戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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192話

「大丈夫響?」

 

「うん…まだちょっと痛いけど」

 

俺は翼達と戻り響はビーチチェアの上に寝転びながらそう言う

 

「にしてもこのバカ相手に本気で殴るかよ」

 

「仕方ねえだろ、受け身も何にもせずに突っ込んで来たんだぞ、俺はそこまで器用じゃねえよ」

 

姉さんにジト目でそう言われた俺はそう返す

 

「湊君も気にしないで、私も湊君を危険な目に合わせた事あるし」

 

響が言ってるのは初めてデュランダルを持って暴走した時だろう

 

「そう言う訳に行くかよ、仕方ねえ俺がもうちょい上手くやってれば良かったんだからな、その尻拭いくらいはしてやるよ」

 

俺はそう言って響に近づく

 

「治せるの湊?」

 

「ああ、治せる」

 

「湊お前あれを使うのか?」

 

「そうだ」

 

俺はそう言って響に手をかざす

 

「湊さんそれはまさか…」

 

「今は集中させてくれエルフナイン」

 

俺がそう言うと何かを言おうとしていたエルフナインは黙った

 

「もう動けるぞ響」

 

「あれ?本当だ痛みが引いてる」

 

もう響に痛みは無いようだ

 

「もう大丈夫なの響?」

 

「うん!平気へっちゃら、それにしても不思議だよさっきまであんなに痛かったのにその痛みが急に消えるんだもん」

 

「あの…湊さん」

 

エルフナインは若干怯えながら俺に近づいて来る

 

「何だエルフナイン、さっきも何か言いかけてたみたいだが」

 

「あの…先程の力何ですが…湊さんは錬金術師何ですか?」

 

エルフナインの言葉に全員が驚いて俺を見る

 

「湊お前は錬金術師なのか?」

 

「ちょっと待ってくれ先輩、錬金術ってのは記憶を燃やして力を発揮すんだろ?あの力はあたしも昔から知ってるけど一度も記憶が消えてた事なんて一度も無いぜ」

 

「いや、エルフナインの言う通り俺は錬金術師だ姉さん」

 

「嘘だろお前…」

 

姉さんは信じられない表情で俺を見る

 

「事実だ、それと多分だがエルフナインの考えてる事であってると思うぞ」

 

「ではやはり先程の力は」

 

「ああ、治癒の錬金術だ」

 

「やはりそうでしたか」

 

エルフナインは納得した表情でそう言う

 

「だが雪音の話ではお前はその治癒の錬金術を昔から使っていたのだろう?」

 

「そりゃ重症でもなけりゃ使う力も弱くて済むんだから燃焼させる記憶も大した量にはならねえよ。多分そん時は怪我をした時の記憶を燃焼させてたんじゃねえか?」

 

「確かに、傷が小さければ燃焼させる記憶も抑えられますが基本的に何処の記憶を燃焼させるのかは選択出来ない筈ですが」

 

「出来るんだから仕方ねえだろ、あまりにも連続して使ったり大きく使いすぎたりしたら選べないみたいだけどな」

 

俺の言葉を聞いて翼が1つの疑問を抱く

 

「待って来れ湊、何故そこまで知っているんだ?」

 

「お前も気づいてんだろ翼」

 

俺がそう聞くと翼は押し黙る

 

「シンフォギア軍事兵器化実験、恐らくあの時が1番治癒の錬金術を使ってたな、お陰で親の顔なんて全くと言って良いくらい覚えてないけどな」

 

「おい…どう言う事だよそれ…」

 

姉さんが震えながらそう聞く

 

「俺は父さんの顔も母さんの顔も覚えてない、多分あの時に燃焼させた記憶の中に父さんと母さんの顔の記憶があったんだろうな」

 

「お前は…お前はそれで良かったのかよ‼︎「良い訳ないだろ‼︎」湊…お前…」

 

「良い訳ないだろ、父さんと母さんも俺を育てて来れた人だ。そんな人の顔を忘れて良い訳ないだろが、だが俺は使った事への後悔はしてない、使わなかったらもっと多くの犠牲者が出ていてんだからな」

 

姉さんは何も言い返さない、多分姉さんも分かってるんだと思う俺が治癒の錬金術を使わなければもっと多くの犠牲者が出ていたのも事実だと理解しているんだろ

 

「本当に後悔はしてないんだな…」

 

「ああ、此処で嘘をつく程にクズじゃない」

 

「そうか…お前がそう言うならあたしは何も言えねえな、1番辛えのはお前なんだからな」

 

「悪いな姉さん」

 

「謝んなよ、お前が悪いわけでもねえんだからよ」

 

俺が謝罪すると姉さんは笑ってそう言う

 

「もしかしなくても私を治す時も記憶を燃やしたんだよね」

 

「それは別に良いんだよ、お前を治すのにはそこまで強い力は使わなかったから忘れたい記憶を燃やせたからな」

 

俺がそう言うと響はホッと胸を撫で下ろす

 

「だが使用は可能な限り控えた方が良いだろう」

 

「だな、あんま使わない様にはするつもりだ」

 

「なら良いんだ、マリア我々は特訓に戻るとしよう」

 

「そうね、貴方達はこのまま此処にいなさい」

 

翼とマリアはそう言ってまた森の中に入って行った




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