今回は前フリが長いです。
また前後編で分かれます。
第57回壁外調査 -前編-
何かを捨てなければ、何かを得ることの出来ないRTAは、じ、ま、る、よ〜。
果たしてこれはRTAなのか。
俺には分からない。ずっとそうだ。自分の力を信じても……信頼に足る
他にも言葉を借りるなら、もう俺には……何が正しい事なのかわからん……ただ……俺がすべきことは、自分のした行いや、選択した結果に対し戦士として最後まで責任を果たすことだ! ってことでしょうか。で、果たせたのか? ライナー(唐突な問いかけ)
さて、前回をサクッと振り返ったところで……え? 振り返れてない。ンンン、言われてみれば確かにそうですな。では、簡単に前回のあらすじを(以下ネタバレのオンパレード)
巨人の秘密を秘めたエレンの地下室の鍵を巡って、調査兵団とマーレの戦士の戦争が勃発した。進撃の巨人継承者のエレン・イェーガーは軍法会議で顔面を蹴られまくったが父との約束を守るために、第57回壁外調査へと挑むのだった!
なんでアルミンがあらすじ紹介するんだよ!
だって、いつも井上麻○奈さんがしてるじゃないか。
中の人のこと言うなよ!
さあ、どうなる? 壁外調査!
分かったか? 俺には分からない。ずっとそうだ……。なにこれデジャブ?
壁外調査ですが、エルヴィンが団長になってから生存率が飛躍的に上がりました。前団長は突撃しか能がない割に生還する無能か有能かよくわからないやつだったのですが、エルヴィンはなるべく巨人と戦わないようにしつつ拠点確保を行う方向にシフトしたのが良かったんですかね。その理由が長距離索敵陣形なんですが、詳しい話はまた後でお話しましょう。今はネス班長の下で授業です(Enter連打)。
授業が終わるまで、今までの壁外調査を振り返りましょう。
従来の壁外調査は巨人の生態調査や壁外環境の調査が主でした。しかし、845年にウォールマリアが陥落して以降は、壁外での活動の必要性が認められるようになり、ウォールマリア奪還と壁に空いた穴を塞ぐための拠点作りがメインでした。しかし、トロスト区襲撃時に門が破壊されてしまい、門の代わりに大岩が置かれてしまったせいでトロスト区からの出発が出来なくなってしまいました。おかげで今までの拠点作りが無駄無駄ァ! けれども、新たな目標が定まり、さらには壁内に人類の敵がいることも分かったので今回の壁外調査は一味違います。
けれども、新兵に教えられるのは"いつも通り"の壁外調査。カラネス区からウォールマリアを目指すとどのルートが最善か、兵站拠点を置く場所はあるかなどを調べるためのお試し遠征であることが伝えられます。また班毎にエレンのいる調査兵団特別作戦班、通称"リヴァイ班"のいる位置は異なった位置が伝えられます。これは調査兵団内の内通者を欺くためなんですが、皮肉なことにそのせいで右翼側は壊滅。しかも、1人の兵士によってエレンの居場所は伝えられてしまいます。
なんで壊滅したかってそりゃあ……おっと、ネス班長の話が終わりました。
さて、ホモくんの班ですが左翼中央寄りですね。リヴァイ班より少し前方なので距離は離れてますね。位置的に巨大樹の森に侵入が許されるか許されないかの微妙な班です。試走では中央前方のハンジ班だったんですけどね。今回のメンツは……ファッ!? 鼻フェチの班やんけ!? 巨大樹の森に入るの許されるわこれ(テノヒラクルー)。
「なんだお前は左翼側かよ」
「僕たちとは真逆だね」
班員については所属兵しか明かされないので、いきなり大出世したことはジャンとアルミンには内緒ですね。お互いに頑張ろうと拳を突き合わせたら、ミケさんのところに挨拶に行きましょう。分隊長や班長に挨拶するイベは確定してるので、間違えても宿舎に帰らないように。帰っても「班長(分隊長)に挨拶をしていない!」と睡眠することを許されません。
てことで、挨拶を済ませてきました。ゲルガーやナナバさんもいましたね。リーネやヘニングといったウトガルド城跡にいたメンツもいます。ミケは匂いフェチなのでホモくんの匂いを嗅いできます。ついでに鼻で笑われました。深い意味はないみたいなんですけどね。こんな人でも劇中では2番目に強いんですよ。数少ない回転斬りができる兵士ですからね。俺もなー太刀装備ならなーできるんだけどなー! 気刃大回転斬り、いいよね。まぁ、回転斬りはスキルツリーにて解放済みなのでミケさんから教わることはありません。アバヨシャバヨ(就寝)。
おっはー! (激寒) 壁外巨人とよろしく殺ってやるぜ!
今回の目的は巨人の討伐ではないんですけども……。そう、僕らの目的は、敵勢力の巨人の捕獲です! どうやって捕獲するかは出てきてからのお楽しみやで。壁外調査前にブリーフィングに参加します。そこでエルヴィン団長に認められた者として壁外調査の真の目的を聞くことができます。
知ってるから割愛するゾ(容赦ないカット)。
駐屯兵団の皆様が門前の巨人を片付けてくれてるので調査兵団は安心して出発できます。
「これより第57回壁外調査を開始する! ───────前進せよ!」
オオォォォォォォ!!! と雄叫びを上げながら馬に乗った調査兵団が一気に駆け出していきます。ちなみにこの叫びに意味があるかと聞かれたら……あるんじゃないですかね。壁外への恐怖を誤魔化すために叫ぶことはありますあります(おそらく)。
前述の通り、壁外遠征の目的の一つはエレン・イエーガーの生家までの試運転にあり、目標として定めた行路も比較的短距離に設定されています。また、調査兵団の損害を最小限の被害に収めるためにエルヴィン団長の考案した長距離索敵陣形が採用されています。
巨人を発見したら信煙弾を上げて、通常種、奇行種かを伝えて、指揮権を持つエルヴィンが信煙弾で進路を伝えるという、電話やトランシーバーのような連絡機器がないなりに考えられた作戦です。通常種は馬のスピードで引き離せますが、奇行種の場合は行動パターンが予測できないため、討伐することが義務付けられています。
そんな話をしていたら前方に巨人が出現しました。通常種のようなので赤い信煙弾を打ちます。なお、奇行種の際は黒の信煙弾を打つことになっています。ミケ班では新兵のホモくんが打つことになっています。色を間違えないように中央で指揮しているエルヴィン団長に知らせましょう。
「おい、新兵、はじめての壁外だってのに随分落ち着いてるじゃねぇか」
「ゲルガー、あんまり喋ってると舌噛むよ」
「それはオルオの仕事だろ」
壁外調査中は巨大樹の森に到着するまで大きなイベントがありません。右翼側にいれば女型巨人と接敵するイベントがあるんですが、左翼または中央だとそれがありません。これはエルヴィンとの会話を成功させることで確定するので、タイムを縮めたいなら是非とも採用すべきです。しばらく走って信煙弾を打っていると、遠くの空、右翼側の方に黒い煙が上がっています。
「右翼側で何かあったのか?」
「怪しいね」
ゲルガーの言葉にリーネが返すと、団長から緑の煙弾が上がります。作戦続行の合図ですね。右翼側が一部壊滅したという伝令が届けば、ミケさんが口を開きます。
「ヘニング。頼む」
「了解です」
先程の伝令を隣に回すためにヘニングが一時的に離脱します。
「ヘニングが戻ってきたら、俺達は巨大樹の森に入って、右翼側に出た巨人を待ち構える。いいな」
分隊長の言葉に全員が返事し、言葉通りヘニングが戻ってくると馬の速度を上げて巨人樹の森へと入ります。一体何が始まるんです? 第二次巨人対戦だ。
嘘です! 女型の巨人を巨大樹の森に迎えて進撃の巨人を激突させるなんて全て嘘です! あそこにあるのは罠だらけなんです! あそこにあるものは全て女型の巨人を捕らえるためにエルヴィン団長がハンジさんたちを使って作らせた捕縛用の罠です!
巨大樹の森をしばらく進むと右翼側に突如として出現した女型の巨人を捕らえるために、ハンジ考案の罠が設置されています。馬を離れた所へ待機させ、ミケたちと共に木の上で待機しましょう。
おそらく、やつが現れるのは一瞬だ。ここからは一気にムービーとなります。多くの調査兵団を蹴散らしながら、リヴァイ班のもとへとやってきた女型の巨人でしたがエルヴィンとリヴァイの術中にハマって捕らえられてしまいました。
でもどうせすぐに叫んで、食われたフリして逃げるので意味ないんですけどね。やってきた無垢の巨人たちを女型に近づけさせないようにするというミッションですが、時間経過で撤退を言い渡されます。なので、ここは仕事してるフリしてガスとブレードを節約しましょう。
「総員撤退! カラネス区に帰還せよ! 」
はい、出ました。これでヨシ! では、ホモくんは団長に許可を貰ってエレンたちと合流しに行きましょう。
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敵の力や規模は未知数だと思っていたが、まさか自らと共に情報を抹消するとは。あの雪崩のようにやってきた巨人たちの中から女型の中身を見つけるのは至難の業だ。リスクとリターンに見合っていない。
敵の方が1枚上手だったと認める他なく、私はこの場にいる全員に対して撤退命令を下す。女型の巨人を引きつけるために死んでいった同胞たちに報いることが出来ず、暗い感情が己を支配する中、1人の兵士が私のもとへとやってくる。
「団長!」
「ホライゾンか。どうした」
「恐れながら、私をエレンの下へ合流させてください」
「なんだと」
ホライゾンの言葉に近くにいたリヴァイが怪訝な顔をするも、私はホライゾンに言葉を続けるように促した。
「女型の巨人の中身の生死が分からない以上、少しでもエレンの護衛を強化すべきと判断しました。如何でしょうか」
「おい待て新兵。エレンには俺の班がついてる。お前1人加わったところで連携に支障を来すだけだ」
リヴァイの言うことはもっともだ。リヴァイ班は幾度の壁外調査の中で生き残り、信頼関係を築いてきた。それ故に彼らは言葉を交わさずとも、アイコンタクトだけで巨人との戦闘を行うことが出来るだろう。そこに見知らぬ新兵が加われば、呼吸を乱すことになる。
だが、未知の脅威に対してはこちらも敵にとって未知の存在を投入する他ない。ホライゾンの実力に関しては駐屯兵団の実力者達が太鼓判を押している。エレンを護り抜いたという実績もある。
「分かった。ガスとブレードは十分か?」
「はい!」
まぁ、先程の群がる巨人たちに対して彼はあまり攻撃を加えていなかった。あらかじめ、私に単独行動の許可を取ろうと決めていたのだろう。腕もよく、頭もキレるようだ。
「ホライゾン。君にはリヴァイが来るまでエレンの護衛を頼む。もし、再び女型の巨人が出現した場合はエレンと共に我々の本部を目指せ」
女型の巨人の中身、あるいはその仲間との戦闘はリヴァイ班に任せて構わないと私が言うと、ホライゾンは跪いていた身体を起こした。
「その任務、ありがたく承ります!」
「だから待て」
リヴァイの制止にホライゾンは時間が惜しいと顔を顰める。あのリヴァイにこのような顔をできるとは、肝も据わっているようだ。
「俺もいく。ホライゾンだったか、お前はついてこい」
「それはダメだ」
今度は私に止められてリヴァイが怪訝な表情を浮かべる。
「お前はガスとブレードを補充してからだ。ホライゾンにはそれまでエレンを守ってもらう」
「何故だ。ガスも刃も十分だと思うが」
「命令だ」
私が強く言うと、リヴァイは「お前がそう言うなら従おう」と下に降りて補給班の所へと向かう。
「では、ホライゾン。頼んだぞ」
「はっ!」
心臓を捧げ、彼はガスを吹かして飛び去っていく。エレンのいる方向は恐らくは馬が通れる道の先、ここからかなり距離があるはずだ。女型の中身よりも先に見つけられるといいが。
せっかくミケ班に入ったのに、単独行動を好むホモくん。
巨人にたいしてセクハラは
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存在する
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存在しない
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わからない