戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜 作:saint shine
「はあ!やあ!」
「さっきも言ったが力み過ぎだ、空気を腕で掴むように撃て」
俺は響と模擬戦をしながら水月を教える
「空気を掴むように…」
「ああ、一旦考えるのを辞めて意識を全部腕に集中させてみろ」
「分かった」
響はそう言うと動かなくなった
「ふぅ〜」
響は息を整えて意識を左腕に集中させる
「はあ!」
響が何を思ったか左腕を木に向けて撃つ
「う〜ん、掴んだと思ったんだけどな〜」
「掴めかけては居たみたいだな」
見ると樹木には若干ヒビが入って居る
「私シンフォギアも纏って無かったのに」
「コツを掴めばこのくらいの木なら簡単に折れるぞ」
「そうなんだ…湊君一度やって見せてよ」
響はそう言って後ろに下がる
「別に良いぞ、てかお前がやった後の木でやる訳ないだろ。これが良いな」
俺は隣にあった響の木と太さも然程変わらない物を選ぶ
「はあ!」
俺が木を殴るとその木は簡単に折れて倒れる
「凄い…」
「だから言っただろ、コツさえ掴めば簡単に折れるって」
「うん、私もう一回やってみるよ」
響はそう言ってさっきのヒビの入った木の前に立つ
「ふぅ〜」
「腕の力だけで折ろうとするなよ腕を痛めるだけだからな」
「うん…はあ‼︎」
響が左腕を木に撃ち込むと今度は大きな物音と共に木が倒れる
「どっどうなった湊君」
「自分で確認しろ」
俺がそう言うと響は目を開け目の前にあった木が倒れて居る事を確認する
「これを私が…」
「完成とはいかないが一歩前進と言った所だな、どうだった」
「何だろ…空気が私の腕に纏わりつく感覚があった」
「その感覚を忘れんな、ほら忘れる前にもう一度やるぞ」
「うん!てりゃー‼︎」
そう言って響は普通に殴り掛かって来る
「よっと、ふっ!」
「ぐふっ!」
「あ…」
俺は反射的につい本気で響の腹を殴ってしまい殴られた響はその場に倒れる
「おい響、生きてるか」
「な…何とか」
響は気を失いそうになりながらもそう返事をする
「悪い、つい本気で殴っちまった」
「何だろ…本当に意識が持っていかれそうで今までで一番死んだと思った」
「いや本当に悪かった」
流石に罪悪感が出て来てもう一度響に謝る
「湊お前達の方から物凄い音が聞こえたが、どうかしたのか立花?」
そこにさっきの響が木を倒した時の物音を聞いた翼とマリアがやって来た
「湊君から本気の腹パンを喰らって本当に動けない状態です」
響がこの状況に至るまでの事を簡単に説明する
「そっそうか、所で湊聞きたいことがあるんだがこの倒れて居る木は2本ともお前がやったのか?」
「確かに片方は俺だがもう片方は響がやった、因みにお前達が聞いた物音は響が木を倒した時の音だ」
「そうか、一先ず立花を小日向達の元に運ぶとしよう」
「そうね、このままにするわけにもいかないものね」
「うう…まだ痛い」
そう言って腹をさする響を見て俺は心の中でもう一度謝罪をした
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