戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜 作:saint shine
「すみません、僕のわがままを聞いて頂いて」
「このくらい気にするな」
翌日、何故かエルフナインに今日は泊まって一緒にいて欲しいと頼まれて俺だけエルフナインの居る部屋で読書感想文を書くための本を読んで居る
「何だ、風鳴司令か?」
突如扉が開いたのでそこをみると見つからなかったキャロルの姿があった
「キャロル…」
「キャロル…それが俺の名前なのか?」
「何言ってんだよお前」
キャロルは何もわからないかの様に自身の名前を俺に聞き返した
「記憶障害…思い出の殆どを焼却したばっかりに…」
やっぱり記憶障害になってたのか
「全てが断片的でかすみがかった様に輪郭が定まらない。俺は一体何者なのだ。目を閉じると瞼に浮かぶお前なら何か知っていると思い此処に来た」
「此奴はもう1人のお前だ」
少し辛そうに話すエルフナインに代わって俺がそう答えた
「俺がもう1人のお前なのか?」
「ええ、2人でパパの残した言葉を追いかけて来たんです」
「パパの言葉…そんな大切な事も俺は忘れて…教えてくれ!こうしている間にも俺はどんどん…」
キャロルがそう言った所でエルフナインが咳き込む
「大丈夫かエルフナイン」
「お前!」
「順を追うとね、一言では伝えきれないんです。僕の体もこんなだから」
エルフナインはキャロルを見ながらそう言う
「湊さん…僕は世界を守れるなら消えても良いと思ってました。でも、今は此処から消えたくありません」
「当たり前だ、お前が消えれば悲しむ奴が大勢居るそんな奴を消えさせるかよ!」
どうする、キャロルが居るこの状況なら打開する手段が何かある筈だ
「そうだ!頼むキャロル!此奴を助ける為にお前の力を貸してくれ‼︎」
「分かった、俺に出来る事なら協力する!だから此奴を治してくれ!」
俺はキャロルの同意を得てキャロルの血液を採取しそこから新しいワクチンを作り出しエルフナインに投与した
「どうだエルフナイン」
ワクチンを投与するとエルフナインの顔色は良くなり咳き込みも治っていた
「…体が軽くなりました。今までの辛さがまるで嘘の様です」
「そうか、助かったキャロル」
「もう話して平気なのか?」
「はい、もう大丈夫です」
「なら教えてくれ!パパの命題とは何だったんだ‼︎」
キャロルのその言葉と同時に外から大人数の足音が聞こえる
「キャロルちゃん…エルフナインちゃん」
「僕はエルフナインです」
「俺はキャロルだ「キャロルちゃん!無事だったんだね‼︎」何だお前は!おい此奴も俺の知り合いなのか‼︎」
いきなり飛びつく響を力一杯引き剥がそうとしながらキャロルは俺に問いかける
「一様知り合いの部類に入るな」
「そう…ですね」
知り合いと言うかお前と此奴は敵同士だった訳だが
「ええい!辞めないか‼︎俺は今そこのもう1人の俺に用があるんだ‼︎」
そう言ってキャロルは何とか響を引き剥がす
「はぁはぁ、何なんだお前はそれでパパの命題とは何だったんだ。俺は何をしていたんだ」
話が進まないので姉さんと俺で響を捉える中エルフナインがキャロルが父親に託された命題、そしてその為に自分が何をして来たのかを話す
「そうか、俺はそんな事をして来たのか。愚かな者だな、パパの命題の意味を取り違えあまつさえ世界をバラバラにしようとするとは」
キャロルは掠れた声で涙を溜めながらそう言う
「俺は此処に存在しても良いのだろうか…記憶のない俺でも分かる俺のした事は決して許される事ではない。そんな俺がこの世界に存在しても良いのだろうか」
「キャロルちゃん」
「それはお前が決める事だ」
俺は問いかける様にそう言うキャロルにそう言い放つ
「お前が存在してもいけないと思うなら消えるなり何なりすれば良い。だがそれは本来お前がしなければいけない命題をエルフナインに押し付ける事になる。此処で決めろ、此処から消えるかそれとも俺達と一緒に来てエルフナインや俺達と一緒にお前の父親の残した命題を達成するか、答えは1つだ」
「俺は…俺は此奴と…嫌、エルフナインやお前達と一緒にパパの命題を達成する。だから宜しく頼む」
「勿論だよキャロルちゃん!」
そう言って向かって行く響を避けキャロルは俺に手を差し出す
「これからお前には迷惑を掛けるかも知れないが宜しく頼む」
「ああ、宜しく頼むな」
そう言って俺とキャロルは握手を交わした
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