戦姫絶唱シンフォギア〜雷を纏いし装者〜 作:saint shine
〜マリアside〜
「ふふふ、これもそれもきっとあれですよあれ、マリアの中心で叫べるなんて超最高‼︎」
「あんな言動私の記憶に無い筈よ」
そう言って私は額に手を当てる。私の知ってるドクターウェルはあんな言動を取らない
「だとするとウェル博士に対する印象や別の記憶を元に投影されたイメージと言う事になるのでしょうか?」
「はぁ、自分の記憶をしかりたい」
「もしかしたらマリアさんの真相意識がシンフォギアと繋がる脳領域を指し示して居るのかも知れません」
エルフナインの言葉を聞いて私は立ち上がる
「アガートラームの導き?だったらセレナ…は此処に居るから無理なのよね、でもそれ以外にもマムとか彼とか他にも適役がいた筈よ」
「此処に来た目的はドクターウェルのlinker完成のヒントを見つける為なんだよね?それなら私はドクターウェル以上の適役がいるとは思えないけど…」
確かにセレナの言う通りかも知れない、今回此処に来た目的の上で確かにドクターウェル以上の適役はいないのかも知れない
「生化学者にして英雄、定食屋のチャレンジメニューもかくやと言う盛りすぎ設定!そうとも!いつだって僕ははっきりと伝えて来た!はぐらかしなんてするものか!「だったら!」忘れているのなら手を伸ばし自分の力で拾いあげなきゃ、記憶の底の底の底そこには確かに転がっている!」
「マリアさん、は!」
「離れないでセレナエルフナイン‼︎」
そう言って私はセレナの手を掴みエルフナインの手も掴もうとするがもう少しでエルフナインの手を掴めると言う所で場面は切り替わった
「く!間に合わなかった」
「エルフナインちゃん」
「大丈夫よセレナ、エルフナインはきっといる筈探しましょう」
「うん、そうだねマリア姉さん」
そう言って私とセレナは歩き始めるがどこまで行っても同じ景色のままずっと同じ場所を回っているだけに思えて来る
『強くなりたい…』
「この声は私?」
『弱い自分は見せたく無い、誰に嘘を吐いてでも自分の心を偽ってでも、でも本当は嘘なんて付きたくない』
「私の心の闇、受け入れられない弱さに怯えて誰かと繋がることさえ拒んでいたあの頃の、誰かと手を取り合いたければ自分の腕を伸ばさなければいけないだけどその手がもし振り払われてしまったら…」
「マリア姉さん?どうしたのマリア姉さん‼︎」
セレナの声が遠くなって行く
『妹を見捨てて何が姉だ!さっさとセレナの手を掴めマリア・カデンツァヴナ・イヴ‼︎』
「は!セレナ‼︎」
私は聞こえた声に触発されてセレナの手を掴む
「マリア姉さん」
「ええ、もう大丈夫よでも今の声」
今私に聞こえた声それは確かに彼の声だった。私の背中を強引に押す様に力強く荒々しい中には優しさに溢れていた
『シンフォギアとの適合に奇跡というものは改竄しない』
「この声はドクターウェル」
『その力自分の物としたいのであれば手を伸ばし続ければ良い』
その声と共に落ちて来た1つの光を掴むとまた場面が切り替わった
「マリアさん!セレナさん!」
「ん…此処は…白い孤児院私達が連れて来られたF.I.S.の」
「どうしてまた此処に…」
私達が辺りを見渡すとまだ小さい頃の私とセレナが居た
「今日から貴方達には戦闘訓練を行って貰います。フィーネの器となれなかったレセプターチルドレンは涙より血を流す事で組織に貢献するのです」
ムチで叩かれた私はマムに怯えて居る
『本当にそうなのかい?』
(本当に…本当に私の記憶はマムへの恐れだけだったの)
「見てマリア姉さん」
セレナの言葉を聞いて私がマムに目を向けるとマムはとても辛そうな顔をしていた
「マム凄く辛そうな顔をしてる」
「そうだ、恐れと痛みから私は記憶に蓋をしていた。いつだってマムは私を打った後は悲しそうな顔で、それにマムは私達にどれだけ過酷な実験や訓練を課したとしてもマムは誰1人として脱落させなかった。それだけじゃない私達が決起する事で存在が明るみに出たレセプターチルドレンは全員保護されて居る」
セレナの時もそうだ私を生かす為に自分の足を犠牲にしてまで私を助けてくれた
「大いなる実りは厳しさを耐えた先にこそ、優しさばかりでは今日まで生きて来られなかった。私達に生きる強さを授けてくれたマムの厳しさその裏にあるのは」
『ナスターシャにもマリアにもいつだって伝えて来た。人とシンフォギアを繋ぐのは』
「可視化された電気信号が示す此処はギアと繋がる脳領域、誰かを思いやる熱くて深い感情を司る此処にlinkerを作用させることが出来れば‼︎」
エルフナインの言葉を最後にエルフナインはその場から姿を消した
「そっか、マリア姉さんは私以上にマムに怖さと痛みの記憶が強いから私との記憶に差があったんだ」
「セレナ貴方は強いのね」
「ううん、私1人じゃきっと気づかなかった。湊君やエルザちゃん達と会ってやっとマムのして来てくれた事に気づけたから」
「そう、行きましょうセレナ」
「うん、マリア姉さん」
私とセレナがそう言って手を繋ぐと私達の意識は浮上して行った
〜マリアside out〜
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