戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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122話

〜響side〜

 

「止めろクリス君」

 

「どいてくれおっさん‼︎」

 

ユノアさんに殴り掛かったクリスちゃんの拳を師匠間に入ってが止める

 

「何で止めんだよおっさん‼︎」

 

「俺だって止めたくはない」

 

「だったら‼︎「だが果たしてそれで湊君が君に感謝するのだろうか?」…」

 

「言い方を変えよう湊君がそれを望んでいるのだろうか?」

 

「それは…」

 

師匠の言葉を聞いてクリスちゃんは悔しそうにその場に佇んだ

 

「クリス君の怒る気持ちは分かる、だが君がそうする事を湊君が望んでいるのかどうかを考えてやって欲しい」

 

「おっさん、分かった」

 

「そうか「風鳴司令そこを退いてあげてくれ」ユノア氏しかし」

 

「良いんだ全ては此方の不手際が招いた事だからね」

 

ユノアさんがそう言うと師匠はクリスちゃんの前から退いた

 

「良いんだな…」

 

「それで君の気が済むのなら」

 

そう言われたクリスちゃんはまた殴り掛かろうとはしなかった

 

「どうしたんだい?」

 

「出来ねえよ…あたしには…あんたは湊の事を本当に良く考えてくれてる。そんな奴を殴るなんてあたしには出来ねえ」

 

「クリスちゃん」

 

クリスちゃんはユノアさんの顔を見て分かったんだと思うユノアさんがどれだけ湊君に家族であるクリスちゃんに人殺しをさせてしまった事を申し訳ないと思って居るのか

 

「あたしはあんたを許したつもりは無い、でも決めんのは湊だ。湊がもう良いってんならあたしが何かすんのは間違ってんだと思う」

 

「本当に済まなかった。そしてありがとう」

 

ユノアさんはそう言ってクリスちゃんに頭を下げる

 

「それで内戦はどちらが」

 

「僕達人間が負けたよ、湊君が獣人族側に着いて居たからと言うのもあるんだろうけど僕達が獣人族を過小評価し過ぎていた所もあるかもしれないね」

 

「彼は獣人族側に加勢したのですか?」

 

「ええ、ですがそれでも尚被害は最小限に抑えられた。湊君もそうですが彼女達は上層部を落とせば占拠したも同然だと言う事を理解していたんでしょう。実際に死人はほんの一握りの上、全員が彼女達を捕らえ売り捌く様に指示していた者ばかりでした」

 

もしかして湊君は全部分かっててエデルガルデさん達に加勢したんじゃ

 

「誰が殺したかってのは分かってんのか」

 

「心配しなくとも君が考えてる様な事はなかったよ。湊君が殺したのはさっき話した彼奴だけだ」

 

ユノアさんがそう言うとクリスちゃんはほっとする

 

「でも獣人族達との関係が修復しきった訳ではない、現に今でも獣人族の集落に入る事が出来る人間はエデルガルデの言っていた通り湊君と僕と葉月ちゃんとセレナちゃんの4人だけだからね。これでも最初は僕も相当嫌われてたんだけどね」

 

「そりゃそうだ、相手は湊が話をしていたとは言え自分達を散々苦しめて来た奴らの上層部なんだからな」

 

「全くだ、しかも今になっても獣人族の子を攫う輩は後を絶たない。恐らく何も言わない彼女達に味を占めているんだろう」

 

今まで苦しめて来たのにまだそんな人達がいるなんて

 

「その者達の事も常時追わせている。居場所がわかるのも時間の問題だろう」

 

「そうですか」

 

「何にせよエデルガルデが了承しない限り彼女達の集落に近づくのは難しいだろうね」

 

ユノアさんは肩をすくめてそう言う

 

「その事なんやけどちょっとええやろか?」

 

声の方を見るとそこにはエデルガルデさん達が居た

 

〜響side out〜

 

「どうかしたのかいエデルガルデ」

 

「あんさんらの事は湊から聞いた。けどもこればっかりはうちが信じてもそれを証明してくれな話にならへん。そこで頼みがあるんやけど攫われた子を出来る限りでええから連れて帰って来てくれへんか?生憎とうちはまとめ役やからあんま集落から離れられんのや。今日かてルクシャナに無理言うて此処に来とんねん」

 

本当にルクシャナの奴も大変だな

 

「それを我々に頼みたいと言うのか?それは此方としては喜んでやらせて貰いたいんだがその彼女達は人間に攫われたのだろ?我々が助けに行った所で警戒されるだけではないか?」

 

「さっきも言うたけどもうちはあんさんらの事を湊から聞いた。それにうちには何となく分かっとったんよ。あんさんらは悪い事はせえへん。何か起こすにしてもよっぽどな理由があるやろ。それに多分そこにおらん様になったミーシャもおるやろ。あの子やったらあんさんらが悪い人やないって分かってくれるやろう」

 

確かにそこにミーシャがいるんだったら翼達の事を敵だとは思わないだろう

 

「ミーシャはうちらの中でも特に敏感でな人の心の内まで見えとんねん。せやからあんさんらがホンマに善意でやるんやったらミーシャは何も言わずに着いて来てくれる筈や。ミーシャが着いて来ればそこに捕まっとる子もあんさんらを信用してくれるやろ」

 

エデルガルデがそう言うと風鳴司令は顎に手を当てて考える

 

「師匠私やります。誰かが困っているのなら私は助けたいです」

 

「私も行きます叔父様」

 

「あたしもだ」

 

「お前達、良いだろう行って来い」

 

「「「はい‼︎」」」

 

風鳴司令の言葉に響達はそう返す

 

「湊君、君も一緒に行ってあげると良いミーシャちゃん達が心配なのはエデルガルデだけじゃないだろうからね」

 

「分かった、俺も行ってくる」

 

「ちょっと待ってもろてええやろか?済まんけど湊は辞めといてもろてもええやろか?」

 

ユノアの言葉に頷く俺にエデルガルデがそう言う

 

「湊が一緒やと湊に着いて来た思われるかも知れへんからあの子達だけで行ってもらいたいんよ」

 

「分かった、そう言う事なら俺は辞めておく」

 

「済まへんな湊、ほんなら頼んだで」

 

「「「はい‼︎」」」

 

エデルガルデの言葉に響達はそう返した




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