進撃の巨人 RTA Titan Slayer   作:オールF

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年内に終わらせると言ったな……終わるかなぁ?(一抹の不安)


調査兵団が来る

 

 

 大陸からは悪魔の住まう島と言われているパラディ島。約数ヶ月ぶりに帰還したホライゾンは真っ先に上陸すると辺りを見渡した。前回同様、巨人らしきものの足跡と、乾ききって黒ずみとなった血が所々に散見されるだけで、未だに壁内人類はここにたどり着いていないことが分かる。

 

 

「どうだ、周囲に敵は?」

 

 

「ここは1番の安全地帯だ。危険があるとすれば……」

 

 

 マガトの部下に尋ねられて、ホライゾンは高台を指さした。航海士などを残して、高台へと上がりそこから大地を見下ろせば、生い茂った草木とクッション材のように慣らされた砂場以外は殺風景極まりない景色が広がっていた。

 

 

「巨人は……えっ、全然いないじゃん」

 

 

「あぁ。恐らくは壁を目指して進んで行ったんだろう」

 

 

 ガビの予想に反して、楽園送りにされた同胞の姿は見えず、それに驚きの声を上げるがホライゾンは冷静に状況を判断すると顎に手を添えた。

 

 

「ふむ、車力の彼女も連れてくるべきだったか……」

 

 

「いや、ピークが居ても無理でしょ」

 

 

 ピークとジークが率いてきたのはわずか数名であり、今回のような大所帯ではない。それに彼らを載せる荷台もないため、車力の運搬能力を頼っての移動は難しい。

 ホライゾンの考えにアニが口を挟む中、ファルコがマーレ兵の1人に手尋ねた。

 

 

「あの」

 

 

「なんだ」

 

 

「ここしばらくは楽園送りにされた人達っていないんでしょうか」

 

 

「そうだな」

 

 

 細かい時期までは把握していないが、アニ達が壁の中に入り込んでからの5年間で楽園送りにされたエルディア人の数はあまり多くない。しかも、ここ近年だと最後に行ったのは2年ほど前だと言う。

 戦士たちの迎えも兼ねての来航で、楽園送りはそのついでである。しかし、無垢の巨人が壁の周りをうろついていては彼らを危険に晒すことになるとして楽園送りの量はかなり減らしていた。

 

 

「では、ウォールマリア近辺までいかなければ巨人との遭遇はないか」

 

 

「……調査兵団の連中が来るのを待つってのは?」

 

 

「ダメだな。備蓄はもって2週間だ」

 

 

 壁内へと急ごうとするホライゾンにアニが安全が確保されて調査兵団がやってくるまで待つ案を提案するも、それは兵士の1人に突っぱねられる。

 

 

「じゃあ、どうするんです? 1度戻って飛行機でも取りに行きます?」

 

 

「ここに無垢の巨人がいなくても、壁の方に進めばいるんだろう? それに降下ポイントの確保もできていない」

 

 

 ゾフィアの問いに近くにいた兵士がブツブツと答える。マーレがエルディア人を壁の中に幽閉するためにパラディ島に放った無垢の巨人たちは、最新鋭の兵器を以ってしても未だ上陸困難な障害となっていた。それが減っているのであれば上陸自体は可能になっていたが、問題なのは停泊する場所と燃料の用意など、抱える問題は多い。

 オマケに同盟交渉に費やせる時間もそう長くない。マーレの主戦力が全てパラディ島へと集約されていると分かれば、マーレに敵意を持っている国はこぞって戦争を仕掛けてくるだろう。そういった事情を鑑みたわけではなく、ただ単に自分の故郷である島にあるふかふかのベッドへと帰りたいホライゾンは口を開く。

 

 

「ここで駄弁っていても仕方ない。私とアニで先行して壁内を目指すとしよう」

 

 

「わ、我々を置いていくのか!?」

 

 

「迎えには来るさ」

 

 

「もう少し考えるべきだ!」

 

 

「私は我慢弱い」

 

 

「ッ!? だがしかし、迎えにくると言っても我々の安全はどうする!?」

 

 

「問題ないだろう。下手なことをして死んでいなければな」

 

 

「へ、下手なこと……?」

 

 

 怒号を上げた兵士にホライゾンは冷ややかな視線で視認は出来なくとも、この先のどこかで潜んでいる可能性のある巨人の脅威を伝えた。

 人の多いところに寄ってくる性質のある巨人に、多人数での移動は危険なこと。壁までは身体を鍛えている成人でも生身で行けば3日以上かかること。徒歩での移動は巨人の有利を覆せないこと。また、夜間は動かないという常識も、月の光があれば動ける巨人の存在が確認された今ではリスクを伴うこと。他にもあるがとホライゾンが兵士の顔を見る頃には、その男の顔は青ざめており「も、もういい……」と背を向けた。

 ようやく静かになったとして、ホライゾンはアニとラーラを集めてどれくらいで着けるかと尋ねた。立体機動装置もあるにはあるが、壁内を出る際と戦鎚の巨人との戦闘でガスの残りは心許ない。なので、移動はやはり巨人化できる2人に頼ることになると2人の顔を見た。

 

 

「ラーラさんもいるし、交代しながら行けば2日で着くと思うけど」

 

 

「戦鎚の巨人の性質上、長期の移動は難しいのではないか?」

 

 

 確か本体は巨人生成時の真下であったはずだとホライゾンが尋ねるとラーラが口を開く。

 

 

「一応、任意でうなじに潜むこともできますよ」

 

 

「なん……だと……!?」

 

 

 え、そんな驚くこととアニがホライゾンの反応に訝しんでいるとガビがぴょんぴょんとその場で跳ねた。

 

 

「はいはい! 私も行きたい!」

 

 

「はぁ!? じ、じゃあ、おれも!」

 

 

「私も」

 

 

「僕も行きたいです!」

 

 

「待て待て。ガキは危ないから残ってろ。俺が行くぜ」

 

 

 そうするとガビに続くようにしてファルコやゾフィア、ウド、ポルコが便乗してくる。

 

 

「駄目だ。彼らの肩に乗るのは私だ」

 

 

 しかし、ホライゾンはバッサリと戦士候補生たちの言葉を切り捨てる。

 

 

「えっ、あの人、巨人化した私の肩に乗ってくるんですか?」

 

 

「まぁ、はい。巨人化してないときは私も乗りますから、変なことしないように見てるので」

 

 

 被害者を少しでも減らそうと気遣いを見せたアニだったが、巨人化した姿を見せるのであれば船の中で逃げ回った意味が無くなると項垂れたラーラの心中を察するとアニは口を噤んだ。

 

 

「2週間以内に我々を迎えに来る保証はどこにある?」

 

 

「無垢の巨人の数にもよるが、できるだけ速やかに馬車で迎えに来る」

 

 

「馬車ァ!? て、鉄道は!?」

 

 

「なんだそれは」

 

 

「な、ないのか……?」

 

 

 何を言ってるんだこいつという顔をするホライゾンから壁内と大陸の技術力の乖離を唯一知るアニへと視線を向けると、アニは静かに頷いた。

 

 

「ど、どうしてそんなに技術力に溝が……? いくら悪魔の島でも、それくらいの技術発展はあるだろう!?」

 

 

「残念ながら私の先代が不要な技術の発展は壁外への進出を助長するとして禁止したのだ」

 

 

「愚かな……」

 

 

 兵士の言葉に激しく同意だとホライゾンは移動のプランを詰めるため、また立体機動装置の装着のため引き返そうとする。

 

 

「待ってください、壁の魔王」

 

 

 だが、今度は長身で明るい髪色の女性兵士に声をかけられた。

 

 

「何かな」

 

 

「はい、やはり一部のメンバーを残して全員で行くべきかと」

 

 

「なぜかな?」

 

 

 話は聞こうと立ち止まって彼女の黒い眼を見据えるホライゾンに、女性兵士は堂々と口を開いた。

 

 

「上官の言うように食糧の問題が1つ。次に我々にとってこの地は初めてであり、不安や恐怖で身勝手な行動を取る危険性もあります」

 

 

 他にも伝染病の脅威や、自然災害の可能性も考えるとこの地の風土を理解している人間がいなくなるのはあまりにリスクが大きいことを述べるとホライゾンは続きを促した。

 

 

「なので、危険は承知ですが、やはり全員向かう方が返ってリスクは少ないかと。一応こちらには貴方にとっては心許ないかもしれませんが、巨人を足止めできるだけの武器と戦力はあります」

 

 

「なるほど……」

 

 

 一考の価値はあるとホライゾンが腕を組むと、一旦思考を切り上げて彼は耳を澄ませた。

 

 

「どうかされましたか?」

 

 

「……アニ」

 

 

「何?」

 

 

 呼ばれてアニが近づくと、ホライゾンは壁の方角の空へと指を指した。すると、そこに見えたのは青空と白い雲、そして───────

 

 

「緑の信煙弾……?」

 

 

 パシュンと瞬く間に消え入りそうな信煙弾の音を、ホライゾンは空耳かもしれないがと空を見た時、空へと伸びる緑の煙を見て確信した。

 

 

「会いたかった、会いたかったぞ!」

 

 

 彼らが───────調査兵団がやってくると。




イェレナ「ン、我が魔王」とか言ってくれそう(なんとなく)
オニャンコポンは飛行機も動かせるし、馬場も走れて凄いな……。

調査兵団到着が早い経緯(かなり抜粋)
ホライゾンいなくなる→巨人自動討伐機ができる→エルヴィン「これで巨人倒すの待ってたら冬までかかるのでは?」とホライゾン救出作戦を前倒しするためにも精鋭部隊でウォールマリア周辺の巨人を掃討(早く壁の外の景色を見たかった説もある)→マーレが楽園送りを減らしていた関係で1週間もかからずに掃討(ただし一部例外アリ ヒント:金髪ガリガリ巨人)→ホライゾン救出作戦のため、壁の外がどうなっているのかを見るため壁外調査開始→本文に続く


戦鎚の巨人を倒す前にヒストリアと婚約して(させられて)戦鎚ぶっ倒すルートではなかったであろう平和条約への道。1歩間違えばマーレは滅びるってところに目を瞑れば完璧なチャートっすねぇ〜! マーレは知らないけどマガト元帥は好きだから生きて欲しい。


おま〇んけ
ヒストリア婚約ルートでできる愉悦
ジーク(獣ガチャ)、ピーク(スタミナ確保)、超大型(最終移動手段)が誰かに継承される
・親友が食われるのでライナーが曇る(なんで俺は死ねないんだ状態)
・アニ「次は私かな…」
・クサヴァーさん、ジーク祖父母、ほか2人の家族「ぴえん」
・自分たちが信じて送り出した巨人がマーレ潰しにやってくるためマーレ軍阿鼻叫喚


ヒストリアとホモくんが政略結婚
・ライナー「結婚したかった……」(妊娠発覚を面会に来たヒストリアの姿を見て知り祝福するも、寝込む)
・アニ「は?」(凹むライナー見てさらに機嫌悪化)→下手すると「アンタはそれで良かったの?」とホモくん略奪しに来る
・ユミル(そばかす)「私は愛人でいいぜ、ヒストリア」


・エレンが始祖使うのにヒストリアかダイナ使うしかなくなるため、RTA達成後パラディ島が詰む可能性
他にもありそう

ifルートの結末

  • ヒストリアと幸せな余生をすごして終了
  • アニに真実の愛(物理)を教えられる
  • ユミルとヒストリアを愛でて終了
  • エレンがキレて世界終了
  • ホモなのでライナーと楽しく牢屋生活
  • 戦鎚と相討ちになってRTAと共に人生終了
  • 団長と総統を楽しませる道化になる
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