ろうとするラーラだったが、この後の結果はマガトには読めていた。

 

 

「ずっと気になっていた。足元から身体が作られたのか、柱は地面から出てくるのか」

 

 

 ホライゾンを殺すのなら視界に入りやすい地面からではなく、空から降らせる方が効果的なのに、なぜそうしなかったのかと考えれば、地面かラーラの手から発生させるしか方法がないという結論に辿り着くのは早い。

 

 

「これで終わりだ」

 

 

 柱を発生させた際に出来た地割れをハンマーで叩いて更に砕くと、そこから水晶体に包まれたラーラの姿がホライゾンの目に映った。互いに目を合わせると、ラーラは諦めたように目を閉じた。そして、ホライゾンがハンマーを振り下ろすと戦鎚の巨人は機能を停止し、魔王の勝利が確定した。

 

 

 

 ###

 

 

 

 決着ゥ────!!!! 

 私の勝ちだな、ラーラ! タイムは19時間58分。これは……(ドン引き) 僕しか走ってないので最速! 俺が世界最速! 勝ったな、ガハハ! 

 無事にタイタンスレイヤーの称号も得たのでクリアです。また、戦鎚で戦鎚を倒したので、戦鎚を砕きし者という称号も貰えました。ハンマーとか普通の巨人には使えないから、戦鎚かライナーくらいなんですよね。どっちも原作ルートに進めばハンマーでボッコボコにできるから、筋力とスピードステータスがカンストしてる人はやってみよう! なお、今回ラーラさんに勝てたのはパラディ島勢力がマーレに来ると思ってなくて巨人化の訓練をしてなかったからだからな! 5年後だと絶てぇ負けるから(ハンマー使うなって話)

 

 さて、戦鎚の巨人も倒したことだし、俺は降りることにするよ。マーレもパラディ島も好きにやってくれや。安全保障条約とか、捕らえた戦士を返すだなんてンなの俺は知らないよ。だって、壁の王じゃないんだから……フハハハハ! 全部の巨人が倒せて俺は満足じゃ……。だから、巨人を生身で倒したからってそんな目で見ないでくれ。あ、これラーラさんに何かセクハラしたっぽい? 高揚ってコミュニケーション術においてはバッドステータスなのでは? まぁええやろ(思考放棄)

 

 

 ここまでご視聴ありがとうございました! またいつかお会いしましょう! シーユー! 

 

 

 




一応ここで完結です。RTAだからね。トロフィー取ったあとのことは知らないよね(無責任)

対硬質化ハンマー
硬質化を用いる巨人を撃破するのに使う武器。一応、うなじも削げるように刃がついているも取り回しは悪い。本体が水晶体の中にいる戦鎚の巨人や同じく硬質化の水晶体が生み出せると思われる巨人にのみ有効な武器。
ゲームではポケットに入るが、現実問題になるとホモくんはこれを抱えて立体機動装置を動かしていた。装備するとスピードはかなり落ちるものの、攻撃力はかなりのものになる。


水晶体を壊す方法が、始祖の地ならし時の硬質化解除か顎のくるみ割りくらいしか明記されてなかったので、単純に割るならハンマーかなと。破壊力は中央憲兵の秘匿していた技術と材質を用いて、壁が破壊できるくらいになればいいかなと考えればハードルは低いと思い、ハンマーに。

この頃のパラディ島
モルガン家の飛行機の設計図を中央憲兵から取り上げて、作成開始。マーレに行くのにはまだ時間がかかりそう。


この後のホモくん
ラーラさんとアニにぶちギレられる。マーレ軍と名誉マーレ人にビビられる。やりたいことが終わったのでパラディ島に帰ろうとするところをアニとマガト、ヴィリーに止められる。


この後の戦士候補生
ガビの態度が変わる。ホモくんにファルコが対抗心を燃やす。それを優しく見守るポルコたち。


このあとの義勇兵
ホモくんをパラディ島へと送るため、奔走。


ハッピーエンド
???(時限解放式)


バッドエンド
???(時限解放式)


原作エンド
2000年後の君へ(進撃のスクールカーストへ)


以下使わなかった設定も込みのホモくんのプロフィール。

ホライゾン・モルガン
16歳(戦鎚撃破時)
身長181センチ
奴隷の血を持たないエルディア人。家は元々名家だったが、祖父母の起こした事件により、家の名は失墜しウォールマリア南方へと追いやられた。立体機動装置製造工場で働く父と新聞記者の母、ブラコンの姉がいたがウォールマリア陥落時に死んでいる(エレンが奇行種を差し向けてホライゾン以外を殺害した)
死ぬ前の母から託された手記にモルガン家の受け継いできたこの世界の真実が記されており、そこから9つの巨人の話を知る。だが、全てパラディ島にはいないものと思っていたところに進撃の巨人(エレン)が現れることで彼の本当の物語が始まる。
落ちぶれたとはいえ名家の子供だったので礼節はしっかりしており、姉のいいつけにより女性に対しては紳士的な態度を取るようにしている。が、そうした抑圧した環境で育ったせいか、好きなものを見ると異様に高揚するようになった。
自称男色家。だが、女性にも興味があるのでバイ・セクシャルに近い。好みの男性はコニーとアルミン、エレンのような自分より背の低い男性。しかし、巨人ほどでは無いため高揚して変態発言をすることは無かった。だが、エレン巨人態には並ならぬ感情を持っており、彼が完成された巨人(疲弊している状態での巨人化)をした際は取り乱していた。
ジークやライナーたちは棒にのみ興味があったが、自分より小さかったため今はない。
好きな女性の好みは芯の強い女性で、見た目の好みはない。芯が強いという言うなら一貫してエレンを想うミカサ、父に会いたい一心で戦ってきたアニ、食べ物のためならなんでもするサシャ、真の王になるために父を切り捨てたヒストリア、自分のために自分の大切な人の側に立ち続けるユミルなど、104期生の女性陣は大抵好ましく思っているようだが、巨人には負ける。
好きな巨人はエレンだったが、この度戦鎚の巨人に更新された。

9つの巨人を全て倒したいという願いは、人間が無力ではないことを証明すると共に、家族を殺す原因となった鎧と超大型巨人に対する復讐心であったが、中身が同期であり、彼らが地獄へと誘われた人物たちだと気付くと1度無力化するだけに留めている。
兵士としての務めはパラディ島勢力の生存であるが、自己を優先した単独行動をとりがち。また、終わらない過去の怨嗟を終わらせるためにフリッツ王を自称し、マーレでは最低最悪の魔王であることを認めるなどの自己犠牲の精神が見え隠れするが、単に楽しいからやっている節もある。
女・子供には必要以上に手を出さないというポリシーを持っているが、大抵「すまない」と言えば許されると思っており、一応謝れば済むような実績を持って戻ってくる。


進撃r18シチュ考えてみた
ミカサ→エレンと幸せなキスをして終了
アニ→逆レしてきそう
サシャ→食べ物で釣ったらさせてくれそう
クリスタ(ヒストリア)→優しいからなんだかんだ言ってさせてくれそう
ユミル(偽)→クリスタ(ヒストリア)と一緒ならしてくれそう。あるいは逆レしてきそう。
ユミル(奴隷)→死と時間の概念がない道でならワンチャンあるかも
ピーク→ピークが何もしなくていいならさせてくれそう
ヒッチ→マルロとしてろ(優しさ)
ハンジ→ホライゾンと巨人が性行為に興味を示すのかというキチガイじみた実験しようとするのをモブリットさんに止められて終了
ペトラ→手でくらいならしてくれそう(ど偏見)
ニファ→めちゃくちゃたのんだらさせてくれそう。させてくれ
ガビ→子供扱いしたらワンチャンある

これ考えてこのRTA、死亡済みの人とマルコ除いたら大抵生存してるんだなってなった。

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