戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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120話

「マスター少し宜しいでしょうか」

 

「何かあったのかユナ」

 

俺が切歌を抱えて鍛錬場を出て暫くするとユナが葉月を連れて俺の所に来た

 

「いえ、何かあった訳ではないのですが。エデルガルデ様がお見えになっています」

 

「エデルガルデが?ああ、確か何か話があるって言ってたな」

 

俺は昨日の夜エデルガルデから話があると通信を受けた事を思い出す

 

(彼奴が来てんのに俺が行かないわけにはいかないか)

 

「分かった、翼を呼んでくれ」

 

「かしこまりました。少々お待ちください」

 

ユナはそう言うと翼を呼びに行った

 

「パパもう遊べないの?」

 

「話が終わったらまた来れば良い」

 

「うん」

 

葉月は残念そうな表情で頷きそう言う

 

「マスター翼様をお連れしました」

 

「何かあったのか湊?突然ユナから呼ばれたのだが」

 

「此処を出るお前だけを残して行くわけにはいかないからな」

 

俺はそう言って未だ気絶して居る切歌を抱えようとする

 

「切歌お前実は起きてるだろ」

 

「えへへ、バレちゃったデスか」

 

切歌は笑ってそう言い立ち上がる

 

「ふざけてないで行くぞ」

 

「「ああ(うん)」」

 

「まっ待って欲しいデスよ!グヘッ」

 

そんな声が聞こえたので後ろを振り返ると扉は閉まっており切歌は居なかった。大方俺達が出たのと同時に扉が閉まった所為で顔をぶつけたんだろう

 

「うう、痛いデース」

 

切歌はそう言って涙目になりながら鼻を抑えて居る

 

「はぁ、全く何やってんだか」

 

「大丈夫切歌お姉ちゃん?」

 

「大丈夫デスよ」

 

切歌はそう言って立ち上がる

 

『今扉を開けます』

 

「ああ、頼むなユナ」

 

俺がそう言うとユナは扉のロックを外す

 

「悪い遅れたなエデルガルデ」

 

「かまへんよ湊、うちの方こそすまへんな昨日の今日で来てもうて」

 

エデルガルデの所に行くと響達も居た

 

「それで何なんだ?話ってのは?」

 

「ユノアから聞いとらんの?」

 

「昨日言う機会がなくてね」

 

「この際だ響君達も聞いてくれ」

 

「我々にも関係がある事なのですか叔父様?」

 

翼の言葉に風鳴司令は頷く

 

「1ヶ月先フロンティアの一部の回収に伴いシャトルが発射されたのは皆んなも知って居るだろう」

 

「確か米国軍が発射したシャトルでしたよね?」

 

「ああ、先日その落下予測地点がフランスである事が公表された」

 

風鳴司令の言葉を聞いて翼達は驚く

 

「フランスからの応援の話を受けて俺達はフランスに来たんだ」

 

「それで落下の予測地点は」

 

「うちが仕切っとる獣人達の集落や、そういやセレナはどないしたん?」

 

エデルガルデが此処に居ないセレナの事を聞いて来る

 

「セレナなら調って奴の特訓に行ってるが呼ぶか?」

 

「別にええよ、何で居らんか気になっただけやから。それにその話はうちは断った筈やで湊とユノアと葉月ちゃんとセレナこの4人以外は出来る限り人は入れとうないんよ」

 

やっぱりまだ難しいか

 

「ユノア悪いがこればっかりは俺からは何も言えないぞ」

 

「分かって居るよ湊君」

 

「少し宜しいでしょうか?何故そこで湊の名前が出て来るんでしょうか?」

 

俺達の会話に疑問を覚えた翼がユノアにそう聞く

 

「まあ気になるのもしゃあないな。もう5年前に済んだ事やし何も知らんかったら疑問に思うだけやし話したってユノア、湊ちょっとばかしうちに付き合うてくれへんか?」

 

「ああ、分かった葉月お前も行くぞ」

 

「うん‼︎」

 

俺はそう言って頷き葉月を連れてエデルガルデと部屋を出た

 

「すまへんな、うちもあんまし思い出しとうないんよ」

 

「それはお互い様だエデルガルデ」

 

俺とエデルガルデは別室に置いてある机と椅子に座って話す

 

「紅茶とお菓子を持って来たでありますエデルガルデ」

 

「お菓子だ‼︎」

 

「ありがとうなエルザちゃん、葉月ちゃんも慌てんでええからゆっくり食べや」

 

エルザはそう言って机の上に紅茶とお菓子を置く

 

「そないな所で遠慮してやんとこっちに来たらどうや?」

 

「ガンス、それじゃあ失礼するであります」

 

エルザはそう言って椅子に座る

 

「ルナちゃんはどないしたん?」

 

「ルナお姉ちゃんは寝てるよ」

 

「相変わらずお寝坊さんなんやねルナちゃんは」

 

「全くであります。わたくしとしてはもう少しちゃんとして欲しいであります。折角従者の立ち位置を譲ったと言うのにこれでは従者の意味がないであります」

 

エルザは悪態を吐きながらお菓子を食べる

 

「ほんまにエルザちゃんは湊の事が好きなんやね」

 

「別に…そうでもなくないであります」

 

エルザは顔を染めてそう言う

 

「ほんま可愛ええなエルザちゃんは」

 

「もう揶揄うのはやめて欲しいでありますエデルガルデ、葉月ちゃんも誰も取ったりしないから落ち着いて食べるであります」

 

エルザはそう言って葉月の口に付いたお菓子を取る

 

「湊もこんなええ子手放したくはないやろ」

 

「そうだな、正直言ってルナより手伝いも積極的にしてくれてるから助かってるな」

 

「もう2人共恥ずかしいので辞めて欲しいであります」

 

エルザがそう言ってそっぽ向くとエデルガルデが笑って謝罪した




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