戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜   作:saint shine

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224話

「エルフナイン、ワクチンが完成した」

 

「ありがとうございます」

 

「湊君!それを使えばエルフナインちゃんまた元気になるんだよね」

 

俺がエルフナインの部屋に戻るとそこに集まって居た響からそう聞かれる

 

「ワクチンってのはそんな便利なもんじゃねえよ、良くて進行を遅らせる程度だ。彼奴が居れば何とかなったかもしんないが」

 

「彼奴?お前エルフナインに近い症例でも知ってんのか!」

 

「そう言う訳じゃねえよ、彼処で作られた俺のホムンクルスそいつがいればまだ何とかなったかも知れないって話だ」

 

「彼処と言うとシンフォギア軍事兵器化実験を行なって居た場所か?」

 

「ああ、廃棄されたって噂はあったがそれも本当かどうかはわからない」

 

もし此処に居たならエルフナインの症例と比較でも出来たんだろうが

 

「可能性があるとすればオリジナルであるキャロルの消失した事によってエルフナインの身体に何らかの問題が生じたんだろうが、その生じた問題が何か分からない限り完全に完治できるワクチンを作る事何てほぼ不可能に近い」

 

「大丈夫です…少しでも良くなるのなら」

 

「そうか」

 

俺はそう言ってエルフナインにワクチンを投与する

 

「そう言えば皆さん、学校?には行かなくて良いんですか?」

 

「夏休みに入ったから大丈夫」

 

「夏休み?」

 

そう言やルナからそんな話を聞いたな

 

「楽しいんだって夏休み」

 

「私達も初めてデス」

 

「そう言えば響、湊に渡す様に頼まれてた宿題持って来たの?」

 

「あ…」

 

未来の言葉を聞いて響が固まる

 

「まさかお前…」

 

「あははは、ごめん湊君‼︎」

 

そう言って響は手を合わせて謝る

 

「はぁ、今日寄って帰るからそん時にくれ」

 

「大丈夫!明日こそは持って来るよ」

 

「その言葉昨日も聞いたぞ、後お前は一度信用って言葉を辞書で調べた方が良いぞ」

 

「とほほ、これはもう完全に信じてもらえて無いよ」

 

「それは響の自業自得」

 

未来の言葉に周りに居る姉さん達も頷く

 

「でもね、夏休みって早起きしなくて良いし夜更かしもし放題なんだよ」

 

「それは響のライフスタイル」

 

「まあ予想の出来る生活だな、見事にだらけ切ってるのが目に浮かぶ」

 

俺の言葉を聞いてまたしても全員が頷く

 

「そっそれにね、商店街のお祭りもあるんだよ。焼きそば、綿飴、たこ焼き、焼きイカ」

 

「お〜!聞いてるだけでお腹が空いて来るデス!あ、後かき氷も美味しいデスよね、フランクフルトに人形焼き」

 

「お前ら全部食いもんじゃねえかよ」

 

「今のだけ聞くと食べ物以外何もない状態だぞ」

 

「勿論、食べ物以外にも金魚すくいに輪投げそれに射的色々あるよ」

 

「葉月金魚すくいやったよ‼︎」

 

「そうだね、ヨーヨー釣りもしたね」

 

やっぱり食べ物以外にもちゃんとあったか

 

「此処だけの話、盛り上がって来るとマリアさんのギアから盆踊りの曲が流れて来るんだよ」

 

「そんなんですかマリアさん?」

 

純粋に気になってたエルフナインはマリアにそう聞く

 

「そんな訳ないでしょ!大体そう言うのは私より翼のギアの方がお似合いよ」

 

マリアがそう言うと響達がシンフォギアを纏って太鼓を叩く翼をイメージして笑う

 

「成る程、成る程、皆が天羽々斬についてどう認識しているかがよ〜く分かった」

 

「そもそも俺は盆踊りの曲を知らないんだが」

 

「そう言えば去年は葉月ちゃんとセレナさん2人で出かけて湊は行かなかったんだっけ?」

 

「興味もなかったし、そもそも行く理由もなかったからな」

 

未来の言葉に俺はそう返す

 

「湊君って娯楽の知識って全然無いよね」

 

「俺の中で娯楽と言えばゲームセンターくらいだからな、家で遊べる物もトランプとチェスをギリギリ知ってるくらいだ」

 

「チェスか、あまり湊と同年代の者が遊ぶものとは思えないな」

 

「今年は行こうよ湊君!きっと楽しいよ‼︎」

 

俺は響にそう言われて考える

 

「今年は行ってみるか、射的ってのが少し気になる」

 

「多分お前が思ってる射的とはだいぶ違うぞ、球もコルクだからな」

 

「そうなのか?てっきり本物でも使うんだと思ったんだが」

 

「そんな事してお店の人にでも当たったら大惨事だよ」

 

俺の言葉を聞いた未来がそう言うと全員が頷き笑った




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