戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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185話

〜クリスside〜

 

あたしは暗い中を歩いている

 

「何処なんだよ此処…ん?」

 

暫く歩いていると見知った後ろ姿が見えた

 

「よお湊」

 

「どうしたんだよ姉さん」

 

そこにはいつも通りの湊が居た

 

「彼奴ら何処行ったか知らねえか?」

 

「彼奴ら?ああ、響達の事かそれなら向こうに居たぞ」

 

「そうか、う…何だ急に…」

 

あたしが痛みを感じた場所に手を当てると血が流れていた

 

「一体何がどうなって…」

 

「クリス…ちゃん…」

 

向こうから小さな声が聞こえる

 

「おいどうしたバカ‼︎誰にやられた‼︎」

 

そこにはバカ以外にも先輩達も倒れて居た

 

「湊…君が…キャロルちゃんに…」

 

「は⁉︎お前何言って…」

 

あたしがそう言うと上空から大剣が降って来てバカを両断する

 

「たく、まだ死んで無かったのかよ」

 

「構わん、どうせ今ので死んだ」

 

そこには何かを投げた湊と錬金術師が居た

 

「湊お前‼︎」

 

「無駄だ、此奴はもう貴様の知っている雪音湊ではない、俺の為に忠実に動く殺戮兵器だ」

 

「殺戮兵器だ?テメェまさか湊を‼︎」

 

「そいつも殺せ」

 

「分かってるマスター」

 

そう言って湊はバカを切り裂いた大剣を持ってあたしに近寄って来る

 

「悪く思うなよ」

 

「かは‼︎」

 

傷口に蹴りを入れられたあたしはその場に倒れる

 

「くそ…湊お前…」

 

「じゃあな」

 

そう言った湊は大粒の涙を流しながらあたしに大剣を振り下ろした

 

「はぁ…はぁ…」

 

あたしが目を覚ますとそこはコテージのあたしが使う部屋で隣には先輩が寝ている

 

「夢…か…クソが」

 

原因は間違いなく昨日の夜に湊から聞いた話だ。彼奴がまた敵になるかも知れない、しかも今度はあたしを本気で殺しに来るかも知れない。フィーネの時はあたしが一方的に拒絶みたいな事しちまったけど今回は催眠状態、彼奴の感情関係なく対立する。

 

「そうなった時あたしは彼奴と戦えるのかよ」

 

昨日の2人の反応を見て余計に心配になる。あたしはあの2人みたく戦えなくなるんじゃないかと

 

「なあパパ…ママ…彼奴と…湊と戦う羽目になっちまったらあたしはどうすれば良いんだ?どうすれば彼奴を傷付けずに済むんだ?」

 

当然パパとママは此処には居ないからあたしの呟きに返答は出来ない

 

「この世界はどれだけあたしに不幸になって欲しいんだよ」

 

パパとママを失って大人達に湊と引き離されて折角また会えたってのに

 

「ちょっと外に出るか」

 

考えれば考えるだけ悪い方向に向かっていくのであたしは先輩を起こさない様に部屋を出て出口に向かう

 

「流石の彼奴もまだ起きてねえか」

 

「誰が起きてないだって」

 

あたしが振り返るとそこには湊が居た

 

「おわ⁉︎たく、驚かせんなよ」

 

「何度か声を掛けたがそれに気付かなかった姉さんだろ」

 

何度か声掛けられてたのか、気付かないくらいにまであたしは考え込んでいたんだろ

 

「なあ湊、ちょっと外に出ねえか?」

 

「ああ、別に良いぞ」

 

そう言ってあたしと湊はまだ少し薄暗い中コテージを出た

 

〜クリスside out〜




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