進撃の巨人 RTA Titan Slayer   作:オールF

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久しぶりにR18じゃないの書いたらめちゃくちゃ疲れたゾ。
結構書いたと思ったのに4000届いてなかったから、届かせるためにライナーを喘がそうと思いました(適当)


2000年……もしくは……2万年後の……

 あの日からずっと考えている。

 何が正しかったんだろうって。

 オレは壁の外からやってくる巨人達が憎くて仕方なかった。

 アイツらがいなければオレはこんな窮屈な壁に囲まれた生活をしなくて済んだし、母さんを殺されることもなかった。

 巨人にオレたちの街を奪われ、そこから逃げることしか出来なかったオレは固く決意した。

 

『駆逐してやる……! この世から、一匹残らず……! オレが……この手で! 巨人共を! 一匹残らず……!』

 

 開拓地で強制労働させられて、訓練兵に志願できる歳になるとオレは迷わず志願書に手を伸ばした。

 巨人を倒すには武器がいる。それを扱うための知識という名の武器も。

 ミカサやアルミンもオレについてきて、訓練兵団に入った。

 入団式で教官から恫喝……いや、激励されてるあの地獄を経験してない奴らを横目に見ながら、オレはアイツらやオレの横に並んでいるヤツらに負けないように努力することを誓った。

 母さんを食った巨人、壁を壊した超大型巨人と鎧の巨人、そしてミカサやアルミンを殺すかもしれない他の全ての巨人を殺すために。

 訓練兵団には色んな奴がいた。

 

『蒸かした芋です!』

 

 入団式に芋を食ってた奴。

 

『俺は安全に内地に行きたいんだよ』

 

 快適な内地よりも頭が快適なやつ。

 

『なあ心臓って左にあるのか? そもそも……左ってどっちだ……?』

 

 バカ。

 

 そして───────

 

『どんな強固な物でも壊れる時が来る。壊れないと思っている物ほどね。ウォールマリアがその典型ではないかな?』

 

 同期とは言え、ほとんど話したことの無い初対面のオレからの質問に、他の奴らとは違う見方で答えてくれた良い奴。

 後々、そいつが巨人を愛する変態だと知ったわけだが。

 けど、オレはその変態のおかげでこうして生きている。

 

「エレン」

 

 名前を呼ばれて顔を上げると、あったかい日だというのにマフラーを巻いたままのミカサがコップを持って立っていた。

 

「また考え事?」

「……あぁ」

 

 ホライゾンがマーレを除くユミルの民を虐げてきた全ての国に対しての報復攻撃を開始してからもう3年が経っていた。パラディ島へと侵略してくる敵国はおらず、初めはこちらへと侵略行為をはたらいたマーレが後ろ盾になるとこの前和平条約を締結していた。

 そのマーレに加えてヒィズル国という、ミカサの母さんの親元みてぇな国が友好的に近づいてきた。

 ミカサさえ良ければ戻ってこないかと言う話だったが、ミカサはオレなんかといるためにその誘いを断って復興したシガンシナ区の、オレたちの家があった場所に住んでいた。

 

「ヒストリアが女王になって2年か……早いね」

「……そうだな」

 

 ヒストリア女王としてパラディ島の象徴として公務についているが、そのほとんどをザックレー総統やエルヴィン団長に任せて、王都近くの子供や孤児たちの世話をしているらしい。

 アニやライナーたちは、ホライゾンが始祖ユミルと接触した際に起こった変化で、巨人化の力を失った。そんな戦士たちに脅威はなく、パラディ島での強制労働という形でその罪を贖うことになった。

 強制労働といっても、その扱いはあの頃のオレたちよりはマシで、ちゃんとした休暇もあるし、申請すれば故郷のマーレに帰ることが出来るようになっていた。

 

「……あの、エレン、私たちもそろそろ……」

 

 マフラーで口元を隠しながら言うミカサからオレは視線を外して、窓の外を見た。

 白い雲と青空の広がる空の下のどこかで今日もアイツは戦っている。この空の下から戦いの火が消えるまで。

 

『戦いで戦いを止める。この矛盾こそが私を私たらしめる。そうは思わないか?』

 

 壁の向こうのヤツらを全員殺すまで戦いは終わらない。

 そう思っていたオレにホライゾンは言った。

 

『人が居なくなれば争いは終わる。それはそうだ。争っているのは人間なのだからな』

『あぁ、だからオレはユミルの民以外の人間を全部……』

『殺しても今度はこのパラディ島で争いが起きるだけだ』

 

 結局同じことの繰り返しなのはオレにも分かるんじゃないかとホライゾンは見つめてくる。

 親父やクルーガー、これまでの進撃の巨人や始祖の巨人の継承者の記憶からもたらされる情報には他種族だけじゃない、同じ民族、宗教の中にも争いがあったことを語っていた。

 

『じゃあ、お前のやり方でミカサやアルミン……みんなが救われるってのかよ』

 

 力なく放たれたオレの言葉に答えはかえってこない。

 それが不安になって顔を上げると、ホライゾンは穏やかな微笑みを浮かべていた。

 

『それは分からない。進み続けた者にしか』

『……ッ!?』

 

 悟ったような、上から物を見ているようなその顔に怒りが沸き起こる。

 

『じゃあどうすればいいんだよ! お前は分かったように話すだけで何も教えてくれねぇじゃねぇか!』

 

 掴みかかろうとしたオレの手をホライゾンは避けようともせずに受け入れる。

 そして、互いの顔が目の鼻の先にあるまま口を開いた。

 

『この島でどうして人同士の争いが起こらなかったかわかるか?』

『あ?』

『巨人がいたからだ』

『は……?』

 

 何を言っているんだと、一瞬怒りが吹き飛んだ。

 

『人は共通の敵がいれば結束ができる動物だからな』

 

 個別の国家や組織では対処出来ない敵がいれば、否応無しに人々は協力しなければならない。

 巨人という個人ではどうしようも無い敵の存在が、結果的にパラディ島に平和をもたらしていた。

 

『集団が団結するために共通の敵というものが必要なのさ』

『それを……お前がやるってのかよ』

『私では無い。巨人がやるのだ』

 

 かつてはマーレを苦しめ、昨今ではパラディ島やマーレの敵対国を苦しめた巨人の恐怖は人々の心に、否、遺伝子に刻まれている。

 そんな存在が常日頃から自分たちの生活を監視し、ひとたび争いを起こせばやって来ると分かれば人々はどうするだろうか。

 

『巨人の強さに恐れ慄き、ひっそりと暮らすならそれもよし。巨人を倒すために一致団結し、挑んでくるというのならそれもよし。彼らの道はふたつにひとつだ』

 

 争いのない世界。

 それがホライゾンの、全ての人々の願いだ。

 もしこの世界に争いを望む蛮族がいるならば、そいつはホライゾンと始祖ユミルの作った巨人に戦いの中で討たれることになる。

 

『平和になったら、お前は帰ってくるのかよ』

『どうだろうな。そもそも始祖ユミルが私に協力してくれるどころか、ユミルの血を持たない私が彼女に接触できるかも定かではない』

 

 一か八かの賭け。

 上手くいかなかったらオレに任せるとホライゾンは言っていた。

 

『エレン・イェーガー。君は生きて未来を切り開け! 未来への水先案内人は、この、ホライゾン・モルガンが引き受けた!』

『!』

 

 一か八かと言いつつも、ホライゾンの目には強い意志があった。

 そして、オレは分かっていた。

 ホライゾンが始祖ユミルと接触して、争いを起こす国々へと怒りの鉄槌を下すことを。

 

 結局、先にホライゾンが始祖ユミルと接触したせいで、母さんを食うように仕向けたのがオレなのかアイツなのかが分からず終いになっちまったが……それでもミカサやアルミン、他のみんなが平和に暮らせているのなら、それで………………それで、本当にいいのか? 

 

 

 かあさんととうさんは死ななくちゃいけなかったのか? 

 ホライゾンがいれば、オレが兵士にならなくてもパラディ島は平和で、他の国が手を出してこないように出来たんじゃないか? 

 そもそも平和な世界が本当に幸せなのか?

 

 

 なんで、オレがこうして、ただボーッと生きてるんだ? 

 これじゃ、あの頃と、あの頃と何も……変わらないじゃないか……。

 

「エレン……?」

 

 こうして、ミカサと過ごす何気ない日々が愛おしい。

 アルミンと飯食ったり、ジャンやコニー、サシャとバカやったり、兵長やリヴァイ班のみんなと話したりする日々が。

 でもこれも全部、本当はあいつが手に入れるべき平和だったんじゃないか? 

 なんで平和な世界を作ったやつが、この日常の中にいねぇんだよ。

 

「エレン、どうしたの?」

「……友達のところにいってくる」

「……え?」

 

 どうやって行くのかはよく分からねぇ。

 オレ1人じゃ絶対にあいつのとこには行けねぇ。

 だから、みんなには迷惑をかけるけど手伝ってもらわないと。

 でも、みんなは手伝ってくれるはずだ。みんなも、あいつには言いたいことがたくさんあるだろうしな。

 

「ミカサ、お前も来るか?」

「……うん。行く。エレンが行くなら」

 

 私も、お礼とか言いたいから。

 そう言ってマフラーを巻き直したミカサの手を掴んでオレは歩き出した。




一応プランが3つあって、1つはこのままホモくんが帰ってこずにエレンがその帰りを待ちづけて生涯を終える純愛エンド。
2つ目はシガンシナ区で人同士の争いがあって、それを止めに入ったエレンも争いに巻き込まれたところにホライゾンお手製巨人が来て戦う戦いはこれからだエンド
3つ目がこれから描こうとしてるやつです。次も来年かな……。

エレンの中で自分の母親を殺したのはどっちか問題は解決してないけど、自分でもホライゾンの家族殺してるし、ホライゾンでも自分の家族全滅させてるからどっちもどっちなので何も言えねぇって結論になってる。
ただどっちが始祖経由で命令したかだけ知りたいって感じ。

ホライゾンは英雄視されすぎてて英霊化できるくらいにはパラディ島では大人気で、そんなホライゾンの意を汲んで誰も争おうとはしないので2つ目のパターンがパラディ島市民では起こりえないレベル。マーレやヒィズルとの使者とならワンチャンくらいだが、そんなことしたらマーレもヒィズルもせっかくの和平が無駄になるので穏やかにしてる。

エレンはホライゾンに負い目ありすぎてミカサと一緒に暮らしはしてるけど全く手を出してない

アルミンはハンジの下でパラディ島のブレインになってる。

ジャン、コニー、サシャは頭のおかしい隊長がいないことに寂しさを感じつつもマーレやヒィズル国の人と仲良くしてる


ジャンとピークがいい感じらしい
ジャン(綺麗な黒髪だ……)
ピーク(あ、変態の受けの人だ……)

マーレの戦士候補生はマーレに帰国してる(ラーラだけ居残り)

んなもんかな。ザックレーやピクシスはいつもと変わらず。ヒストリアの仕事もしてるけどユミル通じて報告したりしてる。
エルヴィンは燃え尽き症候群になってる。調査兵団の意味ないから仕事辞めて教師になろうかと考えている。


では、またいつか。

可哀想なの

  • ライナー
  • クリスタ(ヒストリア)
  • アニ
  • エレン
  • ベルトルト
  • エルディア人
  • マーレ
  • ジャン
  • サシャ
  • コニー
  • ジーク
  • ホモくん
  • 全員
  • 可哀想な奴なんていない
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